株式日記と経済展望



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韓国と北朝鮮の銃撃戦はW杯狙いか

2002年6月30日
小此木政夫・慶応義塾大教授(朝鮮半島政治)北朝鮮指導部は、「アリラン祝祭」を計画し、全世界から多くの観客を集めることで、W杯に十分対抗できると考えてきた。しかし、W杯の大成功とアリラン祝祭の成果は比較にならないことが明白になった。そこで、W杯の決勝戦を前に、W杯の成功に「冷水」を浴びせようと考えたのではないか。今後の政治日程を考えれば米国との関係は順調に進展しないだろう。韓国大統領選でも(北朝鮮に強硬な)ハンナラ党が優勢だ。北朝鮮としても米韓の保守派との対決姿勢を今後、強めざるを得ないだろう。今回の銃撃戦はその第一歩となるかもしれない。(談)(毎日新聞)[6月30日2時11分更新]

今回の日韓ワールドカップにおいて前から北朝鮮の妨害工作があるかも知れないと恐れていました。韓国での最終戦が行われる日に仕掛けてきたのは、韓国での熱狂振りに水をさすためのものだろう。北朝鮮ではW杯の中継は行われず、録画で数試合放送されたようだ。北朝鮮はこれほど韓国が怪進撃をするとは思っていなかったのだろう。

今回のW杯は政治に揺さぶられた大会として名を残すだろう。日韓の共催という形になったのも韓国とアメリカの思惑が重なったためだ。韓国大統領がクリントン米国大統領に仲介を依頼して、政治的に日韓の共催という事になった。最初は北朝鮮国内でも数試合行い、南北朝鮮の統一開催とする計画だった。しかし北朝鮮は乗らずアリラン祭を開いた。

韓国内では国民の士気を高める意味ではベスト4になることで大成功だった。FIFAのブラッター会長もその意味でも協力したのだ。興行的にも最悪の事態は避けられた。ポルトガルもイタリアもスペインもカンカンだが政治的に根回しされ買収疑惑は闇に葬られるだろう。このように様々な思惑から韓国チームの怪進撃は鄭夢準氏やブラッター会長や日米の政界も絡んで仕掛けられた。

今回の日本のマスコミの偏向報道は異常だ。昨日の3位決定戦も勝ったトルコチームの表彰式は放映されず、韓国チームばかり放送している。韓国が勝つはずが実力の差がありすぎて無理だったのだろう。審判への買収作戦も上手く行かなかったようだ。FIFA会長が協力しなかったからだ。計算違いがあったとすれば日本国民の嫌韓感情が高まってしまった事だ。もはや報道管制を引いても国民の世論操作には限界があるようだ。

昨日のテレビ中継ではさんまが外されてしまったようだ。韓国を応援しなかったかららしい。純粋なサッカーファンなら応援できなくて当然だ。しかしW杯ほど政治的に影響力がある大会には多方面から圧力がかかるのは避けられない。日本でW杯を開く事が出来たのも政治的配慮のおかげだ。日本が予選を勝ち残ったのもベスト16で負けたのも政治的配慮のせいだろう。トルシエが負けるように采配したからだ。マスコミによる日本の韓国応援キャンペーン・シナリオがあったからだ。

W杯や五輪大会ほど政治的なショウはない。2008年の北京五輪も政治的配慮で決められた。たぶん台湾問題を絡めて米中間の駆け引きが行われるだろう。しかし中国国内の政治経済の安定は大丈夫だろうか。モスクワ五輪の二の舞にならなければよいのだが。テレビ朝日のサンデープロジェクトでは中国企業家が「もう日本に学ぶ事はない」と発言していた。年収1000万以上の人がゴロゴロいるそうだ。

中国や韓国を扱ったテレビ報道はどうも信用できない。W杯の報道ぶりを見ればわかると思います。日本のマスコミを信ずるととんでもないことになります。アメリカ経済を見習えといってきた学者や評論家が、最近の会計疑惑が出てきて言う事が変わってきました。私はずっとBIS規制やペイオフ解禁や時価会計制度に反対してきました。グローバリストが言っていた事はみんな間違いであった事がわかり始めてきている。

ユウ ネバー ウォーク アローン(アイルランド応援歌)(動画) 
韓国ワールドカップ観戦記#4 2002年6月26日 岩崎龍一


鄭夢準FIFA副会長の買収疑惑は間違いない

2002年6月29日
鄭会長は「(ドイツ系スイス人を起用することは)韓国選手と意思疎通が可能な韓国系の中国人や日本人が審判をするのと同じ」と強調。 「(W杯は)欧州選手権ではなく全世界的な大会」として、FIFAの審判員選定は中立性を疑わせるものだと批判。ドイツ−韓国戦の主審選定にあたって「中立地域からの起用を求めた審判委員たちの要請が無視された」と述べた。同ニュースによると、アフリカや北米など出身の執行委員もこれに同調、28日に開かれるFIFA執行委員会で審判員選定制度の改善問題が論議される見込みという。(共同通信)[6月27日23時7分更新]

このニュースは鄭副会長の審判買収を裏付けるものとして状況証拠として十分だ。FIFAのブラッター会長と鄭副会長の共同謀議で韓国チームを勝たせることで途中まで目的は一致していた。ブラッター会長は韓国での試合のチケットを少しでも伸ばすためであり、鄭副会長にとっては韓国を優勝させ、その人気の勢いで大統領選に出馬の野心をもっていた。

しかし今日行なわれる3位決定戦で韓国が出なければチケットは捌けなくなる。しかし鄭副会長は優勝して世界一となる野心を持っていたようだ。その思惑の違いから準決勝から全員審判は欧州人と会長が決めてしまった。欧州人だと鄭副会長の買収は効かなくなるからである。アフリカや南米の審判はほとんど鄭副会長が買収済みなのだろう。

鄭副会長の抗議は欧州人審判の信用を傷つけるものだ。しかし何故自らの買収疑惑を裏付けるような抗議を出したのだろうか。そのせいか3位決定戦では中南米の審判が選ばれている。実力に大差がなければ韓国がおそらく勝つだろう。さらに鄭副会長はマスコミまで買収して日本を侮辱する記事を外国記者に書かせているようだ。ドイツやフランスの雑誌記事にとんでもないことが書かれている。

このように日本のマスコミも買収しているのだろう。当然政治家も買収しているはずだ。だから日本のマスコミ報道も、国会議員による国立競技場のPVも実現した。しかしこれはネットの抗議運動が実って上手くはいかなかった。ワールドカップがなければ、これほどあからさまに韓国政治家による買収疑惑を浮かび上がらせることはなかっただろう。

韓国では金大中大統領の息子二人が収賄容疑で逮捕されている。韓国では大統領の退任時期になると必ず汚職事件が発覚する。大統領選挙で政権の交代があれば前任者の不正行為は発覚しやすいからだ。日本では政権の交代がないから汚職や政官業の癒着は、鈴木宗男のようによほどの事がないと公にはならない。

おそらく30年以上経たないと再び日本でワールドカップが開かれる事はないだろう。多くの日本人がチケットが買えず、試合会場で直に見ることが出来なかった。最初からのW杯誘致活動で政治家の不正な活動で、日韓友好の名のもとに分裂開催になってしまったからだ。残されたのは毎年赤字を垂れ流す巨大なスタジアムだけだ。FIFAにとっても日本の単独開催の方が利益は大きかっただろう。

買収野郎Kチーム(動画)
『盗まれたワールドカップ』のアベランジェ氏批判
【江藤の世界杯争奪戦・参戦日記】 6月25日



最高の大会ではなかった FIFA会長が異例の総括

2002年6月28日
国際サッカー連盟(FIFA)のブラッター会長は27日、横浜市で会見し、波乱の続いた第17回ワールドカップを総括し「最も興味深いW杯の1つではあったが、サッカーとしては多分、最高の大会ではなかった」と述べ、W杯の競技レベルの低下を認める異例の見解を示した。FIFAはW杯を「世界最高の大会」と位置付け、五輪のサッカーに年齢制限を設けるなどしてW杯の権威を維持してきた。FIFA会長が「最高の大会ではなかった」と認めたことは、波紋を広げそうだ。(共同通信)[6月27日23時20分更新]

日本のマスコミには次のような報道管制がひかれているようだ。「誤審問題には触れてもいい。しかし買収問題は触れてはならない」テレビの報道を見ると見事にこの規制が守られている。FIFAのブラッター会長も誤審は認めているから規制のしようがありませんが、FIFAも買収疑惑は否定している。もし買収の事実を認めればW杯の権威を損なうからだ。プロレスも大相撲も八百長疑惑が原因でひところの人気がなくなってしまった。

FIFA内部にもヨーロッパと非ヨーロッパの対立がある(日本はカヤの外)。多数決ではどうしても非ヨーロッパが主導権を握り、会長のブラッター氏はスイス人だがアベランジェ前会長の直系だ。そのバランスをとるために大会もヨーロッパと非ヨーロッパと交互に開催している。しかしこんなドタバタを繰り返しているとW杯は権威も人気もなくなる。FIFA会長が準決勝から審判を全員ヨーロッパ人にした決断からも危機感が伺える。

サッカーという競技は審判の笛の吹き方で勝敗はどうにでもなる競技です。同じ事をしてもファールに取るかとらないか、ファールしてもイエローカードを出すか出さないかを見れば、審判の疑惑は見破る事が出来る。スロービデオで再生してみれば素人でもわかることだ。韓国チームのテコンドーサッカーはひどいものだった。肘打ちで流血の負傷させ、延髄切りを食らわしても韓国人選手はレッドカードを切られずファールにもならなかった。

テレビ中継を見てもその事をアナや解説者は指摘しない。公正に伝えると「日韓の友好を損なう」と圧力がかかっているのだろう。しかし圧力に負けていつまでも無責任な放送をしていると日本も韓国みたいな国とバカにされる恐れが出てきます。日本は政府もだらしがないがマスコミもだらしがなくどうしようもありません。韓国の国民の中にも良識を持った人がいます。その人たちのためにも韓国の狂った現状を率直に指摘するのが日本の役目だ。

私がこのように主張すると「韓国とは仲良くすべき」という人がいます。しかし仲良くすべきは韓国の中の民主派の人々で、腐敗した韓国政府と仲良くする必要はありません。中国に対しても私の態度は同じです。中国にも民主化を求める人たちがいます。現在の中国政権は軍事独裁政権で、彼らと友好を深める事は犯罪行為だ。日本の主権を侵害して抗議しても、中国政府は「日中の友好を損なう」と江沢民は平然としている。訪中している民主党の鳩山党首は腰抜けだ。

日本の学者、評論家、文化人はほとんどが腰抜けである事が、今度のW杯八百長疑惑に沈黙している事からもわかります。インターネットを見てもメジャーな有名人のサイトは奥歯に物が挟まったような言い方の人が多い。飯島愛という女の子の方が勇気がある。やはり日本人は臆病で事なかれ的な人が多いから日本はいつまで経っても立ち直れないのだ。

国家とW杯と自己陶酔ニューズウィーク日本版2002年6月26日号 P.97
サポーターに広がるメディア不信by:Second Winddate:2002年6月26日(水 )



NHKスペシャル「アメリカがおかしくなっている」

2002年6月27日
【ニューヨーク26日時事】米長距離通信大手ワールドコムの巨額粉飾決算は世界の証券・金融市場を震かんさせ、投資家は予測不能な不祥事の連続で投資に二の足を踏みつつある。エンロン事件に端を発した米企業の不祥事について、米シンクタンクのあるエコノミストは「決算を信じられない、会計事務所をあてにできない、証券会社の投資推奨をうのみにできないでは資本主義の根幹が揺らぐ」と話す。通常の経済活動の範囲外のことで「曲がり角の先に何があるか分からない状態」との不安の声も聞かれる。(時事通信)[6月27日3時2分更新]

ワールドカップのトルコ・セネガル戦の裏番組でNHKスペシャル「エンロン破綻 アメリカがおかしくなっている」をやっていたのでビデオに録画して見たのですが、衝撃的な内容でした。そして恐れていた事実が次々と明るみに出てくる。番組でも取り上げていましたが、会計事務所の不正や証券アナリストの怠慢さを指摘している。SEC前委員長がインタビューに答えていましたが、問題企業はまだ沢山あるようだ。

エンロンは2800社ものペーパーカンパニーを作って「飛ばし」をやっていた。それは山一證券の「飛ばし」とは桁違いで、負債総額は5兆円にも及ぶ。エンロンは会計監査もコンサルタントもアンダーセンでやりたい放題だった。実際には1997年頃から会社は赤字を出し始めていた。それを不正会計で利益を水増しして急成長会社を装っていた。ディリバティブを使えばなんでも出来た。

通信大手のワールドコムも同じく巨額粉飾決算が発覚し、大統領へのマスコミの追及が激しいようだ。もともとエンロンの問題があったからその問題を誤魔化すために911テロを黙認したのではないかと私は疑っていました。アメリカの景気対策も打つ手がなくなってきました。テロ騒動が一段落すると大統領自身のスキャンダルが発覚しかねない。だからテロ情報を政府は盛んに流しているが効き目はなくなってきたようだ。

番組では証券投資をする場合、専門書を読むよりも「ライヤーズ・ポーカー」と言う本を読めばいいと紹介していた。1989年に発刊され日本でも翻訳されて出ています。市場参加者は嘘を付き合い、それを早く見破った方が勝ちという内容だ。アメリカと言う国は国ぐるみで嘘をつき、その嘘のほころびが出始めたにすぎない。最近ではグローバルスタンダードという言葉を使わなくなった。嘘がばれたからだ。

