株式日記と経済展望

ページを繰り越しましたのでホームページからどうぞ。


北朝鮮に拉致された日本人を救出する国民大集会
国民大集会:4月30日(金) 16時30分〜日比谷野外音楽堂


2004年4月30日 金曜日

●今こそ経済制裁を!

北朝鮮に拉致された日本人を救出する国民大集会・国民大行進

国民大集会:4月30日(金) 16時30分〜
日比谷野外音楽堂(地下鉄日比谷・霞ヶ関・内幸町駅いずれかより徒歩3分)
司会:桜井よし子
登壇予定者:
各党拉致問題対策本部長(安倍晋三、鳩山由紀夫、漆原良夫)、韓国拉致被害者家族会、安明進(亡命北朝鮮工作員)、中山恭子(内閣参与)、議連所属議員 他

国民大行進:4月30日(金) 18時30分〜
出発地点:日比谷野外音楽堂〜外務省〜首相官邸〜国会〜
解散地点:麹町小学校前
*特定の団体を示す文字、ユニフォームはご遠慮ください。
*老若男女、ご家族連れどなたでもご参加下さい。

主催:北朝鮮による拉致被害者家族連絡会(代表:横田滋)
    北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会(代表:佐藤勝巳)
    北朝鮮に拉致された日本人を早期に救出するために
    行動する議員連盟(会長:平沼赳夫)
連絡先:03-3946−5780(救う会事務局)

上記の要領で開催いたしますので、万障お繰り合わせの上、ご参加下さいますようご案内申し上げます。



(私のコメント)
今日は日比谷公会堂で行われた「北朝鮮に拉致された日本人を救出する国民大集会・国民大行進」に行って来ました。今回はカメラのほかにテープレコーダーも持っていったので後日テープ起こしをして付け加えますが、とりあえず写真だけ載せます。しかしながらデジカメもマッチ箱のようなおもちゃのため、誰が写っているのかわからない写真になってしまった。ズームとフラッシュが付いたカメラがほしい。

国民大集会はイラク人質事件の開放された人質の記者会見がぶつけられて、報道陣も右往左往させられた。どうもこの国民大集会を潰すために日にちも時間も合わせてきたことも考えられる。だから人質の彼らは左翼団体に操られているという噂が出てくるのだ。記者会見の内容を見ても、誰かが作った台本をしゃべるだけでボロが出ないようにしていた。自作自演でないのなら本当の事をしゃべればいいわけで、台本など作る必要はない。

このような妨害行為にもかかわらず、国民大集会は大盛況で終わったあとの大行進も出発するまでに20分も待たされて出発した。ワールドピースナウのデモ行進は銀座通りを歩きましたが、今回は国会議事堂や首相官邸や民主党本部や自民党本部などを通るデラックスなコースで始めての経験でした。

北朝鮮に拉致された日本人を救出する国民大集会・国民大行進(写真)





マスコミというのが、いかに自己矛盾を起こす阿呆連中
プロのジャーナリストが少ないのは自己責任がないから


2004年4月29日 木曜日

小泉の波立ち ニュースと感想 【 追記3 】 (2004-04-29)

27日に、例の三人とは別の、二人の人質(一時拘束されただけ?)が、記者会見をした。マスコミから、「自己責任」をめぐって集中砲火がかかったらしい。( → ZAKZAK

 マスコミというのが、いかに自己矛盾を起こす阿呆連中であるか、よくわかる。指摘しよう。

 そもそも、「自己責任」かどうかは、理論的な問題であって、イラクに行った計5人の行動とは、何の関係もない。彼らが「自己責任」と思うかどうかは、彼らがイラクでなしたこととは関係ない。「自己責任」かどうかをめぐる論議は、政治的・理論的な問題であり、日本にいるわれわれの問題だ。彼らが「こう思います」と主張したとしても、それは、彼らの論客としての問題であり、彼らの行動者としての問題ではない。

 だから、彼らに「私はこういう意見を持ちます」という発言を聞きたいのであれば、記者会見なんかではなくて、トークショーを開いて、そこで論客として出席してもらえばいいのだ。(もちろん、論客としての出演料も払うべきだ。)

 しかも、である。人質たちを非難した人々は、「人質や家族が日本の国策を左右している」と非難した。とすれば、むしろ、「国策に影響するような論説は言うな。政治的な発言は慎め。ただ黙って行動しろ」とだけ言うべきなのだ。なのに、今になって、今度は「自己責任をどう思うか」という政治論争に巻き込もうとしている。かつては「政治的な意見を言った」という理由で家族を批判し、今度は「政治的な意見を言え」と注文する。完全な自己矛盾だ。

 マスコミはあの5人に、政治的な意見を求めるべきではない。尋ねるとしても、現場証人として、ただ事実のみを尋ねるべきだ。それならば、わかる。しかし、現実には、政治的意見を求めて、政治的論争に巻き込もうとする。マスコミとしてなしてはならないことをなす。何の政治的権力もない市井の一個人を、国家レベルの政治的な大論争に巻き込もうとする。……その理由は、ただ一つ。事実を知りたいのではなくて、5人を吊し上げたいだけなのだ。記者会見では、5人から何かを聞き出したいのではなくて、5人を自分たちの言葉でいじめたいだけなのだ。何かを聞くために記者会見があるのではなく、何かを聞かせるために記者会見があるのだ。

 かくて、「事実の報道」を目的としていたマスコミが、いつのまにか、「無償出演のタレントに意見を言わせてバッシングする」というだけのワイドショーに化けてしまった。彼らは、5人については「自己責任」を唱えながら、自分たちマスコミの「自己責任」を放棄してしまった。だからこそ、あんなにも無責任に、電波や活字を私物化して、個人への誹謗中傷という犯罪行為を重ねているのである。狂気。

( ※ 実は、これは、マスコミのプライバシー侵害と、まったく同根である。)
( ※ プライバシーと言えば、政府は、大臣の年金情報を公開せよという要求に、「個人情報だから」という理由で拒否しようとした。ちゃんちゃらおかしい。……それでも平気でいるのがマスコミだ。政府を擁護し、市民を攻撃する。強きを助け、弱きを挫く。……最低ですね。)

 なお、家族の「自衛隊撤退の要求」についても、言及しておこう。

 家族の要求については、「国策に影響するので、行き過ぎだ」と非難する声が多かった。しかし、何か、勘違いしている人が多いようだ。家族は別に、国会議員として、政府権力を勝手に行使して、強引に国策を変更したわけではない。家族として、何が何でも命を救いたいがために、精一杯の声を上げただけだ。

 家族を非難する人々は一体、家族にどう言えばよかったと言うのか? 「イラクにいる姉( or 娘・息子)を見殺しにしてください。お国の方針が大切です」と言ってほしかったのか? まさか。そんなことを言う家族は、人間としての心を失っている。

 だから、たとえ政治的には間違っているとしても、家族としては血のつながった近親者を最優先するだろう。それが人間として当然の心だ。そしてまた、政治権力のない家族には、どんな声を上げることも許される。

 マスコミは、本来なら、家族には政治方針に関する意見は求めなければよかったのだ。「こうしてほしい」という政治的な要望があっても、報道しなければよかったのだ。なぜなら、その政治的な決定権は、家族には権限外のことだからだ。一個人としての家族がどう思うかは、一個人としての私がどう思うかと同様で、いちいち報道すべきことではなかったのだ。

 かくて、マスコミは、なすべきことをなさず、なしてはならないことをなしたのである。報道すべきことを報道せず、報道してはならないことを報道したのである。……今回の大騒動の根源は、マスコミが自らの倫理を失ったことだ。人質たちに自己責任がなかったのではなくて、マスコミに自己責任がなかったのだ。

 ただし、国民の態度も、問題だ。マスコミの報道態度を別にしても、今回の国民の態度は、まったく常軌を逸している。家族が市井の一個人として、政府とは正反対のことを主張したからといって、日本中から非難を浴びるようでは、もはや、民主主義というものは成立しなくなる。独裁体制を築くしかなくなる。たとえば、私は政府に異を立てて「こうせよ」とか「景気回復策を取れ」とか述べているが、そのせいで、日本中から非難を浴びることになるのかもしれない。ひょっとすると、特高に逮捕されて、拷問を受けることになるのかも。……そして、そういう体制を望んでいるのが、今の日本国民なのだ。狂気。

 重ねて言う。家族が何を政府に要求しようが、それは家族の自由である。一方、政府の方針を決定するのは、閣僚の仕事である。両者は別のことだ。家族は政府の方針を決定する権限はない。実際、今回も、家族の意向は完全に無視された。なのに、家族が政府の方針に反する意見をしゃべったからといって、日本中の非難を浴びなければならないとしたら、今後、あなたも政府の方針に反することを主張したとき、日本中から非難を浴びなくてはなるまい。そこにあるのは、言論封殺だけだ。

 とりあえず、人質の家族を非難する人々に言っておこう。仮に、あなたの最愛の家族が人質になったとき、「何が何でも救ってくれ」と思わずにいられるか? 「お国のためなら死んでもいい」と平気で見殺しにできるか? ……ここでは、政治家としての声が問題なのではない。人質の家族としての心が問題なのだ。もし平然と「最愛の家族が死んでもいい」と思えるようであれば、あなたはもはや人間的な愛を失っている。



(私のコメント)
私のホームページは表紙に911テロ事件の予言したとも言える日記を載せています。世界で起きていることは謎だらけで、明日のことすらわからず、現在から過去に起きた出来事すら十分に解明されていない事だらけだ。911テロ事件もその正体が明らかにされるのは数十年も先のことだろう。永久に解明されないかもしれない。

しかし分析力の鋭い人なら、公表されたニュースや事実だけからでも正体を暴くことが出来る。それが正しいことなのかは事実が公表されなければわかりません。そして毎日、報道されているニュースが何を意味しているか、それが本当なのかを見抜くためには、航海する時に必要な羅針盤のようなものが必要だ。

その羅針盤とは一般常識とか第六感とかみたいなものですが、刑事コロンボみたいになんでもないことでも、「ちょっと変だぞ」と気付く感性も必要だ。ところが政治的信条や宗教的信念に凝り固まってしまうと、観察力にフィルターがかかってしまい真実も色が付いたことしか分からなくなる。

今回起きたイラク日本人人質事件も、どうもおかしなことが多く謎が多い。ニュース記事自体も胡散臭いものも多く、謎に拍車をかけている結果になっている。そしてマスコミでは自己責任論が巻き起こっていますが、何に対する自己責任なのかがわからない。どうも日本のジャーナリスト達の常識が狂ってしまっているようだ。

イラクには今現在日本人ジャーナリストが数人しかいない。マスコミの記者達は全員引き上げてしまったし、あとは宮嶋茂樹氏や綿井健陽氏らのフリージャーナリストだけだ。彼らは危険を承知でイラクで取材をしているのだから、万が一のことを考えて周りに迷惑がかからないように手続きはとっていた。それが常識というものだ。それが出来る人が数人しかいないというのはジャーナリズムの精神が狂っているのだ。

そしてテレビ局は人質家族をテレビに引っ張り出して、涙ながらに「命を助けてください」と大キャンペーンを行った。人質家族がそう言うのは当然だ。間違っているのはテレビ局であり、日本政府と国民に対して「生命か自衛隊撤退か」と二者択一を迫ったことだ。テレビ局側は家族の言い分を放送しただけと言うつもりだろうが、日本政府はダッカ事件の前例があるから危険なのだ。

だから日本政府自身も世界の常識をわきまえていなかった時期があり危ないのだ。ということは日本国民自身の常識も世界の常識から外れていることを意味している。このような事は私が学生時代や社会人時代にいやというほど感じてきた。日本のマスコミもその例外ではなく世界とずれていることをイラク人質事件は証明した。

冒頭に紹介した南堂久史氏のコラムでもマスコミの自己責任を指摘している。ワイドショーなどを見ると政治問題に対してタレントが司会したりコメントを述べている。それが悪いというのではなくテレビ局の常識が疑われるだけだ。タレントがおかしなことを言ったところでテレビ局の責任ではなくタレントの責任と言い逃れる。只みたいなタレントだからいくらでも差し替えがきくからだ。

ただ南堂氏と私の常識とは若干のずれがあり、コラムでは「家族が何を政府に要求しようが、それは家族の自由である」と書いているが、確かに自由であるがその人の常識を疑られるだろう。だからこそ後に拘束された二人の時は政治的要求は出されなかったし、だからマスコミや世論のバッシングは低かった。

さらに何堂氏は「元人質は、記者会見の義務など、さらさらない」と書いているが、確かに義務はないが、常識としては記者会見は開いたほうがいい。今後もジャーナリストやNGOの活動のためには人々の協力を得る必要があるし理解が必要だから、そのためにも義務はないといって開かなかったら周りの反発をかうだろう。

インターネットの言論サイトやBBSなどでは様々な意見が発表されている。どれが良いか悪いかは評論できる立場ではありませんが、BBSなどでは異常な常識の持ち主が荒らしまわっている。匿名だからそうするのでしょうが、一般常識が通用しない人間が爆発的に増えているようだ。学校や家庭の教育に問題があるからなのだろう。

さらには職業モラルも失われて警察官の不祥事や教員の女子生徒へのいたずらが絶えない。それと同じようにジャーナリストたちのモラルと資質の低下があまりにも酷く、今回の人質事件でも反省の色が見られない。だからマスコミの権威は失われネット情報が主導権を握るようになって来てしまった。




イラク発言議員VS拘束記者 「自己責任バトル」
テレビ朝日「スーパーモーニング」実況中継


2004年4月28日 水曜日

【渡辺】反日的分子とこう表現した自民党参議院議員の柏村武昭さんに来て頂きました。
おはようございます

【柏村】おはようございます。

【渡辺】あまり欠席裁判したくないのでご本人からこの意味をきちんといったんききたいと、なぜそういった言葉をお使いになったのか。

【柏村】チャンスを与えていただきありがとうございます。質問をする前に私もいろいろ考えたのですが人質になっていらした皆さんがほとんどの方が自衛隊のイラク派遣に反対していらした立場をとっていらっしゃるという、言ってみれば日本の考え方と逆の立場をとってらっしゃる。じゃ反戦なんだろうかと戦争でもないんですね。日本が派遣しているのは人道支援ですから。反日を辞書で引くと日本に反対をする人というのですが、それで私はあえて反日という言葉を使ったのですが、これほど騒ぎになるとは思っていませんでしたが、まあ、今でも間違ってはいないとおもっています。

【渡辺】この言葉の意味は反日分子、非常に歴史的意味を持つ言葉であると思うのです。

【柏村】だから前時代的とかそういう言い方をされると、ああそうかなと思いますが、私としては、そんなに昔の軍隊時代のことばをつかったつもりはないんです。

【鳥越】言葉で職業をされてた柏村さんにしてみれば、戦前に戦争に反対する人たちを反日分子と呼び、それから、赤報隊という朝日新聞の阪神支局を攻撃した、記者一人を殺した声明の中では反日分子という言葉が出てくるわけですね。そういう血なまぐさい、歴史的にはね。それはちょっとまずいのでは。

【柏村】私の考えの中では日本に反対する立場の人だと、言う風なことで使わして貰ったのでけれどもね。

【鳥越】それはちょっと行き過ぎだったと思う。

【柏村】そう言われれば私も認めます。

(中略)

【鳥越】柏村さんはいつからイラク人のことを考えるようになりました?イラク人を本当に好きですか?イラクの人を助けたいと思ってますか?

【柏村】いつからと言われると湾岸戦争が始まるぐらいからでしょうね。

【鳥越】それで何かやりましたか?イラク人の為に、柏村さん個人は。

【柏村】イラク人の方が平和になるためにホームページでいろいろ意見を発表しました。

【鳥越】口ではいろいろおやりになったでしょうけれど、、実行はおやりになったですか?

【柏村】いやそれはやってません。

【鳥越】じゃ、高遠さんと言う女性が、もし映像が出てくればありがたいのですが、子供達を自腹を切って食料支援をしているわけですね。そのために子供達は助かっています。子供達から愛されて帰って来てほしいと言われています。実際にイラクで助けている人を、何もしないあなたは、反日的分子と呼んだのですよ。これは矛盾しているではないですか。おかしいじゃないですか。どうですか、これについては。

【柏村】私が何もしないからあなたは何も言う資格がないと言うのであれば、

【鳥越】資格というのではなくて、こういう事実を見てどう思いますか?おやりになっていることは反日ですか?(鳥越氏はかなり興奮気味の口調で攻め立てる)

【柏村】自分の崇高なる目的のためにですね、一生懸命やってらっしゃる方にとっては私は尊敬いたします。

【鳥越】するとそれを反日的ということは出来ませんよね。

【柏村】そこんとこですが、

【鳥越】彼女らは自衛隊反対とは一度も言ってませんよ。派遣反対は。言ったのは家族です。家族は返してほしいから自衛隊撤退が条件に入ってましたからね。自衛隊が出てくれと家族が言いましたよ。彼らは人質になってましたから。

【柏村】一応そういう立場の人だと判断してますね。

【鳥越】それは推測でしょ。

【柏村】推測というより大方の意見がそうですよ。

【鳥越】大方の意見というのはいい加減な話ですが。現実としては出てませんよね。

(中略)

【鳥越】パウエルさんもニューヨークタイムスもルモンドも世界中の新聞がこんなに高い志、尊い志持って言った人を日本政府や日本の政治家は一斉にバッシングしている。これはいじめである。という風に一斉に各国の新聞は書きました。

【柏村】一斉かどうかは、それはわかりません。それはパウエルさんは言ったかもわかんない。それを元にそれを押し付けて来てもそれは仕方がない。逆な立場の人もいます。

【鳥越】そういう見方が大勢なんですよ。

【柏村】あなたはそういう見方がある、私は違う見方を持っている。だから、それを押し付けてこられて、あなたはいつイラクに興味を持ちましたか、なにをやりましたか、それをあなたの

【鳥越】そういうことをお互いにきちっとね、これは自己責任ですよ、自己責任で語らないと

【柏村】何もしない人は何もしゃべっちゃいけないと

【鳥越】そんなことはないですよ。しゃべってもいいんだけど、評論家的になって、無責任になってしまうから、これについてはどうですか、

【柏村】私は、言わせてもらいますよ。

【鳥越】最終的にあなたが出てくるのは反日的分子と出てくるから

【柏村】反日的分子というのは私は今言ったとおり、日本のいわゆる方針に対して反対を唱える人のことをそういう風に言ったと思いますが、しかしながら私がどういう場面で言ったかを考えてもらうと、それは参議院の決算委員会というところで言ったわけです。決算委員会というのはご存知のように、大変に皆さんの血税を扱っている大事な、それをチェックするところですね。公平にどのように分配されてるか、その中でゆるやかなルールであっても13回危ないところへ行かないでくださいという、そういう風な政府の勧告を無視して、外国に行かれた方が、そういう事件が起こるべくして起きたと思うんですが、それで政府は対策本部を立てる、そして国務大臣が向こうへ飛ばなくてはいけなくなる、そして国民が一喜一憂する、それで私はいくら要りましたかとその費用は、私は聞きましたがそれは答えてくれません。警察庁も外務省もね。一説によれば十億を超えるとか、十億ぐらいだという意見もあります。だけどそれが私達の血税から支払われるということは、決して愉快なことではないと、そういう観点から決算委員会と言う場で発言をさしてもらった。と同時に私はこういう事件は二度と起きてはもらいたくはないそのためには、もっともっと皆さん方が、二度と起こさないためにはどうすればいいか、家庭で社会で学校で話し合ってもらい為に一石を投じたつもりなんです。

(中略)

【柏村】自衛隊の派遣について語れば長くなりますけれども、私もベストの選択ではないと思いますよ。でもそれはベターかどうか知りませんが、一応決まったことなんだったら、私はそれに従うしかないと

【渡辺】柏村さんは自衛隊派遣には必ずしも賛成ではないですか。

【柏村】僕はね、反対とかとかなんというよりも、アメリカ追随外交というのはあまり好きじゃない。もうちょっとアメリカに対しては対等にね、こうしたらいいんじゃないかと、親友としてね、強い意見を言ったほうがいいんじゃないかという考えなんです。でも。決まったんだから仕方がないじゃないですか。だからとりあえずイラクが自立するために、あるいは国連を支援していいのかという考えもあるわけです。

(中略)

【鳥越】僕も行きましたけれど、僕はちゃんとテレビ画面で遺言を撮って、なんかあったらこうしてくださいと日本で撮っていきましたよ。

【柏村」ほとんどの方はそうしますよね。危ないところへいく場合はね。

【鳥越】それは当たり前なんですよ。

【柏村】私はずっと開放劇を見ていましたけどね、渡辺さんと安田さんの場合はきちんとご迷惑をおかけしましたとおっしゃいましたけれども、まあ、ショックで前のお三方はおっしゃんなかった。それはそれでいいんです。そのあとイラクへ残って活動したいというときにね、小泉総理はまだそういうことを言ってるんですかと言われました。それが大方の国民の共感ではないかと思いますね。だから少なくとも国民の共感というものを大事にしなきゃいけないんじゃないかと、

【渡辺】国民の共感てね、振れてんですよ。昨日も話したんですけれども、わーと振れて、わーとゆり戻される。

【安田】共感というものも現地の情報、あるから判断できるんですよ。

【女子アナ】皆が考えるためにも情報が必要なんじゃないんですか。待ってるだけでは。

【柏村】だからそのために情報は、きちんと記者クラブの方はみんな行ってる訳ですよ

【鳥越】それとね、日本のメディアも含めての話ですけれどね、今回大騒ぎしすぎ。政府も、相澤さんがアンマンへ行ったって、たいしたことできてないですよ。実際にアンマンで情報が取れない。チャーター機が飛んでっていろんな人がのっかてっているでしょう。イタリアなんか何もやっていませんよ。人殺されているけど。どこもやってませんよ。日本はやっぱりね、人命が関わると大騒ぎになっちゃうですけれども、もっとね、簡素に、実質的なね、救助対策の為の、バクダットに相澤さんはなぜ入らなかったの。

