株式日記と経済展望


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Japan's Lion King set for a showdown (Guardian)
日本のライオンキングの対決はいかに (ガーディアン)


2003年11月10日 月曜日

Election pits leader against whistle-blowing outsider

◆選挙は党首を部外者と対抗させます。

Sunday October 12, 2003 Peter Beaumont, foreign affairs editor

2003年10月12日  ピーター・ボーモント、外交問題記者

Japan's Prime Minister, Junichiro Koizumi, this weekend dissolved parliament and set a date for a general election that he hopes will turn his resurgent popularity into a mandate for continuing reform of the world's second-largest economy.

日本の首相(小泉純一郎)は今週末議会を解散し、世界で2番目に大きい経済の改革の継続のために、彼は人気を権力に変えることを望み、総選挙の日を設定しました。

Few doubt that the election, on 9 November, will be about anything other than the personalities of the two main party leaders, Koizumi - 'the Lion King' - of the conservative LDP, the bachelor aficionado of Elvis and Wagner, with his long, grey mane - and Naoto Kan, the tetchy, tennis-playing head of the Democratic Party, nicknamed by some the 'Irritable Kan'.

興味としては、11月9日に、保守的な自民党の小泉「-ライオンキング」-、エルヴィスの熱狂的ファンおよびヴァーグナー以外に何に長く関係する灰色のたてがみ-そして菅直人、民主党の怒りっぽく、テニスプレーする、人は彼を「イラ菅」を愛称で呼びます。彼ら二人の有名な党指導者の元で選挙されることだ。

And the resolution of this battle could not come at a more crucial time for Japan in its attempts to reinvent itself as a thoroughly modern society.After decades punching below its weight in world affairs, hobbled by a postwar constitution that forbade its armed forces to do anything but adopt a defensive role, Japan under Koizumi has begun at last to emerge from its shell.

また、この戦いの目的は徹底的に近代社会としてそれ自体を徹底的に再構築しようとして、日本のためのより重大な時に来ることができませんでした。その軍隊が決して防衛の役割を採用しないことを禁止した戦後の憲法によって妨げられて、世界情勢中のその重量以下に制限する数十年間後に、小泉の下の日本は、ついにその殻から出現し始めました。

For the first time warships were deployed overseas, during the war in Afghanistan.Japan backed the war against Iraq and has emerged as one of the keys to North Korea's nuclear weapons crisis.But while all of this has earned Koizumi kudos abroad, it is domestic matters that will determine whether he extends his mandate for his faltering reform programme.

初めて、軍艦は、アフガニスタンの戦争の間に、海外へ展開しました。日本は、イラクとの戦いを支持し、北朝鮮の核兵器危機の鍵のうちの1つとして出現しました。しかし、これはすべて小泉の賛辞を外国へ得ていますが、彼が権限を拡張するかどうか決めるであろうのは国内の問題であり、そのために法案を改正します。

For the battle between the 'Lion King' and the 'Irritable Kan' will be fought over the narrowest political space - over the question of whether Koizumi and his monolithic party are capable of carrying out his much-vaunted reforms that brought him to power on a wave of discontent in 2001.

「ライオンキング」および「イラ菅」との戦いのために、最も狭い政治的なスペース上に戦うだろう―小泉および彼の単体の政党が実行することができるかどうかという問題上に、2001年に不満の波の電源を入れるように、彼の非常に自慢の改革を彼に仕向けた。

While Koizumi will ask for more patience, more sacrifices and a broader mandate, Kan will challenge not whether Koizumi has the right intentions, but whether he can carry his promises through from atop one of the country's greatest and most troubling institutions - the LDP itself.

小泉はより多くの忍耐、より多くの犠牲およびより広い権限を求めているかもしれませんが、菅代表は、小泉は正しい意図を持っているかいないか挑戦するでしょう、しかし、自民党自体、彼が国の最も偉大でほとんどの心配する機関のうちの1つの頂上から約束を通り抜けて伴うことができてる 。

This is the moot point of the Japanese political landscape:whether the country can be transformed by a party so closely associated with all the political and economic ills of five decades;a powerful political machine whose complacency and sclerosis have been matched only by its in-fighting, self-interest and patronage that have at times put the mafia to shame.

これは日本の政治的風土の未決定のポイントです。国は、50年間のすべての政治的・経済悪に非常に緊密に関連した政党によって変革することができるかどうか。つまり時々マフィアに恥ずかしい思いをさせたその内部闘争、利己心および後援によりのみその自己満足および硬直化した強力な政治機構。

Only once in those five decades has the LDP's grip on effective power been broken - in 1993 - in the brief interregnum of reformist Prime Minister Morihiro Hosokawa, who gave up the fight after less than a year in power, a man to whom some compare Koizumi.It is a comparison Koizumi fosters, working hard on his image as an LDP 'outsider'.

一旦、ただそれらでは、50年間が自民党の有効な権力の掌握を行っていれば、改革派の細川首相に簡潔な空位期間(この人は権力の座にあった1年未満後に戦いをやめた)に崩壊した(1993年に)、いくらかが小泉を比較する人もいます。それは、小泉が自民党「部外者」として彼のイメージを熱心に処理して促進する比較です。

Koizumi's critics point to his promise to break the LDP's decades-long borrow-and-spend tactics, a promise they say remains unfulfilled in a country with the highest level of debt in the Organisation of Economic Co-operation and Development.They point too to how he broke his promise to cap spending within only his second year in power.

小泉の批評家は、自民党のを数十年間長く壊す彼の約束を指摘します、戦術、経済の構成の中の負債の最高水準を持った国において実現しないままであると彼らが言う公共事業を借りて費やす。それらは、また彼が権力の座にあった彼の2年目だけの内に支出をしのぐ約束をどのように破ったかを指します。

They will tell you too that Koizumi's image as an outsider is something of a fabrication.Third-generation LDP, he is a veteran of the party's factional struggles and of the kind of political deal-making he rejects.

部外者がちょっとした組立てであるとともに、彼らはあなたにまたその小泉のイメージを伝えるでしょう。新生自民党、彼は、党の派閥抗争の、および政治合意を作る種類のベテランです、彼は拒絶します。

If Koizumi is an 'outsider' it is only as an insider's-kind-of-outsider within the LDP whose consolidation of power either signifies the end of an era of dirty, self-interested politics, or a moving around of the chairs among the traditional elite.

小泉が「部外者」ならば、それは、従来のエリートの間の椅子に、力のその統合が汚く利己的な自民党の内の主流派の部外者、あるいは移動することとしてのみまわりにあった政治の時代の終了を示す。

It is in this respect that his distinctly untelegenic opponent has his strongest card.For if Kan can lay claim to anything it is being a real outsider as co-founder of the Democratic Party (Minshuto) and a former Health Minister who blew the whistle on a cover-up of HIV-tainted blood products.

彼の明確にテレビ放送に適していない相手対し、彼の最も強いカードを持っているのはこの点でです。そのために、菅代表が何でもに対する所有権を主張することができる場合、それは、HIVに汚染された血液製剤の隠ぺいを暴露した民主党および元厚生大臣の連立政権として実際の部外者であるということです。

Kan will argue that little has happened to change the parts of the Japanese landscape that most touch middle-class lives after the lost decade of the 1990s.

菅代表は、偶然ほとんどが中流のほとんどの層が1990年代の失われた十年間後に生活に実行する日本の景観の部分を変更していないと主張するでしょう。

Banks - with a few high-profile exceptions - remain stuck in a cycle of bad debt and renegotiation, while businesses continue to move factories abroad in search of cheaper workforces.

ビジネスがより安い労働力を捜して工場を外国へ移動させ続ける一方、銀行(少数の注目の例外を備えた)は、貸倒れと再交渉のサイクルに突き刺され続けます。

If Koizumi has enjoyed some economic success, say critics, it has been through a combination of good luck and what many believe has been an artificial weakness of the yen against the dollar.

小泉がある経済的成功を喜んだと批評家は言えば、それは、幸運、および1ドル円の人工的弱さだったと多数が信じるものの関連によってありました。

But if Koizumi has failed to live up to many of his promises, his reputation has been buoyed by his victory last month over opponents in a party opposed to his tight fiscal policies who would have removed him.In winning his party's internal leadership election in September, he has rung the death knell for the old men of the once all-powerful Hashimoto faction.

しかし、小泉が彼の約束の多くに応えていなければ、彼の評判が、彼を連れ去っていたであろう。彼の財政緊縮政策に反対だった党の相手上に小泉氏の勝利によって先月浮かされました。9月に彼の政党の内部総裁選挙に勝つ際に、彼は、かつて全能の橋本の党派の老人の終焉の前兆を鳴らしました

And while the 'Irritable Kan' may be praying for voters to reject the LDP as it did once before, all the evidence is that Koizumi will be given more time to fulfil his promise of a new Japan.

また、「イラ菅」がそれが一度以前に行ったように、自民党を拒絶するために投票者のために祈っているかもしれない間、根拠はすべて、小泉が新しい日本の彼の見込みを満たす、より多くの時間を与えられるであろうということです。

Japan's Lion King set for a showdown Guardian


(私のコメント)
昨日の選挙結果は自民党が苦戦しながらも与党三党で安定多数を確保したことで、小泉政権は続投されることが決まった。しかし小泉首相と安倍幹事長の人気で自民党単独過半数の確保は出来なかった。むしろ解散前より10議席も減らしたことの結果は今後の自民党内の小泉人気への信頼を揺るがせるだろう。

つまり小泉人気でも無党派層の取り込みに効果がなく、無党派層は民主党に多く流れた。比例区では民主党が第一党になったことはそれを物語っている。やはり地方の小選挙区では地盤の固いところが強く自民党が強い。しかしトラブルのあった候補や抵抗勢力のレッテルを張られた候補は落選をなめた。

もし公明党との選挙協力がなければ自民党は民主党以下の議席に陥落するだろう。それは小泉人気でこの程度であることだ。この二つの要素がなければ野党に陥落するのは時間の問題だ。自民党は長老議員もいなくなり党を一つにまとめる力もなくなった。あるのは政権維持の一つだけである。

民主党は議席を40議席も増やしましたが、目標の200議席に届かず、177議席に終わった。ただ都市部に偏在して地方の政党組織の未整備が響いている。だから浮動層の支持がなければ勝つことは出来ない。さらに政策のブレも大きく分裂の危機を常に抱えている。若手の議員が多いことは強みであると同時に弱みでもある。

自民党は地縁人縁の土着組織が基盤であり地方の選挙区は直ぐには変えられない。世襲議員も多く党の近代化は小泉首相でも変えられない。民主党は都市の浮動層が基盤だから地縁人縁がなく組織基盤はない。だから党の近代化もしやすいが地方では地縁人縁の組織を作らなければ制することは難しい。

政策的には与党も野党も混在しており見分けがつかない。日本の社会構造の均質性からして二大政党といっても都市型政党と地方政党の区分けしか出来ない。つまり選挙の一番の争点は予算の分配をめぐる争いなのだ。都市からの税収を地方が使っている。この不満が都市部の民主党の躍進につながっている。これには定数是正の問題もある。

選挙の投票率は年々下がる一方だ。その原因は若い人の政治不信であり、彼らの意志を反映した政党や議員がいないことだ。民主党は都市型で若手の議員が多いが彼らの受け皿にはなっていない。20歳代で投票に行く人が三人に一人だから民主党も相手にしないのだ。この点は教育問題に原因があるともいます。学校においての政治への参加意識を育てることが必要だ。




この一年間の混乱は竹中氏の学習のために
国民が払った犠牲だったのである。


2003年11月9日 日曜日

監査の不備が間題をさらに深刻化

一九九七年一〇月から一九九九年三月までの混迷に満ちた日々を思い出すと、もし日本に当時とは異なる銀行の検査基盤が整備されていたら、少々違ったシナリオになっていたのではないかという気もする。実際、アメリカの財務省を含む多くの海外からの提案や要求を見渡してみると、日本にはすでにそうした監査基盤が整っているという思い込みがあるようだった。

つまり、もし も当局が特定の銀行が明らかに債務超過であることを証明できるような強力な検査体制を持っていたら、その証拠をもとにその銀行に自己資本を増やさせたり、条件付きの資本投入を受け人れさせたり、または国有化に踏み切るという行動がとれただろう。つまり、そのような証拠があれば、当局は銀行が資本投入の申請をしてくるのを指をくわえて待っている必要はなく、みずから主導権を握って各種の命令をその銀行に出せたはずである。

ところが日本の検査体制は、銀行資産を査定できる検査官が五〇〇人しかおらず、極めて貧弱だった。これに対してアメリカでは八○○○人のプロの検査官が同様の職務に就いている。ここでプロの、という意味はこの仕事は高い専門性が要求されることから検査官は通常の官僚より高い給料をもらっているということである。検査対象となる両国の銀行の総資産はほぼ同じだから、日本の検査官はアメリカの検査官の一六倍弱の仕事をこなさなければならない。加えて、日本の検査官のなかで実際に資産の査定能力を備えているのは日銀出身のわずか二〇〇人しかいないとも言われている。その結果、当局は各銀行に勧告すべき充分な情報を持たず、資本投入に際しては個々の銀行が申請してくるのを待たねばならなかったのである。

日本の銀行の監督官庁に欠落していたのは単にマンパワiの不足だけではなかった。一九九八年四月まで、充分な権隈さえなかったのである。私自身、ニューヨーク連邦準備銀行から日本に移ってきて非常に驚いたのは、日本の検査官がアメリカの検査官と同様の権限を持っていなかったことである。少なくとも一九九八年三月までは日本の検査官は勧告を発するのが関の山だった。おまけに検査官達は他の省庁に対してまったく無力であった。例えば、国税庁は大蔵省銀行局が不良債権の早期処理を進めるのとまったく関係なく課税することが出来た。

つまり大蔵省が銀行に不良債権を処理させようとしても、国税庁は不良債権処理が税収減少につながることを恐れ、それに断固反対したのである。これはアメリカなどではまったく考えられないことで、同じ政府の税務当局と銀行当局が全くバラバラの行動をとることは近代国家ではあるまじき事態である。例えば米国では、銀行検査当局が不良債権だから処理しろと銀行に命じた件に税務当局が異議を申し立てて税金を取るなどということは一〇〇%ありえないことである。ところが日本では、それが日常茶飯事だったのである。

実のところ、国税庁は不良債権に関して独自の定義を持っていた。その定義によると、欧米では当然とされる非課税で不良債権の償却が日本で認められるためには、借り手が破綻や実質破綻など、全く絶望的なレベルまで悪化していなければならなかった。ということは、借り手が絶望的なレベルに悪化するまでは、銀行は法外な税金を支払わずに不良債権を処理することはできなかったのである。それどころか、税収が欲しい国税庁は、銀行が借り手を精算し、低い価格で資産を売却した場合は、銀行に「贈与税」を課そうとしたのである。

税金を払ってまで不良債権を処理しようという銀行など世界中どこをさがしてもないだろう。その結果、国税庁のこの要求は、一九九八年まで日本で不良債権処理が遅々として進まない唯一最大の理由となっていた。実際、大蔵省からは不良債権処理を急げと一言われ、国税庁からは不良債権処理をするなと言われ、ジレンマに陥っていた銀行は少なくなかった。

このナンセンスの一部-全部ではないーは一九九八年、大蔵省銀行局と国税庁との協議で 解消された。まず、日本の税法によると、当該不良債権が国税庁による極めて厳しい不良債権の定義条項を満たさない場合、銀行は税引後利益の中で処理を行わなければならなかった。そして、この何年後かに当該の不良債権が国税庁の厳しい無税償却の基準に合致するまで悪化した時点で、有税償却で余計に払った税金が戻ってくるという制度であった。しかし、それでは不良債権処理が進まない。そこで、一九九八年以降、払いすぎた税金は繰延税金資産として最長五年問、銀行のTier 1(基本的項目)自己資本とみなされることになったのである。

この措置により、日本の銀行はようやく不良債権を処理するためのインセンティブを得た。一九九二年から二〇〇一年の間、日本の銀行は不良債権処理をほとんどしていないという内外の思い込みに反して、日本の銀行は九〇兆円もの不良債権を処理している(注4)。そのうちの四〇兆円が、一九九八年の合意後に処理されたものである。九〇兆円という数字は、日本のGDPの約二〇%に相当し、人類史上最大の不良債権処理額である。この同時期、銀行員の総数は、ピーク時の一九九三年の四六万三〇〇〇人から二〇〇一年には三三万三〇〇〇人と三〇%近くも減少、している(注5)。アメリカのスピードからするとやや緩やかながら、リストラも進んでいたのである。

この九八年の措置によって、日本の銀行が不良債権を処理すればするほど、Tier 1自己資本の繰延税金資産が蓄積されていくことになった。その結果、今では日本の銀行のTier 1自己資本の40%以上が、この繰延税金資産によるものになった。これはいささか不自然な事態であるが、この事態に対する非難の矛先は国税庁に向けられるべきだあろう。なぜならば国税庁が全世界の国家が認めているように銀行に不良債権を非課税で処理させていたら、Tier 1自己資本が繰延税金資産で満たされるわけがないからである。

こうした方法はいわば次善の策であった。税法を改正して銀行の不良債権処理を非課税にするという案を国税庁が拒否したため、仕方なく採られた策だった(国税庁は誰に対しても税務調査を実施できる権限を持っているため、たいていの日本人はこの役所と事を構えようとは思わないのである)。しかし、初めて日本の銀行が他国の銀行並みの不良債権処理を急ぐためのインセンティブを持ったことは事実であった。Tier 1自己資本として蓄積できる繰延税金資産の金額は、今後五年問に予定される推定課税所得に実効法人税率を掛けた額に限られていた。そして繰延資産は今後五年以内に被る相殺税金にのみ有効とされた。

竹中提案害多くして益なし

二〇〇二年一〇月に金融相に就任した竹中平蔵大臣はこうした歴史的背景を全く知らぬまま、三〇五ぺージなどで触れたように繰延税金資産の限度額を定めたブランを提案した。Tier 1自己資本に含めることができる繰延税金資産を、五年分の課税所得に法人税率を掛けた額から、一年分の課税所得に法人税率を掛けた額に変更しようとしたのである。こうすれば邦銀は一気に自己資本不足に陥り、大臣が目指す公的資金による資本投入に応ぜねばならなくなる、というのが彼の狙いだった。

実際にこのプランを発表した竹中大臣は、銀行が年末までに資本投入を受け入れ なかった場合、国有化も含む恐ろしいことが待ち受けているだろうと銀行を桐喝したのである。大臣の主張は、アメリカではTier 1自己資本とみなされる繰延税金資産に厳しい制限を設けているので、日本も同じようにすべきだというものだった。しかし彼はアメリカでは税制や税務当局と銀行検査当局との関係が日本のそれと全く違っていることを知らなかった。事実、竹中氏は(愚かにも)一九九八年の税効果会計の採用以前の世界に戻そうとしたのである。そんなことをそすれば、早く不良債権処理をしようという日本の銀行の意欲を殺いでしまい、誰が銀行の経営者であろうと、不良債権処理は著しく遅れてしまう。

さらに、この法改正で自己資本不足と宣告された銀行は、自己資本比率を八%台に戻すため、貸し出しを急激に減らさなくてはならない。そうなると、一九九七-九八年の貸し渋りの何倍もひどい貸し渋りが起き、経済は致命的な打撃を受けかねなかった。アナリストのなかには、竹中提案が実行されれば貸付残高をGDPの二〇%、およそ一〇〇兆円(注6)も減らさなければならず、そのデフレ効果は想像を絶すると予測する人たちも出てきた。