先日もストックオプションでアメリカ株式がバブル化した事を書きましたが、これも利益を過大に装う手段で、株価が右肩上がりの時にしか通用しないインチキ会計の一つだ。911テロ事件とか、エンロン問題とか、ワールドカップの韓国の買収疑惑とか、学者、評論家、知識人のほとんどが問題の本質をあ明らかに出来ないようだ。テレビや新聞には大きな嘘で満ち溢れている。真実はネットなどのウエブサイトで僅かにしか見られない。

それらの嘘は時間が経てばいずればれる。911テロもブッシュは知っていたという記事が一斉に出始めた。エンロンなどの不正会計も次々発覚してきている。中国や韓国の問題も時間が経てば、問題は表面化するだろう。嘘はいったんつくと、誤魔化すためにさらに多くの嘘をつくはめになる。そして誤魔化しきれなくなって新聞やテレビで明らかにされる。

日本経済の政府による景気底打ち宣言もどうやら嘘のようだ。嘘も何度もつくと全く信用されなくなる。政府はもとよりテレビや新聞も信用されなくなった。ワールドカップの嘘はわかりやすいから抗議の電話やメールが殺到している。かといって放送局も報道管制で立ち往生している。最近では小泉首相の発言も誰も信用しなくなった。1年も経てば多くの事がリップサービスである事がばれてしまった。

日本国民はどれだけこの事実を知っているのだろう (動画)
韓国はヒディンク監督にも嫌われた!(日刊スポーツ)



Wカップ韓国の進撃の真実を何故マスコミは報じないのか

2002年6月26日
25日のサッカーW杯準決勝の韓国−ドイツ戦を東京・国立競技場の大型スクリーンで観戦するイベントについて、主催した「ワールドカップ推進国会議員連盟」やイベントを提案した公明党に、抗議の電話や電子メールが相次いだ。関係者によると、公明党本部には約40件の電子メールが寄せられた。抗議の大半は「日本はホスト国であり、特定国に偏った応援は慎むべきだ」という趣旨だが、一部には「日本サッカーの聖地での韓国の応援はやめて」「韓国の審判疑惑を肯定することになる」などの意見もあった。推進議連事務局となっている国会議員の事務所にも抗議電話が相次いだ。(アサヒ・コム 06:26:03:02)

予定したシナリオどうり韓国・ドイツ戦は0−1で韓国は負けました。まさに佐々木敏氏が予言したとおりの結果になりました。これでどうやら真相がわかった気がします。韓国におけるワールドカップはプロスポーツとして興行的には完全な失敗だ。韓国では無理だったのだ。サッカーが盛んな国であるにもかかわらず、アジア、アフリカ、中南米でワールドカップが行なわれないのは興行的に成り立たないからだ。

韓国におけるドイツ・パラグアイ戦は決勝トーナメントにもかかわらず、客の入りは6割ほどで、実際にチケットを買って観戦した人は半分にも満たない状況だった。他会場でもチケットは売れず中学高校生などを無料で入れて会場を埋めていた。アメリカ・ドイツ戦の準々決勝でも首都ソウルに近いにもかかわらずガラガラで、動員された高校生たちが「テーハミング」と騒いでいた。日本でならこのような事はなかった。

このようになる事は韓国開催分が40万枚も売れ残った事でFIFAも慌ててしまった。こうなると韓国チームを勝ち残らせて盛り上げるしか方法がない。実力で勝ち残れれば問題は少なかっただろう。しかし八百長しないと韓国は勝ち残れない。だから誤審問題が続出した。昨日の対ドイツ戦のように公正な審判だと韓国は勝てない。今までの韓国選手のラフプレーはひどいものだった。

韓国の昨日の敗戦で韓国で行なわれる3位決定戦の興行的目途がついたことにより最悪の状況は回避された。本来なら無意味な3位決定戦なのですが強欲なFIFAは興行的理由で止めようとしない。韓国があてにしていた中国からの観戦客も10万人の予定が3万人しかこなかった。日本からのサポーターも期待はずれだったのだろう、6万円の観戦ツアーが3万円に値下げされていた。

なにはともあれ昨日の韓国の敗戦で騒動は一段落したが、ワールドカップの権威は失墜した。FIFAの強欲と鄭夢準の政治的圧力がそうさせた。日本人と韓国人の心理的軋轢を表面化させたことは否定できないだろう。マスコミは日韓親善が深まったと大本営発表を続けているが、国立競技場のパブリックビューイングでも6千人しか観客が集まらなかった。そのうちの千人はドイツチームへのサポーターだった。これで韓国と公明党と創価学会とマスコミの関係がはっきりわかった。

汚い八百長試合を続けた韓国チームをどうして日本人が応援しなければならないのでしょう。世界から韓国は非難を浴びている。韓国のダーティなイメージは当分取り戻せないだろう。今回のフェアプレー賞はデンマークが1位で日本が3位で韓国は最下位となるようだ。あまりにも熱狂的な韓国人に世界の人は恐怖感を覚えているようだ。あれではサッカーの試合を見に行く事は出来ないだろう。

暴走韓国、ここまでやるか!〜醜悪な韓国の勝利



ワールドカップとオリンピックは政治そのもの

2002年6月25日
FIFAワールドカップTMでの韓国チームの大躍進により、W杯誘致の立役者で韓国組織委員会(KOWOC)会長の鄭夢準氏が「W杯大成功」を土産に、年末の大統領選への出馬を表明するとの見方が極めて強まった。W杯が「神風」に転じ、当選も夢ではないとの観測も出ている。サッカーと縁もゆかりもない経歴から「スポーツを政治に利用しているだけ」との批判も絶えない。与党内には「W杯効果はいつまでも続かない」と冷めた見方もあるが、W杯終了後、鄭氏が「旋風」を起こすことは確かのようだ。(ソウル共同)(共同通信)[6月22日19時28分更新]

今日はワールドカップの準決勝の韓国・ドイツ戦が行なわれます。日本のマスコミも誤審問題を取り上げていますが、どうしても韓国の買収によるものとは報じたくないようだ。とはいっても証拠は出てこないだろう。FIFAそのものも共犯者であるからだ。最初から日韓共催という馬鹿げたかたちで開催されたのもFIFAと韓国の鄭夢準副会長の共謀によるものだ。FIFAにとっては金であり鄭夢準氏にとっては大統領への野望のためである。

その為に一番被害を被ったのは日本である。日本の金目当てにFIFAのギャングたちと、韓国の一人の政治家が企んだ犯罪である。もともと日本でワールドカップを開く事など早すぎると最初から主張してきました。競技場一つとっても問題が多すぎるし、Jリーグにとっても何のプラスにもならない。アメリカのワールドカップの例を見ても証明されている。

もともとFIFAが経済大国であるアメリカと日本の市場に目をつけ、ワールドカップを餌に仕掛けてきた罠なのだ。その為にテレビなどの放映権料は値上がりし、主催国でありながらテレビ中継が見られぬようになり、オフィシャルスポンサー料も高騰した。その付けは日本のサッカーファンに回ってくる。

FIFAの陰謀に相乗りして鄭夢準氏が割り込んできた。日本サッカー協会は突っぱねればよかったのだが、日本の政治家を買収して共催になった。もともと韓国にはワールドカップを開くだけの市場規模はない。Kリーグもとても成功しているとはいえない。韓国にとってもこれからの事を考えると利益になったとはいえなくなるだろう。最終的に得をしたのはFIFAと、当選すれば大統領になった鄭夢準氏たちだ。

たびたび佐々木敏氏のHPを紹介していますが、国際スポーツビジネスと政界との絡みから分析して、その予言を的中させている。日本のサッカー解説者たちは全くバカばかりだ。サッカーそのものも無知である事を証明した。テレビを見ていてもうるさいだけなので英語放送で見ていた。セルジオ越後、松木安太郎、木村和司、加藤久、・・・ETC、など聞いていて腹が立ってくる。

佐々木敏氏は韓国が王国ブラジルを巻き込んだ共謀とみている。ヨーロッパの強豪が相次いで敗退したのもこの陰謀のせいだ。今回のワールドカップによってその権威は著しく損なわれた。世界中から非難の声があがっているのに、日本では全くそういった声はマスコミから発せられない。このままでは日本も韓国との共犯者とされるだろう。買収された日本の政治家のせいだ。

今日は国立競技場でパブリックビューイングが開かれるそうだ。宮沢喜一氏が会長の国会議員連盟が主催です。噂によると韓国が得点すると花火が打ち上げられるそうです。この事は外国の通信社によって世界に流されます。これをドイツの人が見たらどう思うでしょうか。たぶん公明党の支援組織が総動員をかけて盛り上げる事でしょう。抗議のためのメールを世界のマスコミに打ちましょう。メールのあて先と文例を以下に示しますのでコピペして送りましょう。

マスコミ・各種団体連絡先一覧
■共犯はだれだ〜韓国の怪進撃(4)■(佐々木敏)



Public viewing of German pair South Korea is due to be performed in the Tokyo National Stadium of Japan today.
However, as for a sponsor side (Senator World Cup league), he plans to launch fireworks to a regrettable thing only at the time of the South Korean goal.
Now, the Japanese supporter with consciousness of the host country and the heart which loves soccer is opposing hard.
Media of Japan give priority to the Japan-South Korea friendship of the surface, and do not receive such criticism.
Please lend power if you please.
I need your help!!
(訳)
今日、日本では東京の国立競技場で、ドイツ対韓国の試合の
パブリックビューイングが行われる予定です。
しかし、残念なことに主催者側(ワールドカップ議員連盟)は、
韓国のゴールのときのみ花火を打ち上げるつもりです。
今、サッカーを愛する、ホスト国の自覚を持った「日本のサポーター達」が懸命に反発をしています。
日本のメディアは「うわべ」の日韓友好を優先させこういった批判を受け付けてくれない
どうか力を貸してください。お願いします!!


世界中から非難の韓国チームを応援出来ない!

2002年24日
【ウィーン23日時事】23日付のオーストリア有力紙クリアは、22日行われたサッカー・ワールドカップ(W杯)準々決勝で韓国がスペインを破った試合について「審判がW杯の結果をねじ曲げた」「W杯に正義はなくなった」との見出しで、審判の露骨な韓国びいきに不快感を示す異例の記事を掲載した。同紙は「数百万人の韓国人が街頭に繰り出し、勝利を祝っているが、世界数十億人のサッカーファンは怒りを覚えている」とし、「韓国は尊敬すべきプレーで勝ったのではなく、審判の胸算用で勝利した。劣悪な審判の誤審はイタリア戦に続き、スペイン戦でも繰り広げられた」と批判している。[時事通信社](時事通信)[6月24日5時38分更新]

昨日の日本テレビのワールドカップ特集番組でもさんまが出ていましたが、韓国戦の審判の誤審問題は出てこなかった。韓国のサポーターが沢山いたので、その問題を控えたのでしょう。イタリアのデルピエロのユニフォームを着ていたのが精一杯の意思表示だったのでしょう。その他のテレビを見ていても相変わらず「同じアジアの韓国を応援しよう」というプロパガンダが繰り返されている。

日本の政治家やマスコミは相変わらず、世論などと言うものはテレビや新聞を操作すればいくらでも操れると勘違いしているようだ。FIFAには世界中から抗議のメールが80万件も殺到している。新聞やテレビが取り上げなくともニュースはあっという間に世界をかけ回る。そしてテレビや新聞はニュース情報源としての信用を失っていくのだ。

昨日の日記でも怪しげなBBSの書き込みを紹介しましたが、意外と真実を突いているのかもしれない。統一教会、韓国、創価学会、公明党、ヤクザ、パチンコ産業、これらの実体はまるで分からない闇の分野だ。朝鮮総連や朝銀信用組合も大きな問題を隠しているようだ。しかし新聞もテレビも大きく報道しないために、私にも実態は良く分からない。ネットでポツロポツリと出始めた情報を集めている段階だ。

しかしネットでもその方面の事を書いたホームページはあまり見かけない。むしろ以前紹介したロバート・ハワイティング著「東京アンダーワールド」と言う本が一番参考になる。CIA、ヤクザ、自民党の関係や、韓国系ヤクザと日系ヤクザとの暗闘や、プロレス資金と暴力団と自民党との関係は今も変わっていないだろう。KCIAもよく出てくる。韓国の政界と日本の政界とは義兄弟の仲らしい。

この本によれば日本の選挙では暴力団が大活躍らしい。地方の選挙では公共事業ー建設会社ー暴力団ー自民党という資金サイクルが出来上がっている。ODA−中国ー自民党という資金サイクルもなかなか解体できないようだ。このようにして700兆円もの巨額な財政赤字が積み上げられている。我々日本国民の貴重な税金が自民党に食い物にされ、中国や韓国などの外国や、建設会社や暴力団に流れているのだ。

ワールドカップの韓国のスタジアムも日本の資金で建設された。日本のスタジアムも山の中や畑の真ん中に作られ、使い物にならないスタジアムは年間3億円もの維持費がかかる。結局解体したほうが安上がりになる。日本はいつになったら闇の勢力による支配から抜け出せるのだろうか。日本の野郎たちはみんな臆病者だ。ネットでもって放送局や新聞マスコミにどんどん抗議のメールを送りつけよう。

おそらくテレビや新聞への報道管制の直接の仕掛け人は電通だろう。ほとんどのコマーシャルの仲介をしているからだ。だから放送局や新聞社に抗議するより、電通やWカップのオフィシャル・スポンサーに直接出したほうが良いかもしれない。それでもダメなら不買運動を起こそう。