【柏村」それは僕も同感ですね。

【鳥越】そういう意味で言うと、それはちょっとね、金がかかりすぎる。確かに。

【柏村】それとやっぱりあまりにもメディアがですね、家族のみなさんをどんどん映してね、「命が大事か自衛隊が大事かどっちかにしろっ」て言うような、それが国民の不快感をやっぱり

【渡辺】ただね、人質になってね、助けてくれるのは誰なのかというとそれは政府しかない。政府が動くのは当然というより政府しか頼めないじゃないですか。

【柏村】もちろん当たり前のことです。

【渡辺】その事をなんでもっと懐深く受け止められないのかなと、僕はすごく思うのです。

【柏村】だからといって政府はね、「わかりました自衛隊を撤退させましょう」

【渡辺】撤退してないじゃないですか。

【柏村】しなかったというより、それはたまたま

【渡辺】撤退してないんですよ。最初から撤退しないんですよ。

【柏村】だからね、その判断でものすごく逡巡したわけですよ。結果的にはそうなったけどね

【渡辺】逡巡してないですよ。(ワイドショーの姿勢を批判されてかなり感情的)

【柏村】でもダッカ事件の例もあるから、やっぱりある意味ではそういう武装集団の言うことは聞きませんよという、そういう体制の意見であったことは確かです。

【渡辺】だから撤退はしないんですよ。結果いかんに関わらずね。

【柏村】だからこういう事件がもう一回起きる可能性はあるわけです。

【渡辺】その事を国が全体がこう攻めるというここの構図が、

【柏村】攻めてはいないですよ。

【渡辺】ちょっと待ってください、CM入れますが、柏村さん9時までなんですよね。

(後略)


(私のコメント)
今日のテレビ朝日の「スーパーモーニング」で「反日的分子」発言で物議をかもした柏村議員を招いて鳥越氏等と論争していましたが、問題点が浮き彫りになっていましたので、テレビを見ていなかった人の為に、自己責任バトルを再現してみました。ただし分量が多いので大事でないところは所々省略してあります。

コメンテーターの鳥越俊太郎氏も最初からかなり興奮気味な口調で柏村議員を攻め立てましたが、柏村議員もフリーのアナウンサー出身なのでさらりとかわされてしまいました。問題点としては人質になった三人にあるのではなくて、人質家族までテレビ出演に動員して「自衛隊撤退キャンペーン」をした事に国民の怒りが沸騰したのだ。

その事を柏村議員に逆襲されてスーパーモーニングの渡辺宜嗣アナウンサーは感情的になっていた。私は当初からテレビ側の姿勢を批判してきましたが、反省している様子は見えない。フリージャーナリストの安田氏を出演させて反論させていましたが、安田氏自身も取材に不用心であった点は認めていた。

安田氏自身も「三人の方々とは少し分けていただきたい」と発言していましたが、安田氏は拘束されただけであり、三人の時のように政治的要求はしてはいない。だから国民の反発も三人よりは少なく、記者会見やテレビ出演もこなせるほどなのに、三人の場合は国民の反発から記者会見もままならなかった。

30日に三人の記者会見も開かれるようですが、記者達の追及も厳しいだろう。さらに30日の深夜には「朝まで生テレビ」も開かれますが、田原総一郎氏や渡辺宜嗣アナウンサーの自己批判が聞きたいものだ。テレビで人質家族を出演させて「人の命か自衛隊撤退か」などと政府に要求されてはたまったものではない。アメリカだって、フランスだってこんなバカなことはテレビではやらない。だからテレビは自己批判すべきだ。




ファルージャは残忍な集団処刑場になった 
海兵隊スナイパーは重要な戦術となっている


2004年4月27日 火曜日

ファルージャは残忍な集団処刑場になった 日刊ベリタ

 私たちは一時停戦中のファルージャに行った。そこで私たちが見たことをここでレポートしよう。ファルージャでは今、治療を行える病院が4軒しかない。そのうちの1軒は、自動車の修理工場を臨時に使っているありさまだ。この町への攻撃が始まったとき、米軍はまず発電所を爆撃したので町中が停電だ。病院では、自家発電でなんとかしのいでいる。(TUP速報=ベリタ通信)

        一時停戦中のファルージャより


              ラウル・マハジャン
              4月12日 コモン・ドリーム掲載

 私たちは一時停戦中のファルージャに行った。そこで私たちが見たことをここでレポートしよう。

 ファルージャでは今、治療を行える病院が4軒しかない。そのうちの1軒は、自動車の修理工場を臨時に使っているありさまだ。この町への攻撃が始まったとき、米軍はまず発電所を爆撃したので町中が停電だ。病院では、自家発電でなんとかしのいでいる。
 
 私たちが行った病院は、まさに死にものぐるいの様相を呈していた。医者たちはほとんど眠らずに、昼夜を徹して負傷者の治療にあたっていた。
 
英語を流ちょうに話す病院の部長、アル・ナザルは、米軍によるファルージャの包囲が始まってからの恐怖の出来事をこう語った。

 「女性や子供たちがたくさん撃たれたんです。また米軍の狙撃手は、負傷者を運んでいる救急車に向かっても弾を浴びせたのです。私は47歳のいまになるまで馬鹿でした。これまで米欧の文明を信じていたんですからね」

 救急車までが射撃されたなんて、ここに来るまで私は信じていなかった。しかし病院で、フロントガラスに弾痕がついている救急車をこの目で見た。それは運転手の胸を狙って正確に発射された弾痕だった。米軍の狙撃手は、敵兵の胸を的確に射撃するように訓練されているという。

 ファルージャの町中が停電で真っ暗な中、この救急車は赤と青のライトを点滅させ、サイレンを鳴らしながら走っていたので、抵抗勢力と間違えられることはありえない。だから、意図的に狙撃されたとしか考えられない。

 一時停戦中なので、米軍は重火器を使っての爆撃は控えている。その代わり狙撃手を使っての攻撃が今も続いている。私たちがその小さな病院にいた4時間の間に、10数人の負傷者が運ばれてきた。

 その中に18歳の若い女性がいた。彼女は頭を撃たれ、口から泡を吹きながら発作に襲われていた。医者は、彼女の命は今夜いっぱいは持たないだろうと言った。
 
 同じように死にかかって運ばれてきたのは、幼い少年だった。彼の内臓は大量に出血していた。また、上半身のほとんどが焼けただれたまま運び込まれた男性も見た。彼の太ももはギザギザにちぎれており、これはクラスター爆弾にやられたのではないかと思われた。

 病院の中は、「アラー・アクバル!」(神は偉大なり)と泣き叫ぶ人々であふれ、錯乱状態だった。そして人々の怒りはすべて、この地獄をもたらしたアメリカ人に向けられていた。
 
 ブッシュ政権は、ファルージャで抵抗しているムジャヒディン(聖なる戦士)は、一部の過激派で、多数の市民から孤立していると断言している。これは笑止千万で、これほど真実から離れた言葉はないだろう。

 もちろん、女子供や老人は、ムジャヒディンには加わらないが、地域の住民は全力でムジャヒディンをサポートしているのが現実だ。私が会ったムジャヒディンのひとりがイラク警察の防弾服を着ていたので尋ねたところ、実際に彼はイラク警察の一員だった。

 負傷して運び込まれた青年アリに、「君はムジャヒディンなのか?」と聞くと彼は、「今日まではそうじゃなかったけど、でもこれからは…」と微笑みながら親指でグーサインを出した。こんな仕打ちのあとでは、彼もカラシニコフ銃を手に取るのだろう。

 病院の部長、アル・ナザルは、「もしサダムがファルージャ市民に働けと命令したら、われわれは3日間の連休をとりたがるでしょう。ファルージャの住民はサダムの信望者などではありません。それどころかサダムに抵抗しつづけたんです。なのにアメリカ人はわれわれをサダムの残党なんて、まだ呼んでいるんです」と語った。
 
 また、通訳のアル・アロウビーは、「ファルージャの人々は、素朴でシンプルな人間なんです」と私に言った。これらの人々のほとんどは信仰心の篤い農民なのである。だから、ファルージャの人々の好意的な接待を受けることは、いたって簡単なはずだったのだ。なのに米軍は、無惨な挑発行為で彼らの善意を無茶苦茶にしてしまった。

 今となってはファルージャは、残忍な集団処罰の処刑場になってしまった。すでに600人以上の市民が殺されたが、そのうちの200人が女性で、100人以上が子供たちだったと見積もられている。男性の死者の多くもまた、非戦闘員である一般市民だった。

 ベトナム戦争のとき、米特殊部隊の大佐が、「この町を救うために、まずこの町を破壊しなくてはいけない」と言った。いまのイラクでも、米兵は同じことを言うのだろう。ファルージャは破壊されつくさないかぎり、テロリストたちから救うことができないのだと…。(敬称略)

             (抄訳・パンタ笛吹/TUPチーム) 

http://www.commondreams.org/views04/0412-01.htm

イラクの都市で、海兵隊スナイパーは重要な戦術となっている

トニー・ペリー
ロサンジェルス・タイムズ
2004年4月18日

ファルージャ、イラク - 金曜日のわずかな休息の間、21歳の海兵隊伍長が語った。この都市での戦闘の中で、自分の殺人技術を実践するのはどのようなものだろうか。

「スナイパーにとっては夢みたいだよ」彼は穏やかに、率直な口調で語った。「どこにでも移動できるし、敵に自分の位置を気付かれないまま撃てる何通りもの方法があるんだ」

狙撃 - 一人の敵を離れた場所から一発の射撃で殺すこと - は、このスンニ・トライアングル地帯の都市で、建物や、壁や木々の陰に隠れる武装反乱勢力と毎日のように小競り合いを繰り返す3つの海兵隊大隊にとって、重要な戦術となっている。

海兵隊の狙撃チームは都市の内外に展開し、昼夜を問わず作戦を行っている。強力なスコープと赤外線暗視装置、専用に調整されたボルトアクションライフルを使用し、武装反乱兵を800ヤード(訳注:約730メートル)以上先から視認し、狙うことができる。

古来からの戦略

狙撃の専門家(ここには海兵隊とともに数人が滞在している)が語るところでは、第二次大戦において、ドイツとロシアのスナイパーたちが数ヶ月に渡って対決を繰り広げたスターリングラードの戦闘以降、これほど「標的に満ちた」戦場はなかったのではないか、ということだ。

軍事戦術において、狙撃は数百年にわたる歴史を持つ。最初のスナイパーは弓矢を用いた。レオナルド・ダ・ヴィンチは神聖ローマ帝国に対抗するスナイパーだったのではないかと言われている。

武器は変われども、スナイパーの目標は同じだ。敵を悩まし、脅えさせること。屋外へ出るのを怖れさせ、休息と再結集の機会を奪うことだ。

海兵隊は、スナイパーがこれまで数百人の反乱兵を殺害したと確信している。しかし人数のみでは、狙撃の重要性を正確に表現することはできない。カリフォルニア州キャンプ・ペンドルトン基地にあるスナイパー教練所の壁には、次のような中国の箴言が書かれている。「一人を殺すことは、千人を恐れさせる」

「ときどき、一人の奴が倒れると、そのまま少し叫ばせてやるのさ。仲間の士気をくじいてやるために」海兵隊伍長は語る。「そして、第二弾でとどめをさすんだ」

ファルージャの膠着状態の打開に向けた交渉のなかで、反乱勢力は海兵隊がスナイパーを撤退させることを要求している。

「敵の士気をくじく」

街を取り囲む海兵隊と、その中にいる反乱勢力のあいだでは不安定な休戦が成立している。しかし停戦は、海兵隊が街の中で防衛的作戦を実行することを認めており、それには武器を持ったり、封鎖の外に出たり、米軍に向かって移動している反乱兵を銃撃することなどがふくまれている。

軍の方針は、海兵隊員が自分が殺した人間の数を数えることを禁止しているものの、その慣習は生きている。二週間ちかくにわたる戦闘のあいだに、中西部のある都市の出身であるこの伍長は確実に24人を殺し、もっとも抜きん出たスナイパーとなった。比較すると、ベトナム戦争における海兵隊のトップ・スナイパーは16ヶ月のうちに103人を殺したという。

「スナイパーとしての目標は、敵の士気を完全に砕くことだ」伍長は語る。彼は高校ではサッカーと陸上競技の選手であり、高校のスポーツ監督になることを夢見ているという。「ここよりすばらしい場所なんて考えられない。いい時に、適切な訓練を受けたうえでこの場所にいられたということは、とてもラッキーだよ」

軍はスナイパーの名前を公開しないよう求めている。反乱勢力は海兵隊スナイパーの殺害に賞金をかけたと言われている。

反乱勢力にかかわりを持つあるウェブサイトは、スナイパーと家族に関する情報を提供しようと試みている。ベトナム戦争の際、ベトコンも同様にスナイパーに賞金をかけた。

「スナイパーになろうとするなら」伍長は語る。「そういったことも覚悟しなけりゃならない」

「一撃必殺」をモットーとする海兵隊スナイパーは、ファルージャの混みいった市街地の屋上から銃撃し、また徒歩で街を探索する。一発を撃つのにしばしば数時間を必要とする。遠距離に隠れ、適切な瞬間を待ちながら。

海兵隊将校はその全員が志願した男性であるスナイパーを信頼している。スナイパーによって敵の砲火が抑制され、友軍に大きな移動の自由を可能にしているという。

「スナイパーは、我々のために道を開いてくれる」ダグラス・ゼンビエック大佐は語る。「スナイパーこそは真のヒーローだ」

スナイパーチームも攻撃され、負傷者を出している。海兵隊の諜報要員は、反乱勢力もまたロシアや中国製のライフルと光学装置を用い、独自のスナイパーチームを組織しているとほのめかす。しかし、これまでに海兵隊員がスナイパーによって殺害されたという報告はない。

多くの海兵隊員とは違い、スナイパーは殺す前に敵のことを見る。敵には顔があるのだ。

たいていの兵士は、敵の姿を垣間見るだけにすぎない。距離はあまりに遠く、飛び交う弾丸はあまりに速いのだ。

しかしスナイパーは、射撃を準備するのに十分な時間を持ち、強力なスコープで標的のことをはっきりと見ることができる。顔、目、手に持たれた武器。そして弾丸が「体の芯」を貫くときの、その表情を。

「戦闘時の心構えを持たなきゃならないんだ」伍長は語る。

他の歩兵部隊と異なり、スナイパーは民間人や「友好的な人」を撃っていないことに、このように大きな自信を持っている。、

伍長は秋の終わりまでには帰国し、大学のサッカー試合にガールフレンドを連れていったり、父親と一緒に鹿狩りに行きたいと願っている

「オジロジカを狩りに行くのは、食料とスポーツのためだけど」彼は語る。「ここで俺が狩りに行くのは、自分のためだ。とても個人的なことなんだ」
http://www.baltimoresun.com/news/nationworld/iraq/
bal-te.sniper18apr18,0,6771287.story?coll=bal-nationworld-headlines



(私のコメント)
「スターリングラード」という映画がありましたが、そこではドイツ軍とソビエト軍の狙撃兵同士の戦いが描かれていました。市街戦がこう着状態になった場合狙撃兵の出番がやってくる。ファルージャでは一時停戦中でも海兵隊の狙撃兵による攻撃が続き、ファルージャの市街で動くものは軒並みやられているようだ。

白旗を掲げる老女から救急車に到るまで狙撃の対象になっている。アメリカ軍は治安活動の為にイラクへ派遣されているにもかかわらず、むしろ治安を悪化させるための活動を行っているようだ。テロが一つ行われると報復と称して大規模な攻撃をその地域に対して行う。

その姿はイスラエルとパレスチナの紛争そのままの様相を呈している。道端に止まっている車の中に爆弾を仕掛けて、アメリカ軍の車列が通ると爆発させて米兵を殺傷してゆく。あるいはRPGで米軍車両を狙い撃ちして逃げ去る。追いかけてあたり一帯を捜索したところで犯人が捕まるわけもなく、報復攻撃でテロとは無関係の住民を殺傷してゆく。

ファルージャの場合4人の米国人が襲撃されて焼き殺されましたが、米軍も立ち入れないほど治安が悪化して海兵隊が包囲して、犯人の引渡しを要求しましたが犯人が分かるはずもなく全面対決ののまま停戦が続けられていますが、1ヶ月近くたっても米軍は一つの街を制圧できないほどの弱体ぶりを示している。

戦争状態なら一つの街ぐらい丸ごと吹き飛ばしてしまえばいいのでしょうが、治安活動地域ではそんな手荒なことも出来ず、狙撃兵による静かな攻撃で制圧するしかなくなってくる。しかしこのような攻撃は敵からも同じような反撃を招く結果になるだろう。地元の地理に詳しいゲリラとそうでない米兵とでは米兵側に不利であり、士気の低下は免れない。

ファルージャの住民に対して米軍は武装解除を求めていますが、住民側もそれに応ずるわけもなく米軍側は強硬策に出るしかないのですが、ずるずると一ヶ月近くも停戦を繰り返している。米軍側に十分な兵力がなくファルージャの掃討作戦を強行すれば、ナジャフなどで戦闘が始まれば米軍側は対応が出来なくなる。

ナジャフのシーア派も米軍との戦闘に立ち上がれば、他のシーア派の街でも蜂起する恐れがあり10万の米軍では手の下しようがなくなる。となるとアメリカも徴兵制が復活して数十万もの大軍をイラクへ駐留させて統治させる必要がある。そのようになれば一番喜ぶのはイスラエルだ。そうなることは非現実的なことではなく田中宇氏は次のように指摘している。

イスラエル・ユダヤ人の戦略性

 アメリカにしてみれば、ネオコンによって政府をイスラエルに乗っ取られてしまった感があるが、イスラエルの側から見れば、1970年ごろから30年もかけてネオコンをアメリカの政権中枢に送り込み、軍産複合体のために貢献する見返りに自国の脅威となるイラクやシリアを無力化するという、長期的な防衛戦略を続けていることになる。

 こうした過程を見ると、イスラエルという国、ユダヤ人という人々の戦略性と技能の大きさを感じさせられる。イスラエルはわずか500万人のユダヤ人で、40倍の2億人のアラブ人の敵意と向かい合っている。アメリカ中枢を乗っ取るほどの分析眼と政治技能を持っているからこそ、40倍の勢力差があっても負けないでいられるのかもしれない。


(私のコメント)
このようにしてみるとアメリカがイラクで苦戦することで徴兵制を復活させる陰謀計画を立てているグループがあるようだ。それにもかかわらずアメリカ国民はノー天気にブッシュ大統領を支持しているが、自分の家族や親戚が徴兵に引っ張り出されるまでアメリカ国民はのほほんとイラク戦争を支持し続けているのだろうか。




無党派層の「不参加」、自民全勝の要因に 3衆院補選
自衛隊撤退→民主党→人質事件→左翼のイメージダウン


2004年4月26日 月曜日

無党派層の「不参加」、自民全勝の要因に 3衆院補選

 衆院の3選挙区で25日投開票された統一補欠選挙は、最近の各種選挙で当落のカギを握ってきた無党派層の「不参加」による低投票率が決定的な要因となり、自民党の3戦全勝をもたらした。

 自民党は、圧勝だった鹿児島5区はもとより、接戦だった埼玉8区、広島5区でも、組織力を生かして自民支持層を固めつつ、公明支持層の票をそっくりいただくという「勝利の方程式」に忠実な選挙戦を展開した。民主党としては、自らの支持層を広げ、そのうえ無党派層を全面的に味方につけない限り、対抗できない。

 朝日新聞社が25日実施した出口調査によると、全投票者に占める民主党支持層の割合を昨年11月の総選挙と比べると、埼玉8区で21%から30%に、広島5区でも17%から26%に増えた。そのうえ、今回は広島5区で無党派層のうち69%が、埼玉8区でも54%が民主候補に投票した。これらの数字をみると、民主党が勝ってもおかしくないのだが、結果は逆に出た。

 無党派層が投票所に足を運ばなかったためだ。全投票者に占める無党派層の割合を、00年総選挙、03年総選挙、今回の補選とたどってみると、埼玉8区は24%→24%→19%、広島5区は20%→16%→14%と、減り続けている。

 最近の各種世論調査によると、無党派層は有権者のほぼ半分を占めているはずだから、無党派層がいかに大量棄権したかが容易に想像できる。民主党がいくら無党派層に支援されても、その票の「絶対量」が少なければ、与党の厚い組織力に勝つことは到底できない。

何でもかんでも政府の責任にするような左翼には呆れる 「私の主張」

日本中を震撼させた1週間であったが、ところが「事件は人質が無事帰国が出来たのだから全面解決した」などと言っている人がいるようで、いまだにこの3人を人質にした犯人である武装勢力が捕まっていないにも関わらず誠に奇妙なものである。この事件が報道されるようになってから、人質になっているという家族が記者会見に応じたが、自分の息子や娘が犯人である武装勢力により殺害される恐れがあるのですから、犯人達に「息子や娘を殺さないで下さい」と言って犯人達を批判しなけばならないのに、その口から出る言葉は自衛隊をイラクに派遣したから事件が起きたとして、責任は政府にあると批判し、「イラクから自衛隊を撤退させろ」と叫んだのです。ですから、人質になった人も家族も犯人達も全部イラクから自衛隊の撤退を求める主張をしていたことから多くの国民は「おや、この人質事件は変だぞ」と思ったのは当然でしょう。

政府は国策としてイラクに自衛隊を派遣している訳ですが、家族や支援者はそれを変更せよ要求した訳であり、政府は「自衛隊は撤退しない」と表明し、人質救出に全力を務めた訳です。人質の家族らは途中からなぜか政府批判を控えるようになったが、これは「人質が殺されてしまったら大変だから、自衛隊は撤退した方が良い」との世論が盛り上がらず、反対に「待避勧告を無視して勝手にイラクに入国した責任があるのに、人質になったからと言って武装勢力の要求に応じ自衛隊を撤退させるのはおかしい」との声が大きくなってきたからでしょう。