したがって、この竹中プランは、「デフレに打ち勝ち、不良債権を速やかに処理する」と公言する小泉政権の目標に真っ向から対立するものであった。おまけに、このブランには何のメリットもなかった。銀行側に公の場でそうした欠陥を次々と指摘されて、公表後まもなくこの計画が棚止げになったことには何の不思議もない。竹中大臣は方向転換を余儀なくされ、今や問題の真の根源、すなわち国税庁に対して何らかの手を打とうとしている。アメリカでは繰延税金資産に関してこんな問題は持ち上がらない。というのも税務当局すなわち内国歳入庁が金融当局の裁定に異を唱えたりすることなどないからである。

この竹中ショックは銀行と金融庁の間の信頼関係を完全に打ち砕いてしまった。銀行はこれ以上何を信用していいのかわからず、極度に用心深くなってしまった。その結果、二〇〇二年後半からまた新たな貸し渋りが始まってしまったのである。これは第3章図表3ー1の最後の部分に示されている。

しかし、ここでも東京在住の多くの外国人ジャーナリストが、繰延税金資産の問題がどうして生じたのかを調査もせず、竹中大臣を改革派として褒め称え、彼のプランに反対する人たちを「反動主義者」と呼んだのである。例えば多くの海外メディアは、当初のナンセンスきわまりない竹中プランが棚上げになったことについて、「水増しされた」という表現を使って、日本が改革路線から後退しつつあるとほのめかした(注7)。だが実際室言えば、自民党と銀行は日本とアメリカの税法の違いを知っていたから竹中プランに反対したのであって、竹中大臣のほうは明らかにそれを知らなかったのである。

竹中氏が金融問題でしっかり勉強もせずに先走ったのはこれが初めてではないが、問題の本質を探ろうとした外国人ジャーナリストがほとんどいなかったことはもっとショックだった。よく、小泉・竹中体制は海外で人気があると言われるが、その一因は日本国内の外国人ジャiナリストの質があまりにも低いからなのである。ところで最近は銀行株が一時に比べだいぶ戻っているが、これはそもそも二〇〇二年一〇月の竹中ショックで売られ始めたのがきっかけだった。

ここで竹中氏が、前述のように繰延税金資産をやり玉に挙げ、そこから邦銀は自己資本不足だ と言いだし、年末までに資本投入を受け入れなければ国有化も辞さないと銀行を桐喝したわけだが、資本不足で国有化ということは、これまでの株主にとって自分たちが持っている銀行株は紙切れになるか、紙切れにならなくても大幅なダイリューション(価値の希薄化)は避けられないことを意味する。つまり、竹中プランで銀行株が暴落するのは当然のことだったのである。

そのようななかで、二〇〇三年五月にりそな銀行の問題が表面化するわけだが、ここで竹中氏はこれまでの胴喝一辺倒のスタンスを一変し、資本投入はするが上場廃止もせず、直接的に経営陣の責任も問わないとした。この竹中氏のスタンス変更が金融庁と銀行界の再接近を可能にし、また銀行株が紙切れになるのではないかと心配した市場参加者の懸念を払拭した。結局ここから銀行株の回復が始まり、株価は昨年一〇片に竹中ショックが発生したときの水準に戻ったのである。つまり何のことはない、
この一年間の混乱は竹中氏の学習のために国民が払った犠牲だったのである。(P323−P330)

デフレとバランスシート不況の経済学 リチャード・クー著


(私のコメント)
11月6日の株価グラフを見ればわかるように4月28日の7603円を底に、9月には11000円まで株価は戻しました。株価が7000円台まで下げたのは小泉・竹中内閣の失政が影響したものだ。私は竹中金融大臣は銀行を強制的に国有化して外国資本へ売り渡すことを目的にやっているのかと思っていましたが、リチャード・クー氏によると竹中大臣の無知から来ているようだ。

つまり竹中大臣はアメリカの指示に忠実に行っただけなのですが、指示を下したアメリカが日本の税法の違いに気がついていなかったことによる事のようだ。不良債権の無税償却は今から思えば当然なことですが、国税庁の反対で実施できなかった。私は以前から不良債権の無税償却を主張していた。

いわば妥協の産物で現在の繰延税金資産として認められるようになりましたが、日本の経済ジャーナリズムはこの事を説明せずに、海外にニュースとして流していたようだ。だから竹中大臣が急に繰延償却資産を5年分の所得から1年分へと短縮することは、竹中大臣の税法の無知からきた混乱となった。

私は以前から銀行の債権放棄による無税償却を主張していましたが、その当時は債権放棄などごく一部の専門家しか知らないアメリカの税法だった。98年の7月30日の株式日記には次のように書きました。

今、政府に求められるのはブリッジバンクの創設ではない。まず銀行に債務免除を強制する事である。・・・銀行はこの数年間低金利政策の恩恵を受けつづけているうえに、引当金を積むだけで法人税はろくすっぽ払っていない。さらにはこの3月に公的資金の注入も受けた。・・・債務免除に応じない銀行にはペナルティーを科すべきだろう。

(私の意見としては銀行に強制的債務免除させる代わりに、無税償却も認めるべきだと考えます。)


私は「株式日記」で様々な金融政策を提言してきましたが、4,5年掛かってやっと実現できている。しかしながらテレビなどのエコノミストなどは金融制度のことを専門家でありながら無知な人物が多く、間違ったことばかり主張している。海外の事情に関しても間違ったことばかり言っている。

私は彼らは確信犯であり、日本の銀行を潰して外国資本に売り渡すことを企んでいると見ていましたが、竹中大臣の行動を見ていると、陰謀を企むというよりアメリカのいいなりに行動しているに過ぎず、アメリカ当局に日本の特殊事情を説明していないようなのだ。つまり英語は話せるが経済のことがわかっていない。

リチャード・クー氏はアメリカの政府高官とも太いパイプを持っている。英語が出来て日本経済のことがわかる数少ない人物である。だからアメリカ当局と日本の政府の行き違いについて一番先に気がつくのだろう。日本の経済官僚も当事者なのだから十分アメリカと協議をすればいいのですが、無知な政治家や日本のジャーナリズムが横槍を入れて歪めてしまう。

今回の株価の上昇は竹中大臣がりそなへの公的資金注入とともに、株主責任を問わなかった事がきっかけとなっている。木村剛氏も異論を唱えなかった。銀行潰しの強硬派であった木村剛氏が異論を唱えなかったのは、アメリカ当局からの指示があったからだろう。つまり小泉を再選させるためには株価を上昇させる必要があった。そのためにはりそなを潰すわけには行かなかった。

リチャード・クー氏の背後には前FRB議長のポール・ボルカー氏がいる。だからアメリカとのパイプからすれば竹中平蔵氏よりも太いパイプを持っている。つまりアメリカは竹中氏とリチャード・クー氏の二人を使って日本経済をコントロールしているのではないかと思う。つまり竹中氏が構造改革派ならリチャード・クー氏は公共投資派の抵抗勢力の人物なのではないかと思う。




自民党有利の新聞テレビ報道は本当なのか
自民党が壊滅的敗北してこそ改革が出来る

2003年11月8日 土曜日

877 :闇の声 :03/11/05 09:11 ID:z8s8Ea+a
選挙の情勢について、色々情報を交換したけれども
菅直人という人の個性がやはり受け入れられていない・・・
昨日、閣僚マニフェストを発表していたけれども、あれをもっと早くやるべきだった
と言うのも、日曜に色々なところで菅直人は出ていたが
反論するのに眉間にしわを寄せてしばしば感情的になっていた
あれは、自分の度量の狭さを如実に示すばかりではなく
民主党に政権を任せられるのか・・・もっと言えば、自分に都合の良いときだけ機嫌の良い
政治家・・・近づきたくない政治家・・・
菅直人=民主党なのだから、演出はきちんとするべきだった
夜の、岡田幹事長の方が冷静に対処して、安部との能力格差を示していただけに
残念なことと思う

田中康夫があまり発言していないことに関して、有る筋が言うのは
菅直人の失敗を見越して、その時はいよいよ自分が出ていく番だ・・・
そう考えているのではないかと言う
田中という人物は、ごく少数の側近にしか本音を言わない
その側近の条件は、都会育ちで遊びを通じて人間の裏を見ている人物
学歴はありながら、ドロップアウトするなど今の体制からはじかれてきた人物
菅直人のような、東京の田舎ものは彼の一番嫌いな人物だという
単に、利用価値があるから側にいるだけだが、それが判っていないのが
菅直人だと言う事だった

879 :闇の声 :03/11/05 09:28 ID:z8s8Ea+a

自分が、今回政権交代するべきだと思うのは
今の自民党政権のあり方があまりにも国民不在であるし
国会も無視した、独裁政権だからだ
しかも、現実には森の影響力が強大になってきている
能力があるならともかく、相手の肩を掴んですり寄ることだけで
今日の地位を築いた人物だ
決して、政策や定見でのし上がってきた人物ではない
その、森−小泉ラインはあまりに危険だ
こうやって、低レベルの選挙をやっている間に、三菱銀行のリストのような
竹中の日本切り売り政策がどんどん進んでしまう
これが一番恐ろしい


先週号の日経ビジネスを読んで、フェルドマンがいろいろ書いていたけれども
彼の論拠は今景気が回復基調にあること、構造改革を進めることだけが
経済政策として最適であること・・・
しかしその中に、彼の本音を見て取ったのは再生機構に不良債権処理を委譲した
金融機関が経営目標に達しなかった場合、その債券額を勘案して金融庁は判断するべきだと言う物
つまり、自分達の自由になる再生機構を駆け込み寺にして、金融庁との飴と鞭的な使い分けをしよう
ますます、切り売りが促進されるだろう
何となれば、金融庁との経営目標はあまりに厳しいからだ
鶏を、どんどん狭いところへ追い込んでいく・・・そんな形が見て取れた
選挙の、低レベルの争いの裏でここまで事態は進んでいることを
木鐸であるメディアは報道すべきだろう

880 :闇の声 :03/11/05 09:36 ID:z8s8Ea+a

>>878
彼については、過大評価されている面があると思う
それは、能力と言う事ではなく彼の過去の業績だ
確かに、国際金融や為替政策に関しては専門家だが
国内金融については、どうだったのか・・・
欧米と政策論争をするときはかなり役立つだろうけれども
今のように、景気対策が最重点になっているときに予算の配分など
一番政治家を捌かなければならないときは、むしろその個性が邪魔をしそうな
気がする
確かに、金融状況は依然として悪いから特命大臣としてその問題だけを
本来するべきなのだろうと思う
拙い意見だけれども、自分はそう思っている

891 :闇の声 :03/11/06 09:56 ID:HFTiAqrI

あの閣僚名簿は、明らかに選挙対策・・・としか、思えなかった
前にも書いたけれども、この何年間も菅直人は苦しんできたとは思うが
その苦労を彼は判っていないなとも思った
自分としては、政権交代が出来るという政治的緊張感、絶対的な権力構造はあり得ないのだと言う
前例を作るべきだと思うから敢えて民主党に一票入れる
しかし、菅直人が今までの苦労が実は自分の個人的な資質、独裁者であり自分にむけられた反論や批判に対して
感情的な受け答えになってしまう度量の狭さに起因している事に全く気が付いていない

かつての自民党は、閣内に明日にも首相をしても不思議ではない人物が入っていたから
閣僚間でも緊張があったし、首相と閣僚の間でも緊張があった
しかし、あの閣僚名簿はマスコミ受けするだろうと言う・・・つまり、菅さん良くこういう人物を
選びましたね・・・と言う称賛を自分にむける以外の何物でもない
田中康夫は、確かに改革を進めているのかも知れないが、彼は同時に安保廃棄論者だ
アメリカから離れよと言う事を盛んに言っている
反面、アメリカの使いっ走りとしか思えない人物もいる
確かに、売国奴が全てを仕切っている今の内閣よりはましだろうが
四分五裂と言う事を考えたら似たような物かも知れない・・・それは、少し考えれば
判ることだけれども、その少しさえ今の日本ではメディアがさせてくれない
色々な、薄っぺらなコメンテ−タ−が代わりに喋ってくれるからだ

892 :闇の声 :03/11/06 10:11 ID:HFTiAqrI

ただし、外交の原則として対米関係を今のような、首相だけが大統領の
お気に入りとなってその結果に左右される事は避けるべきだ
あの内閣で、きちんとした外交方針を打ち出せるなら、それは評価出来るだろうけれども
問題なのは、そこまで重要なテ−マが選挙の争点にはなっていないことだ
イラク問題とは、言い換えれば日本の対イスラム・アラブ外交と対米関係、さらに
国連の中で日本は何をすべきであるのか、自衛隊のきちんとした定義など
憲法関連・・・と、言った具合に多角的な問題だと思う
それが、単に自衛隊が行くのか行かないのか・・・に、矮小化されている
それこそ、外交の不在だ
大統領に気に入られたければ、余程自分だけホワイトハウスの庭掃除でもしたらいい
これだけの国益、或いは責任分担があるからイラクに行かざるを得ない・・・と言う
最低の説明と議論さえない

要は、内閣を作ったこと(政権を取れば当然作るのだから)ではなく
何をするかであるし、あの程度の説明では不足だと思う
だから、マニュフェストとして早くから閣僚名簿を出して、色々な人に
政策を語らせれば良かった
かなり時間の無駄遣いをしたし、あのような麗々しい儀式をする暇と金を
余程そっちへ使うべきだった
田中康夫の側近が、所詮田舎ものだよと揶揄しているそうだ
それが正解なんじゃないかな??

日本の切り売りは、対米関係の中で通商政策というか対外経済政策として
語られるべきだろう
当然、あの内閣では対米関係は今よりも悪化するから
様々な通商問題が蒸し返される
その中に、金融自由化と言う名目で、日本の閉鎖性と疑惑が語られ
圧力が加えられることが予想される
その圧力に対する反論として、ファンドマネ−の跳梁跋扈の弊害と
日本独自の経済再建策を示すべきだ
それが出来るかどうか・・・だね

936 :闇の声 :03/11/07 19:37 ID:AJcjrYS2

>>933
誰しも、そう思うのだ
それが常識的な考えだと思う
たとえ、自民党を支持していても今の小泉内閣があまりに低レベルで
あきれかえっているのが本当の姿だと思う
少なくとも、自分の周囲で自民党に投票する人でさえそう言っている
そして今回、中曽根に倣って小泉自民党にお灸を据えるために
民主党に入れる自分のような人が多いのも事実だ
投票日が近づくに連れて、政策以外の話題が増えて何か目くらましの様だった
これほど、支持するに足らない内閣も・・・そしてその理由が、あまりに情けない
内閣も少なかっただろう
この様な状態にしたのは、はっきり言って森だ
そして、その恥を全く感じていないのも森であり自民党と言える


937 :闇の声 :03/11/07 19:48 ID:AJcjrYS2

自分が、最後に掴んだ情報として
今の所、自民と民主は拮抗状態だ
投票率は、64−66%だろうが、もしかするとかなりの低投票率になるかもしれない
天気と、絞り切れていない焦点の為だ
それでさえ、拮抗状態だからもしこれが高投票率になったら
政権交代は現実的な物となるだろう
依然として、40%が態度を決めていないし、その最後の最後まで10%は
逡巡するからだ
ぎりぎりで小泉は生き残りそうだが、大変に不安定な政局となるだろう
従って、この次の選挙こそ政権交代を争う選挙となるだろう
今回はその前哨戦だ

2ちゃんねる 不良債権問題の解決はヤクザの殲滅から9


◆2003年11月7日 勝谷誠彦のXXな日々

6時起床。今回の総選挙に対する私のスタンスは何度も書くまでもない。自民党激減民主党躍進による政権交代である。小泉さんを道具と呼んだように民主党も私の中では道具に過ぎぬ。ようやく利権共産主義の大動脈を断ち切り腐れ政治屋とインポ小役人との汚物循環を切断する鋭利な道具が出てきたのでそれを使うのである。政権交代に至らずに小泉政権が続く場合は私は与党の中ではやはりあくまでも小泉改革派を支持するであろう。もっともそれに対する野党の圧力が増すのであれば是々非々のゾーンは広がる。こうした考えを私にしてはまことに上品に書いてきたつもりだかここ何週間かに来るメールを読んで私は頭を抱えた。

なるほどこの国の政治が変わらない馬鹿の壁は有権者の中にこそあるということがまことによく分かったのである。曰く。小泉さんを支持していたというのに裏切るのか。曰く。批判していた田中真紀子に秋波を送る民主党を支持するのか。曰く。土井たか子と手を組もうとした民主党は許せない。曰く。あなたの嫌いな市民運動出身の管直人を信じるのか。あと同工異曲多数。いちいち返事を出しているとキリがないといいつつところがこれが出すんだな。するとほとんどから「勉強になりました。ありがとうございました」と言ってくる。だから馬鹿だというのだ。

立ち止まってもう一度よく考えてからモノを言ったらどうだ。いいか。ない頭でかき集めたゴミのような枝葉末節情報であなたたちはみすみす変化の女神の前髪をつかみ損ねそしてまた4年間壁に向かって文句だけ言うつもりなのかね。法華が操縦桿を握る利権共同体は継続こそが存在意義なのだ。小泉さんがしゃかりきになってやるひとつかふたつのモノは変わってもその基礎構造そのものは変わらずに私たちは肥溜めのような国を子弟に渡すのだ。

民主党が瑕疵だらけだということは誰だって知っている。しかしすべてをひっくり返すならばそのあとに何が起きるのかを誰が知るというのか。自民党だってそのままではあるまい。民主党の自浄作用も起きるだろう。お馬鹿さんたちよ。小異と大同の順序を考えよ。今こそ有権者の手で文字通りの『構造改革』が出来るということを考えよ。あと二日ある。勉強の素材をまず提供する。『良識の踏み絵』http://www.ryoshiki.net/。自民党の裏マニフェスト。http://www.jimin.jp/jimin/saishin03/pdf/seisaku-012.pdf。59ページ以降を必見。明日解説する。


(私のコメント)
テレビ朝日の「朝まで生テレビ」を見ていましたが、選挙が明日なので議員さんたちは必死なのか、マイクがあるにもかかわらず大きな声で発言するので、うるさいだけで中味のある発言は少ない。質問には答えず自説を捲し立てる。国会議員はどうして討論会のルールを守ることが出来ないのか。司会の田原氏がいくら制止しても言うことを守らない。

議員さんたちはどうしてすれ違いの討論ばかりしているのかというと、政策を自分の頭で考えず官僚たちから吹き込まれた知識を覚えこんでいるだけなのだ。だから少し突っ込まれると返答に窮してしまい、聞いてもいないことを滔滔と述べ立てて誤魔化そうとする。当選一回の新人議員が多かったから勉強不足は仕方ないとしても、スローガンの連呼は小泉首相で飽き飽きだ。

国会議員のなすべきことは、世界的に国家的に何をなすべきか戦略的に方針を決定することである。地方分権というスローガンを言ったところで中央の官僚たちは言うことを聞かない。自分達の利権が侵されるからだ。与党も野党も同じ事を言っているのに進まないのは官僚が抵抗しているからだ。議員さんたちに権限がないのは能力が官僚に及ばないからだ。

その官僚たちも目標がハッキリしていた頃は有能であったが、正解のない問題を出されるとまるで役に立たなくなってしまう。財政再建だ、構造改革だ、と言ったところで誰もその処方箋が書けないのだ。官僚や与党政治家にとっては既得権益を放したくないから財政再建も構造改革も進まない。小泉首相だって既得権益を守るために改革のポーズをとっているに過ぎない。

政権が長期化すれば、たとえ失政がなくとも政権は交代する必要がある。長期化すれば利権が固定化されて権力の腐敗が生ずる。体制内改革は出来そうで出来ない改革だ。利権を手放させるには抵抗がある。それを命がけで守ろうとするだろう。それよりは政権交代ですっきりと断ち切ったほうが問題は少ない。

今までは政権交代させようにも社会主義政党や共産党が野党だったから出来ませんでしたが、今回は民主党という受け皿が出来ている。このまま小泉自民党政権を継続させて今後3年も痛みを伴う政策を続けられたら、日本は外国の資本に乗っ取られてしまうだろう。

民主党も無党派層の取り込みに失敗している。そのためにマニュフェストを掲げてアピールしている。しかし無党派層とは政治無関心層であり、選挙を棄権すれば自由になれると勘違いしている馬鹿者たちだ。選挙権は権利であるにもかかわらず、義務と勘違いして放棄しているのだ。政治に不満なのなら棄権せず反対党に投票したほうが効果はあるのだが、今回の選挙の投票率は低いだろう。




11月9日の総選挙で、小泉自民党に票を入れる者は、
自衛隊のイラク派遣に賛成する責任を負うべきだ。


2003年11月7日 金曜日

◆世界のVIPのお言葉 増田俊男 11月7日号

私は11月1日にハワイに来てから、毎晩のようにいわゆる世界のVIPと会食を重ねている。今ハワイの気候はベストなので、特にコナには大物が集まってくる。超デラックスのゴルフ場のオープニングパーティーには内外の著名人が集まる。私は、世知辛くもそうしたチャンスを逃さず、出来るだけ多くの人々と政治経済の意見交換を続けている。上機嫌になると誰でも本音を口にするものだ。

さて、日本の衆院選について彼らはあまり関心がない。何も期待していないのである。

小泉純一郎氏についての評判は「歴代総理の中で最低!」。ほとんどのVIPは口を揃えて、" He is a crazy guy!"(気違いだ!)である。理由を聞くと、「彼ほどのアメリカ一辺倒は見たことが無い!」(オーストラリアの銀行家)、「日本はなくなったの?」(日系ハワイ州議員)、「"Mr.Koizumi, shame on you!"(小泉さん、恥を知れ!)と言いたい!」(フランスの画家)。驚いたことに、私だけでなく彼らはみんな「小泉構造改革はブッシュの命令を実行するための施策」だということを知っていた。アメリカが小泉構造改革を支持する理由をどこかの新聞で詳しく解説していたそうだ。「ブッシュの下男」を日本国民がこんなに支持するとは!あきれかえっている。

「日本はどうなっているのか?」がほぼ全員の感慨に満ちたお言葉。

(中略)
「小泉構造改革は日本をアメリカに叩き売る施策以外の何ものでもない」ことはあらゆる機会で(事実に基いて)解説した通りである。

小泉は銀行、郵貯、優良企業、病院、学校、農業、中小企業の技術、そればかりか日本人の心(教育)までアメリカのハゲタカに売り渡そうとしている。今や、我々日本は「殺されようとしている」のだ。加害者小泉自民党に殺される前に国民の敵を倒すのが日本人ではないのか。正当防衛だ!小泉や安倍の調子のいいキャッチフレーズに騙されてはいけない。今や日本人の運命が風前の灯火になった。正当防衛に理由もマニフェストも要らない!小泉に媚を売る候補者全員落選を願う!