見よ、韓国選手によるイタリア選手への暴力行為を!(動画)
■1-0でスペインの勝ちだったのに〜韓国の怪進撃(3)■(佐々木敏)



「韓国は世界の恥」スペイン戦でも韓国の不正試合

2002年6月23日
【ソウル22日時事】国際サッカー連盟(FIFA)のブラッター会長は22日、準々決勝でスペインがPK戦で韓国に敗れた試合後に、「明らかに得点というケースが2度あった。どの審判にどの試合をやらせるかといった選択や指名のシステム全体を見直す必要がある」と語った。この試合はエジプトのガンドール氏が主審を務めた。 (時事通信)[6月23日1時32分更新]

韓国チームはイタリア戦に続いて、スペイン戦でも審判を買収し見事に勝利し、ベスト4に駒を進めました。テレビを見ていて今日はどのような方法で韓国が勝つのか見ていましたが、2度にわたるゴールの取り消し、疑惑のオフサイド、ファウルの連発で試合になっていなかった。スロービデオで見ても明らかなゴールなのに、中継アナも解説者の木村和司氏もおかしいと指摘しない。

テレビで世界中に放送されて何十億人もの人が見ている試合なのに、テレビもスポーツ新聞もこの不正を問題にしないのはなぜか。テレビではジーコやストイコビッチが審判の誤審を指摘しているのに、日本の解説者たちは沈黙している。松木安太郎も「ホームゲームだから・・・」と言っているが、彼の目は節穴か。神助まで「同じアジアの韓国を応援しましょう」などと言っている。

21日の日記で「韓国はアジアの恥だ」と過激なタイトルをつけて書きましたが、スペイン戦で「韓国は世界の恥だ」と書き改める必要があります。そして日本のマスコミは腐りきっている。オリンピックより規模が大きなワールドカップは、世界200カ国以上の参加国を誇る世界最大のイベントだ。何十億人もの人が見ている前で公明正大に不正が行なわれ、世界的な大問題となっている。

テレビの画面を見ていても明らかに異常だ。赤一色のスタンドで、北朝鮮のマスゲームであるかのような光景が繰り広げられている。ワールドカップと言うよりアリラン祭のイベントのようだ。何か狂信的な新興宗教の儀式を見ているような感じなのだ。韓国の町々では赤いシャツを着た人々が道路を埋め尽くし熱狂している。「テーハーミング ドドンド ドンドン」という応援が耳についてはなれない。

マスコミがテレビ、ラジオ、新聞だけの時代なら報道管制も簡単だったでしょう。しかしインターネットが普及した時代では、報道管制は不可能だ。ネットの書き込み掲示板ではワールドカップの韓国の不正試合を非難する抗議で世界中溢れかえっている。放送局では抗議の電話やFAXが殺到している。しかし放送局は一切無視のようだ。

これほど徹底した報道管制を行なえるのは、民間レベル以上の組織による、世界的な力を持つ巨大な陰謀組織による報道管制なのだろう。FIFAはもとより日本政府にもアメリカ政府にもかなり影響力をもつ組織のようだ。だからこそ2002年ワールドカップが日韓共催にすることが出来たのだ。その正体は私にはわからない。しかしワールドカップのこの騒動で少しづつ浮かび上がりつつあるようだ。

たまたまBBSで以下のような書き込みがありましたので、興味のある方は見てください。マスコミ関係者からの書き込みですが、事実であるかどうかはわからない。ガサネタかもしれないし確認のとりようもない。もし本当なら日本はかなりやばい状況に立たされているといってよい。しかし政界の動きもつじつまが合っているし、マスコミを買収することも可能だろう。

サッカーうんぬんよりこっちの方が問題だ(よしろう)



ムーディーズの格付けは如何にデタラメか

2002年6月22日
【ワシントン21日=天野真志】ブッシュ米大統領は21日、遊説先のフロリダ州で記者団に対し、最近の米株価の低迷について「ほとんどの米企業は適切な情報開示を行っているが、中には悪質な企業もあり、市場に不信感がまん延してしまっている」と述べ、米企業の会計報告などに対する信頼感の低下が株価の押し下げ要因になっているとの認識を示した。そのうえで大統領は「投資家たちは、米企業のトップが経営判断を下す際、株主や従業員のためを思って判断したと確信できる必要がある」と指摘、企業に責任ある行動を求めた。大統領が株価の動向について具体的な発言をするのは異例だ。(読売新聞)[6月22日11時10分更新]

先日、国会の委員会にムーディーズの社員を呼びつけて、国債の格付けが低すぎると吊し上げていましたが、ムーディーズなどと言う格付け会社は米国ではすでに信用を失っており、相手にするだけ無駄だ。相手にすればするほどムーディーズの格付けが、権威のあるような錯覚を世間に与えるだけだ。グローバリストに洗脳された日本の政治家と官僚は救いようがない。

普通ならアンダーセンやムーディーズは、エンロンで被害を被った投資家たちから訴訟の対象になるところだが、クリントンが先手を打って訴えられないように法律を改正してしまった。まさにアメリカと言う国は国家ぐるみの詐欺師なのです。ビル・トッテン氏は「アメリカが貿易赤字だというのがウソなのです。アメリカの貿易収支は、実際にはトントンです。日本はテレビやクルマ、コンピューターなどを作ってアメリカに売っています。そしてアメリカはドル札を製造して日本に売っている。」と指摘しています。

このように指摘すればアメリカと言う国が詐欺師国家であることがわかってもらえるだろう。日銀のバカ官僚たちがせっせと買っている米国債はただの紙切れです。ただの紙切れに過ぎないものを価値のあるように見せ付けるために、ムーディーズは米国債を最高ランクに評価している。つまり米国債とエンロンの社債とどれだけの違いがあると言えるのだろう。最終的には自己責任で投資判断を下すしか方法がない。

今日もドルが2円も3円も一日で急落している。昨日のブッシュ大統領発言が効いているのだろう。米国大統領自らアメリカ経済そのものが信用できないことを暗に指摘している。トッテン氏は「そこで心配なのが、アメリカに投資されている日本のお金です。アメリカの株が暴落すれば、また100兆円ぐらいの不良債権が生まれるでしょう。」と言っています。そのとおりアメリカ株式のチャートは大暴落寸前の動きを予感させるような動きをしている。アメリカ大統領が暗に警告しているのだから間違いはないだろう。

アメリカが要求してきた自由化や規制緩和や構造改革は、アメリカによる略奪手段に過ぎない。トッテン氏は「日本の金融が規制されていたのは、みんな1929年の大恐慌を覚えていたからです。海外への投資を自由化すれば、投資リスクは非常に高まります。自由化がいかに危険であるか見を持って知っていた人がたくさんいたのです。それがいまや孫の代になって誰も当時の苦労を知りません。

いまや中国への投資もブームになっている。これらの投資も人質にとられて帰ってくる事はないだろう。瀋陽の事件に見られるように日本政府は主権が侵されても何も出来ない。だからアメリカや中国は日本の足元を見て、好き勝手なウソをついて投資を誘い込み、紙くずにするか、工場を没収されて失敗を繰り返し続ける。そのツケは銀行に不良債権として回される。

ミスター円のマーケット・ナビ(エンロン事件の衝撃)



「韓国はアジアの恥」 サッカー解説者は素人か!

2002年6月21日
[ローマ 20日 ロイター] 国際サッカー連盟(FIFA)のブラッター会長は、イタリアは審判のミスの犠牲になったと述べ、ワールドカップ(W杯)での審判の判定を厳しく非難した。そして、審判員の選出方法について、今後は国籍ではなく能力重視で選ぶよう提案したい、との意向を明らかにした。さらに、「惜しむらくは、偶然にも数多くの審判のミスが、一つの国に対して集中してしまったこと」とイタリアに同情的なコメントを寄せた。(2002/06/20)

ワールドカップのテレビ新聞などの報道ぶりを見ていると、日本のマスコミがいかに報道管制されているかを、知る事が出来ます。サッカーファンならイタリア・韓国戦を見て誰もが審判の判定がおかしい事に気がつくはずです。佐々木敏氏が指摘したとうりの事が現実に起きてしまった。明らかに審判は買収されている。あれではいくらイタリア選手が無敵でもかないません。

しかしながらテレビの実況を伝えていたアナウンサーも解説者も誰もその事を指摘しない。テレビ朝日のアナと解説者は二度とサッカーの実況はしてほしくない。ワールドカップのトーナメントになれば世界中のサッカーファンが見ている。ヨーロッパを始め世界中の新聞報道が韓国・イタリア戦の審判の誤審を指摘している。FIFAの会長すらその事を認めざるをえなくなった。

予選リーグの段階から韓国ラウンドはおかしなことが続いていた。主催国として予選突破は目標とされるから、多少は大目に見ていましたが、韓国・イタリア戦を見て、完全に韓国サッカー界は狂っている。それを世界の何十億人の大衆が見ている前で、その腐敗振りを示してしまった。おそらく韓国サッカー界は世界から見放されるだろう。それと日本のサッカー解説者は全員辞職すべきだ。

辞職しなくていい解説者は明石やさんま位しかいない。フジテレビの「天国と地獄」でさんまは遅刻して登場した。夜の番組で遅刻とはおかしい。韓国・イタリア戦のことに触れたくなかったからスタジオにいたのに出なかっただけである。優勝候補のイタリアを怒らせたらどうなるのか、FIFAの副会長の韓国人は気でも狂ったのだろうか。日本を怒らせ世界を怒らせている。金で何でも出来ると思っている。

さんまが番組で「私のワールドカップはイングランド・ブラジル戦で終わります」と発言していた。世界の報道でもこの試合を「事実上の決勝戦」と報道している。ベスト8にはドイツもスペインも残っているのですが、韓国の買収作戦で韓国が優勝すると見ているのだろう。一番気の毒なのは韓国の選手たちだ。サッカーの事はサッカー選手自身が一番良く知っている。ここまで大騒ぎになれば韓国選手自身がわかるはずだ。

決勝ゴールを決めたアン選手はイタリアのペルージャを解雇された。おそらく韓国が優勝したところで韓国人選手をスカウトするクラブチームがあるだろうか。八百長で勝った事はサッカーのプロなら目は誤魔化せない。たとえあったとしても後ろ指を指されながらのプレーとなるだろう。韓国のFIFAの副会長は大会で優勝して大統領選挙に出るつもりらしい。FIFAを買収し、日本のマスコミを買収し、日本の政界をも買収している。テレビでも「現代自動車」のコマーシャルが盛んに流されている。

■疑惑の判定で「優勝候補」〜韓国の快進撃(2)■(佐々木敏)



市場原理主義は日本の隷属化の手段である

2002年6月20日
米国式社会とは何か。それは一言で言えば奴隷社会である。これから展開する米支配層の対日政略は、日本の奴隷社会化であり、日本そのものの奴隷化である。ベーカー発言はすでにその片鱗を表わした。所得税の最高税率を大幅に下げよと言う。つまり日本社会の所得構造を、均一なものからトッブヘビーなものに変えよと要求しているのである。これが日本社会の弱化と、米国による寄生を容易にし、日本社会内部に自らの友人、金持ち階級を作ることにつながると考えているわけだ。日本の高所得層を米国支配層の買弁化しようとする策略である。(馬野周二・藤原肇共著「日本の危険」1986年より)

「日本の危険」と題するこの本は今から16年も前に発行されたものだ。円高不況からバブルが膨らみ始めた頃の時点で、アメリカ帝国資本が日本を乗っ取る謀略を仕掛け始めた時の本である。馬野氏や藤原氏が指摘している事がようやく現実となってきている。これが小泉首相が言っている「構造改革」の正体です。「市場原理主義」や「勝ち組み負け組み」や「税制改革」など全てが16年も前に指摘されている。

この頃はまだソ連も健在であり冷戦も続いていた。馬野周二氏や藤原肇氏の本は買い求めてよく読んでいた。しかしながら当時から異端者扱いでテレビなどにはほとんど出る機会はほとんどなかった。藤原氏も竹村健一氏の対談番組に出たが、テレビ放映の段階でずたずたにカットされ、無意味なものとなりそれ以降は藤原氏もテレビに出ることはなくなってしまった。

現在では真実の事を話す学者や評論家や知識人がテレビに全く出ることがなくなってしまった。あるいは16年前に比べて日本人の知的レベルが低下して、いなくなってしまったのかも知れない。最近出版される本の多くが取るに足らない、百害あって一利もないものが多い。買って読んだところで金と時間の無駄使いになるだけだ。出版社が本が売れないと嘆く前にもっと「まともな本」を出すべきだ。

最近特に顕著になってきた事はテレビも新聞も本なども、みんな同じ事を言ったり書いたりしている事だ。「IT革命」しかり「構造改革」しかり「中国ブーム」など人は変われど言っている事は同じで、数年も経たずにボロが出ても恥ずかしげもなくテレビに出続けている。政治家にしても中曽根総理と小泉総理はよく似ている。カタコトの英語を話しカッコばかりつけている。そしてアメリカかぶれで、その挙句彼らの手玉に取られて、彼らの使用人に成り下がっている。

つまり1980年代半ば頃から日本の知的な進歩は止まり、国際情勢や国内情勢を冷静に分析した学者や知識人がいなくなり、日本は漂流し始めたのだ。それまではドルショックやオイルショックを克服してきたのに、バブルの崩壊による経済危機を克服できないでいる。実際は簡単なのだが政府や日銀が、アメリカに慮って出来ないのだ。日本の資産をアメリカに売り渡す事が彼らの使命だからだ。