帰国した3人は、これだけ日本を震撼させ、救出のために昼夜兼行で奔走した政府関係者に対し感謝の言葉はなく、支援者だけに御礼を言い、保護されたバクダットの日本大使館で「イラク人は悪くない。悪いのは自衛隊。どうして警察の人がいるのか」とか言ったそうですが、1週間も人質になり殺されるかも知れない恐怖の体験をしたのに良くこのような言葉が出るものである。また人質事件に限らず事件があれば警察として捜査を開始するのは当然であり、このように警察の事情聴取に応じないような言動を示すことは事件の真相を被害者であっても言えない、分かってしまったら困ることでもあるのではと勘ぐりたくなります。

NGOの今までの活動を政府も評価していない訳ではなく補助金も出している訳ですから評価しないとの批判は当たりませんが、日本国際ボランティアセンターの熊岡代表の言い分に対する反論と同じですが政府が待避勧告している国に勝手に渡航した自己責任を免除せよと主張して「自国民を保護するのは、そもそも国家の義務だ」との言い分は納得出来ません。さらに自衛隊を派遣している日本国民だから人質になったという発言は人質になった家族や支援者も言っていたことであるが、今まで日本国民が人質になった事件は多数発生しているが、その国に自衛隊が派遣されていたからでしょうか。また北朝鮮により拉致誘拐された横田めぐみさんらは日本が自衛隊を保有し米軍と協力して北朝鮮を敵視している日本国民だからでしょうか。そして解放されないのは家族が北朝鮮を批判しているからでしょうか。国際交流団体ピースボートの吉岡・共同代表は、今日まで北朝鮮により拉致された多くの被害者のことを思い何か行動を起こし、家族会や救う会などと交流しているのでしょうか。

先の人質になった3人は、事件について未だに沈黙しており、今日(20日)に、後から同じく人質になった安田純平さん(30)と、渡辺修孝さん(36)が解放され帰国したが、先の3人と同じように反省しておらず、イラクにおける活動の正しさを訴え、両親から迷惑を掛けたことを政府や国民に詫びることを伝えても、そんな気持ちはないようです。また「警察の事情聴取には応じない」とも言っており、人質になっているにも関わらず犯人に繋がる情報は話さないと言う訳です。それと「イラクでやっていたこと先に話したい」とか言って日本に帰国せざるを得ない状況になったことを悔やんでいると言うのだから何が何だか分かりません。



(私のコメント)
昨日行われた衆議院議員補欠選挙で自民党と公明党が推薦する候補が勝ちました。少なくとも埼玉の補選は民主党が勝つはずの地盤でありましたが民主党は負けました。3つの補選で負けた原因としては、低投票率と公明党の組織力と無党派層の棄権が原因ですが、イラク人質事件の影響が響いています。

民主党が自衛隊をイラクへ派遣するのは憲法違反という主張も正しいし、イラクの情勢が厳しければ犠牲者が出ないうちに撤退させるというのも正しい。スペインのように国内で大きなテロが起きたり、イラクで大勢の自衛隊の戦死者が出て世論が動いた場合、その受け皿は用意してなければならない。

今のところ世論は自衛隊のイラク派遣の賛否は半々ですが、今のところ無事に済んでいるので選挙でも争点になりにくかった。それをイラクで人質事件が起きたのでクローズアップされましたが、人質の家族がテレビに出て涙で自衛隊の撤退を訴えましたが、かえって国民の反感をかってしまった。「私の主張」で指摘されたように国民に傲慢な印象を与えてしまったからだ。

その後も人質被害者が開放されて日本に戻ってきてからも、イラクの犯人側の要求と同じような要求をインタビューで答えており、これは注目を集めるための狂言ではないかというような意見も出てくる原因になっている。さらに警察の事情聴取にも応じないのは犯人側となんらかの関係を探られるのを拒否しているようにも見える。

このような状況で民主党の人質事件に対する対応もはっきりしないものであり、選挙にはプラスに働かず、かえってイラク撤退がやりづらくなったことで民主党にマイナスに働いた。民主党には左翼に繋がる議員もおり、イラク人質事件で左翼が受けたダメージは民主党にも響いてくる。「左翼の活動家はなんて自分勝手な連中だ」というイメージは国民にひろまってしまった。

今回の衆院補選で民主党が全敗した原因は菅ー岡田のコンビに原因があるのだろう。菅党代表も岡田幹事長も左寄りでありバランスを欠いている。外交においても親韓国・北朝鮮・中国よりなのも気にかかる。このままでは民主党が政権をとったら韓国の盧武鉉政権みたいになるのではないかと危惧する。

民主党が無党派層の支持を得られないのはなぜだろう。自民公明が組織選挙を戦っている以上、民主党は無党派層の支持を得なければ政権は取れない。自民党が自滅的な政治運営をすれば別ですが、自民党も新人を公募するなどの動きが出て民主党のお株を奪う動きもある。実際無党派層の有権者はどう考えているのだろう。無党派のある人は次のように投票したようだ。

政党選びは難しい、どうすりゃいいのさ無党派層

結局最後まで悩むのです。今回は消去法で選ぼうとすると何も残りません。これまでは消去法で選んでも無害な「スポ平」や「自由連合」が残ったんですけどね。今回はそういう逃げ道がないのです。実際に消去法を試してみましょうか。(アタシの例ですけどね)

●世界一料金の高い高速道路や無駄な公共工事なんて、もうたくさんだ。税金の無駄づかいはやめろ! 利権でがんじがらめの政党なんかノーだ。

自民党に▲(改革をやろうとしてるのはわかるので消去まではいかない)

憲法改正賛成。戦えない軍隊に金を使うのはおかしい。何でもアメリカ追従から抜け出すためには憲法第9条を改正する必要がある。キタや中国になめられてたまるか! 「護憲」なんて寝ぼけてる政党はいらない。

社民党を消去 共産党を消去

●「拉致」の事実はないだと?

社民党を消去

いまどき共産主義はねーだろ。

共産党を消去

特定宗教と結びついた政党に政権を担当させたくない。

公明党を消去 自民党に▲

●地域振興券はもらえなかった。あんなの不公平だ。

公明党を消去

●「高速道路無料化」に釣られるのはダボハゼみたいでイヤだ。むしろ、公約の目玉がアダになって中身がないのが露見した。

民主党に▲

●地元は自民党議員のおかげで道も治安も良い。一方、民主党候補は名前も知らないヨソ者で諦めムード。小選挙区で民主党に入れる理由など何も思いつかない。小選挙区は候補者の人気投票でしょ。小選挙区で民主党に入れたらマイナスになりそう。

民主党を消去(小選挙区)

ほーらね、消去法だけだと比例区が選べないでしょ。ということは、小選挙区で自民党、比例区で民主党の引き分け判定もありってことじゃないかな? その方が白票や棄権よりはマシでしょ。

(私のコメント)
最近のマスコミは無党派層を掴みきれていないようだ。憲法改正に積極的であり、北朝鮮にも厳しい目を持っている。公明党にも批判的であり、公共事業にも批判的だ。つまり民主党はもっと憲法改正に積極的になり、北朝鮮や中国にも毅然と対応してゆけば無党派層の支持も集まるだろう。

ところが菅ー岡田の左派コンビは改憲や北朝鮮に対してはどうも及び腰で、これでは無党派層も、利権まみれの自民党に票を入れたくもないし、民主党も毅然としないので棄権すると言う行動になっている。どうせなら西村眞吾氏を民主党の政調会長にでもすれば、無党派層の支持も集まるだろう。




イラク人質事件の3人は「人の盾」のアレンジ版
人質と人質家族は左翼団体に利用された被害者


2004年4月25日 日曜日

■音声鑑定の罠〜シリーズ「イラク日本人人質事件」(5)■

04年4月に今井紀明ら3人が誘拐された「イラク日本人人質事件」で、犯人が送って来た脅迫映像には「演出」がある、と日本政府は当初から見破っていたのに、敢えて隠し、人質家族の「暴走」を許した。

04年4月に自称フリーライター・今井紀明、ボランティア活動家・高遠菜穂子、フォトジャーナリスト・郡山総一郎の3人が、「サラヤ・ムジャヒディン」(聖戦士旅団、戦士隊)と名乗る犯人グループに(イラクで?)誘拐され、犯人が「自衛隊のイラクからの撤退を日本政府に求める」ための人質にされた「(第一次)イラク日本人人質事件」と、その後、フリージャーナリスト・安田純平と非政府組織(NGO)メンバー・渡辺修孝の2人が誘拐された(第二次イラク日本人人質)事件との間には、微妙な違いがある。

●事情聴取の罠●
安田ら第二次組の2人は、イラク聖職者協会の仲介で解放されたところまでは第一次組の3人と同じだったが、解放後、安田は警察が誘拐事件の被害者に対して行う事情聴取を辞退した(産経新聞04年4月21日付朝刊30面)。

当然だ。加害者(逮捕された容疑者など)は、警察の事情聴取から逃れるのは事実上不可能だが、被害者の場合は事情聴取に応じるか否かは任意だから、いやなら断っていいのだ。

が、第一次組の3人は断っていない。なぜか?
人質家族の態度が違うからだ。「最初の3人の人質家族は政府非難など傲慢な態度を取ったため、世論のバッシングを浴びた。が、(それを見ていた)あとの2人の人質家族は、まずマスコミで『息子がご迷惑をおかけしました』と謝ったので、厳しいバッシングは受けなかった」と森本敏・拓大教授は分析する(04年4月21日放送のテレビ朝日『スーパーモーニング』)。

たしかに、第一次組の人質家族の暴走はひどかった。
とくに日本中が呆れたのは、日本時間04年4月10日に犯人グループが第2の手紙(犯行声明文)を送って来て「自衛隊がイラクから撤退しなくても人質を24時間以内に解放する」と報道されたあとだ。人命第一の見地から見ても、もう「自衛隊撤退」は必要なくなったにもかかわらず、人質家族たちは記者会見の席で「引き続き自衛隊の撤退を求める」と言ったのだ(『週刊新潮』04年4月22日号 p.36 「仲間に対してだけお詫びをした『異様な家族声明文』」)。

これでは、人命よりも、自分たちの政治的主張を訴えることを「第一」に考えていることになる。ほんとうに人質の命を心配していたのか(人質は狂言誘拐劇に「出演」しているだけ、と人質家族は知っているのではないか)という疑惑も含めて、この頃から人質家族への反発と嫌悪感が日本中で一気に高揚した。

●政府が容認●
では、なぜ第一次組の人質家族はここまで「暴走」したのだろう。理由は、左翼平和運動の団体が多数支援者として張り付き、「人質家族の叫び」を、団体が支持する左翼政党の党勢拡大に利用しようと後押ししたからだ。

が、前回述べたように、日本政府は、第一次組を誘拐した犯人がマスコミに送り付けて来たビデオを素早く分析し、事件発生当初から、ビデオの内容が演出されたものであることを見破っていた。


前々回述べたように、第一次事件が誘拐事件と報道された根拠は、当初は、上記のビデオと(日付が西暦だけの)稚拙な(第1の)手紙(犯行声明文)だけだ。

その数少ない根拠の1つに「やらせ」があると判明したのなら、政府はその時点で公表してもよかった。公表すれば、この「誘拐事件」は「誘拐の疑いのある事件」に変質し、マスコミは堂々と「狂言」の可能性を論じただろうし、犯人が示した人質解放の条件である「自衛隊撤退」を求める世論も沈静化し、その尻馬に乗って人質家族が思い上がった発言をすることもなかっただろう。

が、敢えて政府は隠し通した。

●音声鑑定隠し●
犯人が送って来たビデオの脅迫映像のうち、それを受け取ったカタールの衛星放送アルジャジーラがいちばん最初に、日本時間04年4月8日午後9時に放送した部分は、実は、犯人が人質に演技を振り付けている場面だった(産経新聞04年4月21日付朝刊3面)。

【これを冷静に分析すれば、犯人が人質家族に「あなたがたからお預かりした人質3人は、けっして殺されることはありません」と伝えて安心させるための映像であり、必ずしも「脅迫映像」とは言えないことがわかる。また、アルジャジーラが「より脅迫的な」映像……今井紀明がナイフを突きつけられたり、高遠が悲鳴を上げたりする(人質解放まで日本では放送されなかった)シーン……を避けて、敢えて、人質家族に安心感を与える「振り付け」のシーンを放送したこと、また、10日の人質家族の声明文で、感謝する対象に、聖職者協会と並んで、なぜか(ただ犯人の要求をタレ流しただけの無責任な放送局である)アルジャジーラがはいっていたこと(『週刊新潮』前掲記事)をあわせて考えると、聖職者協会(イスラム教スンニ派)、アルジャジーラ、および日本の左翼平和運動の3者が「反米」で結託した可能性も浮上する。アルジャジーラは03年イラク戦争の最中に、米軍にバグダッド支局を「誤爆」された恨みがあり、動機は十分だ……が、あくまで可能性の問題であり、何も断定できない。】

しかし、当初アルジャジーラも日本のTV、新聞も報道しなかったものの、「より脅迫的な」映像が存在し、しかもそれには1分間少々とはいえ音声が付いているのだから、その音声を分析すれば、犯人や人質の出身地や心理状態(ほんとうに緊張や恐怖を感じているか、狂言か)などがかなり詳しくわかるはずだ。

つまり、ビデオや手紙の不自然さから生じる「狂言疑惑」に早期に決着を付ける音声鑑定という方法があり、それは警察でもとっくに実行しているはずのことだったのだ。

が、政府は音声鑑定について何も発表しない。
そこで、産経新聞は独自に入手したビデオの音声鑑定を日本音響研究所の鈴木松美所長(元警察庁科学警察研究所技官)に依頼した。その結果、犯人の人数(5人)、性別(全員男)、年齢(20〜40歳)、身長(170〜175cm)、出身地(北イラク)、また犯人の声の大きさから彼らが興奮状態にあることまで解明された。鈴木は、叫び声の強さから見て「一触即発の状態」と警告した(産経新聞04年4月11日付朝刊30面)。

この報道が、狂言疑惑の払拭、というより否定に一役買ったことは間違いない。

しかし疑問が残った。なぜ人質の音声を鑑定しないのか?
犯人の音声に限定して報道されたため、マスコミはまったく誘拐の確証のない事件を誘拐と断定して報道して人質家族への(的外れかもしれない)同情論を煽り、その報道に反発して多数の国民が疑惑を募らせ、家族への抗議や中傷が殺到する、という(02年W杯サッカーの韓国戦の「誤審」問題を除くと)史上あまり類のない、異例の事態が続くことになった。

そこで、筆者は鈴木に取材を試みた。が、鈴木本人から電話で「音源を持ち込んで鑑定料金を払ったところにしか鑑定結果は言えない」と断られてしまった。

●日本語を話す人物●
産経新聞の記者も、自分で記事を書いていながら上記の鑑定結果には不満だったのだろう。産経新聞は同じビデオの再鑑定を中東情勢とアラビア語に詳しい内藤正典・一橋大学教授に依頼した。

内藤は声紋や音響の専門家ではないので、人質や犯人の心理状態や出身地については何も言わないが、ビデオに「イッテ、イッテ」と人質に声を出せと促すような声が録音されているのを発見した(あたりまえだが、鈴木も警察も、この声はとっくに聴いている)。

内藤によると、「イッテ」はアラビア語では意味をなさないことから、前後の状況から見て、犯人グループの中に日本語を話す人物(人種は不明)がいる、と結論付けた(産経新聞04年4月21日付朝刊1,3面)。

この衝撃はかなり大きかった。
それまで狂言疑惑を口にすることを事実上タブーにしていた大手マスコミ(とくにTV)各社で、タブーが微妙にゆらぎ始める。ノンフィクション作家の岩上安身は、04年4月22日生放送のフジテレビ『とくダネ!』で、「人質3人がグルという意味ではないが」と留保を付けながらも、はっきり「狂言」という言葉を使い、日本赤軍が自衛隊撤退を求める声明を出していることに言及して、狂言の可能性を述べた。

鈴木も黙っているわけにはいかなくなったようだ。産経新聞の鑑定依頼では言及しなかった、「言って」について、フジテレビの取材に対しては答え、「これは男性の声だが、音が少ないので日本人かどうか不明」と答えた(前出『とくダネ!』)。

内藤が気付くまで警察や鈴木が気付かなかった、などということはありえない。
とくに、警察OBである鈴木が、産経新聞の鑑定依頼に対して答えて当然の「人質の心理状態」を答えなかったのは不思議だ。

「人質はまったく健康で、なんの恐怖心も感じていない」と警察や鈴木は早くから気付いていたのではないか。

それを医学的に裏付ける発言が、衆人環視の中で行われている。
04年4月18日、中東から第一次組の人質3人が帰国した際、人質本人不在の、人質家族と弁護士による帰国記者会見に同席した斎藤学医師は、帰国会見を勝手に仕切ろうとした人権派弁護士・梓澤和幸の「3名はPTSD(心的外傷ストレス症候群)だから会見できない」という説明に対して、「PTSDは当たらず、急性ストレス障害。PTSDと判断するには4週間かかる」と全否定し、さらに今井紀明と郡山については「元気そう」とまで言ったのだ(『週刊文春』04年4月29日-5月6日合併号 p.26 「3人が『口止め』されたこと」)。

警察や鈴木が(故意に?)「言って」という日本語や、人質の心理状態という、もっとも重要な鑑定結果を明かさなかったため、なんの裏付けもないマスコミの「お涙頂戴」報道が続き、それに多数の国民が反発するという構図が維持された。

が、犯人側の第2の手紙にあった人質解放期限(日本時間4月11日午後9時)を過ぎても解放がなかったために、人質家族は4月12日、よせばいいのに「一般からの情報提供を求める電話」を開設する(この開設を助言した者がいるとすれば、それは「悪意」によるのではないか)。

案の定、すぐに電話が殺到し、その9割が怒りの電話だった。ここで(第一次組の)人質家族は初めて世論の反発を知り、以後は国民と政府にお詫びと感謝を述べ、殊勝な態度に変わる
(『週刊新潮』04年4月29日号 p.30 「一転『家族謝罪』で起こった『支援団体』との不協和音」)。

この、反省した人質家族に対して、政府(警察庁の国際テロ対策緊急展開チーム)は当然、人質解放後「人質は被害者として警察の事情聴取に応じるべきだ」と迫ったはずだ。

解放後の16日、第一次組の人質は、バグダッド市内の日本大使館で警察庁チームに事情聴取を求められた。人質の1人は「なぜ警察がいるのか」と(怯えて?)反発したが、(人質家族の政府へのお詫びを伝える)新聞記事を警察庁チームに見せられると、人質の3人もさからえず、結局3人とも聴取に応じた(産経新聞04年4月17日付朝刊1面)。またその後も、人質家族が政府(警察)に「申し訳ない」という感情を抱き、政府の言いなりになって人質を説得するので、人質本人も捜査に協力したはずだし、今後も協力せざるをえないと思われる。

【家族を利用して左翼活動家を説得したり転向させたりするのは、戦前戦中の治安維持法体制下の「特高警察」がよく用いた手法だ。この手法の効果は絶大で、大半の活動家は獄中で家族に説得されて転向したことから、左翼思想を犯罪として取り締まる目的で制定された治安維持法では最高刑が死刑だったにもかかわらず、じっさいにこの法律で死刑になった者は1人もいない(安倍基雄『歴史の流れの中に〜最後の内務大臣安倍源基(上)(下)』原書房年90刊)。】

この事情聴取で、警察は、第一次組の人質3人から(すでに音声鑑定で十分に把握していた?)「犯人」側の演出などについて裏付けとなる供述を十二分に引き出す。当然、「言って」と言った人物が日本人かどうか(人質の知り合いかどうか)も聞き出している。

4月18日、人質3人の帰国記者会見が都内で開かれるはずだったが、ここで弁護士の梓澤が「3人はPTSD」などとウソまで言って、人質本人の会見をキャンセルさせる。

が、結果的にこれは失敗だった。この時点では、「言って」と言った謎の人物の存在はまだ報道されていなかったから、当然記者気会見で聞かれる心配はない。解放直後という同情もあって、それほど厳しい質問は出ないはずなのに、ここで人質3人が「逃げた」ために、国民、とくにマスコミの不信感を買ってしまった。

その3日後、産経新聞が「言って」の謎の人物について報道する。
第一次組の人質3人はいずれ必ず記者会見に引き出される。そのときマスコミの最大関心事は、この謎の人物の正体だ(もう「自衛隊撤退」も、3人のイラクでの活動も、どうでもいい)。

●犯人側の日本人●
謎の人物はたぶん日本人だろう。この人物は2通の手紙、とくに4月10日届いた第2の手紙の「日本的な内容」の執筆に関与しているはずだが、もしイラク人(アラビア語を母語とする者)なら、第1の手紙の「日付が西暦のみ」、第2の手紙の「ナザキ(長崎)」などの、多数の表現や綴りのミスはないはずだ。

日本人である場合、本人はともかく、その親戚知人は日本にいる。しかも、第2の手紙の文面から判断すると、自民党政権や自衛隊が嫌いで、イラク人自身の問題よりも「劣化ウラン弾」問題に関心がある(産経新聞04年4月14日付朝刊3面))という「イラク音痴」だから、警視庁公安部などの「公安警察」が保有する「リスト」(拙著『中途採用捜査官@ネット上の密室』第3章を参照)や情報網を使えば、そんなに時間をかけずに人物像を把握することは可能だ。

狂言かどうか、の事件の真相は近い将来に判明するだろう。郡山はジャーナリストとして職業上、活動再開にあたってマスコミ向けに記者会見しないわけにはいかないし、高遠も一般の支援者に募金などを呼びかけるには、支援者への報告が不可欠だからだ。