◆小泉首相の自衛隊派遣は何を意味するか? 増田俊男 10月27日号

まず、今回の米英イラク攻撃と占領とは何かをしっかり理解しておく必要がある。

米英は国連常任理事国のフランス、ロシア、中国と常任理事国ではないがドイツ、さらに90%以上の国連加盟国の反対を押し切ってイラクに先制攻撃を行った。これは国連無視、国際世論無視の独断行為である。今回の米英イラク攻撃はブッシュ自身"Invasion"(侵略)と公言しているように、「米英のイラク侵略」が正しい認識である。日本は率先して米英の侵略を支持し、いまや自衛隊を派遣することで侵略国の仲間入りをした。この事実はイラク戦後の復興・再建の責任問題に大きな影響を及ぼす。

イラク侵略者には復興・再建の責任があり、侵略反対者には責任は無い。「米英は我々の反対を押し切ってイラクを滅茶苦茶にしておいて、その後始末に金を出せ、軍隊を出せは無いだろう」という非侵略者の主張には誰も反論出来ない。だからアメリカは政治を超越する「人道」に訴える手に出たのである。この作戦は9・11でテロの凄まじさを見せつけておいて、世界をアメリカの「テロに対する戦い」に引き込んだのと同じ手口である。

日本がイラク復興・再建支援に破格の資金と自衛隊の年内派遣を早々に打ち出したことで10月16日には米国提出の決議案(1511号)が安保理事会で採択され、国連多国籍軍イラク派遣と復興・再建支援の国際協力が決まった。これを受けて10月23日マドリード(スペイン)でイラク復興支援国会議が開かれ、日米をはじめ主な支援国の援助金が決まった。米国2.2兆円、日本5500億円(プラス1.5兆円の原油代)、EU900億円、サウジ1100億円、クウェート550億円、等々で総額3.6兆円(世銀の復興予算の試算では6.1兆円)。フランス、ロシア、ドイツは米英のCPA(連合国暫定機構)がイラク主権をイラク国民に移譲し、国連が監督することが目に見えるようになるまで、一切資金援助も軍隊も出さないと表明している。アメリカの侵略下のイラクを支援し、軍隊を送ることは自らが侵略者になるばかりか、石油と復興事業の利権はアメリカに独占されてしまうからだ。

今イラクで米軍をターゲットにテロが続行しているが、彼らはすべてシリア、サウジ、イラン、パキスタン等から越境して来たテロリスト集団である。アメリカは国境の警備を故意に手薄にしてテロリストが自由にイラクへ侵入できるように便宜をはかっているといってもいい。ちょうど日本の真珠湾攻撃を知っていながら知らぬ顔をして日本に攻撃をさせたのと同じこと。アメリカは今後イラクで自衛隊が大量に殺傷されることを期待しているようである。

何故なら、自衛隊が毎日殺傷されればそれだけアメリカ兵の被害者数が減るし、憲法9条で戦うことが禁じられている自衛隊が殺傷されるほうがアメリカ兵がやられるよりはるかにセンセーショナルだから。世界世論の批判はテロが送られて来たシリア、サウジ、イランに集中し、アメリカ軍がそれらの国に「監視活動」と称して侵攻する口実を与える。すでにビン・ラーディンは日本を敵と名指ししているから自衛隊は「飛んで火にいる夏の虫」である。おかげでアメリカはアラブ諸国に軍を進めることが出来る。小泉首相が自衛隊のイラク派遣を急ぐことによってアメリカの中東戦争が加速される結果になる。

イラク支援金と自衛隊派遣 増田俊男 10月20日号

10月17日のブッシュ訪日にタイミングを合わせて、小泉首相は対イラク無償援助15億ドルと自衛隊の(事実上)年内派遣を決定した。国連安全保障理事会が16日「イラクへの多国籍軍派遣と復興に関する決議」を満場一致で採択したことで、小泉首相はほっとしたのであった。小泉首相は今回の安保理決議のおかげで、実際は「アメリカ一辺倒」の所産(5月の訪米時)である今回のイラク支援を、国際協調のためと言い逃れることが出来たからだ。世界中の反対を押し切り、国連を無視して行われた米英のイラク先制攻撃を支持し、米軍占領下に置かれているイラクに自衛隊を派遣することを国際貢献だなどと言ったら(日本は別だが)世界中から非難されるところだった。

現在のイラクはアメリカの軍事占領下(日本の敗戦時と同じ)にあり、日本のGHQ(連合国総指令部)に当たるCPA(連合国暫定局―米国防総省管理下)がイラクの主権を握っている。新決議案では、イラク人による新政権が出来たらCPAは主権を移譲すると決めているが移譲の時期は決めていない。また主権移譲の過程で国連事務総長の権限を一部強化している。フランス、ドイツ、ロシアが新決議案に賛成したのは、やがてイラクの主権がイラク国民に移管される方向性と、完全にアメリカの統制下にあるCPAに僅かでも国連の発言権が認められたからである。

だからフランス、ドイツ、ロシア共々「何時新政府に主権が移譲されるかが明確にならないうちは資金や軍事援助は行わない」とはっきり声明している。小泉外交は国連中心主義と言い、今回のイラク支援も国際貢献と言うが、小泉首相は国連無視の米英イラク先制攻撃を支持して世界中のひんしゅくを買ったのだから明らかに国連無視外交。小泉首相は今回の安保理決議を歓迎しているが、米英を除く常任理事国は「アメリカの軍事占領下にある現状でイラクの復興支援をすれば米英と同じイラクの侵略国になってしまう。

従ってイラクの主権が米国の軍事政権からイラク国民による新政権への移譲が明確になるまで一切経済援助も軍事援助も行わない」と決めている。今の時点での小泉イラク支援15億ドルと自衛隊派遣は、日本が米英とともにイラクの侵略国になり、世界に日本が対イラク侵略責任を買って出たことになる愚策。今イラクに自衛隊を派遣することは、自衛隊がどんな任務を帯びていようとも、アメリカの敵の敵になることだからテロリストの標的になるのは当然。さらにテレ朝で前々回報道した通り、自衛隊にはテロからの攻撃だけでなく劣化ウラン災害が待っている。それでも自衛隊を出すのは何故かと言うと、それは小泉首相が訪米した際(5月)ブッシュに年内派遣を約束していたからだ。

小泉訪米の時点では、フランス、ドイツ、ロシア等はイラクがアメリカのペンタゴン主導のCPAが主権を握っている限り一切支援は出来ないという立場であったから、アメリカは日本に執拗に自衛隊派遣と千億円単位(ビリオン)の援助を要求していた。アメリカはイラク援助修正案が安保理で審議される前に小泉首相から大口無償援助と自衛隊派遣の合意を取り付け欧州同盟国に圧力を掛ける狙いがあった。実際小泉首相はいち早く日本の支援内容を発表したためブッシュの思惑通り、安保理でアメリカの修正案が満場一致で採決された。

これでアメリカはアメリカの国連無視の先制攻撃・イラク侵略を国連の場に持ち込むことに成功し、かろうじて国際孤立を修復したのであった。ブッシュはお礼として小泉首相に「日本の自主的判断による暖かい支援に感謝する」と、とってつけたお世辞を言って「借りを返した」のである。

小泉首相のような口先だけではなく、やれば出来た自主外交とはどういうことかを説明しておこう。アメリカが政治的に日本の資金援助と自衛隊派遣を絶対に必要としていたのだから、日本はこれを政治カードとして使えばよかったのである。つまりアメリカにCPAから新政権への主権移譲の時期を明確するよう迫る。またCPAに国連事務総長の拒否権を求める。アメリカが日本の要求に応じなければ、日本はフランス、ドイツ、ロシアに加担してアメリカ案を葬る手に出る。アメリカはもうこれ以上国際孤立は出来ないから主権移譲の目標時期くらいは明示しただろう。こうした自主的政治判断の発想も無く、「新政権までの間イラクの苦境を放置していいのか」などと与党は言う。今日のイラクの状態は、世界(日本は例外)の反対を押し切って先制攻撃した英米の責任で、反対したフランス等国際社会の責任ではない。もっとも日本は世界に先駆けて米英の「理由無き先制攻撃」を無思慮・無責任に支持したのだから、イラクの現状に責任がある。だから日本はその責めを免れるためにも前述のように日本カードを使って、アメリカが主権を独占しているCPAに国連の楔を打つべきだったのである。

「ゴマカシから始まって誤魔化しで終わる」ことしか出来ない小泉政権が世界から認められる日は当分来ない。


(私のコメント)
いよいよ明後日は衆議院選挙の投票日です。しかしながら私の選挙区でも候補者の政策がどうもよくわからない。小泉首相が言っている政策と真っ向から対立する政策を候補者は言っている。これでは有権者は混乱するばかりだ。小泉支持者は自民党に投票するし、反小泉の支持者は反小泉の自民党候補に投票する。これは自民党のまやかしでありペテンだ。

選挙公報に自衛隊のイラク派遣に関したことが出ていなかったので、自民党候補の選挙事務所に電話で聞いてみましたが、現状では反対であるとの返事でした。日本の国防政策の根幹にかかわる政策が議員と党総裁とがばらばらなのだ。景気対策も候補は景気優先と言いながら小泉首相は構造改革が優先といっている。

小泉首相も抵抗勢力も自民党に変わりはなく、国会の首班指名では自民党の抵抗勢力もそろって小泉氏に投票する。この行為は地元の有権者に対する裏切り行為であり、首班指名では政策が反対ならば白票を投ずるべきだ。小泉首相の経済政策には反対だが自民党に投票する有権者はマゾヒストなのだろうか。

自衛隊のイラク派遣問題も自民党内でも慎重論が強いが、小泉首相は強行するようだ。自衛隊はすでに準備を始めている。すなわち今回の選挙で自民党が勝利した場合、自動的に自衛隊のイラク派遣が決定される。いくら自民党の候補者がイラク派遣反対を言ってたとしても、首班指名では小泉氏に入れるのだから無駄に終わる。

ひとつだけ自衛隊のイラク派遣を阻止できる方法がある。それは民主党が選挙で勝つことだ。今までは物理的に政権交代は不可能だったが、今回は選挙結果次第で小泉内閣は敗れて政権が変われる可能性がある。

自民党議員に反省を促したいのだが、選挙区では反小泉を言いながら、国会内では党議に従って小泉政治を支えている欺瞞行為を止めるべきだ。でなければ選挙において反対党に投票せざるをえない。国会議員もまだ小選挙区制の怖さをまだ実感していない。

カナダでは政権与党が一回の選挙でたった数名に減ってしまったことがある。だから党首の政策と国会議員は運命を共にする覚悟があるべきなのだが、今の自民党にはそれがない。小泉支持者も反小泉の議員も一緒の自民党というのは政党ではない。国会議員は政策に責任を持つべきだ。

有権者も自衛隊のイラク派遣に反対ならば自民党に投票してはならない。投票すれば結果的に小泉内閣を信任した事になり、自衛隊のイラク派遣に賛成した事になるのだ。小泉首相は経済でも無能であったが外交でもイラク政策を誤りつつある。米英とともにイラク侵略国家としての汚名を着てもいいのだろうか




日銀はアメリカという倒産しかけた会社に
追い貸しをし続けている銀行のようなもの

2003年11月6日 木曜日

急速に財政が悪化した米国

2001年以降、米国が、軍事費と減税で財政赤字を拡大させます。

(1)財務省は、その外為会計を使って、米国債を買い取っている。日本の外為会計は、60兆円を超えた。

(2)更に、20兆円相当を買い増そうとしています。

(3)その資金は、日銀が「為券」と呼ばれる短期国債を買って、財務省口座に円を振り込んで供給している。伝票一枚での、かなり任意な行政の裁量での処理です。

世界の貯蓄マシン、資金供給マシンであった日本人の世帯が、急転し て、資金の源泉ではなくなったのが01年以降です。 代わりに日銀が、マネーの数字だけを任意に増やす。その裏付けは国 債の購入です。国債発行(利付きの約束手形)は、ほぼ財務省の裁量 です。

借り換え債も含め、借金分を含めれば、年141兆円(03年度)も 発行する。国債の証書は数字だけの紙ですから、感覚はマヒしている でしょう。 こうしたマネーを、金融の常識の普通のコトバでは「悪貨」と言いま す。悪貨は水割りの水です。水で薄めても、本源的マネーは増えない 。法で、マネーの形式は作ることができても、内容と価値は作ること ができないのです。

流れが変わるには・・・

以下に示す3つのいずれかがないと、[国債発行→日銀の増加引き受 け]という負債数字の膨張ゲームは、止まりません。

(1)日本の世帯が、以前のように資金収支で40兆円以上の黒字に なる。40兆円は年間で1世帯平均では89万円の所得の増加か、消 費のカットに相当します。その資金余剰を使って、資金を預かる金融 機関が国債を増加買い増しする。

(2)米国債を売って、日本が資金を回収する。

(3)米国の財政赤字が解消する。

上記(1)の可能性はあるでしょうか? 世帯平均で月8万円の家計 所得の増加か、8万円の消費カットです。どう考えてもムリです。 では、(2)か(3)です。 (2)の60兆円の米国債を売ることができるかどうか。03年での 上半期だけで13兆円も米国債を買い増した日本の財務省が売れば、 あるいは売り姿勢を見せれば、世界で500兆円相当は出回っている ドル債は、一勢に売りあびせられるでしょう。 これが、ドル基軸体制の崩壊です。 これは、米国が許さない。

5.米国は、政府、企業、世帯の全部が資金不足になっている

米国の、03年の上期の現状はどうか? 

(1)家計部門 95年まで黒字だった家計部門は、03年は2500億ドル(27兆 円)の資金赤字に転落しています。住宅ローンの好調、住宅金融を使 ったローン消費のためです。

(2)企業部門 4000億ドル(44兆円)規模の資金赤字だった企業部門は、03 年では、1000億ドルの資金赤字に縮小しています。2000年の ITバブル崩壊以降、設備投資を抑えたためです。

(3)政府部門 資金赤字を縮小させた企業部門に代わって、減税と軍事費で5000 億ドル(55兆円)規模の赤字になり、これは、来年はもっと拡大し ます。7000億ドル(77兆円)を超えるかもしれない。

<もっと資金を>と叫んでいるのが米国経済です。しかし諸外国から の米国への資金環流は、ドル買いですから、ドルは上昇します。 ところが、今の米政府の、ドル安の示唆は、米国から資金を逃がすド ル債売りです。ここに、米国の政策混乱があります。皆が、部分しか 見ていないのです。

この政策の矛盾は、理解に苦しみます。 米政府に起こっているのはまさに「混乱」です。「ドルは強い。だか らドル安だ、円高だ、ユーロ高だ、元高だ」とは、意味を成さない論 理矛盾です。 「ドル債を買いドル債を売ってくれ」と言っているに等しい。 こうした、経済の原理に全く沿わない論理矛盾は、危険です。

6.資金の大元は?