最近になってようやく「ハゲタカファンド」の実態が明らかになってきました。グローバリストが言っている「不良債権処理」の実態とは、ハゲタカにくれてやれと言っているのだ。そんな事をしなくたってリチャード・ウェルナー氏が言うように日銀が銀行の不良債権を買ってしまえばいいのです。これで税金を使うことなく、コンピューター処理するだけで半日で片付く事だ。

馬野周二・藤原肇共著「日本の危険」



ワールドカップでベスト8がそろう

2002年6月19日
韓国の大田で行われたこの日の試合は、終了間際に韓国が同点に追いつき、延長戦にもつれ込んだ。延長戦に入ると、イタリアはフランチェスコ・トッティが退場処分を受け、ゴールもオフサイドで認められず。イタリアのテレビ解説者は、2つの判定を公然と非難した。結局最後は、韓国がゴールデンゴール勝ち。劇的な幕切れに、韓国サポーターで真っ赤に染まったスタンドが酔いしれた。イタリアの国営放送局RAIの人気コメンテーターで、この試合を韓国から解説したブルーノ・ピズル氏は「率直に言って、強盗にあったようなもの」とコメントした。(ロイター)[6月19日12時40分更新]

昨日の日本・トルコ戦で日本が0対1で負けました。昨日はあいにくの雨でサポーターも寒そうできのどくでした。仙台の会場はサッカー専用スタジアムではなく総合グラウンドで、屋根も三分の一ぐらいしかなくてサッカーの会場としては一番最低の会場だ。交通も仙台駅からさらに1時間ぐらいかかり、何でこんな不便な場所に作ったのか不思議でならない。Jリーグでもあまり使われないようだ。

サポーターの声援もあまり盛り上がらず、雨のかかる前部の席から後ろの屋根の下へ移動して見ている画面を見て、悪い予感がしました。試合の方も中田浩二の不注意なパスをカットされ、コーナーキックから決勝点を入れられてしまった。選手も無敗のメンバーから少し入れ替えたのが原因と解説者は言っていました。さらに好調なサントスや稲本を途中で引っ込めたのはベンゲル監督も疑問に感じたようだ。

夜はイタリア・韓国戦を見ましたが金大統領も列席して、会場は異常な盛り上がりで、最初に「1966」の人文字が正面観客席に出来たのには驚いてしまった。まるで北朝鮮のマスゲームを見ているようだった。4万数千人もの熱狂的な応援は見ていても怖いほどだった。もしこの試合で韓国が負けたとしたら、かなり恐ろしい結果となった事だろう。400万人もの群集が街頭に出て韓国の勝利を祝ったそうだ。

ワールドカップのインターネットのBBSを見ても荒れまくっている。ところがテレビや新聞では報道管制が引かれていて「共催国である韓国を応援しよう」と呼びかけていた。サッカー解説者も韓国戦における審判の不正問題や、八百長疑惑に関しては口を封じられてしまっているようだ。目の肥えたサッカーファンなら誰もがおかしいと感じているはずだ。例によってPKやレッドカードが出て非常に汚いサッカーを韓国はしていた。

これは「アジアカップ」や「ドーハの悲劇」以来の伝統のようだ。サッカーの試合は審判の笛の吹き方一つで勝敗を左右する事が出来る。サッカーは格闘技でありプロレスに近いスポーツに思える。プロレスと考えればレフェリーが反則を見逃そうが、勝敗を左右しようが試合が盛り上がればそれでいいのだ。目の肥えたファンなら勝敗よりも内容を見て楽しむ。Wカップでもアイルランドが非常にいいゲームをしていた。

だから韓国ラウンドで、フランスやポルトガルやウルグアイやイタリアなど優勝候補が次々と消されている。そして次はスペインやドイツが消されるだろう。もしかしたら韓国は今回のワールドカップで優勝するかもしれない。審判の笛の吹き方と会場の雰囲気次第で勝敗はどうにでもなる。会場が盛り上がらなければ試合の方も凡戦となる。だから韓国が優勝しても驚くべき事ではない。

私としては21日のイングランド・ブラジル戦を楽しみにしている。どちらも応援合戦が盛り上がるだろう。まさにサンバとイングランドコールの対決だ。デンマークやベルギーは応援合戦でやられて気の毒だった。しかしこれと韓国のサポーターの応援とは異質のものだ。尾崎和仁氏の韓国の観戦記を紹介します。これを読むと日本のマスコミやテレビが報じない実情がわかります。

ドキュメンタリー「2002年ワールドカップ韓国」第1弾(尾崎和仁)
新潟スタジアム第3戦 デンマークvsイングランド
ロナウド一発、ベルギーの次はベッカム倒しだ!



日本の文化人はなぜ思考を停止してしまったのか

2002年6月18日
小泉政権の構造改革など、マンガです。細川政権もそうでした。いかに意気込んでも、民の自立の根拠が確定されない限り、構造改革をめざすどんな政権も失敗します。日本に構造改革を要求してくる歴代のアメリカ政権には、この問題が見えません。彼らには、民主導というのは当たり前すぎて、日本社会に固有の問題が目に入っていません。政治家がやるっていうのに、なぜ、構造改革が進まないのだ? と、不思議に思うのがせいぜいのところです。(植田信氏のBBSより) 

昨日の日記でも日本の文化人、知識人はなぜ思考停止状態になってしまったかを書きましたが、これには戦後の日本が抱える基本的な問題が絡むからだ。日本の文化人、知識人は憲法問題を避けるかのようにしている。たとえ憲法に問題があったとしても「憲法改正」と言う言葉を聞いただけで思考はストップしてしまう。あまりにも畏れ多くて言い出せない問題を抱えているからだ。

日本国憲法第一条には「天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であって、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基づく。」と規定している。この文章は非常にあいまいで意味が不明確だ。明らかに日本語ではなく英語を日本語に翻訳した文章だ。大日本帝国憲法第一条では「大日本帝国ハ万世一系ノ天皇之を統治ス」と明確に国家元首として明記している。

いったい日本国憲法に明記された「象徴」とは国家元首を意味するものか、でなければ何なのか。主権は「日本国民」にあると書いているが、文章としてはつじつまが合わない英語の「シンボル」を単純に「象徴」と翻訳してしまったところから問題が発生している。そして「主権の存する」と無理やり付け加えた事により、文章としてわけのわからぬものになってしまった。

日本国が「立憲君主国」なのか「共和国」なのかはっきりと規定していない。解釈上は国民主権と解釈されているが、実態は国民に主権が存在しているのだろうか。国民に存在しているのなら、主権者が絶対の力を内閣に信託した大臣に対して、部下である官僚がその命令を無視して勝手なことが出来るのはなぜか。

たとえ大臣が田中真紀子のような異常人格者であったとしてもその命令は絶対であるはずだ。ところが事務次官をはじめ課長にいたるまで命令を無視し、逆に大臣の首が飛んでしまった。そのような事がなぜ起きるのか。日本国憲法第6条、7条に問題がある。「象徴」にすぎない天皇がさまざまな国事行為を行なう事を規定している。ということは天皇は「象徴」ではなくて主権者であると規定している事だ。

つまり総理大臣が大臣を首にしても、天皇の任命が必要になる。形式上の国事行為にすぎないとはいえ、憲法第7条に定めたさまざまな国事行為は総理大臣にはなく、天皇にあるということは、天皇が国家主権者であることになる。この点では戦前の大日本帝国憲法のほうがすっきりしている。つまり第一条と第7条は矛盾しているのだ。

現在の憲法の条文がどうであるかにかかわらず、日本国の対外的な国家元首は天皇陛下であることは、事実上明らかだ。しかしながら憲法第1条には「主権の存する日本国民」と書かれているから、国民の代表たる総理大臣が国家元首でなければならない。国内的には日本は共和国であるはずだ。ここに憲法上の最大の問題点がある。

この事は小室直樹著「日本国憲法の問題点」と言う本に指摘されている。たとえば日本でクーデターを起こそうと思った場合、総理大臣を殺害し、天皇を拉致すれば日本政府は完全に麻痺状態になる。この事を小室直樹氏は20年も前から指摘しているが、いまだに憲法の改正も行なわれていないし、関係法の整備もなされていない。

日本の文化人、知識人は「天皇」に関する事に対してはいまだにタブーなのだ。私の意見としては日本占領中に米軍によって押し付けられた憲法は無効であり、根本的に矛盾したとんでもない欠陥憲法である。日本には憲法を教えている学者先生がたくさんいるが、自分の頭で考えている学者は小室氏ぐらいしかいない。

植田信氏のホームページ「ワシントンの陰謀」



「失われた10年」と村上龍

2002年6月17日
新聞を広げて村上龍氏の新刊書の広告を目にしたとき、このように考えて、私は思わず笑ってしまったのだが、しかし、とすぐに思い直した。もしかしたら、事は私が考えるよりももっと深刻なのかもしれない、と。もし、村上龍氏が本当に「失われた10年間」の意味がわからないのだとしたら、どうだろうか。彼は冗談でそのように言っているのではなく、真剣に日本のことを考えた上でのことだとしたら、どうか。そうだとすると、これは笑い事ではすまないのではないか。彼は日本のことを真剣に「思い」(憂い)ながら、それでいて、どうしていいかわからないでいる、ということになるからだ。(植田信氏のホームページより)

「ワシントンの陰謀」と言う本を以前紹介しましたが、その著者が植田信氏です。その植田氏がホームページで「失われた10年なんてお笑い種だ」というコラムを書いています。確かに村上龍氏は日本を代表する若手文化人の一人だ。その彼が「失われた10年」の意味がわからずに、各方面の識者に問うたことに対する電子メールをまとめたものだ。NHKでも番組として放映されました。

植田氏が指摘しているように日本を代表している文化人、知識人が思い悩みながらその意味がわからないことは、重大な問題だと思う。文化人、知識人にとってはアメリカの陰謀論などは考えたくもない議題かもしれない。戦後における日本社会のタブーに触れることでもあるからだ。特に彼らのような戦後教育を受けて、優秀な成績な人ほどその影響は強いだろう。高級官僚たちもその仲間だ。

植田氏は簡単明瞭に「失われた10年」とは「”アメリカの支え”が失われた10年」と指摘している。しかし文化人、知識人、高級官僚たちはその事に気付かず、あるいは直視したくないのか、アメリカに飼いならされて、乳離れが出来ず、現に起きている事柄が本当に目に見えないのか、その為に「不安」がよぎるのだ。

日本の文化人、知識人たちは日本の国防の事など考えたくもなく、全く思考停止してしまう。国防の事など考えたり発言したりすれば、石原慎太郎氏のようにヒトラー呼ばわりされる。福田官房長官が非核三原則に含みのある発言をしただけで、日本の文化人たちは大騒ぎだ。議論をする事すらはばかられる状況だ。だから冷戦が終わった事すらじっくりと考える事がなかったのだ。

だから経済大国がアメリカと言う支えを失い道に迷った状況に対しても、日本の知識人たちはアメリカに対する依存心が抜けない。軍事的にはパートナーであっても、経済的にはもはや競争相手でしかない。それにもかかわらず「構造改革をせよ」とか「不良債権の処理をせよ」と言われると従おうとする。国益にもとずいてどう対応すべきか自分で考えて判断を下す事が出来ないのだ。

そのためにはアメリカがどのような謀略を仕掛けてきたのかをじっくり見極めるべきだったが、日本政府当局は問題の先送りばかりで、財政赤字を膨らませ続けた。日本国民も現状維持を望んだから「失われた10年」と言われながらも、政治は変わらずに来ている。文化人、知識人もアメリカの謀略など考えたくもないから、その原因がわかるはずもなく、それが明らかになったのは1998年のアジア金融危機が起きてからだ。いわゆる「ワシントン・コンセンサス」というものが明らかになってからだ。

「失われた10年」なんてお笑い種だ(植田信)



ワールドカップ決勝トーナメント始まる

2002年6月16日
開幕前はフーリガン対策の過剰さを批判する論調が目立った英国。日本人と英国人がスタンドで一緒になって応援する様子に「各国で冷遇されがちなイングランドサポーターを日本は温かく迎えてくれた」(デーリー・エクスプレス紙)と喜んだ。デーリー・メール紙は、日本の勝利を祝って大阪・道頓堀川への飛び込みが相次いだことを「イングランドサポーターもとてもかなわない」と報道。イタリア紙レプブリカは「(イタリア代表)選手はまるでビートルズのようだった。日本の温かい歓迎ぶりに感謝」。ファンに囲まれ身動きできなくなるほどのイタリア人気に選手はびっくりと各紙は報道。(スポーツニッポン)[6月16日7時1分更新]

ワールドカップは国際親善に役に立っているようだ。スポーツには言葉や文化の障害もなく楽しめるのはスポーツ競技の良いところだろう。世界的な人気のあるサッカーは日本ではマイナーなスポーツで、オリンピックにも出られないほど弱かった。経済大国でありながらプロスポーツリーグは野球しかなかった。サッカーのプロリーグにおいてワールドカップの存在はなくてはならない。

Jリーグの発足もワールドカップ日本開催を最初から目標に掲げていた。その目標が叶えられたのだから喜ぶべき事だ。昨日もイングランド・デンマーク戦を見ていましたが、日本人の観客も一緒になって応援している姿を見て、これがワールドカップ本来の姿だろうと思います。ワールドカップが開かれなければこれほどのスター選手を一度に見ることは出来なかっただろう。

しかしながら日本と韓国の親善にはならず、逆に韓国に対する悪感情が強まった事は残念でならない。インターネットのBBSを見ていても韓国に対する非難の書き込みがとても多い。私もワールドカップが日本開催から韓国との共催になった経緯から、いろいろとわだかまりが出来て、コリア・ジャパンと言う屈辱的な名称から、開会式の国旗を侮辱したことや、その他さまざま不愉快でたまらないことが多くあります。