おそらく警察(警視庁公安部と北海道警の合同捜査本部)は、今井紀明が英国留学に出発する秋までに、「狂言」を匂わせる捜査情報を適宜マスコミにリークして(人質家族の支援団体の関係者を操って?)郡山ら3人をマスコミの前に引っ張り出すだろう。

そのとき、3人の(下手な?)受け答えで、狂言疑惑がいっそう深まれば、日本の左翼・平和運動は致命的な打撃を受ける。「イラクへの自衛隊派遣」や「日米同盟強化」に反対するやつはアホ(あるいは卑怯)という印象が、日本中に広まってしまうからだ。

現時点でさえ「テロに屈せず、自衛隊は撤退しない」という小泉政権の方針が(結果的に)最善の結果をもたらしたために、筆者のように小泉政権を支持していない者まで「政府の対応は正しい」と言わざるをえなくなっているのだ。「平和運動イコール狂言」となったときの、左翼政党が受ける打撃は計り知れない(岩上も、前掲の『とくダネ!』で「狂言なら、それがバレてトクをするのは左翼ではない」という趣旨の発言をしている)。

その場合、2〜3年後に予想される、自民党と公明党と民主党の発議による、9条改正を含む憲法改正案の国民投票では、過半数をゆうに超える国民の支持で「自衛隊合憲」が明文化されることになろう。

【この複雑な事件の全体像がおぼろげながら見えて来たので、次回はそれを整理し、仮説を提示したい。】 (解放された人質も含めて敬称略)


(私のコメント)
左翼メディアが、政府が垂れ流す「自己責任」はけしからんとキャンペーンを張っている。国民世論の批判が高まったのも、左翼団体が人質家族を全面に押し立ててテレビで「自衛隊撤退」を涙で訴えかけた演出を行ったことだ。自作自演説が出てくるのもここに原因があるわけで、必ずしも人質3人による自作自演というより、左翼反戦団体による自作自演の疑いが濃いということだ。

左翼団体に利用されているとわかった人質家族は、すぐに左翼団体と手を切って高遠さんの両親は「みなさんに心配かけたことをお詫びする」という会見をしている。犯人側も早めに人質を解放するという声明を出したので、テレビなどでの家族の「自衛隊撤退」の声は少なくなったが、今井さんの両親などが相変わらず撤退を訴えていたことが国民に誤解を招く結果になった。

しかしテレビの怖いのは、一つのシーンを繰り返し流すことにより、国民に誤ったイメージを植え付けてしまうことだ。最初から家族が「国民の皆さんにご心配掛けさせた事をお詫びします」と言っていれば、これほど大事になることはなかっただろう。それを一言も言わずに人質が殺されたら政府の責任と訴えたら、政府側は「自己責任」と言わざるを得なくなる。

人質3人が日本に帰ってきたときの国民の反応は冷たいものだった。その事を外国のメディアが指摘しているが、外国のメディアは日本のメディアのように、自らの意思でイラクへ入国した人質の家族をテレビに出して撤退キャンペーンの手助けをするようなことはしてない。

もしアメリカがアメリカ人を人質に取ったテロリストの要求に応じるようなことがあれば、世界中のアメリカ人の安全が脅かされる。だから世界中の国がテロリストの要求に応じることはない。ところが例外が一つあり日本はダッカのハイジャックテロの要求に屈して、赤軍メンバーを釈放し金銭まで与えた。このときも日本のマスコミは人質の安全が第一とキャンペーンを張った。

人質事件が起きた当初から、これは人質には生命の危険はないと見た政府は、左翼団体が動き始めたのを見て、彼らの行動をリサーチしていたようだ。その時点でテロリスト側の日本人と国内との連絡なども傍受して証拠も掴んでいるだろう。いずれ協力した左翼団体は警察や公安にテロの協力者として逮捕される事もあるかもしれない。

だから三人は記者会見に応ずるわけには行かない。これは事件として取り調べられており、刑事訴追に関係したことは答えられないからだ。後の二人の事件は犯人側の要求もなく、家族もテレビに出て「自衛隊撤退せよ」とは言っていないので単純な拉致事件なのだろう。

私自身は自衛隊のイラク派遣には反対しています。だからイラク派遣反対デモにも参加もした。しかし反戦団体のような理由で反対しているのではなく、憲法も改正せずに手足を縛った形でアメリカの言いなりになって自衛隊を派遣するのに反対だからで、私は左翼ではなく反米民族主義者だ。

地政学的にも朝鮮半島を含めて日本はユーラシア大陸に手を出してはならない。朝鮮半島すら36年しか統治することが出来なかった。アメリカも朝鮮戦争やベトナム戦争で勝つことが出来なかったのにイラク戦争で勝てるわけがない。イギリスですらイラクを数十年で手放している。

だから自衛隊は撤退すべきだと思っていますが、私ですら今回の事件が起きては「自衛隊撤退」は言えなくなってしまう。テロリストの要求を呑んだら世界中の日本人が人質に取られる可能性を増やすことになるからだ。危険を承知でイラクへ行く以上、家族は事件に巻き込まれても政府や国民に迷惑をかけてはならないと説得して行くべきだ。




サムスン電子の日本法人、PDP特許を巡り富士通を提訴
知的所有権侵害に見る韓国の国家としての後進性


2004年4月24日 土曜日

サムスン電子の日本法人、PDP特許を巡り富士通を提訴

[東京 22日 ロイター] 韓国サムスン電子<005930.KS>グループの日本法人である日本サムスンは、プラズマディスプレーパネル(PDP)の特許を巡って富士通<6702.T>が同グループのサムスンSDI<006400.KS>に対し日本と米国で訴訟を起したのに対し、富士通の主張を無効として富士通を東京地裁に22日付で提訴したことを明らかにした。
 日本サムスンが起した訴訟は2件で、1件では富士通の特許を侵害していないと主張、もう1件では、富士通にはサムスングループ製のPDPとPDPテレビの輸入禁止を請求する権利がない、主張している。富士通の申請を受けて、東京税関は4月21日以降、サムスングループのPDPとPDPテレビの輸入を差し止めている。
 日本サムスンは、「PDPで富士通の特許を侵害していないので、富士通の主張は根拠がない」(戦略企画室)という。また、「特許を侵害していない以上、輸入禁止を請求する権利がない」(同)と説明している。また、日本サムスンによると、サムスンSDIは22日、日本の特許庁にPDPに関する富士通の特許が無効であるとして審判請求を行った。
 富士通広報IR室は「訴状を確認していないので、コメントできない」としている。(ロイター)
[4月22日17時47分更新]

知的所有権侵害に見る韓国の国家としての後進性

まずは統計を見てもらおう。
平成14年4月10日、財務省発表による平成13年の知的財産権侵害疑義物品の輸入差し止め状況である。
差止件数は、韓国の2,177件が最多で全体の77.4%を占め、次いで香港が231件(構成比8.2%)、中国が202件同比7.2%)である。

全体の77%もの比を占める韓国が日本における知的財産権侵害疑義物品の輸入差し止め件数のダントツトップであることが分かるだろう。
中国などの途上国を圧倒して韓国の輸入差し止め件数が多いのは何故だろうか?
残念ながら韓国では今なお、知的所有権に関する国内のコンセンサスが全く得られておらず、また韓国政府もその対策を全く高じていない状況を如実に示す物ではないだろうか。

先進国である事の条件の一つに知的所有権保護をいかに行うかという物がある。
韓国の現状はあまりにも酷いと言わざるを得ない。
これまでも度々韓国における知的所有権侵害の実体を指摘してきたが、とにかくブランド品、本、ビデオ、CD等全てが海賊版で埋め尽くされているかのような印象さえ受けるのである。

特に、これらの日本のものが韓国の海賊版となったとき韓国人は「こんな優秀な物を自分たちは作っているのか」と間違った精神的優越感を持つことで「韓国人は世界一優秀な民族」と思い上がった幻想を抱いてしまうのではないだろうか?

実話として、韓国人が日本に来て韓国製であるはずの様々な漫画やアニメーションなどを数多く見て、まさに「韓流熱風」だと興奮するのだそうだ。
そして、それが本当は日本のものだと教えられても全く信じようとしないという。
日本人から見れば笑い話の一つだが、これは笑い話ではすまされない。

韓国という国家が本気で先進諸国の一員となりたいと欲するのであれば、まず自己改革を進める必要があるだろう。
即ち、知的所有権という概念を国民一人一人にまず教えることから始めなければならない。
また、知的所有権を侵害することは犯罪であるということも同様である。

韓国人一人一人が世界の常識を学び、それを実践することがなければ、韓国という国は何時まで経っても世界の後進国である

韓国人よ、韓国の経済崩壊は目の前だ!

韓国経済は現在危機に瀕していることをどれだけの韓国人が理解しているだろうか。

韓国経済が成り立ってきた第一要因は日本型貿易体制の確立であった。
日本と同じように資源を持たない韓国では日本型の貿易体制を築かざるを得なかったのである。
現在日本経済は確かに疲弊しているが先頃発表された日銀短観など幾つかの経済指標では景気の下げ止まりを確信させる結果が出ている。
もちろん、これは日本での不景気の下げ止まりであって好転したというわけではない。

さて話を戻し日本型貿易体制とはどのようなものか考えてみたい。
資源のない日本では資源を輸入しその資源を活用して製品を作り海外へ輸出する加工貿易体制を取ってきた。
過程については長くなるため省くが、その結果日本は無資源国家でありながら世界第二位の経済大国へ成長することができたのである。
さてここで問題なのは日本と同じ加工貿易体ァを取る韓国である。
もちろん韓国も日本同様加工貿易体制ではあるが、その基礎的技術力がお世辞にも世界レベルとは言えないのである。
例えば、精密機器を作るために必要となる旋盤などは韓国内では製造できないため日本からの輸入に頼っている。半導体にしても半導体製造器自体を日本からの輸入に頼っているのが実状だ。

韓国の近隣を見渡せば、高い技術力で特化された製造業を持つ日本が存在し、最近東南アジアなどに押されてきたが、安価な労働力を提供する事で驚異的な成長を遂げる中国が存在する。間に挟まれる形となった韓国には何があるのだろうか?
残念ながら韓国経済は全てにおいて中途半端なのである。労働力は日本に比べれば安いものの中国には及ばず、技術力では世界をリードできる技術が殆ど存在しない状況で、今後の展開は言うなればじり貧状態である。

ところが、当の韓国人達は日本経済が疲弊しているニュースを聞き手を叩いて喜び、自分たちの足下に火がついていることに全く気がついていない状態なのである。

韓国人よ、いかに日本経済が疲弊したと言っても未だにその経済規模は韓国の10倍以上を誇り、最先端技術では韓国は手も足も出ない状態なのだ。

不不思議の国「韓国」のホームページ

就任 汚職発覚  支持率低下 反日発言   弾劾     辞任     逮捕
┝━━━━┿━━━━┿━━━━┿━━━━┿━━━━┿━━━━┥
           __ -──‐-、,.._         /)
           i:::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::::ヽ       ( i )))
          /::::::::|  -─‐-   |::::::ヽ      |‐―:|
          |:::::::/ ,-‐ Ll ‐-、ヾ::::::l      |:::::::::|
          ヽ;;/ ,(о)  (о)、 ヽ;;/    /:::::::::::|   まだここ――!!
          (((   . / \    )))  /:::::::::::::/ヽ
           ヽi ヽ ノ(、__,ノヽ / i_/ /::::::::::::::/つ
            \ < [三] >ノ /_/::::::::::::::/  あ
            /::|`─-─´.|::\::::::::::::::::/   ぁぁ


(私のコメント)
韓国に関するテレビや新聞の報道がどうも信用できないと感ずるようになったきっかけは2002年ワールドカップの報道振りがあまりにも作為的だったので、その頃から韓国に関する報道はフィルターを通して見るようにしている。韓国内で報道されている「反日法強化」の報道は日本ではなされていない。

盧武鉉大統領の韓国の動きには、日本としては十分な注意が必要ですが、日本のマスコミが中国、韓国、北朝鮮勢力の工作員が入り込んでいるために、その実態がわからなくなっている。むしろテレビなどは韓流ブームを意図的に作り上げ韓国の宣伝活動に協力している。このように意図的にイメージアップをしなければならないほど韓国のイメージが悪いからだ。

今回の「反日法」も戦前戦中の日本による統治に協力した人を調べ上げる法律ですが、そのことによって親日派の弾圧を図るために作られたもので、盧武鉉政権とウリ党は親北反日反米政権だ。盧武鉉大統領自身は少しは現実的な面はありますが、選挙で新しく当選してきた若い議員達は反日教育を受けてきた世代であり、北朝鮮には親密な感情を持っている。

3月4日の宮崎正弘氏のメルマガでは廬政権を次のように警告している。

盧武鉉大統領はソウルでの「3・1独立運動」85周年記念式典に臨んだ演説のなかで小泉首相の「毎年靖国神社を参拝する」発言を、突如、批判し、「日本の指導者は、自覚のない国民や、人気取りにあくせくする一部の政治家のような行動を取ってはならない」などと言った。

 また盧大統領は「歴史の徹底的な清算なしに、明るい未来はあり得ない。『慰安婦』問題は今なお解決していない。日本は、韓国国民を傷つけるような発言を再びしてはならない」などと放言の限りをつくした。

 辻本清美のレベルと変わらない。かりにも国家元首が発言する内容でもなければ語彙でもない。こうなると知性も疑わしいようである。

 ついで二日、「親日反民族行為真相究明特別法」とかいう「反日法」を提出、韓国国会は賛成151,反対2で可決させた(この勇気ある二人の韓国国会議員は誰だろう?)。

 三流の政治家は、これまでもよく自分の失政を日本とすり替えて事態の収拾を図ってきたものだが、廬はデビューのときから三流と言われ、この演説によって評価は「四流政治家」になった。

 日本の拉致問題を中国は「日本人問題」と表現して、六カ国協議では曖昧な議長声明を出しただけ。韓国はそればかりか、核兵器廃絶にも消極的である。なぜならかれらの感性にあっては「北の核は統一の暁には日本向けに使える。だから廃絶の必要なし」という考え方であり、ひたすら北朝鮮への批判を押さえ込んでいるのである。


(私のコメント)
中国政府や韓国政府が絶えず靖国参拝や教科書問題を持ち出して、日本の政治家に頭を下げさせるのは、中国や韓国には外交関係を絶えず上下関係でしか見られないために、下に立つのがいやで歴史問題を持ち出して嫌がらせをするのだ。盧武鉉政権は中国や北朝鮮と手を結ぶことで日本を押さえ込む事を考えているようだ。

そのためには朝鮮半島が統一した暁には、北朝鮮の核兵器でもって日本を屈服させることすら考えている。その精神構造は歴史的なものであり、古代から朝鮮人は大中華帝国を背景に小中華帝国として日本を見下してきた歴史的な背景がある。つまり日本に対するコンプレックスは中国に対する依存心を高めて、韓国と中国とが連帯して日本に対して靖国参拝や歴史問題を攻め立てるのだ。

地政学的に東アジアを見ると北朝鮮や北ベトナムは中国という後ろ盾を持っているのに比べ、韓国や南ベトナムは遠く離れたアメリカしか後ろ盾になるものはない。そのアメリカは朝鮮戦争では引き分け、ベトナム戦争では敗退した。日本から見れば朝鮮半島も、ベトナムは戦わずして占領できた地域であり、アメリカが東アジアで苦戦しているのは、軍事的な日本の協力がなかったためだ。

戦略的に見てアメリカが失敗したのは、日本を軍事的に解体したことだ。そのためにアメリカは直接、朝鮮半島やベトナムで戦うはめになった。イラクへもアメリカは直接軍隊を送り込んでいるが、地政学的に見れば圧倒的に不利で、いつかはアメリカは撤退せざるを得ないだろう。韓国からもアメリカ軍はいずれ撤退する。

そうなれば韓国は戦わずして中国や北朝鮮と一体化するだろう。それが韓国のDNAである。日本国内の親韓国勢力は日韓関係を親密に保つことで、日本を中国、北朝鮮の勢力下に引きずり込もうという戦略を持っている。そうなるとアメリカは日本からも撤退せざるを得なくなる。つまりアメリカはイラクなどで戦争をしている場合ではなく、東アジアからの全面撤退の危機に立たされているのだ。




韓国与党ウリ党、「親日反民族法」改正に着手
今年1月に成立したばかりの反日法を強化する


2004年4月23日 金曜日

与党、「親日反民族法」改正に着手 朝鮮日報 2004/04/19

ヨルリン・ウリ党は今年1月、親日問題研究学会や社会団体などの反発の中、国会本会議を通過した「日帝強占下反民族行為真相究明に関する特別法」に対する改正作業に着手した。 
 
 当初、法案の発議を主導した金喜善(キム・ヒソン)議員は19日、聯合ニュースとの電話インタビューで、「第16代国会の後半期に通過した親日反民族法は親日行為の幅を特別委員会が提示した案より縮小、制限した」とし、「第17代国会の開院と共に、一部条項を改正した法案を必ず国会で通過させる」と述べた。 
 
 金議員は当初、法制司法委員会の審議過程で削除された創氏改名勧誘と日帝植民地支配当時の憲兵下士官勤務、高等系刑事なども親日行為の範疇に含めることにした。 
 
与党「親日反民族法案」の改正進める - 中央日報 - 2004年4月20日

第16代国会で「親日反民族法案」の発議を主導した与党「開かれたウリ党」(ウリ党=「わが党」との意)・金希宣(キム・ヒソン)議員が、同法案の改正を進める考えを示した。

  金議員側は19日「第16代国会で可決された法案は、親日行為の範囲を縮小しすぎた」とし「第17代国会の開院と同時に▽創氏改名(韓国人固有の名字を禁じ、日本式の名前に強制したこと)を勧めた人▽日本植民支配時代に憲兵下士官として勤務した人▽高等係刑事の経歴者−−などを親日行為を行った人の範囲に含ませる考え」と説明した。

2004.04.19 19:05

反日を捨てきれない大韓民国とその国民達へ

戦後60年一貫して反日国家であり続けた大韓民国。
この国では、今なお国家による国民への反日洗脳が行われ続けている。
今回は反日の定義、そして韓国人はどうすれば反日を克服出来るのかを考えてみよう

【反日の定義】

ここで言う反日とは、反日教育・反日思想(感情)・反日政策をまとめた呼称である。
その一つ一つについて定義と内容を見ていくことにしよう。

○反日教育

多くの韓国人がそのような教育は受けていない。ただ「歴史の事実」を学んでいるだけだ。
と主張している。だが、その「歴史の事実」というのが実際には韓国による歪曲捏造であり、日本はやってもいない事で悪役に仕立てられている。
韓国の歴史教科書は、大まかに次のように対日関係を解説している。

古代において日本は常に朝鮮半島からだけ文化を輸入していた後進国であり、中世では豊臣秀吉によって大恩有る朝鮮半島を侵略し、近代では江華島条約よりはじまる日帝の朝鮮侵略そしてその後の蛮行を行った国として描かれる。
元々、教えられる事柄が反日を目的として韓国に作られた歪曲捏造であれば、その歴史教育自体が既に反日教育なのだが、韓国人にはなかなかこの辺が理解されていないようである。


なお、韓国側の一方的な日本後進国論や日帝の蛮行などの指摘に対しては、下記のアドレスで反論しているのでご確認頂きたい。
http://members.at.infoseek.co.jp/konrot/reki.htm (Doronpa's Page : 韓国の歴史歪曲捏造)

○反日思想(感情)

韓国人の反日思想或いは反日感情の根本的な部分は、韓国人自身の問題に起因する。過去私も指摘してきた広く韓国人に共通する国民性の一つに「責任転嫁」がある。何をしても人のせいとする韓国人の国民性は「反日」という免罪符を手に入れることによって様々な社会的フラストレーションの解決を図ってきた。

朝鮮半島が分断したのが日本のせいなら、橋が崩れるのもデパートが崩壊するのも日本のせい、社会環境が悪いのも、IMF管理下に入る屈辱を味わったのも何もかも日本のせいとすることで、韓国人達は本来なら自分たちの責任で解決すべき問題を「日本」「日帝」へ責任転嫁し、精神的解決を図ってきたのである。


反日という甘い果実は実は麻薬であり、彼らの反日思想・感情は中毒患者のそれとなんら変わるところはないのである。

特に近年に起こった金嬉老事件では、韓国社会に蔓延する反日思想・感情の余りにも悪意のこもったその姿に日本人は誰もが驚きを隠せないものであった。

即ち、日本で二人を殺し殺人事件を犯した殺人犯金嬉老が近年仮出獄後、韓国へ渡ると韓国社会で金は日本で差別と戦った英雄として持てはやされた。反日感情からくる韓国社会の異常な行動であるが、それは完全に冷静な思考を反日の前に失っており、後に韓国社会はそれを身をもって知ることになる。

金は講演活動などを韓国内で続けていたが、まずは障害未遂事件を起こし逮捕され、さらにその後、痴情のもつれから愛人関係にあった女性の夫に対する殺人未遂事件で現在は韓国の医療刑務所(精神病院)へ収容されている。
今持って韓国社会ではこの事件についての真摯な反省はない。

反日に関しては下記のアドレスを参照されたい。
http://members.at.infoseek.co.jp/konrot/han.htm (Doronpa's Page : 韓国に蔓延する「反日」)

○反日政策

韓国では政権が変わるたび、或いは国内で重大な政変劇など様々な節目で反日を政府が国民に訴えかける。

上記、反日教育・反日思想による韓国社会の関心を呼び、政治に対する不満の矛先を逸らすための政治的駆け引きの材料であるのだ。韓国人の個の部分でのアイデンティティを反日という手軽な素材に政治が求めることにより、韓国人にとって反日=愛国主義の等式を生み出すことになった。