米国は赤字国債の発行分を海外から調達する。
貸し手の最大手が、日本の財務省です。

家計の貯蓄を使い尽くしたので、財務省のマネーの源は日銀の輪転機 です。いや今は、輪転機は回さない。(要は国債という)手形を受け 取った口座振りこみです。まさに手形です。担保は? 日本国です。 こういった「悪貨」となった水増し資金の、上澄みでの流れの構造が あります。沸騰するかどうかは、国際ホットマネーの動き次第です。 日本の財務省の狙い通り、日銀マネーの過剰流動性で、今「資源の表 層インフレ」に向かいつつあるようです。川の底流はデフレです。表 層がインフレであり同じ川で流れが逆です。

金利=期待インフレ率+リスクプレミム、です。

金利の上昇が間近でしょう。日銀の資産では、92兆円という手持ち 国債価格の5%の下落で、すでに、4兆円強の含み損が生じています。 含み損とは、隠れた損失です。

金利上昇で、即刻起こること

国債を最も多額にもっている日銀の、債務超過です。 日銀の自己資本は下のB/Sで示すように(引当金2.8兆円+準備 金2.5兆円+資本金1億円)、合計でたった5.3兆円です。 自己資本比率は、総資産134兆円に対し、4%に過ぎない。BIS の恣意的な規制で言うなら、国際業務ができる8%の半分です。それ が、マネーの元締めです。

【日銀のB/S】

[資産の現在高:運用結果]  [負債の現在高:資金の源泉]
        ↓                  ↓                 
(資産)              (負債と資本)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
金地金    0.4兆円    発行銀行券  70.0兆円
現金      0.3      当座預金    34.6
買現先勘定  8.4      政府預金    4.1
買入手形  25.4      売現先勘定  16.2
国債     91.9      売出し手形   2.4
外国為替   4.3      その他      1.5 
その他    3.4      
                  引当金     2.8
                  資本金     0.0001
                  準備金     2.5
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
資産合計  134.1兆円   負債・資本合計134.1兆円
              (最新の03年10月7日時点)

あと1%金利が上がれば、92兆円の国債は、今より更に5%下落し 、更に4兆円の損失がプラスされ、合計8兆円の含み損で日銀は債務 超過企業になります。 日銀が債務超過になる恐れがあれば、財務省が、対「りそな」のとき のような「公的資金」を、数兆円は、日銀に向かって投入することに なっています。(お笑い)

その公的資金の元は、なんとこれもまた日銀の輪転機です。財務省は 、国債発行しか原資がない。落語のようなお笑い草の、仮想信用のや りとり構造です。 日銀も、資産内容で、道路4公団のようなものです。 普通の用語では、これをドレッシング、つまり粉飾と言うのですが・ ・・当局の神経は一体どこにあるのか? 粉飾は、経済の犯罪です。

まともな議論がないのが、気がかりです。 単純な予測通りに進み過ぎているのです。 マネーの信用の元締めである中央銀行は、債務超過でもいいのでしょ うか?  選挙の雄叫びが全く虚しい。皆、部分しか見ていない。

金融のドレッシング合戦 吉田繁治さんからのメールより

日銀が株式などの大量購入に踏み切ってはどうか 深尾光洋

(前略) 結論を言えば、デフレの進行を止めて、景気を良くするしか根本的な解決方法はないと思う。そのためには、私が以前から主張しているように、日本銀行が物価上昇率の目標を設定して金融政策を運営すべきだ。向こう3年間の物価上昇率を5%プラスマイナス3%程度に設定し、政府と日銀が協力して政策を行うことが必要だ。

 日銀が株式などの大量購入に踏み切ってはどうか。具体的には、株価指数連動型の上場投資信託(ETF)や不動産投資信託(REIT)を毎月、合計5兆円程度、購入する。1年で約60兆円も購入すれば、上場株式の時価総額の4分の1程度に達するだけに、株価の下落に歯止めがかかり、デフレ懸念の払しょくにつながるはずだ。

 なぜなら、現在、預金と現金、国債に資金が集中するという「預金、現金、国債のバブル」が発生している。このため、資金が株式や土地などの実物資産に回らない。日銀が株式や不動産を大規模に買い入れ、3つのバブルをつぶす必要がある。そうすれば、株価や地価が反転すると同時に、デフレ懸念が払しょくされると期待できる。

 それでもデフレの進行にストップをかけられない場合は、どうするのか。

 その場合は、国債、預金、郵便貯金といった預金などの金融資産などに対して薄く広く課税する「マイナス金利」を導入したらどうか。2―3%の税金を課せば、お金は、課税される国債や預金などから株式、不動産、耐久消費財の購入などに向かうだろう。デフレ脱却には有効と考える。ただ、これはあくまでデフレの時にしか使えない「劇薬」である。
(聞き手 中川 賢)(2003年4月17日)

(私のコメント)
日本の国債の買いが預貯金や年金基金から日銀へシフトしてきている。そうしなければ金利が上昇して経済に悪影響を与えるからですが、この体制はいつまで続けられるだろうか。福井日銀総裁に代わってからアメリカ国債も大量に買い付けるようになりました。対米貿易黒字分の7兆円程度なら資金還流させるという理屈も成り立ちますが、今年だけで日銀は13兆円もドルを買い込んでいる。

その反面、日銀がETFやREITを買うという話はなかなか進まない。日銀が日本国債やアメリカ国債ばかり買いまくるのは何故か。日本国債は金利の上昇を防ぐためでもありますが、ドル買いをして米国債を買う義理立てがどこにあるのだろう。4月からの株の上昇は外人買いによる6兆円の買い越しによるものですが、そんな手の込んだ真似をせず日銀が直接6兆円株を買えば同程度の株の上昇があったということだ。

日銀はすでに国債を92兆円買いこんでいますが、同程度の株を買っていたほうが国債の暴落を株の評価益で十分埋め合わせることが出来るはずだ。大手銀行は国債の評価損を株の評価益で埋め合わせて大幅な黒字になった。福井日銀総裁が株の買い取りに消極的なのは不可解でならない。

アメリカの株式が9800ドル台まで上げてきているのも、日本からの資金供給があったからだ。アメリカ国債ぐらいアメリカの財務省が買えばいいじゃないかと思うのですが、アメリカは巨額の貿易赤字国だからそんなことをしたらドルが暴落してしまう。と言うわけで日本の財務省と日銀が買っているのだ。

最近のブッシュ大統領とスノー財務長官の言っている事は支離滅裂だ。日本が為替介入するのはけしからんと言いながら、ドルを買えと言っている。日本の財務省がすでに60兆円も買いこんでいますがさらに20兆円ドルを買うらしい。その金も日銀から伝票一枚で操作しているわけだから、日銀がアメリカ経済を一手に支えていることになる。

私が日銀に注文したいのは、そんなにアメリカばかり支えていないで、日本のデフレを何とかしてくれということだ。深尾光洋教授が指摘するように毎年60兆円規模で日本の株や土地を買い捲ればデフレは一気に解決する。6兆円の外人買いでこれだけ株が上がったのだから、実際にはさほどの規模は必要ないだろう。

日本の国債は借換え債を含めれば年間141兆円もの規模になります。日本の赤字国債は700兆円、アメリカへ行った資金も700兆円。これが帰ってこなければ日本国民がその穴埋めをすることになる。 しかし日銀はアメリカという倒産しかけた会社に追い貸しをし続けている。そのとばっちりを日本の経済が負っているのだ。




日韓併合は韓国自身が保護国でいるより
合併のほうが有利だと選んだ結果である。

2003年11月5日 水曜日

<石原都知事>日韓併合発言 「総意で」識者は否定

1910年の日韓併合をめぐり、石原慎太郎東京都知事が「彼ら(当時の朝鮮人)の総意で日本を選んだ」などと公の場で発言したことに、国内外で波紋が広がった。石原知事はその後も「それが正確な歴史」などと自説を繰り返したが、研究者や専門家からは批判、疑問の声が出ている。

 とりわけ「総意で」という認識は、日本進出や併合に対して起きた抵抗運動の歴史にそぐわず、識者は一様に否定的だ。

 また、韓国の有力紙・朝鮮日報の社説も強く反発するとともに「日本の政治家で1、2位を争う人気」の知事の発言であることを重視。「日本国民は石原知事の発言を通じて、どんなメッセージをアジアに伝えようというのか」と問いかける。(中略)

朝鮮日報10月30日付の社説の要旨は次の通り。

 石原慎太郎東京都知事が「韓日併合は彼ら(朝鮮人)の総意で日本を選んだ。植民地主義といっても人間的だった」と再び妄言を吐いた。

 我々は日本の国民に真剣に問わざるを得ない。「石原知事の妄言を日本国民の声として受け止めてもいいのか」と。彼が妄言を吐けば吐くほど人気が上昇する不思議な現象を、韓国国民は到底理解できないからだ。

 彼の人気は日本の政治家の中で常に1、2位を争う。日本国民は石原知事を通じて、一体どんなメッセージをアジア諸国に伝えようというのか。過去の侵略の歴史を消し去ることによって、新たな侵略の可能性を開こうとする欲求を石原知事が代弁していると受け止めてもいいというのか。

 そうでないなら、日本国民はもう「石原シンドローム」を整理しなければならない。

(後略)(毎日新聞)
[11月4日23時3分更新]
親日派のための弁明 金 完燮 (著)より,

一八九五年、日清戦争ののちに清国が朝鮮半島から完全に撤収すると、朝鮮はロシアと日本の角逐場となった。日本はこのときロシアに対抗するだけの国力をそなえていなかった。そこで満州と朝鮮半島の利権をめぐってロシアとなんども政治的な交渉をくりひろげ、非軍事的な分野で妥協をはかった。一方、この時期の日本は韓国で経済的な利益をあげることに専念した。

日本は日清戦争の勝利で得た賠償金を活用して韓国の鉄道敷設権を獲得し、鉱山、森林、漁業、市場開設、温泉など各種利権を手に入れた。のちには韓国の金輸出をはじめとして主要貿易を掌握するようになった。このころ、満州を占領したロシアに対抗して、イギリスと日本は日英同盟を締緒し、軍隊撤収をロシアに要求するなど満州をめぐる国際的な関係は微妙なものだった。

こうした緊張のなかで一九〇三年五月、ロシア軍が満州の馬賊とともに韓満国境をこえて龍岩浦(平安北道)を占領する事件がおきた。日本は即刻ロシアの撤収を要求したが、このときロシアは朝鮮半島を北緯三九度線で分割占領することを日本に提案した。あえて朝鮮をわける必要がないと判断した日本は、ロシアの提案を一言のもとにはねつけた。そのわずか七年前に日本の分割提案を日シアが冷たく拒んだこととくらべると、大きな変化である。

七年前の一八九六年、日本の全権大使としてロシア皇帝ニコライニ世の即位式に列席した山縣有朋は、朝鮮を三八度線で分割しようと提案していた。しかしシベリア横断鉄道の完工まぢかだったロシアは、将来は朝鮮をまるごと占領して太平洋に出ようとの野心をもっていたので、これを拒んだ。わずか七年で、こんどはロシア側が屈辱に甘んじながら、三八度線から一歩後退した三九度線を提案したのをみれば、日本帝国の国力が、どれほど急速に大きくなったのかを容易に察することができる。

分割交渉が決裂すると、日本とロシアの武力衝突は不可避となった。一九〇四年二月六日、三九度線と満州の問題で対立したロシアと日本は国交を断絶し、二日後、遼東半島の要衝旅順で最初の武力衝突が発生した。翌未明、日本軍は仁川に上陸したのちソウルに入城し、二月一〇日にはロシアに宣戦布告して両国は交戦状態に入った。そのすこし前の一月二一二日、ロシアと日本のあいだに戦雲がただようと、韓国政府は厳正中立を宣一言したが、すでに朝鮮半島に軍隊を入れていた日本は韓国の協力を強要した。大韓帝国政府は二月二一二日、外部大臣代理李趾鋳と日本公使林権助の名で六カ条からなる韓日議定書を締結したが、その内容はつぎのとおりだ。

◆第一条、日韓両帝国間に恒久不易の親交を保持し東洋の平和を確立する為め大韓帝国政府は大日本帝国政府を確信し施設の改善に関し其忠告を容るる事。
◆第二条、大日本帝国政府は大韓帝国の皇室を確実なる親誼を以て安全康寧ならしむる事。
◆第三条、大日本帝国政府は大韓帝国の独立及領土保全を確実に保証する事。
◆第四条、第三国の侵害に依り若くは内乱の為め大韓帝国の皇室の安寧或は領土の保全に危険ある場合は大日本帝国政府は速に臨機必要の措置を取るへし而して大韓帝国政府は右大日本帝国のけ肋を存]勿ならしむる為めト分便宜を与ふる事。 大日本帝国政府は前項の目的を達する為め軍略上必要の地点を臨機収用することを得る事。
◆第五条、両国政府は相互の承認を経すして後来本協約の趣意に違反すへき協約を第三国との問に訂立する事を得さる事。
◆第六条、本協約に関連する未悉の細条は大日本帝国代表者と大韓帝国外部大臣との間に臨機協定する事。

朝鮮が事実上日本の軍事的保護国になったことを知らせる内容の議定書が締結されると、韓国社会は大きな衝撃を受けた。これに署名した李趾鋳と参書官具完煕の邸に爆弾が投げこまれるなど、民衆の強い反発を買った。日露戦争がしだいに日本の勝利に傾いていくと、韓国政府は五月一八日付の詔勅(王名)で、韓国とロシアのあいだに締結されたいっさいの条約と協定を廃棄すると宣布し、同時にロシア人やロシア企業に割譲した利権もすべて取り消した。

これは、朝鮮王室が久しく得意としていた「勝ったほうが、わがほう」政策から出たものといえるが、もしもロシアが勝った場合、かれらがどういう態度に出たのかは容易に察しがつく。「われらは厳正中立を宣言したが、日本の強要でやむをえず署名したので韓日議定書は無効だ」と宣言したあと、朝鮮半島における日本のすべての利権を取り消して、日本と朝鮮のあいだに締結されたあらゆる条約と協定を破棄したことだろう。国家の命運など眼中になかった朝鮮王室は、みずからが生きのびる手段を求めて、肝臓についたり胆嚢についたりする〔二股をかけること〕曲芸を数十年問つづけてきたのであり、もはや統治者としての資格をなくした集団だった。

一一九〇五年九月五日、アメリカ大統領ローズヴェルトの仲裁で日露両国の講和会談がポーツマスで開かれ、全文一五条、附則二条からなる講和条約が調印された(ポーツマス条約)。朝鮮半島での日本の優越権を承認したこの条約は、列強が日本の韓国占領を公式に承認すること以外、戦勝の代価としては日本にビタ一文支払わないという内容だった。日本国内には戦争による損害を朝鮮半島で補填しなければならないとの世論が台頭した。そして日本は韓国の自主独立を保障した日韓議定書を廃棄して、実質的な支配権の獲得に向けて動きだした。

一九〇五年一一月九日、できるかぎり見栄えよく朝鮮半島を接収せよとの使命を帯びた特命全権大使伊藤博文は、林権助公使と駐韓日本軍司令官長谷川好道を前面に立てて条約締結に着手した。伊藤博文は朝鮮の外交権剥奪など、乙巳条約の内容が盛りこまれた新条約案を外部大臣朴齊純に伝達した。その後伊藤は、長谷川とともに三回にわたって高宗に謁見して説得した結果、高宗の承諾を得ることができた。

一一月一六日には貞洞のソンタック・ホテルで八人の大臣を集めて協約案の可決を要求したが果たせなかった。翌一七日、高宗と八名の大臣が出席し、五時間つづいた御前会議でも結論が出ないので、伊藤博文と林権助は日本憲兵数十人を連れて議場に入っていき、示威行動をおこなって大臣にひとりひとり可否の決定を迫った。

このとき高宗は「政府で交渉して処置しなさい」といって責任を回避し、大臣のなかでは韓圭高が無条件不可とした。韓圭高に同調したのは度支部(大蔵省)大臣関泳縛と法部大臣李夏栄だけだった。学部大臣李完用をはじめとして軍部大臣李根沢、内部大臣李ジオン、外部大臣朴斉純、農商工部大臣擢重顯はいずれも高宗皇帝に責任を転嫁し、賛成を表明した。

御前会議において五対三で可決された新協約案は、高宗の決裁を経て翌一八日、内外に発表された。主たる内容は、韓国の外交権を日本が接収するということと、統監部を設置して大韓帝国の統治権を日本が行使するということだった。

一九〇四年の韓日議定書と一九〇五年の乙巳保護条約によって、大韓帝国の軍事外交権をはじめとするあらゆる統治権を日本が接収し、朝鮮は自主独立国の地位を失った。

条約締結の報は、一九〇五年一一月二〇日付の『皇城新聞』で社主張志淵が「是日也放声大突」と題する論説を掲載したことで全国に知られ、国民の反対運動と反日抗争が各地でおきた。聞泳換は、上訴したところでもはや振り出しにはもどらないといい、遺書によって全国民に訴え自決した。つづけて趨乗世、洪萬植、学郡王事、李相哲、平壌隊一等兵金奉學、駐英公使李漢応もまた死をもって日本に抗議したと伝えられている。しかしかれらが果たして政治的な理由で自決したのか、あるいはべつの理由によるものかは定かではない。全国各地で義兵運動がおこり、関宗植が洪州(忠清南道)で挙兵したのを皮切りに、全羅道で崔益絃が、慶尚道では申乞石が、江原道では柳麟錫が挙兵した。さらに「乙巳五賊」と呼ばれるようになった五人の大臣の暗殺未遂事件がおきた。

乙巳保護条約が締結されたのちソウルには統監部が開設され、港と一三の都市には理事庁が、その他一一の都市には支庁がおかれた。統監部は従来の公使館から引きついだ政務のほかに、朝鮮保護の大権、官憲の監督権、そして兵力動員権ももっていた。また朝鮮の施政を監督し、政策の決定 権をもつようになって、統監部は名実ともに朝鮮保護の最高監督機関として君臨するようになった。

一九〇七年、ハーグ密使事件で高宗が退位し軍隊解散をめぐって内戦があった。一九〇九年、伊藤博文が安重根に暗殺された事件をきっかけとして一進会では韓日合邦を強力に推進しはじめ、日本国内の世論も合併に有利に流れた。一進会が合邦声明書で指摘しているように、大韓帝国はもはや遺体が残っているのとおなじ状態であり、ひきつづき日本の保護国でいるよりは、合邦によって日本の一部となるほうが有利だった。日本による大韓帝国の吸収合併は順調にすすみ、一九一〇年八月に歴史的な韓日併合条約が締結されるにいたったのである。(P221−P226)

親日派のための弁明 金 完燮 (著)より,

(私のコメント)
歴史問題を語る上でどこからはじめるかが非常に難しい。日韓併合問題も少なくとも日清戦争からみていかないと状況がよくつかめない。しかしそれでは一冊の本が出来るぐらいの分量になってしまうのですが、日清戦争以前は韓国は清国を宗主国としていた。そのために韓国は日本を見習って近代化するためには清国から独立することが必要だった。

そのために韓国内で内乱がたびたび起こり、それを鎮圧するために清国から軍隊が派遣され制圧された。そのたびに治安が悪化し日本人が巻き込まれて死者まで出て、警護のために日本軍も常駐するようになった。ちょうどイラクの治安のために自衛隊が出動するような状況だった。

このような状況が続けば、韓国の独立運動家が日本軍の手を借りようとする動きが出て日清戦争へ拡大していった。日清戦争で日本が勝利した結果、始めて韓国は清国の従属国から独立することが出来た。しかし韓国の近代化は進まず、今度はロシアが満州へ進出し韓国へも勢力を伸ばしてきた。

ちょうどこの頃と現代とが状況がよく似ている。ロシアは韓国を分割して勢力を南下させようとしていたし、韓国の統一を守るためには韓国は日本軍に頼らざるを得なかった。あるいはロシアに全面的な勢力に下るしかなかった。そうなることは日本のみならずイギリス、アメリカも望まなかった。その結果、日露戦争が起きて日本がかろうじて勝利した。

だから韓国には独立国としての当事者能力がなかった。ロシアに下るか日本に下るしかなかったが、日本が勝ったために韓国は日本の保護下に置かれることになった。もちろん大韓帝国の指導者達は抵抗したが、独立を保つ戦力がない以上、大国の保護下に置かれなければならなかった。

現代においても韓国から米軍が撤退したら韓国の独立は保たれるだろうか。そうなればおそらく中国とロシアは再び北朝鮮をけしかけて第二次朝鮮戦争が起きかねない。もちろん現代の韓国には韓国軍が存在しているが、中国軍やロシア軍に対抗するには無力に等しい。おそらく韓国は戦わずして中国かロシアの保護下に置かれるだろう。

ノ・ムヒョン大統領は反米を旗印に大統領に当選したが、アメリカが韓国からの撤退をほのめかすと軟化してしまって、慌ててイラクへ1万人の韓国軍の派遣を決めた。そのためにノ・ムヒョン大統領の支持率は下がり、内閣総辞職騒ぎまで起こしている。現代でも韓国が自主独立外交を歩むことは難しい。

朝鮮半島の不安定化は日本の安全保障にも影響をもたらす。そのためには日清戦争の頃からの歴史を見直す必要がありますが、日本も韓国もほとんどの人が歴史の真実を知らない。だからこそ石原都知事が警鐘を鳴らしているのだ。