おかげでフランスのジダンも、ポルトガルのフィーゴも、ウルグアイのレコパも、日本では見ることが出来なかった。それもこれも韓国のおかげだ。昨日の韓国で行なわれたドイツ・パラグアイ戦をみて、会場に観客が半分しか入っておらず、とてもワールドカップの決勝トーナメントに見えなかった。これが日本で開けれていればと残念でならない。これがテレビのニュースでは全く触れられていない。

日本ではなかなかチケットが手に入らず問題になっているのに、韓国では料金を四分の一にしても売れ残っている。本場では予選リーグでは人気のないカードでは空席が出来る事があるが、決勝トーナメントではこんな事はまずない。韓国のナショナルチームに対する熱狂的な応援と、ドイツ・パラグアイに対する応援とでどうしてこんなに違うのか、腹が立ってならない。

今日の日曜日の報道番組を見てもWカップ特集をやっていましたが、韓日共同開催で日本と韓国との親善に役立ったと、そろってどの番組でもコメントしていましたが、いかに報道と言うものが作為的であるかという証明にもなります。どうやら佐々木敏氏が指摘していた問題が表面化しそうだ。どうして日本のマスコミは現状を正確に報道しないのだろうか。政治や経済も同じですが。

ワールドカップで韓国との距離が近づいていますか(イエス14%)(ノー86%)



米経済、バブル崩壊後の日本に酷似(エコノミスト)

2002年6月15日
【ロンドン14日時事】14日発売の英経済誌エコノミストは、現在の米国経済は1990年のバブル崩壊直後の日本と似ているとする論評記事を掲載した。米国は2000年3月のバブル崩壊から立ち直ったように見えるが、「それは今のうちだ」とクギを刺し、日本のようにいずれ長期低迷に陥る可能性を示唆した。同誌は両国のバブル崩壊以降の株価を比較し、00年3月以降2年間の米S&P500種株価指数の下落率(33%)は89年12月以降2年間の東証平均株価の下落率(40%)にほぼ匹敵すると指摘した。また、この間、設備投資が急減した半面、個人消費の底堅さや地価上昇が続いた点も共通点だとしている。 (時事通信)[6月15日9時2分更新]

イギリスの経済雑誌の「エコノミスト」まで最近のアメリカ株式の変調に気付き、警告を発している。ナスダックの大暴落、S&P500の下落と続き、誤魔化しながら高値安定してきたNYダウまで影響が及んできました。この事は私の日記で何度も書いてきた事だ。アメリカのグローバリストたちが自慢してきたシステムの欠陥が隠しきれず、エンロンの破綻に見られるようにボロが出始めたのだ。

11日の日記で「ゆらぎ氏」が指摘しているようにストックオプション・バブルが破裂しかかっているのだ。これは日本における「営業特金」に相当するほど株式市場に大きなインパクトを与えた。経済システムは右肩上がりの時はその欠陥は見えないが、右肩下がりになるとその欠陥が露わになってくる。アメリカの市場原理主義も日本の護送船団方式もそれぞれ長所や欠点を持っている。

昨日も書いた事なのだが日本人は馬鹿正直で素直すぎるのだ。その典型的なのは大蔵省の高級官僚たちで、アメリカのハゲタカ資本家たちに指図されるままにした結果、日本経済はおかしくなってしまった。彼らが標的にしたのは土地と株式市場で、それを破裂させれば日本経済を地獄に叩き落せる事を知っていた。そして彼らは日本に時価会計を押し付けた。

その時価会計というものもとんでもないデタラメなもので、財務省の役人は馬鹿か不勉強そのものだ。そもそも企業が持っている資産をどうやって時価評価できるのだろうか。企業が持っている株式は大量でありそれを時価で売り切る事など出来るわけがない。土地に至っては買い手が決める価格であり時価など存在しない。しかもデリバティブなどで運用すれば第三者が見てもその実態を隠す事が出来る。

だから企業は会計制度を悪用して時価会計逃れをして、破綻寸前の企業まで優良企業であるかのように見せかけ、経営者は株式を売り逃げている。アメリカではそのようなケースが続出しているから、アンダーセンのような5大会計事務所まで信用を失い倒産している。だからグローバリストが押し付けてきた時価会計システムもアメリカでも欠陥が露わになってきたのだ。

私は何度もBIS規制や時価会計やペイオフに反対してきました。しかしながら馬鹿な政治家や、東大と言う幼稚園を出た大蔵官僚たちはそれが何を意味するのか解らなかったらしい。最近になって神奈川大学の吉川元忠教授や田中弘教授が雑誌にこの事を指摘している。

小泉首相はこのような経済音痴の象徴である。そしてペイオフを断行した。ゼネコンが倒産すれば「構造改革が進んでいる」と言い、株価が下がれば「一喜一憂しない」と言い、医療保険が上がれば「三方一両損」と誤魔化す。小泉首相の言う事と逆の事をやれば、日本経済は瞬く間に景気回復するだろう。

資本主義はどこへ行くのか(レスター・サロー教授他)



日本の政治家はトルシエを見習え!

2002年6月14日
トルシエ流の解釈による日本の精神文化の喪失を懸念している節がある。 同氏は「第二次世界大戦で日本人は完全に打ちのめされた。彼らの文化的な武器は奪い取られ、それがテディベアに置き換えられてしまった」「今、フィリップ・トルシエと名乗る新たな将軍が現れ、日本人に彼らの持つ強い『精神力』を思い起こさせようとしている」−−と述べる。 テディベアはクマのぬいぐるみ。就任当初、日本代表に投げかけ、トラブルにもなった侮辱的な言葉は、闘争心の欠落した“テディベア日本”への叱咤(しった)と受け取れる。。(ニューヨーク共同)

日本チームが1位で予選リーグを突破することが出来ました。グループHで組み合わせにも恵まれて、ホームゲームなのでいろいろ恵まれた面もあります。前回優勝したフランスチームが、今回予選敗退したように、環境条件の違いが勝敗に大きく影響されるスポーツのようです。ワールドカップの常連組になるには、まだ遠い道程だと思います。ホスト国である以上予選突破が目標でしたが、これで一息できます。

今回のWカップの三試合を見ていて安心して見ていられた。前回やそれ以前の予選試合では見ていても、実力の差がわかり、パスも通らず、動きも鈍かった。ところが今回はパスもつなげていたし、三試合とも点を取ったのだからえらい。守備もロシア戦やチュニジア戦には0点で押さえていたからよかった。これからトーナメント戦で実力のあるチームと当たるので今までのようには行かない。

日本チームをここまで育て上げたトルシエ監督にも評価を与えるべきだろう。アフリカなどのナショナルチームで実績があったが、日本では途中で交代説も出ましたが、結果を出せて本人もほっとしていることだろう。とにかくワールドカップに出るのがやっとというチームを予選突破までさせることが出来た功績は大きい。ビデオでも見たが日本人選手を奮起させることに苦労したようだ。

現在の日本が抱えている問題も、今まで日本サッカーが抱えていた問題も、共通した点がある。トルシエが言っているように「第二次世界大戦で日本人は完全に打ちのめされ、文化的な武器は外国に奪い取られてしまった」 アメリカによる占領政策が日本の非武装化と精神的な植民地政策が、教育によって戦後の国民に浸透し、戦前のよき精神文化は破壊された。その外国の手先が日本の政治家や官僚に多くいるのは情けないことだ。

トルシエがヨーロッパのフランス人だったからこそ、アメリカのやり方が分かっていたのだろうし、フランスも戦争に勝ったり負けたりして精神的な試練を受けてきた。彼の目から見ると日本人が戦争で打ちのめされていまだに立ち直れない姿が目に映ったのは当然だ。日本の若者たちがいまだに日の丸や国家に反感を持っているのが少なくない。フランス人の彼から見れば日本人選手がテディベアに見えたのも当然だ。

戦後のアメリカ軍が行った日本の弱体化政策は非常に巧妙でずるがしこい。特に教育における日本人精神破壊教育は悪質だ。いまだに東京裁判史観に犯され、知識人や文化人はそれに気づいていない。帝国主義の本家のヨーロッパ人から見れば、日本人は素直すぎるのだ。トルシエが言う「将軍」とは、たとえ戦争に一度や二度敗れてもへこたれない不屈の闘志を持ったサムライのことだ。

“テディベア日本”を指揮 米紙が将軍トルシエを紹介



韓国のワールドカップの悲劇

2002年6月13日
韓国は「日本に先を越されたくない」という意識から、2002年W杯の招致に立候補した(世界にとってはまったくいい迷惑だ。とくに、招致合戦が日韓の外交対立に発展する恐れがあったので、北朝鮮や中国の「不安定さ」に備えるために地政学上の理由から日米韓の連携を模索していた米国の国防・諜報機関幹部があわてて「日韓共催」のための工作に奔走しなければならなったことは想像に難くない)。(佐々木敏氏のHPより)

フランス、アルゼンチンという優勝候補が相次いで予選リーグ敗退をしている。イタリアもどうも危ない雰囲気だ。イタリアの場合は審判のひどいミスジャッジで勝っているゲームを負けにされてしまった。スロービデオで見てもファウルといえるほどのことはしていない。後日審判はミスジャッジを認めた。どうもワールドカップでは買収が横行しているようだ。特に貧しい地域の国の審判が危ないらしい。

ワールドカップのような大きな大会で審判のミスジャッジや買収疑惑が出るようなことが続出すれば、FIFAも黙って見ているわけにはいかないだろう。特にイタリアのような本場のサッカー協会を怒らせたら一大事だ。プロサッカーの盛んな欧州の審判は技量も高いし経済的にも豊かだから信頼性は高いのだが、ベルギー・日本戦のコスタリカの審判もどうもおかしかった。

フランスも三戦0負けでまるで真剣さに欠けていた。ジダンが欠場しただけで戦力が落ちるようなレベルではないはずだ。カメルーンも五日も遅れてやってきて、帰るときは一日早く帰ってしまった。サウジアラビアは8−0でボロ負けをした。ナイジェリアもイングランド戦でまるで勝つ意欲を見せなかった。試合にけちを付ける気はないがワールドカップなのだからもう少し真剣にやってほしいものだ。

残念ながら日本の観客レベルは高くない。応援の仕方もなっていないし、ブーイングの出し方もなっていない。イングランドやアイルランドからは応援団がたくさん来たから真剣にやらざるを得ない。アフリカや南米からは応援団が気の毒なほど少ない。だから選手も真剣にプレイしない。アルゼンチンが負けたのも経済危機で応援団が少なかったからだ。日本女性がイングランドを応援しているのはベッカムのせいだろう。

いよいよ明日は主催国の日本、韓国の試合があります。いろいろWカップに於ける韓国の傲慢さを非難してきましたが、韓国の焦りのようなものが感じられてならない。ポーランド選手団を眠らせなかったり、アメリカ戦でも冬季五輪の嫌がらせをしていた。韓国国民の応援の仕方も尋常ではない。明日、日本が予選通過して、韓国が敗退してトーナメントまで行けなかったなら、韓国では暴動が起きるだろう。

日本が大敗して予選敗退しても大きな騒ぎにはならないだろう。ところが韓国では国の威信がかかり、日本への対抗意識が強いから、最悪の場合にはどんなことが起きるのかわからない。ロシアでは死傷者が出るほどの暴動が起きた。明日は韓国在住の日本人は試合後の外出は控えたほうがいいだろう。無事韓国と日本がトーナメントに進んでも日本との対抗意識で問題は収まらない。韓国が日本に負けることは許されないからだ。

韓国では日本の対戦相手が点を取ると歓声が上がったそうだ。日本に負けたくないという思いがそうさせるのだろう。しかしその思いのあまり審判を買収したり、相手チームの足を引っ張る不正な行為はしてはならない。もしそんな事が発覚したらワールドカップは失敗であるといえる。中南米やアフリカでワールドカップが出来ないのも、経済的なこともあるがその他のトラブルがあまりにも多いからだ。

暴動は金曜日〜韓国がW杯決勝Tに進めないと矛盾が爆発 (佐々木敏)



ワイドショー内閣の断末魔が来た

2002年6月12日
初勝利の日本代表とちごて小泉政権というのは歴代自民党政権でもそうとうみっともない政権になってきた。そらまあ別にええんやが、この法案が今国会を通らない見込みというのでわしのまわりでも喜んでおる人たちがけっこうおるけど、そらちゃうで。つまり、これらの法律は、政治家ではなく、この国の真の規制利権擁護支配階級たる官僚組織が出してきたものなのだ。政治家というのはその官僚支配階級の利権のおこぼれをちょともらって尻尾振ってるイヌといっしょなんや。利権は彼らのドッグフードだ。(宮崎学氏のHPコラムより)

メディア規制法案も有事立法も今国会における成立が難しくなってきました。この法案を出してきたのは官僚たちだ。小泉首相もその他の政治家も満足に法案の中身を見ずに、官僚の言われるままに法案を出したはいいが、問題続出で国会は混乱している。評判の悪い森前内閣では法案を出すに出せず、お蔵入りになっていましたが、小泉内閣の高支持率を隠れ蓑にすれば法案が通るだろうと官僚は出してきたのです。

政治家の見た目や、言っている事だけを信じて支持するのは、政治を知らない大衆だけだ。日本の政治は政治家が動かしているのではなく官僚たちが実権を握っている。首相や大臣は官僚たちに言われるままに、役割を演じているだけだ。小泉首相の国会答弁を聞いてもはぐらかして誤魔化すだけで、野党に突っ込まれてもまともに議論が出来ていない。一国の首相として無責任すぎるのだ。