韓国政府がことあるごとに朝鮮併合を持ち出し、日本へ謝罪を求めてくるのは、例えそれが対日関係を壊す要因となっても自分たちの保身をはかることに重点を置いた韓国政府の韓国民へのリップサービスでもあった。

また、反日政策の中で文化的優越意識を韓国民に持たせることで現状とかけ離れた韓国民の精神的満足を促してきた事も見逃せない事実である。

また、反日法とも言えるべき韓国の「外患罪」程、その適用によって韓国政府の反日政策を高らかに宣言したものはないだろう。

韓国刑法第81条で外患誘致とは「外国と通諜して日本国に対して武力を行使させた者は、死刑に処する」とされており、、同じく第82条の外患援助は「日本国に対して外国から武力の行使があったときに、これに加担して、その軍務に服し、その他これに軍事上の利益を与えた者は、死刑又は無期若しくは2年以上の懲役に処する」という極めて重い刑罰に処せられることになる。

確かに韓国の安全を脅かす物で有れば日本人であろうとなかろうと処断されて当然だが、これは「日本」を対象とした法律であることを考えれば、それが何を意味するのか言わずとも理解出来るというものである


近年では「親日派のための弁明」の著者である金完燮さんがこの外患罪の内、外患援助罪容疑で出国禁止、身柄拘束をされていることを見ても、韓国における反日政策は今なお過激に続いている事が分かる。

【反日を克服するには?】

以上のように、反日の定義を見るだけで何故韓国が反日を捨てきれないのかお分かりであろう。

彼らにとって反日はアイデンティティであり、免罪符であり、政治の道具である。これらは全て捨てることは、国内政治を批判の目からそらす手段の一つを韓国政府が失うことになり、また、韓国民自身も彼らが一番苦手とする「責任」をおわされることになるのだ。
このような状況で反日を韓国人が捨て去ることは極めて困難であろう


しかしながら、困難であるからと言って何時までも先延ばしにすれば結局百年経っても日韓は現状と変わることのない、或いはより悪化した関係を甘受せざるを得なくなるのである。

これまで私が何度となく韓国人に述べてきたとおり、思考することを韓国人は覚えなくてはならない。
反日の前に全ての思考が停止してきたこれまでの自分たちを乗り越え、歴史的事実の再検証、その再評価、反日による韓国社会の弊害の考察、反省などを通じて韓国人自身が解決していかなければならないのである。

上にも書いたが、麻薬患者が自分は麻薬などやっていないと喚くのと同じで、自分たちは反日教育など受けていない、反日など韓国社会にはないなどと妄言を信じ込めば、やがて反日と言う麻薬は韓国社会全体を蝕んでいくであろう。

それが韓国社会のためになると思うので有れば、これまで通り反日を続けるのも一つの手ではある。
しかし、反日を克服し、自己責任を取れる普通の国に韓国がなることを望むので有れば、自分たちの社会に巣くう反日から目を逸らさずに、韓国社会へ韓国人自身の手で警鐘を鳴らしていかなければならない。

日韓両国での特権的選挙権を要求する在日韓国人の意識

彼らは、日本でいちばん偉い人は天皇だと思っている。だから天皇に謝罪を求める。いちばん偉い人が韓国に謝罪すれば、韓国が日本の上位に立ったことを意味すると理解している。>さきほどの在日韓国人企業家の話のように、一度上位に立てば、下位のものに指示を与える立場に立つ。韓国が、謝罪問題と技術移転や貿易逆調問題を、たえずセットにして要求してくるのはこのような文化的な背景があるからだ。

最近、在日本居留民団(韓国を支持する在日韓国人組織・以下民団と呼ぶ)の地方幹部の一人と話し合う機会があった。その席で話題になったのが、彼らの選挙権要求である。

「いま民団が要求している韓国籍のままで、日本の選挙権・被選挙権を与えよという要求は、特権要求だ(彼らは韓国でも被選挙権がある)。日本の国民より有利な権利を与えよ、など非常識もはなはだしい」と著者が言うと、その幹部は、「われわれはいままで日本社会から差部されつづけてきた。だから特権が認められて当然だ」と反論してきた。

彼らにとっての過去とはそういう位置を占めているものだ。



(私のコメント)
韓国では今年の1月に「親日反民族法」が成立したことを以前に書きましたが、総選挙でウリ党が勝利したことにより、さらに適用範囲を広げた反日法が提出されるようだ。その法律の対象になるような人は、ほとんど生存していないにもかかわらず、このような反日法が出来る背景は何なのだろう。そしてこのニュースは日本のマスコミには報道されていない。

しかしこの事が日本と聞いただけで反感を示す韓国人の生まれてくる背景になっている。日本人にとっては韓国と聞いても単なる外国の一つにすぎませんが、韓国にとっては日本は反日に拘れば拘るほど、そのことが日本の存在感が大きな事を示すバロメーターだ。

韓国人にとって日本が単なる外国の一つにすぎないのなら、わざわざ反日教育をする必要もないし、日本文化の流入も制限する必要もないし、反日法で過去の日本協力者達を取り締まる必要もない。日本を非難すればするほど韓国人にとってはそれだけかけがいのない国なのだろう。

ちょうど子供が親に対して反抗しているようなもので、親の存在が子供にとって大きすぎるから反抗しているのだ。日本にとって見れば戦後の日米関係がそのようなものだった。だからこそ安保闘争で反米運動が吹き荒れましたが、高度経済成長後の日本は経済大国となるにつれてアメリカを単なる外国の一つと見られるようになって来ている。

韓国が先進国の仲間入りしても、いまだに反日法を作ったり日本文化を制限しなければならないのはどうしてだろう。そしていまだに歴史を冷静に受け止められないのはどうしてだろう。この事は中国に対しても同じような事が言える。60年経ってもいまだに歴史的出来事に対して謝罪を求めてくる。

戦後の間もない頃は日本も中国も廃墟だらけであり、韓国も朝鮮戦争で廃墟になってしまった。その意味ではほとんどこの三国は同じような状況でしたが、日本だけが飛びぬけて経済成長して発展してしまった。その事に対する中国と韓国の妬みや嫉妬を持つなというのは難しいだろう。かつては我々の方が先進国だったのに追い越されてしまった屈辱を、反日教育で気を紛らわせているのだろう。

政治、経済、社会、文化、歴史など様々な分野で比較することが出来ますが、経済力も技術力も中国や韓国は日本に遅れをとってしまった。日本にけちを付けるとすれば過去の歴史にけちを付けるしかない。だから未だに「謝罪」を外交カードの一つに使ってくる。それを正当化するためにも反日教育は欠かすことが出来ないのだ。

だからいくら日本人に対して謝罪させたところで、他の分野で優越できるわけではないのだから、中国や韓国自身にとってプラスになることはないだろう。むしろ日本人にも反韓や反中の世論を擡げさせて、経済協力や友好親善の妨げになるだけだ。一昨日日記に書いた韓国ドラマもその違和感を感ぜざるを得ない原因の一つになっている。

韓国や中国にとっては親日的だというだけで政治家などが失脚する原因になったりする。そのためにこれからも日本と友好的な関係を結んで共に栄えようという前向きな姿勢を中国や韓国はとることが出来ない。中国や韓国の政治家にとっては日本の政治家をいかに頭を下げさせることが政治的ステータスになったりする。

このように中国や韓国が反日教育をしている内は日本に追いつくことが出来ない保証にもなってしまっている。そのことに気が付く現実的な中国人や韓国人は少なく、現実を直視しない観念的な世界に閉じこもってしまっているのだ。今日のニュースでもこのようなものがありましたが、これではいつまでも日本には追いつけないだろう。

韓国企業、研究開発費の割合増加も先進国の半分 朝鮮日報 4月22日

国内企業の研究開発費は毎年増えているものの、先進国に比べては依然としてその割合がとても低い水準であることが分かった。 
 
 上場会社協議会が、12月決算の上場企業463社の研究開発費現況を調査した結果、企業が2003年に使用した研究開発費は合計8兆7995億ウォンに上り、2002年(7兆6735億ウォン)比14.7%増、2001年(6兆8431億ウォン)比28.6%増であることが分かった。 
 
 昨年、企業の売上高における研究開発費の割合は2.09%で、1000ウォン相当の製品を売ると、そのうち21ウォンを研究開発費に使った計算になる。 
 
 企業の研究開発費の割合は、引き続き増えているものの、米国(4.0%)、ドイツ(4.0%)、日本(3.9%以上/2001年基準)など、先進国に比べると半分に過ぎない。 
 
 昨年1年間で、研究開発費を最も多く使った会社は、サムスン電子で、合わせて3兆5294億ウォンを研究開発として投資した。次に、現代(ヒョンデ)自動車(7106億ウォン)、起亜(キア)自動車(4276億ウォン)、ハイニックス(3178億ウォン)、KT(2956億ウォン)と続いた。 
 
 売上高に占める研究開発費の割合は、エヌシーソフトが12.51%と最も高く、次にイーステルシステムズ(12.50%)、韓国化粧品(10.83%)、ミレ産業(9.69%)、パンテック(9.02%)が続いた。 
 
ハン・ユンジェ記者 yoonjae1@chosun.com




岸田 秀(著)『一神教vs多神教』 アメリカとイスラエルは
他民族を虐殺あるいは追放して建国した国である。


2004年4月22日 木曜日

「一神教vs多神教」 著者からのメッセージ

 本書では、ユダヤ教の成立、ユダヤ教からのキリスト教の派生、ローマ帝国ひいてはヨーロッパへのキリスト教の普及、イスラム教の発生、近代ヨーロッパの世界制覇などの現象を、それにかかわった人たちの劣等感と、その劣等感から逃れようとする必死のあがきとを鍵として説明している。現代世界においては、ヨーロッパと、そこから派生したアメリカとが中心的位置を占めているが、出発点は、特にヨーロッパ民族の劣等感がひときわ強かったということにあったというのが、わたしの見解である。

 最初の人類は黒人で、アフリカに発生したと一般に考えられている。何万年前かは知らないが、黒人から白子(アルビノ)が大量に発生した。この白子は、毛色が違っていたので、黒人から差別され、疎外され、肥沃なアフリカの地から北へと、貧しい寒冷の地、ヨーロッパへと追っ払われた。そこで成立したのがヨーロッパ民族である。つまり、ヨーロッパ民族は人類最初の被差別民族であった。ここに起因するヨーロッパ民族の劣等感がその後のヨーロッパの歴史を説明する。

 そのヨーロッパ民族の一部が、たぶん黒人だったと思われるエジプト人がつくったエジプト帝国で奴隷として使役されていた。今から三千数百年前、その奴隷たちがモーセという人物に率いられてエジプトから逃亡し、今のパレスチナの地にユダヤ人の国をつくった。このユダヤ人が発明し、信仰した宗教がユダヤ教である。

ユダヤ教は人類最初の一神教であり、のちの一神教のキリスト教、イスラム教はユダヤ教から派生したものに過ぎない。要するに、一神教は、もともと信じていた部族や民族の固有の神々の宗教を失った被差別者、逃亡奴隷の宗教、追い詰められて現実否認に逃げ込んだ者の宗教であった。多神教の神々がときにはドジをやらかす人間的な神々であるのに比べて、一神教の神が、信者と血縁関係がなく、全知全能神のような現実離れした神、唯一絶対神のような抽象的な神であるのは、そのためである。

 その後、このユダヤ人の国はローマ帝国の植民地になったが、その屈辱的状態に耐えられず、ユダヤ人の一部にローマ帝国の支配に反抗する連中が現れた。彼らはローマ帝国から、そしてローマ帝国に服従するユダヤの支配層からも差別され、疎外された。イエスの一派である。彼のユダヤ教批判、ユダヤ教改革がキリスト教となった。すなわち、キリスト教とは、被差別者のなかの被差別者がつくった宗教である。

そのキリスト教がヨーロッパに普及したのは、もともと被差別民族であるヨーロッパ民族に、被差別者の宗教であるキリスト教が向いていたからということもあるが、やはり、ローマ帝国の権力によって押しつけられたということも否定できない。ヨーロッパ民族も、ゲルマン神話などが示しているように、もともとはそれぞれの神々を信じていたのであるが、その神々をあるいは殺され、あるいは追放されて、キリスト教の唯一絶対神を押しつけられたのである。

 アメリカは、少々長ったらしいが、被差別者のユダヤ教の信者のなかの被差別者がつくったキリスト教の信者がつくったヨーロッパ社会のなかの被差別者であったピューリタンが新大陸に逃げたか、渡ったかしてつくった国であり、言ってみれば、三乗の被差別の国である。そのアメリカが、現代世界で、最大の破壊力を有する最強の国であるのは必然である。最も劣等感が強く、最も人類を憎んでいるからである。

 アメリカがイスラエルを支援するのは、最初の被差別者に差別された第二の被差別者に差別された第三の被差別者として、最初の被差別者を支援しているのである。すでにどこかで述べたことがあるが、アメリカとイスラエルとはともに、神に託された使命に基づき、他民族が住んでいる土地に侵入して、他民族を虐殺あるいは追放して建国した国であり、その点でアメリカは自己をイスラエルと同一視しており、したがって、アメリカにとって、イスラエルの正当性が崩れることはアメリカの正当性が崩れることを意味し、断じて、あってはならないのである。

アメリカは、共同幻想としてのアメリカを守るためにはイスラエルを守らなければならない。アメリカがイスラエルを守るのは、アメリカのユダヤ人が大統領選挙に莫大な資金を献上するとか、ジャーナリズムを握っているとかの現実的理由のみによるのではない。

アメリカの現実的国益から言えば、イスラエルを守ったところで大してメリットはないし、イスラエルが滅びたところでアメリカは別に困るわけでもない。にもかかわらず、アメリカの国際的評判を落とし、イスラム教徒に憎まれてまでもあれほど必死にイスラエルを守るのは、アメリカの国家としての「自我」にかかわっているからである。


 アメリカに支援された一神教のイスラエルが、同じく一神教のパレスチナと中東の地で争っている。一神教同士の争いは、互いに現実的利害に基づいて妥協するということが難しく、「聖戦」とか「正義」とか言い張り合って、キリなく続く危険がある。この争いは、両者がともにその一神教を克服するまで続くのではあるまいか。一神教の克服は、単にアラブとイスラエルとの問題ではなく、人類全体にとっても、今後の最大の問題ではなかろうか。


(私のコメント)
イラクのファルージャの戦いは再び再開されたようだ。日本の沖縄基地から出撃したアメリカ海兵隊はこのような市街戦の訓練を受けている。今朝のテレビアサヒのモーニングショーでもファルージャの町が射撃訓練場であるかのように、小銃や機関銃を撃ちまくっている。これらのビデオ映像はたぶんアメリカ報道陣向けの「やらせ」だと思いますが、ヘルメットの形からどうしてもアメリカ軍がナチに見えてくる。

ナチに見えてくるのは何も軍隊ばかりでなく、アメリカという国家がナチ化して来ている。リベラルなアメリカというものが死語となりつつあり、狂信的な宗教勢力が政治権力を支配し、キリスト教の代わりに自由と民主主義をイラクにもたらすことを宣言している。911テロとは関係ないにもかかわらずイラクをテロ国家と名指しして侵略してしまった。

そんなデタラメなプロパガンダにもかかわらず、アメリカ国民は圧倒的な支持のもとにイラク侵略は始まった。現在のアメリカ国民は狂っているとしか思えない。もちろんまともなアメリカ人もいますが少数派になっている。このようにアメリカを狂わせているのはキリストの名を語る反キリスト思想だ。私は03年3月18日の日記に次のように書いた。

クリスチャンの富井牧師の指摘によると、アメリカはキリスト教国と見ることは出来ないようだ。アメリカという新たなるイスラエルは、神に選ばれた国家であるとする誤った選民意識を植え付けている宗教が存在する。アメリカ国民はへりくだることよりも傲慢を選び、グローバル・スタンダードと称して、自分達の価値観を唯一正しいものとして他国に押し付ける。

いつごろからアメリカの大統領に反キリスト的思想に汚染されるようになったのか。ブッシュ自身40歳の時に「神の啓示」を受けたとしている。イラク攻撃も「神の啓示」をもとに行うようだ。その神とはキリストのことだろうか。断じてそうではない。富井牧師は次のように指摘している。

《現イスラエル政府は、パワーによってユダヤ民族の覇権を回復しようとしてイエスを十字架につけた選民意識まるだしの傲慢なユダヤ人の末裔である(彼らはローマに対して革命を起こしたマサダの戦士を英雄としている)。それゆえ、邪魔者であるフセインを力で倒そうとするイスラエル政権の政策にアメリカが乗ることは、パワー宗教としての反キリスト的なユダヤ教思想を受け入れることであり、けっして神の御心ではない。

今回のブッシュの政策は、革命的手法であり、それゆえ、神の御心にかなっていないので、失敗するだろう。軍事的、政治的に成功するかもしれないが、その誤りのつけは必ず回ってくるだろう。アメリカはベトナムの失敗から何を学んだのか?今回の攻撃は、アメリカにとって致命的な失敗であり、神の裁きを招くだろう。力関係のゆえにアメリカに追随する日本政府も同じ裁きを受けるだろう。》


雑感 富井牧師BBSより

アメリカ国民に巣食ってしまった反キリスト的宗教は、キリストの名をかたり、「開放する」として他国への侵略を正当化する。一昔前の共産主義と同じだ。本来はキリスト教とアメリカの覇権とは何のかかわりもないはずだ。しかしブッシュの選挙母体はキリストの名をかたる反キリスト教的団体なのだ。

古代イスラエルの人々は神との契約を破ったがゆえに「離散」を命じられました。アメリカ国民も神との契約を破り、奢り高ぶり驕慢そのものだ。やがてはイスラエルのように国家は解体し「離散」という運命が待ち受けているのだろう。だからこそアメリカ国民は神の復讐に脅え、テロに脅え心を病み国をも滅ぼしてゆくのだ。


(私のコメント)
富井牧師のサイトは去年の10月15日から更新されていません。どのような事情があるのか分かりませんが、キリスト教福音派サイドからの批判攻撃で休止せざるを得なくなってしまったのかもしれません。このような狂ったアメリカ人に対して説教をしようとしないほうがいいだろう。オームと同じようなカルト宗教なのだから、批判すればするほど彼らは結束して反攻してくる。

だからベトナム戦争当時のようにやりたいようにやらせ、彼ら自身が間違っていることを自覚するまでやらせるよりしょうがない。軍事的には大勝利し続けるのだろうが、アメリカとイスラエルの人々の心は呪われてゆき、神の裁きを受けるまで止めることはないだろう。

米とイスラエルがイラクに新ユダヤ国家建設を計画


世界の指導者はイスラエル首相に「感謝」すべき=米大統領

[ワシントン 21日 ロイター] ブッシュ米大統領は、イスラエルのシャロン首相に対する国際的な批判を一蹴し、世界の指導者は同首相によるガザ地区とヨルダン川西岸の(ユダヤ人入植地撤退)計画に「感謝」すべき、との見解を示した。同計画は、平和的なパレスチナ国家建設に道を開くものだとしている。
 外交関係者らは、ブッシュ大統領はこれらの計画を支持するという歴史的な政策転換を行ったうえ、イスラエルがヨルダン川西岸に建設中の分離壁についても、シャロン首相と意見調整がほぼできている、とみている。ブッシュ大統領は以前、この分離壁はパレスチナ領土を「浸食する」もので、和平努力にとって脅威となる、と反発していた。
 分離壁をめぐる方針転換は、パレスチナ領土への食い込みが深すぎるとして米国が懸念していた分離壁の一部建設区域について、シャロン首相が変更に同意したことを受けたものという。
 ある外交筋は、「分離壁はもはや懸案事項でない」と述べた。
 ブッシュ大統領は、ワシントンで新聞編集員らを前に講演し、パレスチナ指導部はイスラエルに対するテロリズムを防止しなかったことで、「永年にわたり人々をあざむいてきた」と言明した。(ロイター)
[4月22日14時13分更新]




なぜ日本人女性と韓国人男性の組み合わせなのか
三作続けて日本女性と韓国男性の恋愛ドラマの不思議


2004年4月21日 水曜日

「韓男日女」韓日合作ドラマの愛の構図 東亜日報

韓日合作ドラマで愛の主人公たちはどうしていつも「韓男日女(韓国人男性と日本人女性)」なのだろうか。

MBC(文化放送)が30日午後9時55分から放映する3番目の韓日合作ドラマ「Star’Echo−星の声(日本題:STAR’S ECHO〜あなたに逢いたくて〜)」(シナリオ:金ユンジョン、演出:金南元、高東宣、小林和宏)は、韓国男性のソンジェ(趙顯宰)と日本女性の美咲(中越典子)の愛を描いた作品だ。

交通事故で死んだ恋人に対する罪責感を抱いて生きている美咲が韓国支社でソンジェに会い、お互いの傷を癒すというストーリー。このドラマはMBCがフジテレビと合作した作品で、フジテレビは30日夜9時から放映する。

おもしろい点は、「星の声」に出る韓国男性と日本女性の「愛の構図」が、以前の韓日合作ドラマである「フレンズ」(01年)、「ソナギ−雨上がりの殺意」(02年)に似ているということだ。MBCが日本TBSと合作した「フレンズ」では、元彬(ウォン・ビン)と深田恭子がそれぞれ韓国と日本の代表タレントとして劇中カップルを組んでおり、フジテレビとの合作品である「ソナギ−雨上がりの殺意」ではチ・ジンヒと米倉凉子が男女主演を演じた。

韓日合作ドラマがこのように「韓男日女」の構図から脱せられないでいる理由は、韓国人たちの日本に対する微妙な感情を意識したためだ。バク・ジョンMBCドラマ局長は、「韓国は日帝強制占領期を経験したことがあり、韓国人たちが『キーセン(日本の芸者)観光』のため、日本男性に悪いイメージを持っているので、ドラマに『日男韓女』カップルを設定するのは時期尚早であるようだ」と説明した。