拉致アンケート小泉首相は回答寄せず=官房長官も
森派は総選挙前日に拉致家族5人を50億円で帰国か


2003年11月4日 火曜日

小泉首相は回答寄せず=官房長官も「政府方針堅持」−拉致アンケート

 拉致被害者の救う会などが衆院選候補者を対象に行った拉致問題をめぐるアンケートで、小泉純一郎首相と福田康夫官房長官らはともに回答を寄せなかった。
 首相の地元事務所は「初当選以来、アンケートは原則断っている」とした上で「一候補者ではあるが、政府の基本方針、党の方針も示している。救う会側にも事情を説明し理解していただいた」と説明。官房長官の事務所も「政府の基本方針を堅持する立場だ」としている。
 森喜朗前首相の事務所は「微妙な問題なので回答を控えた」と話した。
 一方、政府の拉致問題専門幹事会議長を務める細田博之官房副長官は「(北朝鮮との)交渉の窓口となる当事者で、立場上、個別の質問への答えは差し控えさせていただく」との回答を寄せた。
 民間出身の川口順子外相は立候補しておらず、アンケートの対象外。田中真紀子前外相からは回答が来た。(了)(時事通信)
[11月3日20時1分更新]
■拉致家族の帰国〜北朝鮮の小泉懐柔策?■ 佐々木敏

森はどんな手を使ってでも、次の総選挙には勝ちたい。
そこで「森-中川」は、北朝鮮拉致事件の被害者家族(蓮池夫妻、地村夫妻の子供計5人)を総選挙の投票日前に(裏金で)帰国させるべく「売国的な工作」をした……という説が、03年5〜6月頃からマスコミ界には飛び交っており、筆者も有力メディアの幹部からじかに聞いた。

韓国の金大中・前大統領は00年の南北首脳会談実現のため、金正日に莫大な「裏金」を払ったのだから、日本政府も「子供計5人」の帰国のために、1人あたり10億円(計50億円)ぐらい払え、というのが北朝鮮の要求らしい。

北朝鮮にとっては幸いなことに「最後の親北朝鮮派」の大物とも言うべき森が主流派閥の会長であり、その側近の中川も健在だ。森と中川は小泉訪朝の実現前から、金正日と親しい在米韓国人ジャーナリスト文明子と接触しており、森と中川は、この「文明子ルート」を使って03年5月から「子供計5人」の帰国(裏金による「買い戻し」)を画策している、と佐藤勝巳・現代コリア研究所長(拉致被害者家族を「救う会」会長)は指摘する(『現代』03年10月号p.28)。

●「安倍はずし」は成功したか●

北朝鮮が森と中川を使って「裏金」(身の代金50億円)をせしめる交渉を進めるうえで、最大の障害は、安倍晋三・前官房副長官だ。

日本の外務省はアジア外交の分野では、語学の現地研修の課程で中国に手なずけられる「チャイナスクール」などの親中国・北朝鮮派官僚に牛耳られており、田中均・現外務審議官(前アジア大洋州局長)はその典型だ。02年9月17日の日朝首脳会談でも、北朝鮮が証拠もなしに「横田めぐみさんら多数の拉致被害者の死亡」などといういい加減な情報を伝えた際、「平壌宣言」への署名は見合わせるべきだ、と小泉首相に正論を説いたのは安倍であり、逆に、安倍を遠ざけ、北朝鮮の希望どおりに首相に署名を促したのは田中均だ。

この田中均のような「売国的な」外交官がなぜ外務省の要職に留まっていられるのかと言えば、それは福田康夫官房長官が支持しているからだ(佐藤勝巳の説)。このことは拉致被害者「家族会」にも知られており、家族会の信任は安倍に厚く、福田には薄い。

そして、このことはもちろん北朝鮮にもよく知られている。
北朝鮮側から見ると、日本の対北朝鮮外交を担うのは官邸と外務省だが、このうち外務省は田中均ら親北朝鮮派が支配している(川口順子外相には彼らを抑える力量はない)ので、心配ない。

残るは官邸だが、ここでは、親北朝鮮派の福田と、反北朝鮮派の安倍が対立している。
そこで北朝鮮は03年夏、日朝国交交渉を再開(し、拉致問題等を解決)する条件として「安倍を交渉からはずせ」と要求した(産経新聞Web版03年8月18日)。

(中略) 安倍幹事長を擁する自民党の政権に「子供計5人」を返しても、それで50億円もらえるだろうか? それより何より「5人」の帰国で拉致事件を「幕引き」にして国交回復交渉(回復後の経済援助)に進んでくれるだろうか?……北朝鮮当局は相当に悩むに違いない。

もちろん「森-中川」は「要求通り安倍ははずし、福田も田中均も残したんだから、5人を返せ」と言うだろう。が、北朝鮮側は

「あんたらは小泉をコントロールできてない。竹中の解任ですら失敗したじゃないか」
「もうあんたらには頼らない。これからは福田と田中均だけに相談する」

と言うだろう。
しかし、福田らに相談しても、そのうえで「5人」を返しても、日本政府が北朝鮮に対して軟化する保証はない。

とくに(予想される衆議院総選挙の)選挙戦中の10月17日、ブッシュ米大統領が来日することが重要だ。

小泉と個人的な信頼関係を持つブッシュは、この来日時の日米首脳会談で小泉に「イラク復興支援」と「北朝鮮の違法な核開発阻止」を強く求め、見返りに「拉致問題解決のための、日米共同での北朝鮮への圧力」を提示するはずだ。テロリストや(イラクや北朝鮮のような)テロ支援国家とは妥協も取り引きもしないという米国の国是から見て、ブッシュが「50億円」を容認することはありえない(米国政府は「拉致はテロ」と認めているのだから)。

小泉も日米同盟や「反テロ」路線の重要性をふまえ、ブッシュに同調するだろう。
となると、北朝鮮は「5人」を返しても、なんのトクにもならない可能性がある。

かといって、もし総選挙で自民党が敗れて民主党政権ができた場合は、北朝鮮はすべてを失う。民主党内には、Xや中山、森、中川のような親北朝鮮派の政治家がほとんどいないからだ(それどころか、旧自由党の 西村眞悟・衆議院議員のような「対北朝鮮最強硬派」もいる)。民主党政権のもとでは、外相も官房長官も一新され、場合によっては官僚(田中均)のクビもとぶから、日朝交渉はゼロからやり直しとなり、いつ国交回復(回復後の経済援助)が実現するかわからない。下手をすると、日本からの援助をもらう前に、経済の疲弊しきった北朝鮮の体制は崩壊してしまうかもしれない。(後略)


(私のコメント)
今日のニュースで拉致被害者を救う会のアンケートに小泉首相、福田官房長官、森前首相が回答を拒否しました。いずれも森派の幹部達で何らかの陰謀の影を感じます。自民党の総裁選挙のときに、拉致被害者家族5人を裏金を払って帰国させ小泉再選を目指すと言う噂が出ましたが、楽勝ムードで立ち消えになった。

今回の衆議院選挙で自民党に形勢が不利になった場合、森派は再びウルトラCを持ち出してくるかもしれない。そのためにはアンケートに答えて、北朝鮮の金正日の機嫌を損ねてはならないから、アンケートの回答を拒否したのだ。外務省の田中均参事官も福田官房長官の意のままに動いているに過ぎず、黒幕は森派なのだ。

佐々木敏氏は前から拉致被害者家族の帰国を選挙の切り札として使うことを指摘している。今回も楽勝なら切り札を使うこともないかもしれないが、形勢不利になればウルトラCをやるかもしれない。そのためには選挙直前が一番効果がある。しかしこのような陰謀を選挙に使っていいものだろうか。

中国へのODAが縮小か廃止されるのは時間の問題だから、残る大きな海外支援の利権は北朝鮮しかない。もし北朝鮮の国交回復が成立して、復興支援がまとまった場合に5兆円もの金が動くとされている。そのうちの5%もピンはねできたら2500億円もの利権が転がり込んでくる。だから森派も必死に田中均を動かして北朝鮮に働きかけているのだ。

だから野党の民主党や共産党は50億もの裏金を北朝鮮に支払って拉致被害者家族を取り戻す陰謀を牽制すべきだ。現在も様々な謎のフィクサーが日本と北朝鮮との仲介のために動いている。だから時たま家族の写真が公開されたり、マスコミに情報がリークされてくる。テレビ業界にも朝鮮系の工作員が沢山侵入しているようだ。次のようなことが最近起こった。

◆【速報】TBS 石原都知事の韓国併合発言を捏造!!

11月2日のTBS・関口宏が司会を務める番組「サンデーモーニング」において、放送法違反に問われかねない悪質な捏造報道が行われた。
石原都知事が参加した、北朝鮮による拉致問題の解決を訴えるため28日夜に都内で開かれた集会「同胞を奪還するぞ!全都決起集会」(「救う会東京」主催)での発言をあからさまにテロップで捏造したもの。

実際の発言は

「私たちは決して武力で侵犯したんじゃない。
日韓合併を百%正当化するつもりはないが、どちらかといえば彼ら(朝鮮人)の先祖の責任であって、植民地主義といっても、もっとも進んでいて人間的だった」と発言。
朝日新聞

であったのに対し、

ワザと都知事の発言の語尾を「つもり」のところで切ってボカした上、

テロップに

「私は日韓合併の歴史を100%正当化するつもりだ」
としたのである。

当然のことながら、ネット上では「捏造報道だ!」と議論が巻き起こり、問題の画像や動画が提示された。
次の番組の「サンデージャポン」では、「正当化するつもりはない」と正しいテロップ。

(私のコメント)
このようにテレビメディアには朝鮮系の社員がニュース報道に対し様々な工作を行っている。以前にもフジテレビでキム・へギョン報道で朝鮮系の社員が工作して特番が放送された。このように政界もマスメディアも朝鮮の裏工作、不正工作で対南北朝鮮に対する外交が歪められ日本の国益を損ねている。




暴走する中国の「愛国攘夷運動」は精神病
日本人留学生の「裸踊り」で連日の反日デモ

2003年11月3日 月曜日

ナショナリズムという旗印の時代錯誤

前述した中国近代史への回顧において、中国近代の幕開けともなった列強の軍艦の到来によって、中国における国家意識の目覚めとともにナショナリズムが触発されたこと、そして列強からの度重なる侵略と圧迫に対抗し、存亡の危機から自らの民族と国家を救い出すために、ナショナリズムがやがて大きな勢いで広がり、中国近代革命の最大のイデオロギーとなったことを見てきた。

アヘン戦争から抗日戦争までのこの中国近代革命の時代は、世界史的に見ると、ちょうど植民地化時代とそれに続く民族独立運動の時代と重なる。コロンブスのアメリカ大陸発見から始まり、十九世紀にその頂点に達した植民地化の時代においては、列強諾国は近代産業化を支える資金・資源と市場の確保のために、大砲と軍艦をもって世界中の「未開の地」に迫り、その民から富と主権を奪い、その土地を自らの植民地として開いていったのである。

しかし中国の場合と同じように、こうした植民地化政策の推進によって、植民地化される側の国々の国家意識とナショナリズムが触発され、民族の解放と独立を図ると いう民族運動の気運が高まっていったのである。

日本の明治維新からの影響もあって、まずアジア地域を中心に気勢をあげた民族運動は、二十世紀になるとやがて世界中に広がり、新しい時代の潮流となっていった。そして二度にわたる世界大戦を通じて帝国主義による植民地支配の秩序は崩壊の道をたどり、特に第二次世界大戦後、ほとんどの植民地が民族の解放と国家としての独立を勝ち取り、現在のような民族国家林立の世界構図をつくり上げたのである。要するに、第二次世界大戦を節目にして、植民地支配の世界秩序が姿を消し、民族独立運動も一応目的を達成してその歴史の使命を全うすることができた。一つの時代が終わったのである。

世界史におけるこの時代の終焉とともに、第二次世界大戦後まもなくして、中国においても、中華人民共和国という完全独立主権国家の建国によって、アヘン戦争以来の民族的屈辱と民族閾争の時代が完全に清算されたのである。そういう意味では、中華人民共和国建国後におけるナショナリズムの退潮は、一つの時代的趨勢であり、歴史が進行していく当然な方向性でもある。

しかし誰が予想できたことか。それから四十年以上経ってからの一九九〇年代において、世界史がすでに冷戦を乗り越えて新しい世紀を迎えようとしている中、異常と いうしかない「愛国援夷」の集団的熱病が炎のように燃え上がり、今や中国全土を燃えつくそうとする僚原の火となろうとは。

半世紀前の過去の時代においてこそ、この国における反侵略・反帝国主義の近代革命は、中国人民の正義の戦いとして後世から大いに評価されたのであり、この正義なる戦いの旗印として掲げられていた愛国主義も、当然その時代の要請に応じて生じた理念と精神として、歴史から正当性を賦与されている。しかし今の「愛国撰夷」の熱病は、どう考えてみても、ただの時代錯誤なのである。それはもはや正義の旗印でもなければ時代からの要請でもなく、まさに時計を半世紀前に逆戻りさせたかのような、時代への逆行そのものである。

「国恥教育」がもたらす国民意講の退嬰

実は、一九九〇年代における、「愛国主義精神高揚運動」の虚構性とその時代錯誤こそ、現在の中国ナショナリズムの異常性を生み出した最大の原因である。前述において明らかにしたように、外敵からの脅威というナショナリズムを生み出す現実の根拠がほとんどなかったにもかかわらず、まったく内政上の理由からナショナリズムの一枚看板を打ち立てなければならないのは、江沢民共産党政権の宿命であ るが、その場合、現実に根拠のない、時代錯誤的なナショナリズム意識を国民に浸透させるのには、かなりの無理をせざるをえない。

特に「天安門事件」以後の差し迫った政治情勢の要請に応じて、何もないところから「愛国撰夷」という国民的気分を一気に高揚させるには、無理をしても効果が得られるように、手のこんだテクニックが必要となるのである。その一つは、すなわち、「愛国主義精神高揚運動」において盛んに行われている、「国恥教育」というものである。その意味はいとも簡単明瞭である。要は中国という国がかつて受けた「国恥」を、「教育」を通じて現在の中国国民にもう一度認識させることである。

そしてこの「国恥」とは、すなわち近代史や現代史において、中国が列強国の侵略や圧迫から受けた屈辱の体験を指しているのに他ならない。一要するに現在の中国国民に、かつて中国が列強国から受けた屈辱を追体験させることによって、あるいはこうした屈辱への民族的記憶を喚起させることによって、彼らのナショナリズム的情念を高めていくというのが、この「国恥教育」の狙いであるが、いってみればそれは、昔からの傷痕をもう一度痛めつけることによって自らを奮い立たせるという苦肉の策であり、一種の茶番でもある。

中国の近代の始まりとともに目覚めた中国人のナショナリズムが、最初から被害者としての屈辱の原体験から生まれた、過剰な自己意識と屈折した他者意識であることを論じたが、現在の「国恥教育」とは緒局、こうした屈辱の原体験をもう一度味わっゆがてみることにより、歪んだ形のナショナリズム意識を現在に呼び戻すことになる。つまり、現在の中国国民に、列強に虐められて侮られたという中華民族がかつて蒙った心の外傷を追体験させた結果、彼らの問でも、こうした侮辱や侵害に対抗するための精神的防衛策としての、過剰な自已意識が植え付けられたのである。

そして列強に対する憎しみと怨念も、こうした追体験によって新たに生み出されたのであり、この憎しみと怨念は、さらに現在の「列強国」である国々に投影されていく、ということになるのである。別に虐められやすい立場にあるわけでもない現在の中国国民が、これほど神経質になって自らの「尊厳」を必死に守ろうとしているのも、国際社会から何らかの侵害・脅威を受けていないにもかかわらず、諸外国に対して憎悪感情をむき出しているのも、すべては「愛国撰夷」的気分を無理して作り出すために呼び戻された、歪んだ既視感が生んだ結果であろう。

つまり、二〇〇二年という現在において、すでに十分に強くなっていて、誇りと平 常心をもって世界中のいかなる強国とも対等に付き合うことができるはずの中国国民は、この「国恥教育」のおかげで、百年も前の中華世界に逆戻りし、初めて国際社会を体験したそのときの中華世界の人々が、追い詰められた中でやむをえずとらざるをたいえいえなかった弱者的な精神防衛策に退嬰した、ということである。それはあたかも、十分に大人になった一人の人間が、大人がとるべき社会的人間としての態度と対人関係の心構えを放棄して、子供時代の気まぐれさの精神的世界に退行したかのようである。

従来より「大人の国」と思われていたはずの中国人が、どうして最近になって、たとえば李登輝氏のビザ発行問題など特に外交上の問題において、あまりにも大人らしくない言動を取ることになるのか。それはおそらく多くの日本人が持つ疑問の一つでもあろうが、実は「国恥教育」がもたらした退嬰現象こそその原因であり、百年も前の「子供時代」に退行した現在の中国人の異常さは、まさに時代錯誤的な「愛国主義精神高揚運動」の産物である。

大中華思想という妄想への回帰

「国恥教育」と並んで、「愛国主義精神高揚運動」のもう一 つの柱としてもてはやされ ているのが、「中華民族の偉大なる復興」というスローガンである。つまり、国民に対して「国恥教育」を施した後で、今度は彼らに向かってその「国恥」を晴らすべく民族の復興を成し遂げようと呼びかけ、その気持ちを奮い立たせようとするのである。

九〇年代後半からの中国では、江沢民主席の講話から「人民日報」の社説まで、国際試合に臨むスポーツ選手の宣誓から中学生の作文の結びの言葉にいたるまで、この「中華民族の偉大なる復興」というスローガンが、まさに国民の間にもっとも浸透した一つの合言葉となり、「愛国主義精神高揚運動」のもっとも重要なキーワードとなっている。

もちろんどこの国や民族にとっても、何らかの悪い状態からの復興は望ましいことであり、特に多くの困難と挫折を経験した中国人民の立場からすると、民族の復興を願うという気持ち自体、別に非難すべきことでも何でもない。問題はただ、何から何への復興なのか、ということである。

言葉の意味からすると、復興とは要するに、何らかの突発的な力によって中断され、あるいは打ち壊された元の良い状態に物事を戻しながら、その元よりもさらに素晴らしい状態をつくり出そう、ということであるが、「中華民族の復興」という場合、もし かすると、それは近代から外来の力によって打ち壊された、昔の中華世界を意識した復興として理解されているのかもしれない。

江沢民主席の口からも「人民日報」の権威ある論説からも、「中華民族の復興」とはすなわちこういう意味での復興であるという解釈はいっさいなされていない。しかし近代史における「国恥教育」と並んで高らかに叫ばれ、しかも国民を奮い立たせる目標として掲げられたこの「中華民族の偉大なる復興」には、明らかに近代史以前の中国、すなわち先進文明として世界史に輝いた中華世界への回帰願望がその前提として暗黙のうちに含まれているのである。

というのも、中国共産党政府にとって復興とは彼ら以前の国民党政権時代を念頭に置くものでは絶対ありえないし、アヘン戦争から毛沢東時代までの近・現代史においては、民族復興のモデルとなりうるような素晴らしい時代が一つもなかったからである

もし単に前向きに国民を元気づけるためならば、たとえば郵小平時代に流行った「中華の振興」というスローガンで十分であったが、江沢民時代においてそれが一文字が入れ替えられ「民族の復興」となると、それは近代以前の中華世界への意識を前提とするものでしかなくなるのである。 こうした意味での「復興」は当然、近代以前の中華世界の世界観、すなわち天上天下唯我独尊の自已中心的な中華思想への回帰にもつながるのである。

「中華民族の偉大なる復興」を掲げた中国共産党政府がそう意図しているかどうかは別として、中国にとって「復興」のモデルとなりうると思われるような輝いた時代が、近代以前にしか実際に存在しなかったことは、一つの歴史的事実である。この簡単な事実によって、そのスローガンに奮い立たされた、あるいは煽り立てられた多くの中は国国民は、緒局大漢帝国や大唐帝国の強き良き時代に思いを馳せ、その時代の中華というイメージから中国の未来像を思い描き、その中華世界の住人たちの視点から世界を見ることになるのである。