森前首相から小泉首相に代わってみても、官僚たちが書いた答弁書を棒読みしている事に変わりはなかった。そして問題が起きても逃げ回ってばかりいる。官僚たちからも見下されて政治が動かなくなってしまった。与党議員からも緊張感に欠けていると批判されている。だから人気回復のためにいろいろ飯島秘書に言われるままにパフォーマンスに走るのだ。

瀋陽事件における外務省の責任問題はどうなったのだろう。国際的に大失態をさらけ出したにもかかわらず、処分の話は出てきてはいない。チャイナスクールを外務省から追放しようとすれば、中国の利権を持っている橋本派が黙ってはいない。だから小泉首相も何も出来ない。道路公団も郵政民営化も族議員の抵抗で立ち往生している。族議員の背後には官僚の抵抗がある。石原行革大臣もすっかりやる気をなくしたようだ。

このように日本の首相や大臣には政治的実権はない。大臣といえども事務次官の首を切れない。これでは組織が成り立たない。田中真紀子外務大臣と外務官僚の争いを見てもそれは証明された。日本は選挙によって選ばれない官僚によって行政は動いている。たとえ日本が大統領制になっても官僚主導行政は変わらないだろう。

日本の政治家たちがこれほど資質が低下してしまったのも、日本の政治に緊張感がないからだ。外交防衛はアメリカ任せ。内政は官僚任せでは国会議員のやるべき事はない。そしてポストと利権争いに明け暮れる。二世三世の世襲議員が増え続けるのもポストや利権を継承するのに都合がいいからだ。このようなポストや利権から切り離すためには政権交代がなければ切り離す事が出来ない。万年自民党与党体制に原因がある。

「メディア規制法案」の利権と危険(宮崎学)



NY株式市場の底割れ懸念

2002年6月11日
下げの原因である米国市場はますます92年の日本にそっくりな情勢です。バブルで上昇していた頃の日本は「営業特金」が大活躍しましたが、下げてくると処理を巡って問題になり、結局、揃ってファンドを解約し、下げを加速しました。同じように、米国でも悪い話をぎりぎりまで隠していた企業の何社かが問題になっています。会計疑惑にしても、米国の経営者がストック・オプションで大儲けを意図するあまり、利益の嵩上げや粉飾決算までしていた訳で、それが今になって噴出してきたのでしょう。下げた時に問題が表面化するサイクルが日本と同じだったことに興味深いものがあります。そして、このことが資金の流れを変えている可能性があり、相場の大きな変動要因になってきたようです。(HIT 株式教室HPより)

最近のアメリカ株式の変調は何を物語っているのでしょうか。どうやらストックオプション・バブルが破裂しそうな気配だ。日本における株式バブルの主役は「ゆらぎ」氏が指摘するように、企業の「営業特金」だった。財テクの名の下に企業が銀行から資金を調達し、証券会社に運用を任せた。また俄かファンドマネージャーが株式を買い捲り「新人類」と呼ばれた。入りたての新入社員に何十億もの運用資金が任された。

その結果は見てのとおりで、利回り保証を守れなかった証券会社の「飛ばし」が問題化した。そのころのマスコミも「ざまあみろ」といった口調でバブルを潰せと書きたてた。また日銀の三重野氏を「平成の鬼平」と英雄のように書き立てた。しかしそのように金融を超緩和して、「営業特金」を認め財テクを煽ったのは大蔵省や日銀だ。アメリカの株式バブルを作り出したのも、クリントンが会計規則を作り変え、株式投資を煽ったからだ。

NYダウも上値を切り下げ、S&P500種もじりじりと下げ続けている。FRBのグリースパンはカードをすでに全部切ってしまった。だからブッシュは戦争で経済危機を吹き飛ばそうとしている。最近の株式の不調はアフガン空爆もひと段落し、イラク攻撃がどうも思うようにいかず、ブッシュの足元に火がつき始めたことを嫌気をさしてのものだろう。利下げによる効果もそろそろ切れてくるころだ。

昨日の「たけしのTVタックル」は面白かった。現在の政局を国会議員自ら暴露してくれるのは、この番組ぐらいしかなくなってしまった。もはや小泉総理をいつ辞めさせるかを永田町では話されているそうだ。最近の小泉総理はダービーを観戦したり、サッカーの試合を観戦したりと、健在をアピールしているが影は薄くなる一方だ。重要法案も次々とぼろが出て成立はおぼつかない。

福田官房長官とも最近はしっくり言っていないそうだ。閣内の大臣も点々ばらばらで閣内不一致は次々出てまるで纏まらない。小泉首相がこれほど経済音痴であったとはあきれ返っているそうだ。党内の実力者を排除しては政局運営が行き詰まるのは当たり前のことだ。足して二で割る政策は問題をこじらせるだけであり、今までの自民党政治となんら変わらない。

小泉首相の支持基盤であった国民の支持率も39%と低下し、不支持は50%を超えた。小泉氏が本気で「構造改革」をする気なら、支持率が90%の時にするべきだった。それをしなかったのは最初から「構造改革」などする気がなかったからだ。秋には補欠選挙が5議席もある。だから9月解散説までささやかれている。解散総選挙ともなれば与野党逆転もありうる。最近は内政外交とも失点続きで末期的になってきた。

マスコミはワールドカップ人気を煽りに煽っている。しかし日本の政治も経済も立ち往生している。アメリカ経済も変調をきたし始めてきた。こんな時に末期症状の内閣で危機が乗り越えられるだろうか。

日本経済の私案(F氏のコメント)



モスクワでフーリガンが大暴れ

2002年6月10日
【モスクワ田中洋之】モスクワでは9日、ロシアの敗戦でサッカーファンの一部が暴徒化した。モスクワ警察当局によると、30人以上が負傷した。男性1人が死亡したとの情報もあるが、警察は「未確認」としている。また、日本人5人がサッカーファンと思われる若者に囲まれ、殴られるなどの暴行を受け、在ロシア日本大使館に保護された。インタファクス通信などによると、モスクワではクレムリンに近いマネージ広場に設置された巨大スクリーンで、約1万5000人が対日本戦を観戦していた。。(毎日新聞)[6月10日1時50分更新]

今日もまたテレビ新聞は日本チームの勝利を伝えるニュースで埋め尽くされている。私は冷静に見ているのですが、日本チームが勝ちあがって来るとだんだんとムードが盛り上がってきます。ワールドカップに無関心だった人も昨日あたりの試合は見た人も多いようです。テレビで見ていても昨日の応援は応援歌も出ていたし、従来のサッカーファンも大勢スタンドに来ていたようだ。

海外でも勝敗に一喜一憂しているようだ。日本の試合時間が午後八時半からだと、ヨーロッパではちょうどお昼休みの時間になり、時間的な相性がよく、生で観戦するには都合がいいようだ。野茂やイチロウの活躍などもアメリカの西海岸のゴールデンアワーと日本のお昼とが重なり生で楽しめるのと同じだ。

日露決戦も石原慎太郎とジリノフスキーが、サッカーの勝敗で北方領土を返すの返さぬのと冗談を言っているうちはよかったが、ロシアの敗戦でモスクワのフーリガンが暴れだし、車をひっくり返して燃やしたり、多くの死傷者が出てしまった。フーリガンはモスクワが本場のようだ。政治とスポーツは別と言いますが建て前だけで、オリンピックもワールドカップも政治ショーそのものだ。

開幕戦のフランス・セネガル戦も帝国と植民地の関係で、セネガルの勝利は大統領はじめ国民中が沸いた。イングランドとアルゼンチンも過去の因縁があり注目されイングランドの36年ぶりの勝利で沸いた。ドイツとカメルーンも帝国と植民地関係だった。旧植民地国が宗主国を打ち破るのは一種独特の思いがあるのでしょう。その意味で韓国が日本と対戦する時に頑張るのと同じだ。

日本でも同じで戦後に、力道山がアメリカの巨漢レスラーを投げ飛ばして国民的人気になったのと同じです。現代で言えばイチロウや野茂が活躍して人気になっているのも同じだろう。政治面での複雑な思いをスポーツで鬱憤をはらしているのだ。Wカップでもロシア・チュニジア戦はさほど騒がなかったのに、日露戦では負けるとモスクワのフーリガが騒いだのも日露戦争の思いがぶり返したのだろう。

今日はアメリカと韓国の試合があり、韓国の反米感情が話題になっている。どのような結果になるかわからないが、アメリカが勝って韓国が負けると一騒動だろう。FIFAの加盟国は国連加盟国よりも多い。それだけ世界的に普及しているスポーツです。だからオリンピックよりも盛大に行なわれる。日本もようやくその一員になれたという昨日の一勝でしょう。

サッカーの国際試合では国旗、国歌の斉唱が行なわれますが、それに対して異論をとなえる人が多いようだ。日本にナショナリズムが芽生えるのを恐れる人たちだ。しかしワールドカップを見てもらえばわかるとおり国旗、国歌の斉唱は当然の事である。横浜の女性市議会議員は国旗を市議会に掲揚するのに反対して議長席を占拠した事件が最近あった。戦後の洗脳教育の影響がまだ残っているようだ。

今日はクライン孝子氏のHPを紹介します。ドイツ在住の方でノンフィクション作家です。ドイツから見たWカップの様子も日記で毎日書かれています。

クライン孝子のホームページ


ファンを切捨てるワールドカップ・バブルだ

2002年6月9日
現在のJクラブは以前ほどではなくなったというものの依然親会社頼り。自己資金で回転していけるだけの「価値」を生み出すことに成功していません。現在は2002年目当てで、サッカーをスポンサードしている企業が存在するため、上げ底されていますが、2003年以降はこれらの企業もサッカーの価値に対し、シビアな視線を注いでくるでしょう。これをどれだけ繋ぎ止められるかは、サッカー界にとって死活問題です。この機会を上手に利用できなければ、第2、第3の横浜Fが誕生し、稲本も、小野も、俊輔も、皆欧州に移籍してしまって、生で見れるのは年に数回といった空洞化を迎える可能性も少なくありません。『植田朝日(ウルトラスNIPPON) 浜村真也(サポティスタ)』のHPより

新聞やテレビはワールドカップ一色で人気を煽っている。ゲームも毎日熱戦が繰り広げられている。しかしながらワールドカップが終わった後の日本サッカーのビジョンが全くない。おそらくマスコミは大会の内容如何にかかわらず大成功と書き立てるだろう。しかし日本・ベルギー戦を見て感じたのですが、常連のサッカーファンが排除されてしまっている。これでいいのだろうか?

今チケットが手に入らないと騒いでいるファンも、大会が終わってしまえば火が消えたように、サッカーには目もくれなくなるだろう。これもワールドカップ・バブルだ。テレビはサッカー中継をしなくなり、新聞もスポーツ欄の隅にサッカー試合の結果を載せるだけになるだろう。スター選手のいないサッカーの試合は誰も注目しなくなる。Jリーグのクラブはどこも経営が苦しくスター選手を雇えない。

日本サッカー協会も人材がおらず、FIFAに対して全く発言力がない。韓国のチョンモンジュン氏のような人材がいない。FIFAも韓国も日本の金目当てに2002ワールドカップを利用しただけだ。Wカップを開催できるのはアジアでは日本だけであり、韓国では一カ国開催は無理だから韓国は共催を持ちかけてきた。日本が共催を断れば日本に決めざるを得なかったにもかかわらず日本は妥協した。

実際にも韓国に経済危機が起き、日本の援助で経済クラッシュをまぬかれた。漠然と感じているのですが韓国や台湾は戦前と同じく日本の影響下に入っているのではないかと感じています。日本の存在がなければ韓国も台湾も成り立たないような気がします。この両国は経済的にはともかく軍事的にロシアや中国に太刀打ちできない。その事を国民に気付かせまいと一生懸命愛国心を煽っているのだ。

大会後の日本サッカー界はどうなるのだろうか。またオリンピックやドイツのワールドカップもやってくる。トルシエ監督は韓国のヒディング監督や中国のミルシェノビッチ監督に比べればワンランク落ちる監督だ。日本としてはベンゲル監督がベストだったのだが、日本サッカー協会は人を見る目がなく、監督人事は二転三転した。だから外国から足元を見られて馬鹿にされる。今日のロシア戦で日本が負ければトルシエは袋叩きにされるだろう。

現在のJリーグは日程からしても滅茶苦茶だ。世界とのシーズンを合わせるべきだし、カップ戦や天皇杯も時期を考えるべきだ。ベンゲル監督の本を読むといろいろ提案しているにもかかわらず、ほとんど改革されていない。それもこれもサッカー協会に人材がいないからだ。Jリーグがプロスポーツとして定着すれば人材も育ってくるでしょうが、いまだにメキシコ五輪組が居座っている。

昨日のブラジル・中国戦を見ていましたが、イタリヤ・クロアチア戦に比べるとスピード感がない。ブラジル・サッカーは世界から遅れている。日本もヨーロッパ・サッカーを見習うべきだ。今のブラジルは決勝まで残れない。アメリカがやけに強そうだ。スピードと技のバランスが取れている。だけどアメリカが優勝したら白けた大会になります。

植田朝日(ウルトラスNIPPON) 浜村真也(サポティスタ)氏のHP



映画「ロード・オブ・ザ・リング」の字幕誤訳について

2002年6月8日
ギリシャ・ローマ神話もこれほどではない。オデッセイの旅もこれほどではない。ギルガメシュの物語もなかなか凄いけれどこれほどではない。シェークスピアだって、全体の作品群は膨大だが、ひとつひとつはこれほどではない。トルストイもデュマもこんな世界は描いていない。あえて言えば、トールキン世界に太刀打ちできるのは、トールキン世界を凌駕できるのは、聖書くらいなものだろう。膨大な歴史と系図、さまざまな人たちの物語が詰まった聖書だけだ。でもあれは文学っていうわけではないし。(グアイヒア氏のHPより)