また、韓日合作ドラマは童話のようなラブストーリーにとどまっているという指摘も出ている。韓国と日本のドラマは両国共に男女の激情を表わしているにもかかわらず、両国の合作ドラマは非現実的なメロドラマ水準に止まっているということだ。実際に「星の声」の試写会でも「陳腐だ」との評が出た。金南元(キム・ナムウォン)プロデューサーは、「最近の『独島論難』でみられるように、韓日関係には敏感な部分が多くて、ママごと遊びのような愛を見せるのが限界だ」と説明した。

バク局長は、「今までが『合作』自体に意味を置いて来た段階だったとすると、これからはドラマの作品性を高める段階に進まなければならないだろう」と語った。


いよいよ今週末、日韓共同制作ドラマ「STAR'S ECHO〜あなたに逢いたくて〜」

日本にウォンビンブームを生み出した深田恭子&ウォンビン共演の日韓共同制作ドラマ「フレンズ」、米倉涼子&チ・ジニ共演の「ソナギ〜雨上がりの殺意」に続いて今週末いよいよ2時間ドラマスペシャル「STAR'S ECHO〜あなたに逢いたくて〜」がフジテレビで放送される。フジテレビとしては今回のドラマが日韓共同制作ドラマとしては2作目となる。前作の「ソナギ〜雨上がりの殺意」は日本側が主導をとって制作されたが、今回は韓国側に主導権がバトンタッチされているとのことで脚本・演出方法などの違いも楽しめそうだ。

日本側の主演は中越典子(NHKの連ドラ「こころ」出演女優)で韓国側の主演はチョ・ヒョンジェ、交通事故で死んだ恋人に対する罪責感を抱いて生きている日本人女性、美咲(中越典子)と韓国人男性、ソンジェ(チョ・ヒョンジェ)が恋に落ちるラブストーリーとなっている。チョ・ヒョンジェといえばドラマ「初恋」、「ラブレター」で人気を博している男優で、日本でも今年公開が予定されている「スキャンダル」にも出演している。

ところで、肝心のドラマであるが3作続けて女性が日本人、男性が韓国人での恋愛ドラマといった定番のお決まりパターンということもあって、ある程度結末が予測されてしまう点は否定できない。そのため昨年行われたドラマの試写でもそのような指摘が一部あった模様だ。これについては韓国での放送を考えると歴史問題や領土問題などの火種を抱えた現状、男性が日本人、女性が韓国人のラブストーリーや、より現実的なドラマ制作となると敏感な国民感情なども考慮しなくてはならず、今の段階ではやや難しかったという見方が主流だが、今後も合作ドラマが制作され続けるとなればお決まりパターンからの脱却、多様性も必要となってくるだろう。今回の合作ドラマがどのようなロマンチックなラブストーリーに仕上がり、日韓の視聴者の反応はどのようなものであるかに注目したい。

【日本のマスコミと韓国・北朝鮮のネットワーク】(一例)

毎日新聞(岸井成格)
 │
TBS
 |
サンデーモーニング(関口宏)
 │
スタッフ東京―┬―辛淑玉――石原やめろネットワーク             民団 
         |     │                                |
         │     └─戸野本優子─菅直人←(在日に参政権を!)→民主党
         │
     東洋コンツェルン―――――――――在日パチンコ利権──朝鮮総連
         |                          |
         ├イエローキャブ──在日巨乳利権ー小池栄子(実家パチンコ屋)
         │                          |
         └カンタス────────────大塚製薬

(私のコメント)
日本のテレビ局による世論操作は今回のイラク人質事件でも露骨に現われていましたが、テレビドラマでも大きくそれが現われている。2002年ワールドカップでどうして日本のテレビ局が韓国チームを応援しようと大キャンペーンを張ったのかをこの日記でも書きましたが、日本のテレビ局には親中国・韓国・北朝鮮の工作員が入り込んでいる事が浮き彫りになりました。

テレビドラマはスポンサーが付けばドラマの作品の出来不出来はあまり問題にならない。映画なら制作費がかかり作品の出来不出来が興行成績に響くからあまりおきませんが、テレビにおける韓日合作ドラマの内容はどうにも歪んでいるように見える。日本と韓国との精神的な壁はいまだに取れてはおらず、相変わらず軋みを生じている。

中国や韓国・北朝鮮とどうして親睦を深めてはいけないのかという声が出るかと思いますが、日本側が親睦を深めるために努力すればするほど、中国・韓国・北朝鮮側は露骨な要求を突きつけてくる。中国・韓国・北朝鮮では露骨に反日教育が行われ、最初から日本との友好を深めるつもりはないにもかかわらず、両国は友好を深めるべきだという言葉にのせられて騙される。

本当に日本と中国・韓国が友好を深めたいと思うのなら反日教育を止めるべきと思うのですが、それでも友好を餌に日本に擦り寄ってくるのかを考えれば、ODAや経済援助や技術援助などの利権がほしいからだ。そのためには日本国民の親中国・韓国感情を良くしておく必要がある。そのためには日本のテレビ局を利用して世論操作をしているのだ。

韓国などが国内では反日教育をしながら日本人に対して「韓国を好きになってください」とは虫が良すぎますが、だからこそ日本のテレビを利用して韓国ブームを意図的に作り上げている。その一環として日韓合作テレビドラマが作られていますが、どういうわけか皆同じような恋愛もので、韓国男と日本女性のキャスティングだ。

日本と韓国とで歴史ドラマを作ろうとしたら喧嘩になるから、恋愛ものでやるしかない。しかも日本男性と韓国女性の恋愛ものでは韓国側が歴史問題を持ち出して反発を強めるので出来ないようだ。それを理解するためには韓国人などの精神構造をよく理解しておかなければなりませんが、現実的な日本人と、観念的な韓国人や中国人とでは折り合いをつけることは難しいだろう。

例えて言えば日米合作ドラマを作るとして、三作品とも日本人男性とアメリカ人女性との恋愛ものだとしたら不自然さを誰もが感ずるだろう。現実には逆のケースが多いからだ。日韓の国際結婚にしても日本人男性と韓国女性の婚姻のほうが圧倒的に多い。それにもかかわらず非現実的なドラマを作り続ける日本側のテレビ局はどういう神経をしているのだろう。

このような日本のテレビ局の情報操作は日常茶飯のことで、だからこそイラク日本人人質事件にしてもテレビ報道には気をつけなければなりません。人質になった5人の多くは北朝鮮とも関わりのある団体の活動家であり、その関係については19日の日記でも図で指摘しました。

つまり日本のテレビ局は、イラク人質事件を利用して「自衛隊のイラク撤退キャンペーン」を行いましたが、だからこそ自己責任ではないかと国民の批判を浴びた。それに対して昨日からテレビ局は自己責任として人質被害者を批判するのはいけないとキャンペーンを始めた。これはテレビ局の問題のすり替えだ。

国民は左翼活動家がイラクで人質になり、その人質と誘拐したゲリラとが同じ自衛隊撤退を政府に要求したら誰もが狂言ではないかと疑るのは当然だ。テレビ朝日はワイドショーで帰国した二人をテレビに出して自己責任論は間違っているとプロパガンダをしている。国民が批判をしているのはこのような事件を利用しての政治プロパガンダは良くないとマスコミを批判しているのであり、人質自身だけを批判しているのではない。

一番問題にしなければならないことは左翼活動家とテレビ局とが連携して、人質事件を利用しようとしたことであり、家族が出てきて「自衛隊撤退」を涙で訴えたり、帰国した人質被害者本人がテレビで自衛隊の撤退を訴えるのは、テレビ局による「やらせ」ではないだろうか。これは北朝鮮拉致被害者とは異なり自らの意思でイラクへ出かけ、三人はゲリラと打ち合わせをして「一芝居」している。

日韓合作ドラマはもういい加減やめろ! 2ちゃんねる





<韓国総選挙>ウリ党過半数への不安
大統領弾劾騒動と朝日新聞の記事の捏造


2004年4月20日 火曜日

韓国総選挙、ウリ党過半数への不安 極東ブログ 4月17日

 15日に実施された韓国総選挙で盧武鉉大統領の与党ウリ党が、以前の第3党から過半数を占める第1党に躍進した。予想された事態ではあったが、もう少しハンナラ党が伸びるかなと期待していた。
 選挙の率直な印象は「やべーなぁ」であるが、そういう本音を漏らすと「なぜ」とか突っ込まれそうになる。「やべーなぁ^2」である。簡単に説明できる問題ではないよ。極東ブログのスタンスでいうと、なにもやばいことなんかない、とも言える。板門店共同警備区域を警戒していた100人ほどの米軍がこの10月に完全撤退し、韓国軍に完全委託になるのだが、これも、別にやばいことなんかない。と、言ったものの、私は47歳だが、50歳より上の世代の日本人は内心やばいよなと思っているのではないか。読売新聞は露骨に北朝鮮関連で心配を表現している。朝日新聞ですら内心懸念を感じているようだ(「韓国総選挙――変化の風はやまない」)。

 ウリ党は、従来の政治家たちにはできなかった改革を速めようとするだろう。しかし、数の力にものを言わせて強引な進め方をすれば、野党との対立をあおるだけに終わる恐れもある。ここはおごってはならない。
 日本にも課題ができた。金鍾泌(キムジョンピル)氏の落選が物語るように、これまで日本との間をつないできた世代が舞台から消えた。若い議員同士の交流をどう築くか。

 今回のウリ党勝利は端的に若い世代の勝利といっていいのだから、日本の朝日新聞は韓国の若者に「ここはおごってはならない」とお説教をたれるのである。ありがたいだろ。
 よその国の内政を諭す気にはならないが、そういう気持ちもわからないではない。昨年11月26日朝鮮日報社説「国がここまで上手くいかないなんて…」(参照)がある意味具体的でわかりやすい。なお、この記事で野党となっているのが今回与党になるのである。

 最近の大韓民国は本当に「めちゃくちゃ」としか言いようがない。
▲在韓米軍問題 
▲イラク派兵 
▲労使間葛藤 
▲自由貿易協定(FTA)と農民問題 
▲セマングム 
▲京釜(キョンブ)高速鉄道の金井(クムジョン)山区間 
▲北漢(プクハン)山トンネル ▲行政首都移転問題 
▲スクリーン・クォータ制度 
▲扶安(プアン)問題 
▲大学入試の公信力をめぐる危機、
など問題は山積している。
 こうした問題の中にあって、何一つまともに解決されたものがない。ここに、大統領による特別検事制法案の拒否で、与野党の対立問題がまた1つ加わった形だ。
 本当にもどかしいのはこれら問題のうち、そのほとんどは政府の不手際によるものだという事実だ。


 別の見方をすれば、大統領側のウリ党が与党になることで「政府の不手際」が解消されれば問題はスムーズに行く、とも言える。さーて、そう思いますかね?という以上、私はつぶやくべきでもあるまい。
 韓国がどうしてこういう政治に転換してきいるのかについて、私は、ちょっと単純過ぎるようだが人口動態が最大の原因ではないかと考えている。このあたりの基本である386世代については毎日新聞社説「韓国総選挙 政治の混乱収拾が急がれる」がわかりやすい。

 候補者も支持者も「90年代に30代になり、80年代に大学に通い、60年代に生まれた」いわゆる386世代と呼ばれる40歳代の青壮年層が中核だ。高度成長下に育ち、革新志向が強い。それが時に反米的民族主義感情を高め、米国の対極にある北朝鮮への親近感となっているといわれる。大統領選で盧氏を当選させた原動力は、米軍装甲車による女子中学生ひき殺し事件に抗議する反米デモだった。

 これを人口ピラミッドで確認すると面白い。少し古いのだが、ネットにあった。「人口で見る韓国/ソウル 」(参照)である。グラフの画像の拡大はこちらにある(参照)。
 すぐ見てわかるように、20歳から40歳までの層が厚い。選挙時このグラフを睨んでいる私に、「何を見ているのか」と問う者がいたので、「ある国の人口ピラミッドなんだけどどう思う?」と訊いてみた。「高齢者が長生きできないみたい」と答えた。ぎゃふん。
 グラフを見てわかるように、現在の40歳代までは途上国的な発展をしていたのだろう。日本と10年ずれのシフトという感じではないか。そして、発展の雰囲気が20年間続いたのだろう。いずれにせよ、この20歳から40歳までの層の厚みが今回の政変の基礎になっているのだろ。とすれば、10年から15年後にはまた大きな変化が来るだろう。
 人口分布についてもこの記事に面白いコメントがあった。

ソウル市の人口は989万5000人で、全国の人口の21.4%。そして仁川広域市と京畿道を含む首都圏の人口は2135万4000人。なんと全国の人口の46.3%、つまり韓国の人口の約半分が首都圏に住んでることになるんですね(@_@)。すごい集中ぶりにびっくり!

 とびっくりされているが、日本でも都市部に1/4は集中しているのではないか。だが、韓国ほどの都市化ではないだろう。当然ながら、これを背景に韓国では住宅事情の問題もあるようだ。
 と、オチはない。なにが「やべー」だよだな。そうそう。これは歴史の感覚とも言えるものなので、うまく説明はできないのだ。


韓国は今どうなっているの?大統領弾劾騒動と朝日新聞の記事 3月20日

アサヒコムをなぜかブラウザのホームにしているので、ブラウザを上げるとアサヒコムの記事を読むことになる。

『「大統領弾劾反対」のろうそくデモ、50万人規模 韓国』の記事と写真が飛び込んできた。前にこのblogで今回の弾劾劇を見ていても「インターネット世代の大統領への熱狂が去った後のむなしさのようなものを感じる」ということを書いたが、50万人の弾劾反対デモというなら、熱狂が去ったなんてとんでもないということになる。あわてて他のサイトを見てみた。

どうも様子が違う。読売新聞のサイトでは、キャンドルデモのことは出てこない。毎日新聞でも扱いは小さい。Mainichi Interactiveに「アジアの目」というページがあり、そこは各国別にニュースが載っているので何かわかるだろうと思って見てみた。「大統領弾劾−殺気立つインターネット攻防」という記事はあるがデモのことはない。むしろネットの匿名性のためにののしり合いになっていることを愁うる記事であった。

 そのページに朝鮮日報(日本版)のバナーが出ていたので、そちらをのぞいた。確かに20日に10万人規模のデモがソウルで予定されていると書いてあった。予測の5倍集まったのかと、もう一度朝日の記事を読む全国で50万人規模になったということらしい。しかし18日には「5日連続キャンドルデモ 参加者は半分」という記事すらある。

 どうも朝日が伝える弾劾反対、反米集会の記事と他紙との間に温度差がある。ほんとはどっちなのだろう。書き方によって、写真の撮り方によってこうも違うという良い例。朝鮮日報が伝える2000人のキャンドル集会はアサヒコムでは写真入りで掲載されているが、参加人数は書いてない。これはちょっとアンフェアだよね。今日50万人と書いたんなら、この記事は2000人(主催者発表)と書くべき。


下の二つの記事を読み比べてみよう!!すぐに見られなくなるから今のうち。写真の雰囲気の違いもよく見て。メディアリテラシーの授業に使えそうなこんな面白い記事はめったにないと思う。
http://www.asahi.com/international/update/0317/012.html
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2004/03/18/20040318000002.html


(私のコメント)
このところイラクの日本人人質事件に振り回されて、大きな影響を与えるニュースがあったにもかかわらず触れることが出来なかった。韓国の総選挙は、少数与党だったウリ党が過半数を占める大勝利で、これで盧武鉉大統領の復帰と安定政権が確立する。弾劾決議が可決した時点で「これはまずい」と見ていましたが、ハンナラ党の読みは間違っていた。何もしなければ総選挙ではハンナラ党が勝っていただろう。

韓国の国民性は激興しやすく、感情に走るあまり極端から極端へと振れてしまう。女子学生の事故死をめぐる事件から、反米感情が高まり、反米を掲げた盧武鉉氏が大統領に選出された。今回の総選挙も、弾劾決議はやりすぎという感情が、ハンナラ党への反感を呼び、ウリ党が勝利した。

NHKやTBSの報道番組では世代交代が大きな原因だと解説している。確かに20代から40代までの世代が7割もいるので、彼らの世代に支持される政党が勝利することになる。彼らの先頭に立つのが386世代と呼ばれる30歳代が中心になっている世代だ。丁度ネット世代とも世代は共通している。

韓国は80年代から民主化が進み、それまでの軍事独裁政権から民主的な選挙で選ばれた大統領になった。その結果、教育も反共一点張りから、左派勢力が学校教育に入り込み、親北朝鮮的な青少年世代が育成された。それが386世代と呼ばれるようになった。日本で言えば安保闘争世代に相当する。

だから386世代は反日的というよりも反米の色が強い。そして同じ民族である北朝鮮に親密感を持っている。その彼らに支持された盧武鉉大統領と安定多数を得た議会で、これからの韓国はどのように変化していくのだろうか。アメリカはすでに韓国を見捨てたようだ。少なくとも軍事的な関与は消極的になってゆくだろう。

今日も中国の首脳と北朝鮮の首脳が秘密会談を開いていますが、会談内容は知る由もありませんが、韓国をいかに中国北朝鮮の陣営に引き込むかの戦略を練っていると見るべきだろう。中国や北朝鮮にしてみれば韓国のハイテク産業と経済力は喉から手が出るほどほしい。その同調者が盧武鉉大統領だ。そして統一朝鮮の夢を抱いている。

日本にも韓国の386世代と同じような、親中国・北朝鮮のイデオロギーを持った工作員がマスコミなどに沢山いるようだ。イラク人質事件などを見ればわかるように、事あるごとに偏った大プロパガンダを放送し続ける。朝日新聞では50万人の抗議デモと報道されたのに、実際は2千人のデモだったりすることがある。

だから最近では大手メディアが流し続けるニュースには一定のフィルターを付けて、疑ってみたほうがいいのだろう。だから最近では「2ちゃんねる」のほうがイラク人質事件は自作自演の「やらせ」だと当初から見抜いていた。だからこそ人質家族を前面に押し立てて「自衛隊の撤退」を涙ながらに訴えたことに批判が高まった。

すでに世論の主導権はテレビや新聞などの大手メディアからネットに移り始めているのだろう。朝日新聞の50万人の大統領弾劾抗議デモの大誤報もすでに抹消されてない。数々の作為的な記事ばかり書いているから一ヶ月も経たないのに抹消してしまう。自分の書いた記事に自信と信頼があるのならバックナンバーとしてとって置くべきだろう。

私は、今回のイラク人質事件でも、犯人グループの要求に応じて自衛隊を撤退させてはならないと主張したし、犯人グループに日本人がからんでいるとも指摘し、ビデオの脅迫は自作自演だとも指摘してきた。しかし大手メディアは終始ネット情報の後追い記事ばかり書いている。取材力や分析力がない記者ばかりだからこうなるのだ。




テロ犯人と被害者側が、同じ要求を叫んでいたこと
事件が自作自演でないかと疑われる所以もここにある


2004年4月19日 月曜日

忘れてはならないこと・・・戦いは始まったばかり 西村眞悟

1、イラクにおける人質が解放された。関係者のご努力に敬意を表しながら、よかったと思う。
 私は前の通信で「日本国内で犯人と同じ要求を叫んでいれば、解放を遅らせる」と述べたが、見事外れた。
 しかし、再度強調しておきたい。
 「犯人と同じ要求を国内で叫んだから、解放されたのではない」と。
 
 解放されたので、喉元過ぎれば暑さ忘れるの言葉どおりに、忘れられてはならないことを、また、述べておきたい。何故なら、テロとの戦いは、これからももっと過酷に続いていくからである。

2、情報収集能力の欠如と情報管理能力の欠如
 我が国には、情報を収集する能力がない。また、仮に取得した情報があっても、それを秘匿し管理する能力がない。つまり、中央情報収集機構がなくスパイ防止法がないのである。
 このため、日本政府は、アメリカや友好国に協力を求めるのみで、なすすべがなかった。

 さらに憂慮すべきことは、アメリカは、一貫して人質救出に取り組んでくれていても、途中から日本に情報を渡さなくなったのではないか。
 私の記憶違いなら指摘してほしいが、人質家族が、滞在する北海道事務所前に出てきて記者会見し、「アメリカ軍が、イラクの民家を調べているのはやめさせてほしい」と声を高く張り上げて叫んでいる場面が放映されていた。
 しかし、何故、家族は、アメリカ軍の行動を知っていたのであろうか。推測するに、ファルージャを包囲するアメリカ軍が、人質を捜索するために、各ビルや民家を捜索しているということをアメリカが日本政府に伝え、政府がそのまま家族に伝え、家族がそれを受けてアメリカを非難し捜索をやめさせてほしいと訴える記者会見に及んだと思われる。

 これが事実ならば、以後日本政府にアメリカから情報が入らなくなっていたと考えられるのだ。

 大きな課題は、情報収集体制と情報管理体制の確立である。

3、何故、自衛隊が救出の任務を付与されないのか。
 遠く離れたイラクであっても、その同じイラクに現在自衛隊が駐屯しているのである。
 しからば、何故総理大臣が、イラク駐留の自衛隊部隊に「人質救出」を命令しないのか。その検討ぐらいされてもいいはずだが、検討の痕跡もない。頭から完全に自衛隊は何のためにあるかが抜け落ちている。しかし、アメリカ軍が人質を救出するのは当たり前と考えているのだ。
 自国の自衛隊に自国民を救出させようとは全く考えない奇妙な発想の空白である。
 イラク駐留自衛隊が、人質救出に向かう。これは、憲法65条「行政権は内閣に属する」と自衛隊法7条「内閣総理大臣は内閣を代表して自衛隊の最高指揮監督権を有する」という規定により完全に合法的で可能であると指摘しておきたい。
 要するに、危機克服は、総理大臣の決断なのだ。

4、テロ犯人と同じことを言ってはならない。
 今回の人質事件の特徴は、テロ犯人と被害者側が、同じ要求を叫んでいたということである。即ち、「自衛隊のイラクからの撤退」である。テロ犯人からこの日本の状況を観れば願ってもない状況が作り出されたことになるではないか。
 北朝鮮に拉致された被害者の家族が、金正日と同様に、「日本は北朝鮮人民に謝れ、賠償金を支払え」と叫んでいるであろうか。ダッカハイジャック事件の際、乗客の家族が、「凶悪犯罪者を刑務所から解放せよ」と叫んでいたであろうか。

 今回の事件が自作自演でないかと疑われる所以もここにある


5、被害者の事情聴取は、外務省ではなくテロ対策の専門家である警察主体ですること。
 三人の人質からは、警察が徹底的に事情を聴取すべきである。これによって、相手の情報を収集できて、将来の被害を防ぐことができる。
 第一に、彼らは結局どこに拘束されていたかも分からないのだ。レバノン国内に拘束されていたとも考えられるのである。自作自演説も根強い。また、ファルージャに拘束されていたとするならば、なぜ包囲するアメリカ軍の目を潜ってバクダットに入れたのか不思議である。

 以上、今回の事件の教訓は実に多い。
 真相と全体像は、これから徐々に明らかになってくるであろう。
 課題は、ここから得られた教訓を将来に如何に生かすかである。
決して、めでたし、めでたしで忘れられてはならない。
繰り返すが、テロとの戦いの本番は、これから来る。

安田・渡辺解放で露呈! !誘拐"被害者"家族は"支援者"を門前払い!!