しかし近代以前の中華世界の人々が、このような世界観を持つのに、まだ一定の根拠があったとしても、二〇〇二年の現代世界に生きる中国人たちにとって、それはただ、他人を欺き自らも欺く一種の虚妄に取りつかれたようなものである。

つまり自己中心的な中華思想への回帰は、中国ナショナリズムの異質性を生み出す原点への回帰を意味するのでもある。彼らは結局、世界の中心に立つという独り善がりの妄想に取りつかれ、世界を頂点から見下ろすという自已尊大の気分に心を酔わせよどころて、そして妄想と陶酔から構築されているこの虚構の世界に精神の拠り所を求め、そ こから現実の世界を捉えてそれを解釈しようとするのである。

だからこそ、多くの愛国援夷派たちは、北京五輪開催の決定の現実的意味とは無関係に、恣意的な誇張と勝手な想像によって、それを自国の強大さと自らの民族の「最優秀性」の証だとして、われらこそ天下一という虚妄なるイメージを膨らませていったのである。

そしてアメリカに対しても、日本に対しても、フィリピンに対しても、現実の国際関係とは無関係に、それらの国々をすべて「蛮夷」として見下ろし、それらの民族を思う存分に打ちのめしたり侮ったりするという、想像の中で自らの「中華王国」としての満足感を得ようとしたのである。それが、彼らにとっての「攘夷」の意味なのである。

現実とはまったくかけ離れた、多くの中国人たちが抱えるこうした「愛国攘夷」のよみがえ意識と気分の異常さの背後には、やはり現代に蘇った中華思想の亡霊が、漂っているようである。(P200−P209)

中国「愛国攘夷」の病理―吹き荒れる電脳ナショナリズム 石 平 (著)


(私のコメント)
一連の日本人留学生の寸劇事件も中国の出来事なので事態がよくつかめなかったのですが、やはり以前大学でよく行われていた学園祭における「裸踊り」を中国で行ってしまったためらしい。裸踊りといってもTシャツなどの上に赤いブラジャーなどをして、「中国」「ハートマーク」「日本」といった日中の友好をあらわす事を背中に書いていたらしい。

さらにはリハーサルも行って問題なかったのに、本番で大騒ぎになった。中国は勝手にデモなどを行える国ではなく、反日抗議デモが起きたということは、当局が仕掛けた「やらせデモ」の可能性が十分だ。たしかに裸踊りは下品な行いであり、日本では息抜きの代わりにバカ騒ぎでやるのだろうが、外国でやるとは誤解の素だ。

しかしながらこの程度のことで侮辱されたと言うことで数千人のデモを起こし、関係のない日本人二人にリンチ騒ぎで怪我まで負わせている。日本人留学生は即刻退学処分となり緊急帰国させられた。たかが大学の学園祭での下品な行いで、このような国際問題になるとは中国の異常な国内状況が現われたものだろう。

つまり反政府運動を行えば当局から弾圧されるので、反日デモなら当局も取り締まらないので、反政府デモの代わりに反日デモがガス抜きとして行われるのだ。先日の集団売春事件も地方政府の腐敗に対する抗議が日本に対する抗議としてすりかえられたのだ。本来ならば中国の警察が売春婦などを取り締まるべきもので、日本の観光客は巻き添えになっただけだ。

日本のマスコミも及び腰な報道しかせず、中国の「愛国攘夷運動」の異常さを報道しない。ネットでもBBSなどの書き込みを見てみても感情的なものばかりで中国の大学生と対して変わりがない。中国に対する内情を暴露した本は沢山出ている。それらの本を読めば今回の事件の背景はすぐにわかることだ。

現代の日本の若者は4割が1ヶ月に1冊の本も読まない。だから今回のような馬鹿げたことで大騒ぎになるのだ。現代の中国人は精神的に一世紀前に退化してしまっている。これでは中国の政治的安定はかなり先の事になるのだろう。




アメリカ映画「ラルフ一世はアメリカン」(コメディー)
イギリスがアメリカの従属国となった事を風刺している

2003年11月2日 日曜日

KING OF CRAP   By Sarah Ellen Finifrock

King Ralph.A self-proclaimed "comedy of majestic proportions."Majestic.Get it?Cuz he's the KING.If you think that's funny, you'll love the rest of the movie.If not, you're out of luck, cuz it sure doesn't get any funnier.

キング・ラルフ。自ら宣言した「威厳のある大コメディー。」威厳があります。それを得ますか。彼がそのようなキングである。それは奇妙であると思えば、映画の後の印象が好きでしょう。そうでなければ、運がない、それは確か、少しも奇妙になりません。

John Goodman plays the title role of Ralph Jones, a Vegas lounge singer who becomes the King of England.Goodman basically reprises the "big fat idiot" role he's played in everything else he's ever done.His first act as King (other than putting a bowling alley in the royal bedroom), involves a red light district and a stripper named Miranda (Camille Coduri).Big.Fat.Idiot.

ジョン・グッドマンは、ラルフ・ジョーンズ(英国の王になるラスベガスのラウンジ歌手)の主役を演じます。グッドマンは、常にもたらされる他のものすべての中で彼が演じた「大きな太ったバカ」役を基本的に再び演じます。キング(王の寝室にレーンを入れること以外の)としての彼の最初の行為は、歓楽街のミランダ(カミール・コードリー)という名のストリッパーを見初めます。大きく。太って。バカ。

But for those who aren't familiar with the movie, perhaps a brief summary will be appropriate.The movie opens with a shot of the entire royal family posing for a family portrait.We know that it's the entire royal family because there is a convenient bit of exposition-- "Why Charles, this is the first time we've had the entire family together in years" or something equally obvious.Smell disaster yet?I sure did.I was still wondering how the writer (David S. Ward) was going to get rid of the entire royal family and put a big fat idiot on the throne when I noticed (thanks to a close up) that the photography equipment was wet.The royal photographer said "cheese" and the whole family went up in a puff of smoke, ostensibly electrocuted by the wet cords.

映画に精通していない人々がいなかったならば、概略は適切になります。映画は、家族肖像のためにポーズをとる王室全体の場面で始まります。私たちは、説明の便利な部分があるのでそれが全王室であることを知っています――「なぜチャールズ、私たちには過去数年に全家族がともにいたのはこれが初めてです」あるいは等しく明白なもの。もう災害の臭いをかぎますか。私は確かに感じました。私は、作家(デービッドS.ウォード)がどのようにして全王室を取り除くつもりであるか写真術設備が湿気であることに私が気づいた時(クローズアップのおかげで)、王座に大きな太ったバカを置くつもりだった、とまだ思っていました。王の写真家は、「チーズ」および全体の家族がぬれたコードによって表面上感電死して、煙のぷっと吹くことで上がったと言いました。

Big fat idiot, here we come.

大きな太ったバカ、ここに、私たちは来ます。

Enter Ralph Jones, an all American fatty with a Skid Row T-shirt and a wicked batting average.He has a taste for the finer things in life;pinball, nudity, and the Green Bay Packers.Needless to say, he doesn't exactly mesh with the refined, tea drinking Brits.

ラルフ・ジョーンズを言い表すと、全アメリカ的、どや街、Tシャツおよびデブ。彼は、より素晴らしいものに対する興味をこの世で持っています。ピンボール、裸およびグリーンベイ・パッカーズ。言うまでもなく、彼は、紅茶を飲用に適した英国人ことで正確にかみ合いません。

Ralph struggles with the duties of becoming a King, especially when it comes to his relationship with Miranda the stripper.Not only that, but the evil Lord Graves (John Hurt), who wants the throne for himself, works hard to plot against Ralph.Events escalate to a feverish finale in which Ralph rocks Buckingham Palace with a "sweet" Little Richard tune, and cuts a rug with Miranda.Ralphs royal "date", the Swedish Princess Ana, is none too pleased.Her father withdraws a contract from England's factories, and the Brits become disenchanted with King Ralph.The rest of the movie revolves around Ralph's attempts to win back England's trust, and find love with Miranda as well.

ラルフは、特にミランダというストリッパーと彼の関係はといえば、王になる任務と戦います。それだけでなく有害なグレーヴス卿も(ジョン・ハート)(この人は自分のために王座を望む)、ラルフに対して失脚するために熱心に働きます。イベントは、ラルフが「甘い」リトル・リチャードの調子を備えたバッキンガム宮殿をロックさせて、ミランダと敷物をカットする。熱のあるフィナーレに拡大します。ラルフの王の「デイト」(スウェーデンのアナ王女)は決して喜びません。彼女の父親は英国の工場から契約を決定します。また、英国人は、キング・ラルフと魔法から解かれるようになります。映画の残りは、英国の信頼を取り戻し、かつミランダと同様に愛を見つけるラルフの試みを中心に回ります。

The movie is an all out "Love America" rally, with Ralph's naivete and good naturedness pitted against the unbending reserve of the snooty Englishmen.Oh my, but don't we all cheer when Ralph tells Sid (his assistant played by Peter O'Toole) that we "kicked their asses" in the Revolutionary War.When Ralph hits that beautiful homer with the cricket stick.When he plays darts in a bar with the African embassador.I feel like I can almost hear the Battle Hymn of the Republic...no scratch that.Springsteen, nice and loud.

映画は全て「愛すべきアメリカ」は、横柄な英国人の不屈の蓄えに対して、あばたのあるラルフの純真およびよい素朴な愛と共に回復します。おお、私の、しかししない、私たち、私たちがアメリカ独立戦争の中で「彼らのロバを蹴った」とラルフがシッド(ピーター・オトゥールによってなされた助手)に伝える場合、すべての喝采。ラルフがクリケット杖でその美しいホームランを打つ場合。彼がアフリカの大使を備えたバーのダーツをプレーする場合。共和国の戦い賛歌をほとんど聞くことができるように、私は.引っ掻くことはなく、大きな奔流を感じます。

The "humor" revolves around King Ralph being fat and stupid.Case in point;the scene where Ralph drops the royal crown into his bubble bath.The scene where he gets the teacup stuck on his fat pinkie.The scene where he takes Miranda to Burger King for a Whopper.This movie is complete crap.But it's ALL AMERICAN crap and I love it.We all do.I get a surge of pride when I see Goodman's fat sweaty body pounding out the chords to "Good Golly Miss Molly" while the Brits stare in disgust.I love the incredibly stupid plot device use to put Ralph on the throne.I love that only in America would this movie get made.I love crap.

「ユーモア」は太っていて、愚かなキング・ラルフを中心に回ります。適例;ラルフがバブルバスに王の王冠を落とすシーン。彼が茶わんを得るシーンは彼の太った小指から離れませんでした。彼がワッパーのためにミランダをバーガーキングへ連れて行くシーン。この映画は完全な負けの一振りです。しかし、それはオールアメリカンの負けの一振りです。また、私はそれを愛しています。私たちがみな行います。グッドマンの太った汗ばんでいる身体がチェンバロを連打するのを見る場合、私は、誇りの高まりを得ます、に「グッド・ガール・ミス・モーリー」英国人が嫌悪の中で凝視している一方。私は、王座にラルフを置くためにその信じられないほどに愚かなプロット装置使用が好きです。私はアメリカでのみそれを愛しています。この映画は、私は負けの一振りを愛して作られています。


Cinecrap.com:King Ralph

(私のコメント)
日本の映画ファンはコメディーに対してワンランク下の評価をしているのではないかと思う。単におかしな事をして笑わせるのは下品な行動だ。中国で日本人留学生が学園祭で「裸踊り」をして反日デモを引き起こしたようなトラブルは、あまりにも下品な行動だったからだ。だからコメディー映画に対しても映画作品としての評価が低く見られている。

だから中古ビデオ屋でもコメディー映画のビデオは安く売られている。この「ラルフ一世はアメリカン」というビデオも85円で売られていたのを買ってきて見ました。イギリスの王室が事故で全員死亡して、前の国王ご落胤がアメリカにいることがわかって、それがジョン・グットマン演ずるラルフ一世ですが、それがアメリカ人であることが面白い。

つまり英国王室が滅んで、アメリカ人がイギリスの王となるストーリーは、現在のアメリカとイギリスの関係を風刺している。イギリスのブレア首相はまるでアメリカのプードル犬と呼ばれている。その行動がイギリスの利益になることならば理解は出来る。しかし3万の軍隊をイラクに派遣し、十数名の戦死者を出し、多額の軍事費をつぎ込んでイギリスは何の利益も得ていない。

ブレア首相の行動を正当化できる理由としては、アメリカとの良好な関係を保つと言うことだけだ。イギリスにとってイラクのサダム・フセインを倒さなければならない理由はなかった。ただひたすらアメリカの忠実な番犬としての役割を評価されたいがための行動だった。イギリス国民のブレア首相の支持率は高かった。しかしさすがに最近になって支持率も落ちてきたが。

コメディー映画であってもイギリス人から見れば、アメリカ人がイギリスの国王になると言うのは不愉快なことだろう。しかもピーター・オトゥールやリチャード・グルフィスなどといった一流のイギリスの俳優も共演している。これはどのように考えたらいいのだろう。

イギリス人は自虐的なところがあり、ハリウッド映画を見てもイギリスの俳優が悪役をやったり、アメリカ人にバカにされた役をよく見かける。他の国ならこのような事は自国民から非難されるから普通はやらない。イギリスおよびイギリス人がアメリカに対してここまでへりくだった態度をとるのは何故か。

イギリスは二度の世界大戦をアメリカの参戦によって救われている。イギリスおよびイギリス人は身にしみているのだろう。だからいくらアメリカ人からコケにされてもイギリス人はへりくだった態度をとっているのだろう。アメリカ人から「俺たちがイギリスを救ってあげたのだ」と言われれば言い返せるイギリス人はいない。

冷徹に考えればイギリスはアメリカに救ってもらったことにより、実質的にアメリカに占領されてしまったといってよい。アメリカだって善意でイギリスを救ったのではない。それがアメリカの利益になると思ったから救ったのだ。その結果イギリスはアメリカの従属国となったのだ。

小泉首相はよくアメリカのポチと呼ばれている。これはブレア首相とよく似てはいるが、立場はまったく違う。日本はアメリカと戦争をして負けて占領されて従属国となった。それなのに小泉首相がアメリカに媚び諂うのは見苦しい限りだ。ドイツのようにこんど戦争をしたらアメリカをやっつけるといった気概はないのだろうか。


昨日紹介したマハティール首相の演説は涙なくしては読めない大演説です。マハティールだからこそユダヤ人による代理人を使った世界支配を告発できた。日本のマスコミはアメリカを恐れて大きくは報じませんが、ユダヤの世界支配の魔の手は日本にも伸びてきている。失われた10年はこの魔の手によるものだ。しかし代理人があまりもの大国のために日本は臥薪嘗胆しなければならない。




イスラム首脳会議におけるマハティール首相の演説
「ユダヤ人は代理人によって世界を支配する」

2003年11月1日 土曜日

Alhamdulillah, All Praise be to Allah, by whose Grace and Blessings we, the leaders of the Organisation of Islamic Conference countries are gathered here today to confer and hopefully to plot a course for the future of Islam and the Muslim ummah worldwide.

すべての賞賛とアラーの栄光と恵みにより、私たち、イスラム教の会議国の構成のリーダーはイスラム教の将来およびイスラム教の意義と宗派を世界的に協議し企画するために今日ここで集められます。

2. On behalf of the Government and the people of many races and religions of Malaysia, may I extend a warm welcome to all and everyone to this Tenth Session of the Islamic Summit Conference in Putrajaya, Malaysia's administrative capital.

2. 政府、および多くの人種およびマレーシアの宗教の人々を代表して私は、プトラジャヤ、マレーシアの首都ですべて、およびイスラム教の首脳会議の第10総会で皆様を暖かい歓迎をします。

3. It is indeed a great honour for Malaysia to host this Session and to assume the Chairmanship of the Organisation of the Islamic Conference (OIC).I thank the members for their confidence in Malaysia's Chairmanship.

3. マレーシアがこの総会を主催し、イスラム教の会議(OIC)の構成の議長の地位を果たすことは確かに大きな名誉です。私は、メンバーにマレーシアの議長の地位に対する彼らの確信を感謝します。

4. May I also take this opportunity to pay a special tribute to the State of Qatar, in particular His Highness Shaikh Hamad Bin Khalifa AI-Thani, the Emir of the State of Qatar, for his outstanding stewardship of our Organisation over the past three years.

4さらに、私は、過去3年にわたって私たちの構成の顕著な管理のために、特別の殿下シェイク・ハマド・ビン・カリファ・アルタハニ(カタール国の将軍)の中で、カタール国に特別の敬意を払うこの機会をいただきました。

5. As host, Malaysia is gratified at the high level of participation from member countries.This clearly demonstrates our continued and abiding faith in, and commitment to our Organisation and our collective wish and determination to strengthen our role for the dignity and benefit of the ummah.

5. ホストとして、マレーシアは、メンバー国からの参加のハイ・レベルに満足します。これは明白に私たちの継続的で・永続的な信頼を中へ、また私たちの構成および宗派の尊厳および利益用の私たちの役割を強くする私たちの集合的な希望および決定に対する関与を実証します。

6. I would also like to welcome the leaders and representatives of the many countries who wish to become observers at this meeting because of their substantial Muslim population.Whether they are Muslims or not, their presence at this meeting will help towards greater understanding of Islam and the Muslims, thus helping to disprove the perception of Islam as a religion of backwardness and terror.

6. さらに、私は、それらの本質的なイスラム教の人のためにこの会合で観察者になりたい、多くの国々のリーダーおよび代表を歓迎したい。彼らがイスラム教徒でもでなくても、この会合でのそれらの存在は、イスラム教とイスラム教徒についてのより大きな理解の方へ支援し、それにより、遅れと恐怖の宗教としてイスラム教に対する理解力を論駁するのを支援します。

7. The whole world is looking at us.Certainly 1.3 billion Muslims, one-sixth of the world's population are placing their hopes in us, in this meeting, even though they may be cynical about our will and capacity to even decide to restore the honour of Islam and the Muslims, much less to free their brothers and sisters from the oppression and humiliation from which they suffer today.

7. 全世界は私たちを見ています。確かに、13億人のイスラム教徒、たとえそれらがイスラム教の名誉、およびそれらが今日苦しむ圧迫および屈辱からそれらの兄弟と姉妹を解放するのにはるかにより少ないイスラム教徒を回復することをさらに決定するのに私たちの意志とキャパシティーに関して皮肉かもしれなくても、世界の人口の6分の1はこの会に希望をもっています。

8. I will not enumerate the instances of our humiliation and oppression, nor will I once again condemn our detractors and oppressors.It would be an exercise in futility because they are not going to change their attitudes just because we condemn them.If we are to recover our dignity and that of Islam, our religion, it is we who must decide, it is we who must act.

8. 私は、私たちの屈辱と圧迫の実例を数えあげないでしょう。また、私はさらに悪口をいう人と圧制者を非難しないでしょう。私たちがそれらを非難するだけでそれらが態度を変えないから、それは無用の教訓になるでしょう。私たちが尊厳およびイスラム教のそれを回復しなければならない場合、私たちの宗教を決定するに違いないのは私たちです。行為するに違いないのは私たちです。

9. To begin with, the Governments of all the Muslim countries can close ranks and have a common stand if not on all issues, at least on some major ones, such as on Palestine.We are all Muslims.We are all oppressed.We are all being humiliated.But we who have been raised by Allah above our fellow Muslims to rule our countries have never really tried to act in concert in order to exhibit at our level the brotherhood and unity that Islam enjoins upon us.