経済雑誌の「ダイアモンド」を見ていたら、野口悠紀雄教授が映画の「ロード・オブ・ザ・リング」の字幕の誤訳問題を書いていた。最近の映画は英語の題名をそのままカタカナにしたものが多い。しかし題名からして原題とは異なる。正確には「・ロード・オブ・ザ・リング」だ。どうせなら「指輪物語」で良いのではないかと思うのですが、「The」にしても「S」にしてもそれぞれ意味を持っているから省略したら意味が変わってくる。

原作本と映画とは似ても似つかぬまったく異なる内容の映画がよくあります。映画化にはさまざまな制約があり映画用に作品を作り変えてしまいます。今回の問題はそれとは違います。また字幕を付けるうえで制約があり正確に翻訳していたら読みきれないという問題があり、大幅に意訳する事があります。それも今回の誤訳とは異なり、字幕を読んでいくと映画のストーリーがわからなくなるような誤訳らしい。

私はこの原作も読んではいないし、映画も見てはいないから語る資格はない。それに英語もよくわからないから問題の本質がわからない。いくら語学の達人でも日本語も英語も母国語並に使いこなせる人は数えるほどだろう。それでも英語を日本語に訳せる人は多いが、日本語を英語に正確に訳せる人がどれだけいるだろうか。

自然科学の分野なら正確に訳す事も可能だろう。しかし人文科学や文学の分野をを正確に翻訳するとなると大変な事だ。日本語独特の複雑な言いまわしや、膨大な数の語彙の使い分けを英語で表現できるのだろうか。国際交渉でも日本の政治家の複雑な言い回しを、英語に翻訳できずに国際問題になった事がある。歴史的に文化的な繋がりがなかったから、それぞれの歴史的文化的な背景から理解して翻訳しないと間違いになる。

映画の原作のトールキンの著した「指輪物語」とその関連書の数々は一人の作家が成し遂げたとは思えない作品で、生前には全巻発行は間に合わずトールキンの死後も刊行が続いた。20世紀の書物で一番優れたものは何かと言うアンケートが米英で行なわれたところ一位はトールキンの「指輪物語」だそうです。この作品をファンタジーで逃避文学だとする人もいるようです。

この作品の映画化についても、「聖書」を映画化するようなもので、映画化するにはかなり無理があり、この映画も原作を読むための道案内のようなものらしい。だから字幕翻訳家の戸田奈津子氏も一週間ほどで翻訳するには無理があったのだろう。原作を読んで十分理解するにはかなりの月日が必要な作品だったらしい。「聖書」全部を一ヶ月で読めといったって無理な事だ。

テレビでは英会話学校のコマーシャルで「異文化コミニケーション」と簡単に言っていますが、日常会話が出来るからといって英米人の文化が解るわけではないと言う事だ。その前に「聖書」なり「指輪物語」や「シェークスピア」などを日本語で訳されているから読んでおいた方が手っ取り早いのではないかと思う。

戸田奈津子氏の事を以前も書きましたが、日本語と日本文化も満足に知らずに英語を学ぶ事は無意味であり、日本語だけでも英米文化の理解は出来るし、日本語が満足に話せないのに、英会話を学習しても全く無意味だ。英語は単なる手段として使うべきであり、英語が出来るからといって、直ぐに英米文化が解る訳ではない。

トールキンの創造した広大な世界(グアイヒア氏のHP)



Jリーグでスーパースターのプレイが見たい

2002年6月7日
怒りの発端は、今大会から急激に高騰した放送権料。前回の仏大会でNHKが支払った放送権料は全試合放送で約6億円。4年後の今大会で、NHKは民放とともに65億円を共同負担することになった。前回の10倍を超える権料で、放送できるのは全64試合のうち40試合だけ。約120億円を負担する「スカイパーフェクTV」だけが全試合放送を許された。こうしたFIFAや代理店側のやり方に、NHK会長は不満を口にしてきた。(スポーツニッポン)[6月7日7時2分更新]

今回のワールドカップには開催国の名前がない。スポーツ雑誌などを見ても「FIFA2002」と表記している。「日韓ワールドカップ」と表記しているのは一冊しかなかった。FIFAの取り決めで「韓日ワールドカップ」と決められたからだ。だから出版社も苦労して国名を使わず「FIFA2002]で統一したのだろう。「韓日ワールドカップ」では日本のフーリガンが騒ぐ。しかし前回のワールドカップはフランス・ワールドカップと呼んでいる。

私はテレビで観戦するだけなのですが、フランス大会の時の様にBSで全部やるわけではなく、64試合のうち40試合しか見ることが出来ない。有料テレビなら見られるのですが、それほどのサッカーファンではない。街を見てもワールドカップの看板がまったくない。これはFIFAのせいでオフィシャル・サプライヤーしかワールドカップの名前が使えず、地元と言えども宣伝活動がまったく出来ないからだ。町だけ見たらワールドカップ開催中とはとても思えない。

警察もフーリガン対策で大変なようですが、今回やってきた外国人サポーターはどの国も1万人にも満たない。だからバイロム社もチケットは売れ残り、ホテルの予約の大量キャンセルが発生した。ワールドカップは多くの外人観光客が望める数少ないイベントなのですが残念だ。本場の欧州や中南米はあまりにも遠く金がかかりすぎる。

しかしながら試合の方は熱戦が続いている。イングランド・スウェーデン戦やドイツ・アイルランド戦など本場ヨーロッパの試合を見ているようで、イングランドやアイルランドのサポーターの応援歌を聞いていると、やはり本場との違いを感じさせます。日本・ベルギー戦では応援が「ニッポン、チャチャチャ」のワンパターンで応援歌がほとんど聞かれなかった。日本人サポーターは何処へ行ったのだろう。

観客席を見ていると、流行に敏感な若い人がほとんどのようだ。Jリーグが大ブームになった時も若い女性の観客が多く、これではJリーグの人気も長くは続かないと感じていましたが、若い女性は気が変わりやすく、今後の日本サッカーが心配になります。後に残された巨大スタジアムも人気に水をさすことになるだろう。空席が目立つスタジアムでは試合が盛り上がらない。2万人程度の専用スタジアムが一番いい。

本場のサッカーの醍醐味が日本にいながら観戦できるのはいい事だ。本場のスーパースターが日本に揃う事はワールドカップを開くしか見られない。日本のプロリーグが世界中のスパースターをよんでプレーする時は来るのだろうか。ストイコビッチが引退してJリーグにはスーパースターがいなくなってしまった。どのチームも赤字でスタープレーヤーを雇えない。テレビ中継が少なくなって放送権料がチームに入らなくなってしまったからだ。ワールドカップとは対照的だ。

欧州サッカーのしたたかさ〜イングランド対スウェーデン(2002.6.3)尾崎和仁



ワールドカップのFIFAの腐敗堕落

2002年6月6日
この日韓共催に始まり、テレビ放映権料の分配カット、日韓のムードのカケラも感じさせない最悪のマスコットキャラクターの押しつけ、そして10億円の追加予算…。私には根底にFIFAのアジア軽視があるように思えてならない。しかし、日本の表層的なメディアはJAWOCに対する批判はするものの、このFIFAに対してはなぜかその矛先が鈍い。なぜだろう。私はハワイ沖練習船えひめ丸をアメリカ潜水艦が沈没させた事件の時、ダウンタウンの松本人志が言った言葉を思い出してしまう。「事故の時に森首相がゴルフしてたってTVはその画を盛んに流してその事ばかりを批判する。そらゴルフしてたのは確かに悪いけど、元凶は米軍やろ?何でそこには怒らへんねん」 (木村元彦の開催地ルポ・札幌編のウェブサイトより)

満員のはずのワールドカップの試合が始まっても相変わらず空席が目立ちます。これにはいろいろと裏があり、FIFAの会長選挙からチケットブローカーにいたるまでの利権が絡んでいる。まずFIFAの会長選挙でブラッター現会長が再選されましたが、その選挙活動のためにチケットが使われ、4年前のFIFA会長選挙の前に、選挙票獲得のためにアフリカ諸国のサッカー協会に大量に割り振られました。

たとえば日本・アルゼンチン戦のときは額面3000円のチケットが試合開始直前には360000円に120倍もの高値がついた。だから4年に一度のワールドカップは各国サッカー協会やチケットブローカーの稼ぎ時なのです。チケットブローカーは元各国代表の選手であったりすることが多く、現役時代のコネがものをいう。各国の割り当ては全体の2−5%程度配分されます。40000人の入場者なら2000人分のチケットが配分される。

その他にワールドカップ出場国のサポーター用として6−8%が出場国のサッカー協会に配分されます。40000人分の入場者なら3000人分です。後は公式パートナー、サプライヤー、スポンサー等に全体の15ー20%程度配分される。40000人の入場者で8000人分のチケットの枚数になります。それらも転売されていく分がかなりある。だから完売でも13000人分の空席が出来てもおかしくはない。しかし今回はどうしてチケットブローカーやダフ屋に回らなかったのだろう。

これらのチケットブローカーの一番のお客さんは旅行代理店のはずだ。これらのチケットはほとんど無記名となっており、自由に闇から闇へ回せるチケットです。しかしながら今回は旅行者が集まらず、チケットの印刷も遅れてチケットがさばけなかった。試合会場で売るダフ屋も、テロの影響で日本の入国管理が厳しく、何人かのダフ屋が追い返されている。

マスコミはもっぱらFIFAの代理店のバイロム社やJAWOCなどを攻め立てているが、FIFAが一番悪い。FIFAはいまや600億円のスポンサー収入と1000億円に膨れ上がったテレビ放映権料という巨大な利権を動かす団体だ。当然その利権をめぐって反会長派は攻撃する。その反会長派にチョンモンジュン韓国サッカー協会会長がいる。日本のサッカー協会は会長のブラッター派だ。ワールドカップ2002が日本と韓国の分離開催になったのも内紛が関係している。

反会長派のトップのヨハンソン欧州連盟会長のお膝元の欧州でも、W杯開催という利権でフランス、ドイツがブラッター会長派に寝返り、会長再選がなされた。このようなFIFA内の勢力争いが、チケット問題やテレビの放映権の高騰やスポンサー料の高騰に繋がり、世界のサッカーファンが一番迷惑している。今日も日本で試合があるのにテレビ放映はされない。

木村元彦の開催地ルポ(誘致・運営の裏側を伝えるシリーズ)



核弾頭売ります 米ロの死の商人外交

2002年6月5日
冷戦後の世界では、超大国アメリカの威光や武力をもってしても第三世界諸国の核武装は阻止できないのだ(と、アメリカの国防関係者には、すでにわかっていたのだ)。98年2月にクリントン大統領(民主党、イギリス・ユダヤ系人脈)が、イラクの核武装阻止を名目に、イラク空爆をめざし、ペルシャ湾に空母を派遣して近隣アラブ諸国の支持を求めたが、ほとんどどの国の支持も得られなかったのは、国防省(共和党、WASP・保守本流)にしてみれば、当然の結果だった。(佐々木敏氏のウェブサイトより)

インド・パキスタン紛争をめぐって米中ロの活発な外交交渉が行なわれている。アルトマイで行なわれているアジア相互協力会議でロシアのプーチンと中国の江沢民を間にして、インドのバジパイとパキスタンのムシャラフがそっぽを向いている写真が新聞に出ていた。米国政府首脳も後から加わる。はたして仲介外交は上手くまとまるだろうか。

日本のテレビや新聞のニュースはワールドカップの日本・ベルギー戦の記事で埋め尽くされている。核戦争が起きるか起きないかの重要な会議が行なわれているのに、日本のジャーナリズムの感覚は狂っている。日本にとっての外交とはアメリカとの事しか存在しない。アメリカの対アフガン戦争のときは連日大きく報道したのに、インド・パキスタン紛争にはほとんど関心を示さない。

しかし福田官房長官の非核三原則にふれた発言も、瀋陽の事件も、不審船事件も、親中国派の議員スキャンダルも全ては複雑に絡み合っている。共通している事は日本政府には外交における当事者能力がないと言う事がはっきりした事だ。日本は中国からもアメリカからも独立国とはみなされてはいない。だから韓国・北朝鮮からも足元を見られて馬鹿にされっぱなしだ。

アメリカは911テロ事件がなくとも、中東で戦争がじまることは「アジア2025」でもはっきりしている。しかしイラク攻撃は難しいようだ。イラクやイランや北朝鮮の「悪の枢軸」が核兵器を持っているかどうかは明らかではないが、金さえあれば核武装はどの国でも可能になった。核弾頭が商品としてアメリカやロシアがいつでも売れる状況になったからだ。インドやパキスタンがミサイル実験を繰り返すのもこの事を証明している。

北朝鮮がミサイル発射実験を繰り返すのも、日本に対する威嚇の意味を持っている。北朝鮮もロシアから核弾頭を購入することも考えられる。実際に核弾頭の売買が行なわれる事はないが外交的に威嚇として使われる事は印パ紛争から明らかだ。イスラエルもアメリカから核弾頭を購入しているだろう。核兵器は威嚇することに意味があり実際に使用されることはないだろう。

もし実際に印パ戦争で核が使われれば、タブーは破られ世界各国は核兵器購入へ血眼になるだろう。福田長官の非核三原則もそれを念頭に入れての発言であり、核戦争がタブーでなくなる日は近づいている。いくら日本が広島、長崎の被爆国として反核平和を訴えたところで、実際に小規模な核戦争がインド・パキスタンで行なわれれば、そんな常識は吹っ飛んでしまう。だからワールドカップに浮かれている場合ではない。