イラクで誘拐されていた自称・ジャーナリストの安田純平と自称・市民
団体メンバーの渡辺修孝が解放されたが、その家族がプロ市民系支援者グ
ループを完全拒絶した、という情報が入った。
 3バカ同様、今回の2名は反戦・反日運動には絶好の広告塔。誘拐が明
らかになると同時に、売国奴たちは家族の"獲得"を狙い、争奪戦をおこな
ったとい言われるが……。
取材に当たっている蛆虫18号は語る。
「3バカのときは、『イラク救済基金』の大平直也というプロ市民がマス
コミの取材を取り仕切り大失敗した。高遠修一と大平はすでに冷戦状態で
すが、バ家族は支援団体を完全に切り捨てました。修一は、『(プロ市民
や共産党に)だまされた』とさえ言っていそうです。
 実は、昨日、開かれたプロ市民系の『日本人 人質事件を考える緊急集会』
も、バ家族はドタキャン。ハシゴを外すどこから、支援団体のハシゴから
飛び降りました。
 安田・渡辺の家族は、バ家族のバカぶりをさんざん見ているわけですか
ら。支援団体との接触はもちろん、テレビ出演もセーブしているようです」
 それだけではない。
 編集部には公安当局の動きが入ってきたのだ。
 北海道庁に見え隠れする北海道警警備部公安課の動きとは?ドバイで始
まった警察庁警備局外事情報部の事情聴取。そして、公安筋から流れてき
た高遠一家の黒い経歴!! そして、安田・渡辺拉致事件に隠された驚愕の内
幕を暴く!!
圧倒的取材力でマスコミを圧倒。【プチバッチ!】は驚愕のスクープを連
発し続けています。

朝鮮労働党
    ┃[↓下部組織]
 労働者社会主義同盟(ttp://www.rousyadou.org/)        日本政府
    ┃[↑機関紙に寄稿]                         ┃[↑仲介]
 
高遠菜穂子━━━━━サラヤ・ムジャヒディン━━━━━ムズヒル・アル・ドレイミー
 |     [→事前に接触?]               [←仲介]   ┃
 |                                      中核派(ttp://www.zenshin.org/)
 |
 | ブラッドフォード大学━創価学会     JR総連<旧動労>
 |   ┃[↑留学先?]               ┃
 
今井紀明━━━━━━━━━━━━━━━革丸派(ttp://www.jrcl.org/)
    ┃[↓所属]                    ┃
    ┃               ワールド・ピース・ナウ(ttp://www.worldpeacenow.jp/)
    ┃                         ┃
    ┃               政治グループ・蒼生<プロ青同・旧共労党>(ttp://pyl.at.infoseek.co.jp/)
    ┃
 クリエイティブ・スペース(ttp://www.creative.co.jp/)
    ┃
 JAPAC<日本赤軍・足立正生>(ttp://www.ne.jp/asahi/japac/tky/)


(私のコメント)
ようやく人質三人が解放されて日本に戻ってくることが出来ました。他の二名も解放されモスクワ経由で帰ってくるそうです。イラクでの日本人誘拐事件はこれで終わりにしてほしいのですが、イラク国内での活動は自己責任でやってほしいものだ。武装集団に捕まったら家族や日本国に迷惑がかからないように覚悟を決めて行ってほしいものだ。

昨日戻ってきた三人の様子がかなりおかしい。開放された当時のリラックスしていた様子と、日本に戻ってきた時の様子がまるで違う。予定されていた記者会見も急性ストレス症候群で本人達は見送られた。解放直後の映像では精神的にも肉体的にもダメージを受けた様子は見えなかった。ナイフを突きつけられた映像は「やらせ」だった事がわかっている。

三人が帰ってきた様子を見ているとまるで犯人の護送のようにも見える。三人が当初想定していた日本国内の反応が、正反対に大変厳しいことが家族から知らされて衝撃を受けているのだろう。しかしそれだけなら迷惑をかけたことを「おわび」すれば済むことだから、ここまで落ち込むのは不可解だ。

先に開放された三人のほかに後の二人も開放されて、現地で記者会見していましたが、自衛隊のイラク派遣を批判していたのは、人質事件を利用したプロパガンダをしていることになる。おそらく記者会見はテレビ各局で放映されるから、人質事件はそれが狙いだったのではと思えてくる。二人が「日本大使館へ引き渡さないでくれ」と頼んだのも不可解だ。

ワイドショーなどは一貫して人質になった5人に同情的な立場から報道していますが、私は日記でも書いてきたとおり胡散臭さを感じざるを得ない。もし私がイラクで人質になって開放されたらこのような行動や発言をしたかという点から見れば、彼らの不自然さがどうしても気になる。助かったことをあまり喜ばず、イラクに留まりたいとは不自然だ。

報道記事によると弁護士がついているというのはどういうことなのだろう。本来ならば彼らは被害者であり警察などが事情を聞くにしろ、取調べではないはずだ。それなのに弁護士がつくというのは警察が狂言ではないかという取調べをしているのではないか。そのことが三人にショックを与えている原因だろう。

2ちゃんねるやYAHOOなどのBBSなどを見ると、人質被害者や家族に対するバッシングがすざましい。彼らをそこまで怒らせたのは事件が起きた当初の家族達の態度があまりにも傲慢であり、自衛隊のイラクからの撤退を訴えるなどが反感を呼んだためだ。身内の家族が取り乱すのは仕方がないとして、それをワイドショーが利用して自衛隊撤退の大キャンペーンを張った。そのことが反感の原因になっておりテレビ局は反省すべきだろう。

彼ら二人はは三人の人質が解放されたことを知っており、世界中で大騒ぎになったことを知っている。そして開放されて時間も経って、二人がどのような状況か彼らは知っているにもかかわらず、人質事件を政治プロパガンダに利用している。つまり犯人側と同じ要求を持っており、人質事件を利用しているのではないかという疑いを持たざるをえない。




【やはり自作自演の演出だった】
映像の“首にナイフ”は演出だった!…3邦人人質事件


2004年4月18日 日曜日

映像の“首にナイフ”は演出だった!…3邦人人質事件

15日に3人が解放されたイラク邦人人質事件で、武装グループが人質にナイフを突き付けて「ノー小泉」と言わせた映像は、犯人側が人質に強要した上での演出だったことが17日、分かった。政府がビデオを解析し、未放映部分に事前に演技を振り付けたような動きを発見。3人はやむなく従ったとみられ、事実関係をおおむね認めたという。〔写真:8日にAP通信が配信した「首にナイフ」の映像。未放映の冒頭部分に演技をつけたような動きがみつかった=AP

 ビデオは武装グループ「戦士旅団」が犯行直後の8日にカタールの衛星テレビ「アルジャジーラ」に送付。頭をつかまれたフリーライターの今井紀明さん(18)が刃物を突き付けられて「ノー、小泉」と言わされ、NGO活動家の高遠菜穂子さん(34)が手て覆う場面などがあった。

 政府筋によると、政府は放映直後から外交ルートを通じてビデオを独自入手し、専門家による解析を進めた。その結果、未放映の冒頭部分に明らかに事前に演技をつけたような動きを発見。このほか悲鳴を上げさせるシーンなどで人質3人が犯人側の動きを予知していたかのような動作が数カ所あったという。

 人質3人は政府関係者の事前聴取に、犯人側に事前に説明された上で、おびえたような演技をするように強要されたことを大筋で認めたという。

 この事実を政府側がビデオ分析から早い段階で把握したことで、政府の緊急対策本部は「武装グループが人質3人を即座に殺害するような状況ではない」と判断。人質解放に向けた交渉を有利に運ぶことができ、15日の解放につながった。

 フォトジャーナリストの郡山総一郎さん(32)を含む3人は17日、検査入院しているアラブ首長国連邦のドバイの病院で現地入りした肉親と拘束後、初対面し、無事の生還を喜び合った。18日に関西空港着の航空機で帰国する。(サンスポ)

     ,r;;;;ミミミミミミヽ,,_
    ,i':r"    + `ミ;;,
    彡        ミ;;;i
    彡 ,,,,,、 ,,,,、、 ミ;;;!
     ,ゞi" ̄ フ‐! ̄~~|-ゞ,   人質?・・人質と言っていいんでしょうかねぇ・・・
    ヾi `ー‐'、 ,ゝ--、' 〉;r'    フフフ
    `,|  / "ii" ヽ  |ノ
     't ←―→ )/イ
       ヽ、  _,/ λ、
    _,,ノ|、  ̄//// \、
_,,..r''''"   | \`'/  /    ̄`''ー
      |  /\  /
      |/)::::/\/
      | ,r":::ヽ /
      |i´:::::::::| /


    ↑この発言は自演だとわかっていたから言えたんだなw

自作自演劇場(演技指導)

●警察庁も「赤軍ハンター」の異名を持つ塩川実喜夫国際テロ対策課長を現地に投入。政府筋によると、ヨルダンや米英の諜報(ちょうほう)機関と接触し情報収集を進めている。

● 映像の“首にナイフ”は演出だった!…3邦人人質事件
http://www.sanspo.com/shakai/top/sha200404/sha2004041801.html

●人質事件、警視庁と道警が捜査へ 改正警察法を初適用
http://www.sankei.co.jp/news/040415/sha114.htm

●高遠は携帯で家族と連絡を取り合っていた。
http://messages.yahoo.co.jp/bbs?.mm=NW&board=552019567&tid=a5a4a5ia5afa4gffckdcb fm94bab&sid=552019567&action=m&mid=66735

●今井の行動(キャンペーン開始?)
http://www.creative.co.jp/top/main1023.html

●大阪朝日放送
http://www.pandora.nu/kansai/gko/src/gk1069.jpg

●重要な疑問点
・犯行声明文に宗教的修辞が皆無。
・声明文の日付が西暦で書かれている。
・三日後の4/11がシーア派の大切な日なのにイスラム歴ではない。
・西暦の場合でも表記の順序が年・月・日という日本的独自のもの。
・アルジャジーラTVは、このテログループは今まで全く聞いた事がなく、存在するか怪しいグループと報道。
・警察庁幹部談「期限を切って要求を突き付ける手口は、イスラム社会のやり方にはない」
・AP通信には高価な機材が必要な『CD-R』でビデオデータを送付。
・犯行組織なのに高価なスニーカーを履いている。
・イスラム社会ではアラーにしか許されない「焼殺」という脅し文句が使われた。
・自衛隊派遣はイラクでは好意的に受け止められている。
・犯行グループの主張と被害者三人の主張が、なぜか「自衛隊撤退」で一致している。
・拉致して要求という行為は、リスクが大きいのでテロリストは通常、行わない。
【偶然】日本の歴史と現在の情勢をものすごくよく知っていて、
【偶然】企業関係者、大手マスコミ、大手NGOがバグダッドにいる事を知らず、
【偶然】弱小市民活動家とフリージャーナリストをターゲットにして、
【偶然】読みやすいように犯行声明文をキリスト暦で書く細やかな心遣いを持っていて、
【偶然】三日後の4月11日がイスラム教シーア派の祭典という大切な日なのに無視して、
【偶然】普通のイラク軍やレジスタンスは使用しない、高価なイタリア製の自動小銃を使っていて、
【偶然】アメリカ軍よりも自衛隊の方がより嫌いで、
【偶然】今井君が持ってるiBookと同じiBookを持っていて、
【偶然】アディダスのシューズを履いて、
【偶然】SONYのナイトショット搭載の比較的新しいDVハンディカムを持っていて、
【偶然】iBookにIEEE1394で接続してエンコードを行い、
【偶然】『イスラエル製』のCD-Rメディアに動画を書き込み、
【偶然】FAXソフト内蔵しているiBookも所持している

●組織的犯行の可能性
報道される前から署名集めてたの?
政府にイラク邦人人質事件第一報が報道されたのは4月8日午後9時過ぎであるが、この3人の救出を求める緊急ネット署名は、8日午前8時に開始されている。尚、10日午後8時で締め切っている。http://shomei.kakehashi.or.jp
参照。道警が既に関係者に事情聴取している模様。(以上引用)
証拠画像(日付・時間に注目)
http://www.gazo-box.com/misc/src/1081664958378.jpg

●狂言誘拐説の検討
http://www.akashic-record.com/y2004/fake.html

●犯行グループと高遠菜穂子さん(34)との間に接点

http://www.chunichi-tokai.co.jp/00/kok/20040411/mng_____kok_____002.shtml

高橋知事、官邸に電話「道も犠牲者」  2004/04/18 09:00

 イラク日本人人質事件で、高橋はるみ知事が三人の解放前、家族らが道東京事務所を利用していることに関し「道も犠牲者」などと首相官邸に事情説明の電話をしていたことが十七日、政府関係者の話で分かった。

 事件発覚後、道内の家族や支援者らは道東京事務所に詰め、情報収集や記者会見をしていた。犯人側は、解放条件として「自衛隊撤退」を求めたが、小泉純一郎首相は拒否。家族らは撤退を求め、野党議員も頻繁に事務所に出入りしていた。

 政府関係者によると、電話は二回あり、知事は「事務所を占拠されて、こちらも困っている」などと話したという。知事としては、道が野党側に便宜を図っているかのように見られることを避ける狙いがあったようだ。

◆(私のコメント)
今回のイラク日本人人質事件で不審に思われることは、何もかもあまりにも国内の活動運動の手回しがよすぎることだ。著名活動も事件の第一報が8日の21時なのに、8日の8時から署名の募集を開始している。北海道事務所の使用も知事以上のレベルで決められていたようだ。

昨日の日記に書いたように、テレビ報道があまりにも人質家族を前面に押し立てて、「自衛隊の撤退」を全面にアピールするのは、あまりにも作為的だった。フジテレビの「報道2001」でも、榊原氏がちくりと批判していた。もしテレビ報道が作り出した世論によって、日本政府が自衛隊撤退を決めていたらと思うとぞっとする。

イラク人質事件がこれからどのような解明がなされるのかわかりませんが、このような自作自演を裏付ける物的証拠が次々出てくると、あとは本人たちの証言と武装勢力側の証言などが出てくるかの問題だ。極めて政治的な事件だけに最終的にうやむやに政治的に決着が付けられるかもしれない。

4月9日と4月10日の日記に勝谷誠彦氏の日記を紹介しましたが、本日の日記によると聖職者協会もかなり胡散臭い組織のようで、日本政府と聖職者協会との裏取引も疑うべきだろう。

反戦自衛官坊や救出はぜひC130輸送機でお願い。 勝谷誠彦

日常の破壊といえば罵詈雑言を送りつけてくるアッチ系の方々のメールが愉しい。何の被害もないんだがね。馬鹿のバリエーションは作家の想像力をもはるかにしのぐ。すべて貴重な資料なので大切に分類し保存させていただく。

今回の人質事件はさまざまな意味で日本人の卑しさが全て出た。子供を巡る問題がそのまま大人の世界に拡大していったという見方をすると理解しやすい。娘が売春をやろうと人の餓鬼を恐喝しようと「本人がやりたいと言っているんですから」と言い教師が指導しようものなら逆ギレして教育委員会にねじ込む親。一方で家族に対する卑劣な誹謗中傷は子供の社会のイジメというのは大人の鏡であるということを思わせる。

ちなみに日本人解放に大活躍の聖職者協会とやらを理解するにはカルト教団を思い出すことだ。「前世の因縁」なるものをでっちあげて壺や数珠を売りつける。ミソは無から有の不幸を作り出してそれを解決してみせることで金や利権にかえることである。日本政府が金は払っていないと言う以上信じるならばそれは今後のイラク新政権における発言力や日本の後ろ楯という利権かもしれない。

どちらにせよあのマッチポンプ坊主たちをおめでたい日本のメディアほど現場の情報担当者たちは誰も信じてはいないことは書いておく。ブッシュの演説。米英による国連関与増大の決定。そして今朝のハマスのランティシの殺害。馬鹿に振り回されている間に重大な事が進行しているのだ。


(私のコメント)
今日のテレビ朝日の田原総一郎氏なども、先週に人質家族を出演させて大キャンペーンをやったことなどケロッと忘れて、ブッシュのイラク政策に矛先を向けていた。この一週間あまりの人質事件騒動は、彼らジャーナリストが必要以上に騒ぎ立てて問題を大きくした。問題点は沢山浮き彫りにされたにもかかわらず、田原総一郎氏は指摘しないのはなぜか。

日本政府の川口外務大臣のバカぶりもはっきりしましたが、日本のマスコミのバカぶりも浮き彫りにされた。以前ならそれで済んでいたのでしょうが、今ではネットのほうが信頼できる分析を行っている。大手マスコミはたとえ間違っても「すいません」とは反省しない。だからいつまでも報道レベルが向上しないのだ。




人質解放速報視聴率はNHKの圧勝 テレビ報道の
人質家族を使った自衛隊撤退プロパガンダは許せない


2004年4月17日 土曜日

イラク人質事件の政治面は日本政府の勝ち 極東ブログ 2004.04.13

私は昨日の夕方あたりから、この事件の真相は狂言ではないかという心証を強くした。ええいとそちらのほうに思いの軸足を寄せてみると、各種の疑問が解きやすいという感じがした。そして、なにより、ニュース報道の見方ががらっと変わることに驚いた。

小泉、福田、川口の腹が透けて見える感じもした。さて、自分の心証がそうなら、どれだけ批判を喰らっても、正直これを極東ブログに書くかというところで逡巡した。一晩考えてみるかなと。そして、一晩経ち、「人質事件は狂言だよ」というのは、ぜんぜん主張にはならんなと思った。というか、そう言うことの無責任さを思った。

 だから、この事件は狂言だと主張したいわけではない。が、ブログなんだし、心証としてなら、語ってもいいだろう。この事件の私の心証は狂言だという点は変わらない。そう書きながら、矛盾するようだが、くどいが狂言だよと主張したいわけではない。なぜなら、狂言だとする決定的な理由はないこと、それを将来にであれ証明することも難しいこと、そしてなにより、狂言だとしても依然人命の危険性の点では変わらないことだ。

 ただ、言った手前、ちょっと補足する。最初から狂言だったかとまで思ってはいないのだが、この点で私の最大の疑問は映像がCDだったことだ。私はCDに映像を焼き込む技術にそう詳しくない、わけではない、と笑いを取ってどうするだが、いずれDVには圧縮をかけなくてはいけないし、パソコンの環境も問われる。まず端的にMacintoshかWindowsか。

Macintoshなら、あの状況ではiBookか。おいiBookってジャーナリストの御用達だぞ。映像のほうはナイトショットじゃねーのか、と、それだけで犯人側のかなりの情報になるのだが、そうした情報はマニア側の推測ではあるものの、なぜか公的には情報がないのが変だなと思う。CD媒体からですら足がつくはずだし。


 狂言かなという心証は、気取るわけではないが、2ch的な考察ではない(もっとも、2chというのはそうバカにしたものでもないぞと今回は認識を変えたが)。昨日のファルージャの記事を書きながら、これは人間の盾ではないかと思ったことだ。モデレートに見ても、現状の人質はファルージャで人間の盾にされているな、と思ったとき、あっと思った。日本人は、willinglyに人間の盾になりたいものなのだ。と、willinglyって英語まぜるなだよだが、私が思ったタームはそれだ。訳すと「喜んで」か。ちょっとニュアンスが違うが。

 以上で、狂言かなの心証の話は区切りをつける。

 現状を冷ややかに見ると、彼らが主体的(willingly)に人間の盾となっているかはわからない。だが、現状の推測としては、ファルージャの状況からは、人質の意志がどうであれ人間の盾と見ることは最も妥当だとは思う。すると、彼らの意志であれ、強制であれ、人命の危機という点では変わらない。私は、「プロ市民は氏んでください」とはまるで思わない。依然、彼らの人命救助は大きな課題だと思う。そして、それは、どうやら現状の政府側の裏の認識と同じなのではないか。

 事態を政治的に見ると、自分としては、奇妙なことに気が付く。端的に言うとまるで陰謀論めくが陰謀論ではなく、単に政治的に見るということなのだが、日本政府は体よく「自衛隊撤退論」をつぶしてしまったということだ。

 これは、テロ事件の原則を守ったが故というより、テログループから届いたとされる二報で、人質解放が先行したため、人質と天秤にされる自衛隊撤退要求が事実上雲散霧消したこともある。狂言説を取るならこの声明は最大の失敗でもあろうが、狂言説はもういい。いずれにせよ、この二報をこれ幸いと政府側はメディアで大々的にばらまいため、日本国民の大半の脳裡からは当面の自衛隊撤退問題が消え、人命問題だけになってしまった。