9. まず第一に、すべてのイスラム教の国々の政府は、少なくともパレスチナでのようにある主な人の上で、ランクを閉じることができ、すべての問題についてそうでなければ共通の立場を持つことができます。私たちはすべてイスラム教徒です。私たちはすべて憂鬱になります。私たちはすべて屈辱を感じています。しかし、我が国を支配するために私たちのイスラム教徒仲間の上のアラーによって育てられた私たちは、実際に私たちのレベルにイスラム教が私たちに命ずる協会および統一性を展示するために会場で行動しようとしたことがありません。

10. But not only are our Governments divided, the Muslim ummah is also divided, and divided again and again.Over the last 1400 years the interpreters of Islam, the learned ones, the ulamas have interpreted and reinterpreted the single Islamic religion brought by Prophet Muhammad S.A.W, so differently that now we have a thousand religions which are often so much at odds with one another that we often fight and kill each other.

10. しかし分割された私たちの政府でないだけではない。イスラム教の宗派も分割され、再三分割されます。過去1400年以上、学問的にウラマーが予言者ムハンマドS.A.Wによってもたらされた単一のイスラム教を非常に違った風に解釈し直したので、私たちは、多くの場合互いと非常に対立している1000の宗教を持っています、私たちはしばしば戦い、互いに殺します。

11. From being a single ummah we have allowed ourselves to be divided into numerous sects, mazhabs and tarikats, each more concerned with claiming to be the true Islam than our oneness as the Islamic ummah.We fail to notice that our detractors and enemies do not care whether we are true Muslims or not.To them we are all Muslims, followers of a religion and a Prophet whom they declare promotes terrorism, and we are all their sworn enemies.They will attack and kill us, invade our lands, bring down our Governments whether we are Sunnis or Syiahs, Alawait or Druze or whatever.And we aid and abet them by attacking and weakening each other, and sometimes by doing their bidding, acting as their proxies to attack fellow Muslims.We try to bring down our Governments through violence, succeeding to weaken and impoverish our countries.

11.マザブ派とタリカツ派、 多数の分派に分割されることを私たち自身が認めた単一の宗派であることから、各々は、あることを主張することでイスラム教の宗派としての私たちの単一性より真実のイスラム教にもっと関係がありました。私たちは、私たちの悪口をいう人と敵が、私たちが真実のイスラム教徒かどうか注意しないという通知に失敗します。それらに、私たちは、すべてイスラム教徒、宗教の追随者、およびそれらが宣言する予言者です。テロリズムを促進する彼らは宣誓した敵です。それらは私たちを攻撃し殺すだろう。私たちの国に侵入する、私たちがスンニ派またはシーア派でも、私たちの政府をアラウェイト派あるいはドルーズ派でも破壊する。また、私たちは、イスラム教徒仲間を攻撃するために彼らの代理の役割をして、互いに攻撃し弱まることにより、および時々それらの入札を行うことによりそれらを援助し教唆します。我が国を弱めて疲弊させるために成功して、私たちは、暴力によって政府を破滅しようとします。

12. We ignore entirely and we continue to ignore the Islamic injunction to unite and to be brothers to each other, we the Governments of the Islamic countries and the ummah.

12. 私たちは完全に無視します。また、私たちは団結し、かつ互いへの兄弟と私たちのイスラム教の国々の政府および宗派であるイスラム教の命令を無視し続けます。

13. But this is not all that we ignore about the teachings of Islam.We are enjoined to Read, Iqraq i.e. to acquire knowledge.The early Muslims took this to mean translating and studying the works of the Greeks and other scholars before Islam.And these Muslim scholars added to the body of knowledge through their own studies.

13. しかし、これは私たちがイスラム教の教えに関して無視するすべてだとは限りません。私たちは読むことを課されます。つまり、知識を得るために初期のイスラム教徒は、イスラム教の前にギリシア人および他の学者の工場を翻訳し研究することを意味するためにこれをとりました。また、これらのイスラム教の学者は、自分の研究を通じて知識の主要部を増しました。

14. The early Muslims produced great mathematicians and scientists, scholars, physicians and astronomers etc. and they excelled in all the fields of knowledge of their times, besides studying and practising their own religion of Islam.As a result the Muslims were able to develop and extract wealth from their lands and through their world trade, able to strengthen their defences, protect their people and give them the Islamic way of life, Addin, as prescribed by Islam.At the time the Europeans of the Middle Ages were still superstitious and backward, the enlightened Muslims had already built a great Muslim civilisation, respected and powerful, more than able to compete with the rest of the world and able to protect the ummah from foreign aggression.The Europeans had to kneel at the feet of Muslim scholars in order to access their own scholastic heritage.

14. 初期のイスラム教徒は大数学者および科学者、学者、内科医、天文学者などを生産しました。また、彼らは時代についての知識のすべての分野において優れていました。イスラム教の自分の宗教の検討および実行に加えて。その結果、イスラム教徒は、イスラム教によって規定されるように、それらの防御物を強くし、それらの人々を保護し、それらにイスラム教の生き方、知識を与えるのに有能で、国からの、および世界貿易による富を身につけ抽出することができました。中世のヨーロッパ人がまだ迷信的で後方へだった時に、啓発されたイスラム教徒は既に大きなイスラム教の文明を構築していました、世界の残りと競争するのに有能で、外国の攻撃から宗派を保護するのに有能な以上に、尊重され強力だった。ヨーロッパ人は自分の学校教育の遺産にアクセスするためにイスラム教の学者の足でひざまずかなければなりませんでした。

15. The Muslims were lead by great leaders like Abdul Rahman III, AI-Mansur, Salah El Din AI Ayubi and others who took to the battlefields at the head of their forces to protect Muslim land and the ummah.

15. イスラム教徒は、イスラム教の土地を保護するそれらの力の指導者による戦場および宗派を好きになった、アブドゥール・ラーマンIII、アルマンスール、サラディーン、iおよび他の人のような偉大なリーダーによる導きでした。

16. But halfway through the building of the great Islamic civilisation came new interpreters of Islam who taught that acquisition of knowledge by Muslims meant only the study of Islamic theology.The study of science, medicine etc. was discouraged.

16. しかし、大きなイスラム教の文明の建物を通って、中途で、イスラム教徒による知識の獲得がイスラム教の神学に関する研究だけを意味することを教えたイスラム教の新しい解釈が出来ました。科学、医学などに関する研究が水を差されました。

17. Intellectually the Muslims began to regress.With intellectual regression the great Muslim civilisation began to falter and wither.But for the emergence of the Ottoman warriors, Muslim civilisation would have disappeared with the fall of Granada in 1492.

17. 知的に、イスラム教徒は逆行し始めました。知的な後戻りで、大きなイスラム教の文明は、ふらつきしぼむことを始めました。トルコ帝国の勇士の出現がなかったならば、イスラム教の文明は1492年にグラナダの落下で消えていたでしょう。

18. The early successes of the Ottomans were not accompanied by an intellectual renaissance.Instead they became more and more preoccupied with minor issues such as whether tight trousers and peak caps were Islamic, whether printing machines should be allowed or electricity used to light mosques.The Industrial Revolution was totally missed by the Muslims.And the regression continued until the British and French instigated rebellion against Turkish rule brought about the downfall of the Ottomans, the last Muslim world power and replaced it with European colonies and not independent states as promised.It was only after World War II that these colonies became independent.

18. トルコ人の初期の成功には知的復活が伴いませんでした。代わりに、それらは、印刷機が許可されるべきか、電気がかつてはモスクをつけたかにかかわらず、きついズボンおよびとがった帽子がイスラム教だったかどうかのような小さな問題でますます先取されるようになりました。産業革命は、イスラム教徒によって全く抜かされました。また後戻りはトルコの支配に対する、英国人およびフランスのそそのかされた反乱まで継続され、トルコ帝国すなわち、最後のイスラム教徒世界的強国は没落した。、またそれを約束されるような独立国家ではなくヨーロッパの植民地に変わりました。これらの植民地が独立したようになったのは第二次世界大戦の後にだけでした。

19. Apart from the new nation-states we also accepted the western democratic system.This also divided us because of the political parties and groups that we form, some of which claim Islam for themselves, reject the Islam of other parties and refuse to accept the results of the practice of democracy if they fail to gain power for themselves.They resort to violence, thus destabilising and weakening Muslim countries.

19. 新しい国家とは別に、私たちはさらに西の民主主義体制を受理しました。これは、さらに私たちが組織する政党およびグループのために私たちを分割しました、それらのうちのいくらかは自分に対してイスラム教を要求し、他のパーティーのイスラム教を拒絶し、それらが自分のために力を獲得しない場合、民主主義の実行の結果を受け入れることを拒絶します。それらは暴力に頼り、それにより、イスラム教の国々を不安定にし弱めます。

20. With all these developments over the centuries the ummah and the Muslim civilisation became so weak that at one time there was not a single Muslim country which was not colonised or hegemonised by the Europeans.But regaining independence did not help to strengthen the Muslims.Their states were weak and badly administered, constantly in a state of turmoil.The Europeans could do what they liked with Muslim territories.It is not surprising that they should excise Muslim land to create the state of Israel to solve their Jewish problem.Divided, the Muslims could do nothing effective to stop the Balfour and Zionist transgression.

20. かつて、数世紀にわたるこれらのすべての開発で、宗派およびイスラム教の文明は非常に弱くなったので、植民地化されなかったか、ヨーロッパ人をそばに覇権にした一つのイスラム教徒国はありませんでした。しかし、独立の回復は、イスラム教徒を強くするのを支援しませんでした。それらの国は、混乱の状態で絶えず弱く、悪く処理されました。ヨーロッパ人は、彼らがイスラム教の領域で好きだったことを行うことができました。それらのユダヤ人の問題を解決するイスラエルの状態を作るために、それらがイスラム教の土地を削除するのは驚きではありません。分割されて、イスラム教徒はバルフォアおよびシオニズムの違反を止めるのに有効なものは何もすることができませんでした。

21. Some would have us believe that, despite all these, our life is better than that of our detractors.Some believe that poverty is Islamic, sufferings and being oppressed are Islamic.This world is not for us.Ours are the joys of heaven in the afterlife.All that we have to do is to perform certain rituals, wear certain garments and put up a certain appearance.Our weakness, our backwardness and our inability to help our brothers and sisters who are being oppressed are part of the Will of Allah, the sufferings that we must endure before enjoying heaven in the hereafter.We must accept this fate that befalls us.We need not do anything.We can do nothing against the Will of Allah.

21. いくらかは、すべてのこれらにもかかわらず、私たちの生活が私たちの悪口をいう人よりよいと私たちに信じさせるでしょう。貧困がイスラム教であると信じる人もいます、苦痛と圧迫されることはイスラム教です。この世界は私たち向けではありません。私たちのものは来世の天の喜びです。私たちがしなければならないのは、ある儀式を行ない、ある衣服を着用し、ある外観を上げることです。私たちの弱さ、私たちの遅れ、および憂鬱になっている私たちの兄弟および姉妹を助ける私たちの無力は、アラーの将来の一部(将来の天を楽しむ前に、私たちが耐えなければならない苦痛)です。私たちは、私たちに起こるこの運命を受理しなければなりません。私たちは何もする必要はありません。私たちはアラーの将来に対して何もすることができません。

22. But is it true that it is the Will of Allah and that we can and should do nothing?Allah has said in Surah Ar-Ra'd verse 11 that He will not change the fate of a community until the community has tried to change its fate itself.

22. しかし、それがアラーの将来で、私たちが何もせず、するべきでないことは真実ですか。アラーは、コミュニティーがその運命を自体変更しようとするまで彼がコミュニティーの運命を変更しないだろうとスラ・アル・ラド詩11の中で言いました。

23. The early Muslims were as oppressed as we are presently.But after their sincere and determined efforts to help themselves in accordance with the teachings of Islam, Allah had helped them to defeat their enemies and to create a great and powerful Muslim civilisation.But what effort have we made especially with the resources that He has endowed us with.

23. 初期のイスラム教徒は私たちが現在いるのと同じくらい圧迫されました。しかし、イスラム教の教えに従って自ら努力する彼らの真実で決定された努力の後に、アラーは、それらが彼らの敵を破り、かつ大きく強力なイスラム教の文明を作成するのを支援しました。しかし、私たちは、特にどの努力彼が私たちに賦与した資源で作りましたか。

24. We are now 1.3 billion strong.We have the biggest oil reserve in the world.We have great wealth.We are not as ignorant as the Jahilliah who embraced Islam.We are familiar with the workings of the world's economy and finances.We control 57 out of the 180 countries in the world.Our votes can make or break international organisations.Yet we seem more helpless than the small number of Jahilliah converts who accepted the Prophet as their leader.Why?Is it because of Allah's will or is it because we have interpreted our religion wrongly, or failed to abide by the correct teachings of our religion, or done the wrong things?

24. 私たちは今13億人です。強い私たちは世界で最も大きな石油備蓄を持っています。私たちは大きな富を持っています。私たちは、イスラム教を包含したジャヒリアほど知らないわけではありません。私たちは、世界の経済および財源の作用に精通しています。私たちは、世界の180か国のうちの57をコントロールします。私たちの投票は国際的な構成になるか壊すことができます。しかし、私たちは、彼らのリーダーとしてマホメットを認めた、ジャヒリアの少数が変換するより無力に見えます。なぜ?それはアラーの意志のためですか。それとも、それが、私たちが宗教を誤って解釈したか。宗教の正確な教えを固守しなかったからですか。あるいは間違ったことをもたらされた?

25. We are enjoined by our religion to prepare for the defence of the ummah.Unfortunately we stress not defence but the weapons of the time of the Prophet.Those weapons and horses cannot help to defend us any more.We need guns and rockets, bombs and warplanes, tanks and warships for our defence.But because we discouraged the learning of science and mathematics etc. as giving no merit for the akhirat, today we have no capacity to produce our own weapons for our defence.We have to buy our weapons from our detractors and enemies.This is what comes from the superficial interpretation of the Quran, stressing not the substance of the Prophet's sunnah and the Quran's injunctions but rather the form, the manner and the means used in the 1st Century of the Hijrah.And it is the same with the other teachings of Islam.We are more concerned with the forms rather than the substance of the words of Allah and adhering only to the literal interpretation of the traditions of the Prophet.

25宗派の防御の準備をするために、私たちは宗教によって課されます。不運にも、私たちは、防御ではなくマホメットの時間の武器を強調します。それらの武器と馬は、私たちをいくらかもっと防御するのを支援することができません。私たちは銃およびロケット、爆弾および軍用飛行機(防御用タンクおよび軍艦)を必要とします。しかし、今日、アキラのための長所を与えないように科学と数学の学問などに水を差したので、私たちには私たちの防御用の自分の武器を生産する能力がありません。私たちは悪口をいう人と敵から武器を買わなければなりません。これは、マホメットのスナおよびコーランの命令の物質ではなくやや形式を強調して、コーランの表面的な解釈から来るもの、方法、およびヒジャの1の世紀に使用される手段です。また、それはイスラム教の他の教えで同じです。私たちは、アラーの言葉の物質ではなく形式にもっと関係があり、マホメットの伝統の文字どおりの解釈にのみ固執しています。

26. We may want to recreate the first century of the Hijrah, the way of life in those times, in order to practise what we think to be the true Islamic way of life.But we will not be allowed to do so.Our detractors and enemies will take advantage of the resulting backwardness and weakness in order to dominate us.Islam is not just for the 7th Century A.D. Islam is for all times.And times have changed.Whether we like it or not we have to change, not by changing our religion but by applying its teachings in the context of a world that is radically different from that of the first century of the Hijrah.Islam is not wrong but the interpretations by our scholars, who are not prophets even though they may be very learned can be wrong.We have a need to go back to the fundamental teachings of Islam to find out whether we are indeed believing in and practising the Islam that the Prophet preached.It cannot be that we are all practising the correct and true Islam when our beliefs are so different from one another.

26. 私たちは、私たちが真実のイスラム教の生活様式であると思うことを実行するためにヒジャラ(それらの回で生活様式)の1の世紀を休養させたいと思うかもしれません。しかし、私たちは、そうすることを認められないでしょう。私たちの悪口をいう人と敵は私たちを支配するために生じる遅れおよび弱さを利用するでしょう。イスラム教は、ちょうど紀元7世紀の間イスラム教がありません。私たちはそれが好きですか。私たちは、私たちの宗教の変更によりではなくヒジャラの1の世紀のそれとは根本的に異なる世界の情況中のその教えの適用により変わらなければなりません。イスラム教は間違っていません。しかし、私たちの学者(たとえそれらが非常に学習されるかもしれなくても、彼らは予言者でない)による解釈は間違っているかもしれません。私たちに、私たちが確かに中へ信じており、マホメットが説教したイスラム教を実行していても、見つけ出すイスラム教の基本の教えに戻る必要があります。それは、私たちの確信が互いとは非常に異なる場合、私たちがすべて正確で真実のイスラム教を実行しているということでありえません。

27. Today we, the whole Muslim ummah are treated with contempt and dishonour.Our religion is denigrated.Our holy places desecrated.Our countries are occupied.Our people starved and killed.

27. 今日、私たち、全体のイスラム教徒と宗派は軽蔑と不名誉で扱われます。私たちの宗教が汚されます。私たちの聖地、神聖を汚されました。我が国が占領されます。私たちの人々は飢えており殺しました。

28. None of our countries are truly independent.We are under pressure to conform to our oppressors wishes about how we should behave, how we should govern our lands, how we should think even.

28. 我が国の誰も本当に独立していません。私たちは圧制者に一致するように圧力をかけられています、私たちがどのように振る舞わなければならないかに関して望む。私たちはどのように国を管理しなければなりませんか。私たちはどのように考えなければなりませんか。

29. Today if they want to raid our country, kill our people, destroy our villages and towns, there is nothing substantial that we can do.Is it Islam which has caused all these?Or is it that we have failed to do our duty according to our religion?

29. 彼らが我が国を襲撃したい場合、今日、私たちの人々を殺す、私たちの村と町を破壊する、本質的なものは何もありません。私たちはできます。これらをすべて引き起こしたのはイスラム教ですか。あるいは、それは、私たちが宗教によって義務を果たしていないということですか。

30. Our only reaction is to become more and more angry.Angry people cannot think properly.And so we find some of our people reacting irrationally.They launch their own attacks, killing just about anybody including fellow Muslims to vent their anger and frustration.Their Governments can do nothing to stop them.The enemy retaliates and puts more pressure on the Governments.And the Governments have no choice but to give in, to accept the directions of the enemy, literally to give up their independence of action.

30. 私たちのただ一つの反応はますます腹を立てることです。腹を立てた人々は適切に考えることができません。したがって、私たちは、不合理に反応する人々のうちの数人を見つけます。それらは、ちょうど彼らの怒りとフラストレーションをぶちまけるためにイスラム教徒仲間を含む誰に関してでも殺して、自分の攻撃を始めます。政府は、それらを止めるために何もすることができません。敵は仕返しし、政府に、より多くの圧力をかけます。また、政府はアクションのそれらの独立を放棄するために敵の指示を文字通りに受理するために屈服する以外ありません。

31. With this their people and the ummah become angrier and turn against their own Governments.Every attempt at a peaceful solution is sabotaged by more indiscriminate attacks calculated to anger the enemy and prevent any peaceful settlement.But the attacks solve nothing.The Muslims simply get more oppressed.

31. これで、それらの人々と宗派はより腹を立てて、自分の政府に敵対します。平和的解決のすべての試みは、敵を怒らせて、かつどんな平和的解決も防ぐと意図された、より無差別な攻撃によってサボタージュされます。しかし、その攻撃は何も解決しません。イスラム教徒は単にもっと圧迫されます。

32. There is a feeling of hopelessness among the Muslim countries and their people.They feel that they can do nothing right.They believe that things can only get worse.The Muslims will forever be oppressed and dominated by the Europeans and the Jews.They will forever be poor, backward and weak.Some believe, as I have said, this is the Will of Allah, that the proper state of the Muslims is to be poor and oppressed in this world.