アメリカは印パ「偶発」核戦争を望んでいる(佐々木敏)



印パで核使用なら日本は核武装も 米シンクタンク 

2002年6月4日
インド・パキスタン情勢について、米国の南アジア研究の第一人者スティーブン・コーエン・ブルッキングズ研究所上級研究員は、偶発戦争の可能性が大きいと指摘。「米政権は核が両国間の戦争抑止力となっていると判断している。最初に使うとすれば、パキスタンだが、今でさえ、両国の核に注目が集まり、イランやイラクなどイスラム諸国はあらためて核保有の意義を再認識している。核使用となれば、中国は核増強を飛躍的に加速するだろうし、台湾、そして日本の核武装も現実的な課題となる」(共同=杉田弘毅)[2002-06-01-17:12]

日本の新聞記者たちの情報に対する感度の鈍さはどこから来るのだろう。たぶん東大や一流大学を出たバリバリの秀才たちなのだろうけれども、新聞記事を見ると紙資源の無駄遣いではないかと思える記事ばかりだ。ただ官庁から発表された記事や外国の通信社から流される情報の垂れ流し記事ばかりだ。こんな事ばかりしているとインターネットに先を越されて新聞は衰退していく一方だろう。

本や雑誌が売れなくなってきているのも、学者や評論家やライターの書く事の中身がお粗末になってきているからだ。インターネットが登場してからは、私のようなズブの素人でも世界中から情報を直に集める事ができる。たとえ英語が出来なくとも翻訳ソフトを使えばおおよその事はわかるようになってきた。

だから何か大きな事件が起きた場合、まずテレビを見てネットを繋いで見る。BBSなどに様々な人から投稿が殺到する。そしてネット上のその分野の専門家のHPも開いてみる。それだけでもかなりの情報が集まる。テレビのニュースよりも早いし、情報量も多く多種歳々だ。またマスコミが自主規制して伝えないようなニュースもネットでなら見ることが出来る。だから新聞やテレビの記事はダメなのだ。

新聞記事にしてもまるで情報分析がなっていない。私の書いた事の後追い記事みたいな事をしている。とはいっても私も他の人のHPを見て分析記事を書いている。それこそ無名の人が既存のメディアにない優れた分析記事を書いている。それに比べると大手新聞社は腐れきっている。記者クラブ制度が腐敗の温床だ。

福田官房長官の非核三原則に対する含みのある発言も、予想どうりの反応を見せている。おそらくアメリカの狙いは余った核弾頭を日本に売りつけるのが狙いだろう。戦略核兵器削減交渉であまった2000発の核弾頭の保存にアメリカは困っている。日本にしてみれば核兵器の開発の手間が省けるし、即実践で使える。インドやパキスタンに売りつけるのもいいだろう。印パ戦争は核戦争になるかまだわからない。

アメリカやロシアが止めてくれると思っていたら、ロシアのプーチンもアメリカのブッシュも背後からけしかけている。ロシアにとっても核弾頭を解体するには多額の費用がかかる。だからインド、パキスタンを煽って核弾頭を売りつけたい。今なら高く買ってくれるだろう。中国に売りつけるのもいいかもしれない。アメリカにとってはMDシステムが完成すれば、核ミサイルも怖いものではなくなる。

インド・パキスタン紛争の行方(行政調査新聞社 主幹=松本州弘)



ワールドカップの日韓共催は友好に役立ったのか

2002年6月3日
【ニューヨーク31日共同】31日付の米USAトゥデー紙は運動面のカバーストーリーで、開幕したサッカーのワールドカップ(W杯)を取り上げ、「本当に必要なときにしか接触しない共催(国)」の見出しで、いびつな「日韓共催」に焦点を当てた長文の記事を掲載した。記事は「2002年W杯で最も激烈な戦いに参加チームは含まれていない。それは大会を共催する日本と韓国の戦い。歴史的な憎悪、しっとがイベントに特別な背景をもたらせている」と指摘。さらに、韓国側には日本に対し「日本がやれる以上のことをできるところを示したい。(共催は)競争である」との認識があるとしている。(共同通信)

ワールドカップを開会式から見ていると、どうにもやりきれない点がいくつも出てきている。金大統領の「韓国5000年の歴史」と発言していましたが、韓国は中国よりも1000年も古くから国家を築いていたのでしょうか。たぶん歴史教育でそのように教えているのでしょう。NHKもテレビ中継には大分気を使っていたようで、韓国色100%のセレモニーを映すまいとしていた。韓国には共催という意識がない。

一番頭に来たのは高円宮殿下や小泉首相の参列している前で、おかしなデザインの日本国旗を広げていた事だ。日本国旗のデザインは法律でも定められており、韓国政府は嫌がらせでこのような事をしたのでしょう。皇族や日本政府首脳の見ている前でするとは許せない。日本政府や宮内庁は何の抗議もしないようだ。こんなことだから天皇陛下の訪韓はうっかり出来ない。何しろ伊藤博文を暗殺したテロリストが英雄の国だからだ。

テレビや新聞も日韓友好を一生懸命煽ろうとしているのですが、どうも反応は芳しくないようだ。これらは日本と韓国のワールドカップに対する根本的な認識の違いがあるからだ。日本側がサッカーの振興に重点が置かれているのに対して、韓国は国威の発揚に重点が置かれている。その辺のすれ違いが共催に現れている。日本側がサッカー協会が主体になっているのに比べ、韓国側はチョン・モンジュンという政界財界の中心人物が主体になっている。かなわないわけだ。

川渕チェアマンの話を聞いてみると韓国側の強引さがよくわかります。韓国側がダメ元で強引に言ってくることに対し、日本側はそんな事は出来ないから名を捨てて実を取る事になる。ワールドカップが半分になったと思って、日本で開催される大会だけでも盛り上げていくしかないだろう。日本と韓国の国力の違いを見せ付けてやればいいのだ。

ワールドカップの事を通じても、日本の政治家の韓国に対する態度が気に入らない。靖国参拝や教科書はもとより、韓国の文化隔離政策や歴史教育における反日教育に対しても抗議をしないのは何故だろう。KCIAに弱みを握られて動きが取れないのだろう。いつまでも歴史認識をあげて攻撃しあっていたら、パレスチナ問題と同じく戦争になりかねない。国際常識から言えば棚上げするしかないのだが、日本の政治家はナイーブだから親切に対応するのだろう。

私の意見としては日本でワールドカップを開くのは早すぎたと思う。テレビ中継を見てもアナウンスや解説がダサすぎる。イングランド対スウエーデン戦を見ましたが、本場のサッカーファンは応援も垢抜けています。特にイングランド国歌の盛り上げ方は、日本の応援団は見習うべきだ。それにフーリガンの事ばかり大げさに対策ばかりしているのが気に入らない。ビールまで制限している。

警察は神戸の花火祭りの死者を出した事に懲りているのだろう。本場ではサッカーの試合で死者まで出る暴動がよくある。だから過剰な警備体制をするのはよくわかる。しかしながら日本ではサッカーが国技でもなければプロスポーツとしても盛んではない。ワールドカップが終われば、巨大なスタジアムを満員にするだけのサッカーの試合がどれだけあるのだろう。

Jリーグチェアマン・川渕三郎氏の講演(日韓共催の経緯について)

↓このおかしな日の丸を見てください!



「アジア2025」(アーミテージ・レポート)

2002年6月2日
ナイは、ブレジンスキー流の「日本は米国の属国にしておく」といったクリントンの対日政策を根本から否定している。当然ながら米国新体制は、これまでのような政策を一八〇度転換してくるだろう。具体的指標として、情報・諜報の日米共有。日本独自の情報衛星などを歓迎し、日本が独自性を持つことは「米国外交と背反しない」と明言しているのだ。もちろんその裏では、日本に一層の構造改革を求め、米国の国益を確保することも忘れてはいない。(行政調査新聞社 主幹=松本州弘氏のHPより)

福田官房長官の非核三原則に触れた件について、予想どうり野党やマスコミやロシアが騒いでいる。自民党内でも親中派の国会議員が苦虫を噛み潰している。中国やロシアにしてみたら腰を抜かすほどの大ニュースだ。おそらく中国やロシアの諜報部員たちは、日本の国会議員やマスコミを総動員して「反核キャンペーン」をして潰しにかかる事だろう。そんな事はCIAも計算済みだ。

一連の不審船事件から親中国派のスキャンダル暴露から最近の瀋陽事件に至るまで、これらは偶発的に起きた事ではなくて「仕掛けられた事件」である事は明らかだ。しかしながら日本の報道機関は表面的な報道に止まり、学者、ジャーナリストたちもわからないのか、知っていても言わないのかわからないが、明確に解説しない。しかしご本尊のアメリカがはっきりと防衛政策の転換を求めている。

「アジア2025」と言うアーミテージ・レポートは、前々からビル・トッテン氏のHPなどで見てはいたのですが、とてつもない重要なアメリカの戦略書であることに気付いたのは、インド・パキスタン戦争を予言している事に気がついてからだ。ブッシュ大統領は着々とこのシナリオに基づいて動いている。NATOが東方に拡大してゆきロシアまでメンバーに加わる。ロシアのプーチンもEUの首脳たちもこの戦略レポートに基づいて動いている。

アメリカ軍の海外の主力はヨーロッパから南アジアへ移動するようだ。パキスタン、インドネシアは消滅しインドが超大国となる。パキスタン、インドネシアはイスラム国家だ。サミュエル・ハンチントン教授の「文明の衝突」も一連の戦略書だ。イスラム文明や中華文明に対するキリスト西欧文明の衝突を予言している。ブッシュ大統領の「十字軍」発言も意外とアメリカの本音を言ったものだろう。

ハンチントン教授の「文明の衝突」はベストセラーとなっているが、「アジア2025」は雑誌などで紹介された以外はインターネットでしか見ることが出来ない。日本でこのレポートに注目している人は研究者の一部にすぎない。今日のテレビの報道番組を見ても、核戦争の危機が迫っているのもどこ吹く風で、田原総一郎氏の番組では「中国は巨大市場」などとノー天気な事を言っている。少し中国に対する見方が甘すぎる。「アジア2025」も読んでいないのだろう。

『アジア二〇二五』の内容には米国の近未来を政策を予見する(行政調査新聞)



福田官房長官の核保有の可能性に含み

2002年6月1日
政府首脳は31日、核兵器を「持たず、作らず、持ち込ませず」という日本政府の非核3原則について「今までは憲法に近かったが、これからはどうなるか。憲法改正を言う時代だから、非核3原則だって、国際緊張が高まれば、国民が『持つべきではないか』となるかもしれない」と述べ、世論の動向次第によっては、将来、見直しが政治課題になる可能性もあるとの考えを示した。(毎日新聞)[6月1日0時50分更新]

福田官房長官のこの発言は、日本の国防政策の転換をはかるアドバルーンを上げたのだろう。29日に紹介したアメリカ国防総省のアンドリュー・マーシャルの「アジア2025」のレポートで、日本の核武装を予想している事を紹介しましたが、アーミテージ国務副長官からの意を汲んでの発言だろう。「ショー・ザ・フラッグ」に次ぐ第二弾の国防政策の転換をはかる圧力だ。

日本の政治家が自分の意思で核武装発言をするとはとても考えられない。以前ならそれだけで野党やマスコミから袋叩きに遭い、中国や韓国から、軍国主義者と非難を浴びて吊し上げにされるところだ。ところが最近では小泉首相自ら憲法9条改正に対しても、盛んにアドバルーンを上げている。対テロ特措法においても、有事法制においても、憲法をそのままにして日本の国防政策を打ち出すのには無理があるからだ。

このような背景にはアメリカからの圧力があるから、日本の政治家はいやいややらざるを得ない。やらなければ山崎幹事長のようにスキャンダルを暴露されて政治生命を絶たれかねない。山崎幹事長自身は憲法改正論者なのだがまるでやる気がない。親中国派の野中軍団に対しても蛇ににらまれた蛙になってしまう。マスコミからはタカ派と書かれ旗色が悪い。

親米派にはこれと言った有力議員がいない。その中で福田官房長官に白羽の矢がたって、核武装発言になったのだろう。ポスト小泉は福田氏という噂も出てきている。反経世会の小泉氏が首相になったのも偶然ではなく、アメリカ政府の意向がからんでいる。ポスト冷戦ではジャパンバッシングできたが、そのせいで親中国派の勢力が自民党を牛耳るようになってしまった。そこでCIAがその一掃をはかってきたのだ。

ロシアの軍事技術と、台頭してきた中国の経済力と軍事力が結びつけば、アメリカとしては黙っておれないのは当然だ。近いうちに台湾をめぐって米中対立が激しくなるだろう。しかし中国軍が近代化すれば、アメリカの第七艦隊では太刀打ちできないのは明らかだ。台湾を失い、日本に親中国派の政権が出来れば、日米安保体制も風前の灯で、アメリカは東アジアの覇権を失う。

南アジアではインド・パキスタンが風雲急を告げてきた。米国や英国ではインド・パキスタンからの避難勧告が出されている。日本ではワールドカップに隠れてテレビのニュースにもならない。「アジア2025」ではパキスタンの消滅をも予想している。パキスタンはインドに吸収されインドが超大国となると予想している。アメリカの戦略構想はこのように着々と実現へ向けて動いている。本当にインド・パキスタンの核戦争は起きるかも知れない。

インド諜報機関の分析(行政調査新聞)



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