 国内左翼にとっては、苦虫を噛むといったところだろう。その後、福田が言うところの情報が錯綜しているということになったので、仮に犯人グループ側から声明が出ていたとしても、事実上、錯綜した情報ですね、で終わることになる。

 関連してアルジャジーラの対応も、不思議なほど、日本政府に好意的だった。もともと、アルジャジーラもテロリズムは好まないということかもしれない(テロは倫理的に恥ずかしいのだろうと思う)。

一つ気になったのは、イスラム聖職者からのスポークスマンの発言というのを、たまたま私はTVで見たのだが、彼の訴えかけの大半は、人質を約束通り解放しなさいより、米軍のファルージャ包囲を解きなさいだったことだ。なるほどなと思った。イラク人の本音は、米軍のファルージャ包囲を解くことにあるので、日本人人質や自衛隊撤退という問題が念頭にあるわけもないのだ。

 結果として見れば、スンニ派のイスラム聖職者は、テログループの今回の事態を好ましく見ていないし、日本政府への理解を示している、と見ていいだろう。むしろ、こうした彼らの行動の表れこそ日本人は大切にしなくてはいけないのだと私は思う。

 日本政府がうまくやっていやがるなと思いつつ、今朝のニュースをぼうっとラジオで聞きながら苦笑した。小泉はチェイニー副大統領に、人質事件の解決を協力を要請したのとことだ。

 別に苦笑するほどじゃないというなら、サヨクなんかと縁のないいいセンスをしているということで、自分が嫌になる。サヨクは、この事態にさらに苦虫を噛んでいるはずだ、と私はピンとくる。結果として、構図が自衛隊撤退どころか米軍協力になっているからだ。

 メディアでも私が雑見したブログなどでも、指摘がないようなので不思議に思うのだが、ファルージャ掃討戦において、ほぼ確実な鉄則がある。それは、米軍は絶対に米民間人焼殺犯人をとっ捕まえるということだ。もちろん、それは、米国国内世論向けなので、それに等しい心理インパクトを与えるだけでもいい。

報復感を米国民に伝える必要があるというわけだ。こんなの9.11以降の阿呆な米国政策を見て、日本人もすぐに分かれよと思う。と、書くとまたおまえさんだけ偉そうにであるな、すまん。少し冷ややかに考えると、現状では、以前のような目立った掃討戦はできない。しかし、報復のための掃討戦は絶対にやる、とすれば、どうやるのかというだけが課題になる。


(私のコメント)
昨日の日記で天皇の戦争責任を追及していくと、当時の新聞などのマスコミ報道に問題があったのではないかと指摘しました。最初に誘拐された三人の人質は無事解放されましたが、テレビ朝日などの被害者家族を正面に立てての報道姿勢に批判が集まっている。確かに家族にしてみれば命を助けるためにあらゆる手段を訴えるのは当然だ。

しかし民放のテレビ各局は被害者の家族の発言を繰り返し流してキャンペーンを張った。テレビ局にしてみれば被害者家族の発言を報道しただけというのでしょうが、人質の内の二人は北海道のNGOの活動家であり、親が共産党員だったりして色のついた家族だった。そして事件が起きるや否や、署名活動や反戦デモなどの組織化は素早かった。解放された人質のうちの一人はまだこういうことを言っている。

解放の1人、日本大使館に移送後 聴取に不快感

【ドバイ=田北真樹子】イラク邦人人質事件で、解放された人質三人のうち一人が解放直後に移送された在バグダッド日本大使館内で、今回の事件の責任はイラク人にあるのではなく、イラクに自衛隊が派遣されていることにあると批判し、自衛隊のイラクからの撤退を求めていたことがわかった。政府関係者が十六日明らかにした。

 人質三人はバグダッド市内で解放された後、身柄を引き取りに来た上村司駐イラク臨時代理大使とともにいったんバグダッド市内にある日本大使館に入った。大使館内では、日本政府の担当者により、拘束されていたときの状況など簡単な事情聴取が行われたもようだ。

 このなかで人質の一人は「イラク人は悪くない。悪いのは自衛隊だ」などと述べたという。さらに、人質事件解決のためバグダッド入りしていた警察庁の「国際テロ緊急展開チーム」のメンバーに対し、「どうして警察の人がいるのか」と不快感を示していたという。

 政府の担当者は事件の解決に向けて、日本政府が全力を尽くしていたことや、世界から大きな関心を持たれていたことを、事件を報道した新聞などを見せながら説明。「こんなに世の中は心配していた」と理解を求めると、三人は事件の反響の大きさに驚いた様子だったという。

 三人のうち郡山さん、高遠さんの二人はイラクでの活動の続行を希望し、これに対して日本国内では批判が強まっている。これと併せ、三人のうちの一人の自衛隊批判発言はさらに波紋を広げそうだ。これに関し、政府関係者は「解放された直後ということもあり、気分が高揚していたのかもしれない。三人の解放に向けて、政府をはじめいろいろな人が努力していたことを理解してもらうしかない」としている。

   自衛隊は悪魔      
         V             ,.-‐''^^'''‐- ...,          ,.-‐''^^'''‐- ..
     ,.-‐ """''''''- 、       ; '          ' ,       ; '          ' , 
   /          \     .;'    uvnuvnuvn ;     .;'    ノりノレりノレノ ;
  /  ノりノレりノレノ\  i      ;    j        i      ;    j  ━   ━ i
  i  ノcニつ ⊂ニュ ミ |      ; .,,  ノ ,.==-    =;      ; .,,  ノ  <・> <・>i
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 ノ   !   ノ u 丶.  ! ヽ     ': . i !     .r _ j /       ': . i 人   .r _ j ノ 
 彡  !    (つ     !  ミ     '; | \  'ー-=ゝ/、      '; | \   ・・・・/、
 ノ   人   "    人  ヽ    /    \   ̄ノ \      /    \ ≪≫ノ \
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    ∪    (  \         ∪    (  \         ∪    (  \
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      ____________/\________________
   (               人殺し集団 自衛隊は撤退!             )

(私のコメント)
開放された三人のうちの一人が警察の人に対して不快感を持ったのはなぜか。誘拐事件が起こったのだから警察が動くのは当然なのですが、この三人のうちの一人は狂言がばれることを恐れているのではないか。私もNHKのテレビで解放された直後の映像を見ていましたが、ふてくされた態度は、どうも匂う感じが溢れていた。

普通ならば開放された人質の人たちの事情聴取が終われば、インタビューなどが行われるはずですが今回はないだろう。かなりやばい発言が出ると予想されるからだ。郡山さんと高遠さんはこのままイラクでの活動の続行を希望しているようだ。彼らにしてみれば事件が片付いたのだからいいじゃないかということなのだろうが、ここが彼らの非常識なところだ。

あるいは狂言がばれて日本に帰ると袋叩きにされると思っているのか。いまのところ狂言説を肯定する、あるいは否定する決定的な証拠は出て来てはいない。だから心証での書き込みしか出来ませんが、米軍あたりが電話やネットの傍受しているのだろうから証拠を持っているかもしれない。

人質の三人は黒幕に踊らされただけでまったくの被害者かもしれないが、黒幕の中に日本人が関与している可能性もある。ならば日本国内の左翼活動家とテレビ局が連携して、自衛隊撤退キャンペーンをした可能性もある。しかしこのような見方は私だけではなく日本国民の多くが胡散臭さを感じているようだ。次のようなニュースもある。

人質解放速報視聴率はNHKの圧勝

イラク日本人人質事件で、人質3人の解放を直後に伝えたNHKニュースが、22・6%(ビデオリサーチ調べ)の高視聴率を記録したことが16日、分かった。同局は予定された番組を変更し、15日午後8時49分から午後10時までニュースを放送。解放された3人の映像が映し出された同9時7分には27・3%を記録した。同時間帯の前4週平均視聴率は11・2%だった。
 一方、民放の特別番組は、TBS(同9時20分)が15・7%、フジテレビ(同9時5分)は13・8%、日本テレビ(同9時14分)は8・4%。テレビ朝日「報道ステーション」は10・8%だった。視聴率的にはNHKの圧勝だったが、放送評論家の佐怒賀三夫氏は「民放はコメンテーターを大勢呼ぶなど大騒ぎしていたが、対照的に映像を淡々と流すNHKの姿勢が視聴者に支持されたのではないか」という。(日刊スポーツ)
[4月17日9時22分更新]

(私のコメント)
私も連日テレビに釘付けでしたが、テレビ朝日などの人質家族を前面に立てての報道は不快だった。さらには田原総一郎が家族に「自衛隊撤退」を言わそうと見え見えだった。このようなテレビ報道の態度こそが狂言説が生まれる原因ともなっている。人質三人は自ら進んでイラクへ入国し拉致された。この点が北朝鮮による拉致とはまったく異なる。

民放はNHKほど取材力が無いから報道番組は作る能力がない。だからバラエティー路線で営利を追求するほうに走ってしまった。だから突発的な大事件があるとそれに対応することが出来ない。せいぜい久米宏のようなタレントで対抗せざるを得ませんが、プロレス中継アナがニュースキャスターとは民放の見識が疑われる。また専門家などのコネも無いからタレントがニュースのコメンテーターになっている。これでは報道局の看板は下ろすべきだろう。

日本を代表する「バカの壁」こと川口順子外相がまたやってくれました。人質三人を解放の仲介をした聖職者協会に対する感謝の言葉を送らなかったのは間抜けな話で、聖職者協会に失礼な話だ。これは言うまでもなく川口外相自身の資質にも問題がありますが、外務省の官僚達のイスラム諸国への偏見があるせいではないか。

「日本政府は解放望まず」 クバイシ師が痛烈批判

【バグダッド17日共同】イラクで拉致された日本人解放に貢献したイラク・イスラム聖職者協会のクバイシ師は17日、高遠菜穂子さん(34)ら3人の解放の際に川口順子外相が同協会に言及しなかったことに触れ「日本政府は人質が解放されず、日本人が誘拐されたり、殺されたりした方がいいと思っているはずだ」などと痛烈に批判した。
 同師は「日本政府は(事件を)イラクでの自衛隊駐留を正当化する口実にしたがっている」などとした上で「多くの日本人が自衛隊駐留に反対しているのに、日本の外相が日本人の望みを感じようとしないことに心が痛む」と述べた。
 同師は、17日に日本大使館職員から、人質解放への感謝と、外相が聖職者協会に言及しなかったことを謝罪する書簡を受け取ったとしている。



昭和天皇に戦争責任はあった、しかし責任を
追求していくと日本国民全てに責任は及ぶ


2004年4月16日 金曜日

 taro 的「天皇の戦争責任」論  (最新/2004.03.10)

taroは昭和天皇のファンだ。
昭和天皇のどこが好きかといえば、国の未来を思いやる真剣さ、敏感さ、的確さが、何はともあれいちばんの魅力と感じる。

海軍終戦工作の切り札だった“戦う合理主義者”井上成美が「名君ですよ」とキッパリ言い切っているが、taroもそう思う。ちなみに井上は、歴代の海軍大将を、一等大将から三等大将までにカテゴライズして、海軍大将の質の低さを嘆いた人で、 “盟友”山本五十六さえ一等大将に分類していない。また、戦後、海軍の生き残りを集めての座談会では、及川元海相ら並みいる先輩たちを理詰めで面罵している。そういう厳しい人だ。

昭和天皇ほどのインテリジェンスの持ち主をこの時代の日本に見出すことはなかなか容易ではない。もしかしたら、彼こそは、昭和最大の政治的知性だったのではないかとさえtaroは思っている。
もちろんお人柄も好きだ。だが、これはまた詳しく書く機会もあるだろう。こんなふうに、taroは昭和天皇のファンなのだ。

では、そんなtaroは天皇の戦争責任について、どう考えているか。別にむずかしい話にはならない。
そんなもの、あったに決まってるだろ、あったりまえじゃん。
というのが、この問題についての率直な考え。きっと昭和天皇自身これを読めば、「あっ、そう」とは言わず、うんうんとうなずくだろう。

昭和天皇自身もtaroもともに天皇機関説論者。国家の最高機関としての天皇には、開戦の責任も敗戦の責任も、戦争の推移の中で起こったさまざまな不祥事の責任も、もちろんあるし、それは重大だし、その大きな責任を負うのはまず第一に個人としての昭和天皇であると考える。その責任の重さは、もし彼が武士階級の人なら即座に切腹して当然、というぐらいの最高レベルのものだ。彼が陸海軍の頂点に立つ大元帥だったことも付け加えておこう。

さて、すると、きっとこういうツッコミを受けることになるだろう。では昭和天皇はその責任をとったのか。
とっていない、というのがtaroの答え。あえて言えば、男らしく堂々と責任をとるということをあきらめる、というカタチで責任をとったと言えなくもない。あえて言えばだ。
企業も銀行も、あんまりでかくなるとつぶすのが容易でないように、当時の日本では、天皇の責任を追及するとなると事は重大、その影響の大きさを考え、必死で天皇訴追を回避したのがマッカーサーだ。

念のために言えば、taroは、マッカーサーのせいで昭和天皇は責任をとりたくてもとれなかったと言おうとしているわけではない。
ついでに言えば、taroは、マッカーサーとの最初の会談で、責任はすべて自分にあるなんてことを昭和天皇は言わなかったと思っている。あれはきっとマックのフィクションだろう。「回顧録」の記述は昭和天皇免責にやっきになった真の動機を隠蔽するためのものなんじゃないかな。(中略)

「天皇」「A級戦犯」「一億総懺悔」という三つのキーワードに対応する“容疑者”たちの責任のなすりつけ合いの中で、 “真犯人”は誰か、どう裁かれるのかという俗的な興味の中で、あるいは先に述べた「大論争」の中で、本来ならいちばん関心を持たなければならないことや苦しくともどうしてもやらなければならないことが、すっかり置き去りにされ、いまなお置き去りにされ続けているのではないかとtaroは思うのだ。

責任転嫁や犯人さがしの対極にあるのは、自らの過去をありのままに振り返って、それを厳しく自己批判することだろうが、一人一人の日本人は、それをいったいどこまでしただろうか。天皇の権威をカサに着た小役人たちは。陸軍の“毒まんじゅう”を食った新聞記者たちは。過酷すぎる搾取を続けた地主たち企業家たちは。国のありように疑問を感じながら、結局何もしなかった知識人たちは。自分と家族と友人のことしか考えていなかった一般市民たちは。

こうした反省の貴重な成果は、この国の未来のために、のちのちまで伝えていかねばならぬものだろうと思うのだが、少なくともtaroには、それはいっこうに聞こえてこない。
当然人口に膾炙していなければならないはずの、戦争を含めた事の真相すら、いまだに定かではない。あれはいったい何だったのか、われわれはいったい何を教訓とすればいいのかがわからないから、念仏のように平和、平和と繰り返し、憲法には触ることもできない、というようにも見える。

のどもとすぎれば・・・・・・。
ほとんどの日本人にとって、戦勝国によって「A級戦犯」に指名された人々にすべての責任を帰結させることが、もっとも幸福な歴史観だったのではないだろうか。(中略)

昭和天皇はもっと自己主張すべきだったと考える人は、米内内閣総辞職の経緯を思い出してみてほしい。当時すでに人材が払底していたこともあって、この内閣はめずらしく天皇がちょっとばかり自己主張してできたものなのだが(米内光政天皇のお気に入りだったのは、一つには彼が海相時代、頑固に三国同盟に反対し続けたことによる)、成立わずか半年で、陸軍によってあっさりと、いかにも露骨につぶされてしまう。

昭和天皇は叱るべきときには叱っている。ただ、叱られた者がその場だけうなだれてやり過ごし、心底から反省しようとはしなかったにすぎない。叱られる者(陸相、参謀総長など)は、実は組織を代表して叱られているにすぎず、真に叱られるべき人には天皇の叱責は届かないという状態が日常化してもいた。
どうも書けば書くほどひいきがあらわになるようだ。このへんにしておこう。(後略)


(私のコメント)
私は4月8日の日記で天皇はなぜ靖国神社に参拝しないのかと書きました。A級戦犯が祀られた神社には参拝に行けないという意思表示なのか。それでは「人間宣言」をして自分だけが責任逃れをして、罪をA級戦犯に擦り付けたことになるのではないか、という見方ができますが間違っているのだろうか。

確かに昭和天皇にとってはA級戦犯は逆賊であり、天皇の叱責をだれも誠実に受け止めようとしなかった。天皇の一番の悲劇は孤高の人であり良き重臣がいなかったことだ。いたとしても無力な存在であり、とても軍部を抑えることは出来なかった。しかし天皇の叱責を受けた軍の幹部も青年将校たちに担がれる存在に過ぎず、天皇の叱責は青年将校に届かなかった。

では青年将校たちが一番悪かったのだろうか。青年将校たちがそれほどの権力を握ることが出来るようになった原因は何なのか。そのヒントになるのが五一五事件や二二六事件の青年将校たちへの国民の反応だ。この二つの事件は政府転覆を狙ったクーデターであり首謀者達は極刑に処せられるべき犯罪だった。

ところがクーデターを起こした青年将校に対する助命嘆願が日本全国から100万通も政府や新聞各社に寄せられた。天皇の信任を受けた犬養首相を殺害しながら、当時の国民はなぜ助命嘆願したのだろうか。まさに当時の国民は狂気に駆られていたとしか思えない。その国民を狂気に駆り立てたのは誰なのだろう。taro氏は次のように書いている。

《柳条湖で事変が勃発したとき、どうして世論はあんなにイケイケだったんだろう。 taroのイメージでは、いやがる政府を強引に満州事変の深みへと引きずっていったのは世論だ。この頃から、世論はすっかり正気を失い、翌年起こった五・一五事件では、犯人たちの減刑を求める嘆願書が100万を超えた。 国際連盟脱退のときもやっぱりイケイケだったし、お次は天皇機関説問題だ。 二・二六の青年将校たちばかりは責められない。

世論の罪は、すなわち国民とマスコミの罪と言っていいだろう。 近衛文麿の戦争責任は覆うべくもないが、彼がA級戦犯だとしたら、いやがる近衛を「自己保身」だ「無責任」だと責め立て、無理やり引きずり出して、首相の座につけた新聞各紙も同罪だろう。 東條英機には、アメリカとの戦争を始めた責任はあっても、罪は近衛とは比べものにならないぐらい小さいから、彼が絞首刑なら、マスコミだって本当はデス・バイ・ハンギングなのだ。「一億総懺悔論」は決して理由のないものではない。

ところが、戦争が終わると、マスコミはぬけぬけと近衛の批判をやった。「三国同盟の出現に拍車した責任者は誰であるか」てな感じだ。これは1945年9月21日の朝日新聞からの引用だ。
マスコミは、そんな近衛を無理やり首相にしたのはぼくらです、すみません、とは言わない。マスコミこそは、都合の悪いことは知らん顔ですませられる唯一の存在なのだ。

(私のコメント)
このような主旨のことは私も「株式日記」に書いてきた。03年7月20日の日記には次のように書いた。

《昭和3年には普通選挙が実施されており、国民は戦争に反対していたならば、軍部が何を言おうと戦争は出来なかったはずである。つまり国民世論がタカ派的であり、大陸進出を支持していたと思われる。それは515事件や226事件などを起こした青年将校たちに対する国民の反応は、助命嘆願の山が出来たことでもわかるとおり異常だったのだ。また反戦運動も弾圧されていたとは言えほとんどなかった。》

このように世論をタカ派的に煽動したのは当時のマスコミだ。このように天皇の戦争責任を追及していくと、本当の戦争への首謀者は国民世論であり当時のマスコミだと言うことになってしまう。ならば当時の国民全体がA級戦犯と言うことになりますが、それは正しくない。

私はA級戦犯という言葉は東京裁判という敗戦国への報復によって付けられたものに過ぎず、東京裁判は裁判ではない。国民世論がそれだけ戦争に駆り立てたものは、それなりの理由があったはずで、そうでなければいくらマスコミが煽ったところで戦争にまではならないと思っていた。

ところがアメリカのイラク攻撃を見て、アメリカ国民がいかにマスコミの煽動で好戦的になった様を見て、戦前の日本も現在のアメリカのようであったのだろう。911テロのような事件は中国大陸にはいくらでもあった。それに対する報復を煽動すれば国民世論は簡単に火がつくだろう。

先週起きたイラクの日本人人質事件は被害者はたった三人ですが、世界的にセンセーショナルに扱われた。幸い昨日開放されましたが、マスコミの影響力はすざましい。これが数百人もの日本人殺害事件だったらどうなることだろう。通州事件という大虐殺事件を現代の日本人はほとんど知らない。

危険なイラクに行った三人の自己責任だという冷静な見方は冷たいと非難された。このようにいったん国民世論が怒りに沸き始めると、冷静な意見は袋叩きにあう。テレビでは様々なシーンがカットされ、自由な意見を述べることが出来なくなってくる。そして一方的な意見が被害者家族から発せられて、それだけが増幅されてゆく。taro氏は自衛隊のイラク派遣に対しては次のように述べている。

《ぼくらが自衛隊をイラクに送り出そうというとき、ぼくらにはどうしてもしておかなければならないことがある。それは、ぼくらの身近の大切な人たちがテロの犠牲になったとしても、ぼくらが憎悪の連鎖に陥らないように、今から心の準備をしておくことだ。 taroは前回の総選挙で、現政権に反対票を投じたが、それはもう理由にならない。ぼくらが選んだ政権によってこの決定が下されたのだから。テロに屈する屈しないという話で言えば、憎悪の連鎖に陥ることが、テロに屈する最悪のケースだろうとtaroは思っている。》

私も同じ意見ですが、小泉内閣の支持率が53%というのは、国民世論はどうなっているのだろう。

 小泉氏がペテン師だというよりも (2003.12.16) taroの意見



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