32. イスラム教の国々およびそれらの人々の間の絶望の感じがあります。彼らは、正しく何もすることができないと思います。彼らは、事態が単により悪くなるかもしれないと信じます。イスラム教徒は、ヨーロッパ人とユダヤ人で永久に憂鬱になり支配されるでしょう。それらは、永久に貧弱で、後方へで、弱くなります。こちらがアラーの将来であると私が言ったように、信じる人もいます、イスラム教徒の適切な状態は貧しく、かつこの世界の中で圧迫される予定です。

33. But is it true that we should do and can do nothing for ourselves?Is it true that 1.3 billion people can exert no power to save themselves from the humiliation and oppression inflicted upon them by a much smaller enemy?Can they only lash back blindly in anger?Is there no other way than to ask our young people to blow themselves up and kill people and invite the massacre of more of our own people?

33. しかし、私たちが行い、自分のために何もすることができないことは真実ですか。13億人が、はるかに小さな敵によってそれらに与えられた屈辱および圧迫からそれら自身を保存する権力を振うことができないことは真実ですか。それらは、単に怒りの中で後ろに盲目的にむち打つことができますか。それら自身を爆破してくれ、かつ人々を殺してくれるように私たちの若い人々に依頼し、自分の人々のより多くの物の大虐殺を招待するより、他の方法はありませんか。

34. It cannot be that there is no other way.1.3 billion Muslims cannot be defeated by a few million Jews.There must be a way.And we can only find a way if we stop to think, to assess our weaknesses and our strength, to plan, to strategise and then to counter attack.As Muslims we must seek guidance from the Al-Quran and the Sunnah of the Prophet.Surely the 23 years struggle of the Prophet can provide us with some guidance as to what we can and should do.

34. それは、他の方法がないということでありえません。13億人のイスラム教徒が数百万人のユダヤ人によって破られることができません。方法があるに違いありません。また、私たちは、考えるために止まれば、戦略を練るために計画するために弱点と強さを評価するために単に方法を見つけることができます、そしてそのとき反対の攻撃に。イスラム教徒として、私たちは、アル=コーランおよびマホメットのスンナからガイダンスを求めなければなりません。確かに、マホメットの23年の努力は私たちが何を行い行うべきかに関して私たちにあるガイダンスを提供することができます。

35. We know he and his early followers were oppressed by the Qhuraish.Did he launch retaliatory strikes?No.He was prepared to make strategic retreats.He sent his early followers to a Christian country and he himself later migrated to Madinah.There he gathered followers, built up his defence capability and ensured the security of his people.At Hudaibiyah he was prepared to accept an unfair treaty, against the wishes of his companions and followers.During the peace that followed he consolidated his strength and eventually he was able to enter Mecca and claim it for Islam.Even then he did not seek revenge.And the peoples of Mecca accepted Islam and many became his most powerful supporters, defending the Muslims against all their enemies.

35. 私たちは、彼および初期の追随者が破壊で憂鬱になっていたことを知っています。彼は報復的攻撃を始めましたか。彼は、戦略の退却を行なう覚悟をしていました。彼はキリスト教の国のもとへ初期の追随者を送り出しました。また、自分はその後マディーナに移動しました。そこで、彼は追随者を集めて、防御能力を構築し、彼の人々のセキュリティを保証しました。フダビアでは、彼は、仲間と追随者の希望反して、不公平な条約を認める覚悟をしていました。続いた平和中に、彼は強さを統合しました。また、結局、彼はメッカに入り、イスラム教に対してそれを要求することができました。そのときでさえ、彼は報復を求めませんでした。また、メッカの民族はイスラム教を受理しました。また、多数がそれらのすべての敵からイスラム教徒を守って、彼の最も強力な支持者になりました。

36. That briefly is the story of the struggle of the Prophet.We talk so much about following the sunnah of the Prophet.We quote the instances and the traditions profusely.But we actually ignore all of them.

36. それは簡潔にマホメットの努力の話です。私たちはマホメットのスナに続くと非常に提案します。私たちは実例と伝統を豊富に引用します。しかし、私たちは現実にそれらをすべて無視します。

37. If we use the faculty to think that Allah has given us then we should know that we are acting irrationally.We fight without any objective, without any goal other than to hurt the enemy because they hurt us.Naively we expect them to surrender.We sacrifice lives unnecessarily, achieving nothing other than to attract more massive retaliation and humiliation.

37. アラーはそのとき私たちを与えたと思う能力を使用すれば、私たちは、不合理に行動していることを知っているべきです。それらが私たちを傷つけるので、私たちは、敵を傷つけること以外のゴールなしで目的なしで戦います。素朴に、私たちは、それらが降参することを期待します。私たちは、より多くの大量報復および屈辱を引きつけること以外に何も達成せずに、生命を不必要に犠牲にします。

38. It is surety time that we pause to think.But will this be wasting time?For well over half a century we have fought over Palestine.What have we achieved?Nothing.We are worse off than before.If we had paused to think then we could have devised a plan, a strategy that can win us final victory.Pausing and thinking calmly is not a waste of time.We have a need to make a strategic retreat and to calmly assess our situation.

38. 考えるために私たちが休止するのは、保証時間です。しかし、これは時間を浪費するでしょうか。半世紀にわたる井戸については、私たちがパレスチナをめぐって戦いました。私たちは何を達成しましたか。無。以前より、私たちはより恵まれていません。もしそのとき考えるために休止していれば、私たちは計画(私たちに最終勝利を得させることができる戦略)を考案することができたでしょう。静かに休止し考えることは時間の浪費ではありません。私たちに、戦略の退却を行ない、かつ静かに私たちの状況を評価する必要があります。

39. We are actually very strong.1.3 billion people cannot be simply wiped out.The Europeans killed 6 million Jews out of 12 million.But today the Jews rule this world by proxy.They get others to fight and die for them.

39. 私たちは現実に非常に強い。13億人が単に一掃されることができません。ヨーロッパ人は1200万から600万人のユダヤ人を殺しました。しかし、今日、ユダヤ人は代理によってこの世界を支配します。それらは他のものをそれらのために戦わせ死なせます。

40. We may not be able to do that.We may not be able to unite all the 1.3 billion Muslims.We may not be able to get all the Muslim Governments to act in concert.But even if we can get a third of the ummah and a third of the Muslim states to act together, we can already do something.Remember that the Prophet did not have many followers when he went to Madinah.But he united the Ansars and the Muhajirins and eventually he became strong enough to defend Islam.

40. 私たちはそれをすることができないかもしれません。私たちは13億人のイスラム教徒をすべて結合することができないかもしれません。私たちはイスラム教の政府をすべて会場で行動させることができないかもしれません。しかし、ともに作用するために宗派の3分の1およびイスラム教徒状態の3分の1を得ることができても、私たちは既に何かをすることができます。マディーナに行った時マホメットには多くの追随者がいなかったことを覚えておいてください。しかし、彼はアンサーとムジャヒディンを結合し、結局、彼が十分に強くなったので、イスラム教を防御しました。

41. Apart from the partial unity that we need, we must take stock of our assets.I have already mentioned our numbers and our oil wealth.In today's world we wield a lot of political, economic and financial clout, enough to make up for our weakness in military terms.

41. 必要とする部分的な単一性とは別に、私たちは財産を評価しなければなりません。私は私たちの数および私たちの油の富に既に言及しました。今日の世界では、私たちは多くの政治的で、経済・金融影響力(軍事用語の私たちの弱さを補うのに十分)を振います。

42. We also know that not all non-Muslims are against us.Some are welldisposed towards us.Some even see our enemies as their enemies.Even among the Jews there are many who do not approve of what the Israelis are doing.

42. さらに、私たちは、すべての非イスラム教徒が私たちに敵対するとは限らないことを知っています。いくらかは私たちの方へ支援されます。それらの敵として私たちの敵にさらに会う人もいます。ユダヤ人の間でさえ、イスラエル人が行っていることを承認しない多数がいます。

43. We must not antagonise everyone.We must win their hearts and minds.We must win them to our side not by begging for help from them but by the honourable way that we struggle to help ourselves.We must not strengthen the enemy by pushing everyone into their camps through irresponsible and unIslamic acts.Remember Salah El Din and the way he fought against the so called Crusaders, King Richard of England in particular.Remember the considerateness of the Prophet to the enemies of Islam.We must do the same.It is winning the struggle that is important, not angry retaliation, not revenge.

43. 私たちは皆に反対しなければなりません。私たちは彼らの心臓と心を勝ち取らなければなりません。私たちは、それらからの支援を求めることによりではなく自ら努力しようと努力する尊敬すべき方法によって、側にそれらを勝ち取らなければなりません。私たちは、無責任でイスラム教でない行為を通じてそれらのキャンプに皆を押し込むことにより、敵を強くしてはなりません。サラディーン、および彼がそのように呼ばれた改革運動家と戦った方法を特に思い出してください、英国のキング・リチャード。イスラム教の敵にマホメットの情け深さを思い出してください。私たちは同じことをしなければなりません。それは、腹を立てた報復ではなく重要な努力を勝ち取っています、報復はいけません。

44. We must build up our strength in every field, not just in armed might.Our countries must be stable and well administered, must be economically and financially strong, industrially competent and technologically advanced.This will take time, but it can be done and it will be time well spent.We are enjoined by our religion to be patient.Innallahamaasabirin.Obviously there is virtue in being patient.

44. 私たちは、すべての分野での強さを構築しなければなりません。(ちょうど)武装した、だろう。我が国は安定していて、よく処理されなければなりません。経済的に財政的に、産業上強いに違いない、有能、また技術的に進みました。これには時間かかるでしょう。しかし、それは行うことができ、よく費やされた時間になるでしょう。私たちは忍耐強いために宗教によって課されます。明白に、忍耐強いことに美徳があります。

45. But the defence of the ummah, the counter attack need not start only after we have put our houses in order.Even today we have sufficient assets to deploy against our detractors.It remains for us to identify them and to work out how to make use of them to stop the carnage caused by the enemy.This is entirely possible if we stop to think, to plan, to strategise and to take the first few critical steps.Even these few steps can yield positive results.

45. しかし宗派の防御、私たちが秩序を回復させた後だけ、反対の攻撃はスタートする必要はありません。今日さえ、私たちには、私たちの悪口をいう人に対して展開させるべき十分な財産があります。それは、私たちがそれらを識別し、敵によって引き起こされた殺戮を止めるそれらの使用を行なう方法を考え出すとあります。私たちが考えて、計画し、戦略を練り、最初の数重大なステップを取るために止まれば、これは完全に可能です。これらの数ステップさえ肯定的な結果を産出することができます。

46. We know that the Jahilliah Arabs were given to feuding, to killing each other simply because they were from different tribes.The Prophet preached the brotherhood of Islam to them and they were able to overcome their hatred for each other, become united and helped towards the establishment of the great Muslim civilisation.Can we say that what the Jahilliah (the ignorant) could do we, the modern Muslims cannot do?If not all at least some of us can do.If not the renaissance of our great civilisation, at least ensuring the security of the ummah.

46. 私たちは、単にそれらが異なる種族からだったというだけの理由で、互いに殺すことに、争いにジャヒリア・アラビア人が与えられたことを知っています。マホメットは、それらにイスラム教の協会を説教しました。また、それらは、互いに対する憎悪を克服することができ、結合されるようになり、大きなイスラム教の文明の設立の方へ支援しました。私たちは次のように言うことができますか、ジャヒリア(無知)ができること、私たち、現代のイスラム教徒は行うことができません?そうでなければ、すべて、少なくとも私たちのうちの数人ができます。そうでなければ少なくとも宗派の安全を保証する私たちの大きな文明の復活はありません。

47. To do the things that are suggested will not even require all of us to give up our differences with each other.We need only to call a truce so we can act together in tackling only certain problems of common interests, the Palestine problem for example.

47. 互いとの私たちの違いを放棄するために、示唆されることを行うことは、私たちにさらにすべてを要求するとは限らないでしょう。共通に興味のあるある問題だけに取り組む際にともに行動することができるように、私たちは休戦を単に呼びかける必要があります、例えばパレスチナ問題で。

48. In any struggle, in any war, nothing is more important than concerted and coordinated action.A degree of discipline is all that is needed.The Prophet lost in Jabal Uhud because his forces broke rank.We know that, yet we are unwilling to discipline ourselves and to give up our irregular and uncoordinated actions.We need to be brave but not foolhardy.We need to think not just of our reward in the afterlife but also of the worldly results of our mission.

48. 任意の努力では、任意の戦争中に、何も協定で調整されたアクションほど重要ではありません。訓練の程度は必要なものすべてです。彼の軍隊が列を乱したので、マホメットはジャバル・フッドで負けました。私たちはそれを知っています。しかし、私たちは私たち自身を訓練せず、不規則で組織立っていないアクションを放棄します。私たちは勇敢である必要があります、しかし無謀でない私たちは、来世の報酬にない使命の世俗的な結果について考える必要があります。

49. The Quran tells us that when the enemy sues for peace we must react positively.True the treaty offered is not favourable to us.But we can negotiate.The Prophet did, at Hudaibiyah.And in the end he triumphed.

49.コーランは、敵が平和を訴える場合、私たちが確かに反応しなければならないと私たちに伝えます。提示された条約を正しく調整する、私たちに有利でありません。しかし、私たちは交渉することができます。マホメットはフダビアで行いました。また、結局、彼は成功しました。

50. I am aware that all these ideas will not be popular.Those who are angry would want to reject it out of hand.They would even want to silence anyone who makes or supports this line of action.They would want to send more young men and women to make the supreme sacrifice.But where will all these lead to?Certainly not victory.Over the past 50 years of fighting in Palestine we have not achieved any result.We have in fact worsened our situation.

50. 私は、これらのすべての考えがポピュラーになるとは限らないことに気づいています。腹を立てた人々はよくすぐにそれを拒絶したい。彼らは、アクションのこのラインを作るか支援する人なら誰でもさらに沈黙させたいと思うでしょう。彼らは、一命を作るようにより若い男性および女性を派遣したいと思うでしょう。しかし、これらはすべてどこに通じるでしょうか。確かに、勝利はない。パレスチナで戦う過去50年にわたって、私たちは結果を達成していません。私たちは実際状況を悪化させました。

51. The enemy will probably welcome these proposals and we will conclude that the promoters are working for the enemy.But think.We are up against a people who think.They survived 2000 years of pogroms not by hitting back, but by thinking.They invented and successfully promoted Socialism, Communism, human rights and democracy so that persecuting them would appear to be wrong, so they may enjoy equal rights with others.With these they have now gained control of the most powerful countries and they, this tiny community, have become a world power.We cannot fight them through brawn alone.We must use our brains also.

51. 敵は恐らくこれらの提案を歓迎するでしょう。また、私たちは、推進者が敵のもとで働いていると結論を下すでしょう。しかし、考えてください。私たちは、考える民族に対して反抗しています。それらは反撃によりではなく思考によって2000年間の虐殺から残存しました。それらの迫害が悪く見えて、したがって、それらが、他のものを備えた平等な権利を享受するかもしれないように、それらは社会主義、共産主義、人権および民主主義を発明し成功裡に促進しました。これらで、それらは、今最も強力な国々のコントロールを獲得しました、そしてそれら、この小さなコミュニティー、世界的強国になりました。私たちは、筋力によってそれらと単独で戦うことができません。私たちはさらに脳を使用しなければなりません。

52. Of late because of their power and their apparent success they have become arrogant.And arrogant people, like angry people will make mistakes, will forget to think.

52. 最近、力および明白な成功のために、それらは横柄になりました。そして横柄な人々、腹を立てた人々が誤りを犯すように、考えることを忘れるでしょう。

53. They are already beginning to make mistakes.And they will make more mistakes.There may be windows of opportunity for us now and in the future.We must seize these opportunities.

53. それらは既に誤りを犯し始めています。また、それらはより多くの誤りを犯すでしょう。今と将来に私たちのための機会の手段があるかもしれません。私たちはこれらの機会をとらえなければなりません。

54. But to do so we must get our acts right.Rhetoric is good.It helps us to expose the wrongs perpetrated against us, perhaps win us some sympathy and support.It may strengthen our spirit, our will and resolve, to face the enemy.

54. しかし、そうするために、私たちは行為をちょうど得なければなりません。修辞学はよい。それは、私たちが私たちに対して働かれた悪を露出するのを助けます、恐らく私たちにある同情および支援を得させます。それは私たちの精神(私たちの意志)を強くし、敵に面するために決心するかもしれません。

55. We can and we should pray to Allah S.W.T. for in the end it is He who will determine whether we succeed or fail.We need His blessings and His help in our endeavours,

55. 私たちはできる(私たちはアラーS.W.T.に祈るべきです)のために、結局、私たちが成功するか失敗するかどうか決めるであろうのは彼です。私たちは、努力での彼の祝福および彼の支援を必要とします、

56. But it is how we act and what we do which will determine whether He would help us and give us victory or not.He has already said so in the Quran.Again Surah Ar-Ra'd verse 11.

56. しかし、それは、私たちがどのように行動するか、また、私たちが何を行うかです、それは彼が私たちを助けて私たちに勝利を与えるかどうか決めるでしょう。彼は、コーランの中で既にそのように言いました。サラ・アリ・ラッド詩11で。

57. As I said at the beginning, the whole world is looking at us, the whole Muslim ummah is placing their hopes in this conference of the leaders of Islamic nations.They expect us not just to vent our frustrations and anger, through words and gestures;not just to pray for Allah's blessings.They expect us to do something, to act.We cannot say we cannot do anything, we the leaders of the Muslim nations.We cannot say we cannot unite even when faced with the destruction of our religion and the ummah.

57. 私が最初に言ったとして、全世界は私たちを見ています、全体のイスラム教徒宗派はイスラム教の国家のリーダーのこの会議にそれらの希望を置いています。彼らは、単に私たちが言葉と身振りを通じて、私たちのフラストレーションと怒りを放出しないことを予期します。アラーの祝福を単に祈らないこと。彼らは、私たちが作用するために何かをすることを予期します。私たちは、イスラム教の国家のリーダー何もすることが出来ないということが出来ません。私たちは、私たちの宗教の破壊および宗派に直面した時さえ、結合することができないと言うことができません。

58. We know we can.There are many things that we can do.There are many resources that we have at our disposal.What is needed is merely-the will to do it, As Muslims, we must be grateful for the guidance of our religion, we must do what needs to be done, willingly and with determination.Allah has not raised us, the leaders, above the others so we may enjoy power for ourselves only.The power we wield is for our people, for the ummah, for Islam.We must have the will to make use of this power judiciously, prudently, concertedly.Insyaallah we will triumph in the end.

58. 私たちは、できることを知っています。私たちができる多くのことがあります。私たちが自由に持っている多くの資源があります。必要なものはイスラム教徒として、それを行う単に意志です、私たちは宗教の手引きに感謝するに違いありません、私たちは、行われる必要のあることを喜んで決定で行わなければなりません。アラーは私たちリーダーを育てていません。私たちが私たち自身だけのための力を享受してもよいように、他のものの上に。私たちが振う権力はイスラム教のために、宗派のために、私たちの人々向けです。私たちには、この力を賢明に利用する意志が賢明に申し合わせてなければなりません。インシャーラ、私たちは結局成功するでしょう。

59. I pray to Allah that this 10th Conference of the OIC in Putrajaya, Malaysia will give a new and positive direction to us, will be blessed with success by Him, Almighty Allah, Arahman, Arahirn.

59. 私は、アラーに次のことを祈ります、プトラジャヤのOICのこの第10回会議、マレーシアは私たちに新しく肯定的な方向をくれるでしょう、彼、全能なアラー、アルマン、アラヒムによって成功に恵まれるでしょう。

イスラム諸国首脳会議のマハティールの演説原稿




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